書類手続きについて

以下は、主として2000〜2001年度に私が経験した内容です。手続きの方法や進み具合は、年々変化が見られると思いますので、以下の記述はあくまでも参考程度にしてください。必ず、ご自分で情報を確認してください。

<ECFMGとの書類のやりとり全般について>

ECFMGへ提出する書類は、日数に余裕を持って、記入漏れのないように、足りない書類がないように何度も確認してから送りましょう。できれば、経験のある人に願書をチェックしてもらうとよいでしょう。一般的に書類に不備がある場合は、約1ヶ月半手続きが遅れてしまいます。ECFMGでの書類手続きは、たとえEMS mail(郵便局の国際スピード郵便、書類送付ではお勧めです)で日本からECFMG本部に3日〜4日で届けても、そこから書類に目が通されるまでには最低でも約4週間はかかっているようなのです(理由はわかりません)。 従って、書類に不備があって自宅に書類一式が戻ってきた場合は、急いで訂正して送り返しても、そこから手続きが始まるまでには、最低でもさらに4週間程かかることになるのです。私は、TOEFL acceptance request formという用紙に自分のECFMG IDを書き忘れたために、約1ヶ月半程手続きが遅れ、CSA受験の予定が狂ってしまったという苦い経験があります。
STEP 1、STEP 2 受験後、ECFMGから試験結果が届くまでに、通常4〜6週間かかります。(CSAの試験結果は、通常6〜8週間後に届きます。) この間、不安な日々を過ごすことになりますが、私は、気分転換に家族と遊びに出かけたり、普段読めない本を読んだり、TOEFLの勉強をしたりして過ごしました。
昨今、願書をインターネット上で受け付けるシステムも導入されています。必要事項をコンピューターで入力した後、VisaまたはMasterCardで受験料を振り込む方式です。このやり方の方が手続きにかかる時間が多少短縮されると言われています。私はインターネットでお金を振り込むことに慣れていなかったため、ほとんどの場合、願書をダウンロードしてA4の紙に印刷し、必要事項を記入して、必要書類を添えて提出する方法を選びました。

<USMLE STEP 1 & 2 の願書提出について>

ECFMGのサイトに願書の案内(ECFMG information booklet)がありますのでダウンロードしましょう。願書を提出する場合、全て書類で提出する方法と、インターネットで登録(一部書類を提出)する方法とがあります。
全て書類で提出する方法の場合、同サイトからformをダウンロードしてA4の紙に印刷し、必要事項を記入し、必要書類を添えて提出します。必要書類を揃えたり、医学部長先生のサインをもらったりするのに時間がかかりますので、願書作成のためには1ヶ月くらいは見ておいた方がよいと思います。願書を提出してから4〜6週間程後にECFMGから書類とサンプルCD-ROM(50問)が届きます。その後、日本にある受験センターに電話をして、日本語で試験日を予約します。
インターネット上で登録する方法では、手続きの時間を多少短縮できるようです。受験料はVisaまたはMasterCardでインターネット登録時に振り込みます。

<CSA願書提出について>

CSAを受験するためには、まず、TOEFLの点数をECFMGに通知する手続きが必要です。(ECFMGにTOEFL acceptance request formを提出。TOEFLの項目参照)。
TOEFLの点数をECFMGが受理すると、CSAの願書を受け付けてもらえるようになります。(私は、TOEFL acceptance request formとCSA願書をほぼ同時にECFMGに提出しましたが、前者を1ヶ月程前には送っておいたほうがスムーズに事が進むと思います。) CSAの願書は、ECFMGのサイトからダウンロードしてA4の紙に印刷し、必要事項を記入すれば提出できます。(医学部長先生のサインが必要ですので早めに準備をしましょう。) 願書を提出して4〜6週間程後に案内の書類とサンプルビデオが届きます。その後、インターネット上、CSAを受験したい日を自分で入力することができます。入力後、3〜4週間で受験票が送られて来ます。(私の場合、CSAを8月29日に受験するために、6月19日にTOEFL acceptance request formとCSAの願書をECFMGに提出し、7月24日にCSAの受験日をインターネット上で設定しました。CSA本試験直前の8月18日〜8月24日にKaplan CSA 5-day training programを受講するために、7月初旬に電話で米国Kaplanに予約をしました。)

<TOEFL>

CSAを受験するためには、ETS(Educational Testing Service)からECFMGにTOEFLの点数を通知してもらう必要があります。納得のいくTOEFLの合格点が取れたら、CSAの願書を提出する遅くとも1ヶ月前までにはこの手続きを済ませておくとスムーズに事が進むでしょう。ECFMGサイトのEnglish language proficiency testというところをクリックするとこの手続きについての説明が書いてあります。Submitting your TOEFL score to ECFMGというところをクリックすると、TOEFLの点数をECFMGに通知する方法が書いてあります。TOEFL acceptance request form (form 163)をダウンロードしてA4の紙に印刷し、必要事項を記入して提出しましょう。(記入漏れがないように注意してください。私はECFMG IDを書き忘れたため、書類一式が戻ってきてしまい、手続きが一ヶ月半遅れました。)

<CV、personal statement について>
 
レジデントプログラムにapplyする際、CV(履歴書)、personal statement (以下PSと記す、自分を売るための自己紹介の文面)を作成する必要があります。私は要領が悪いせいか、少しずつ修正をしながら完成するまでに4ヶ月近くかかりました。早めに取り掛かるに越したことはないと思います。First Aid for the Match 2nd ed.   Mc Graw Hill   ISBN 0-8385-2607-1などの本を参考にして自分で下書きをした後、native speaker(できればMaster以上の学歴のある人、米国MBA留学を指導している講師など)に添削をしてもらうとよいでしょう。私は、東京青山のKaplanの講師に添削をしてもらいました。通常、用紙設定はレターサイズとし、レーザープリンターで印刷します。フォントはTimes New Romanなどがよいようです。レターサイズの用紙は大きな文房具店で購入します。(私は、TOKYU HANDSで、Typewriting Paper , LIFE T22 Made in Japan 50枚入り 250円 を使用しました。)ただし、野口医学研究所のプログラム、東京海上メディカルサービスのプログラムに応募する際は、A4の用紙に設定して文書を作ります。
レジデントプログラムに資料請求する際、私は手紙にCVを添えて送りました。
ERAS Web site上で、ERAS applicationを作成する際は、、与えられたformatに従ってCommon Application Form(CAF)と呼ばれるCV(履歴書)を完成させます。PSについては、予め作っておいたものをcopy、pasteしました。レジデントプログラムによっては、PSに特別な内容を含めるように募集要項に書かれてありますので、その都度内容を追加、校正すればよいと思います。

<Dean's letter, Letter of Recommendationについて>

レジデントプログラムにapplyする際、出身大学の医学部長先生に推薦状(Dean's letter)を書いてもらう必要があります。私の場合、卒業後10年も経過していたため医学部長先生との面識がなく、自分で文章を作ってnative speakerに添削をしてもらい、その文章を大学側に提出して医学部長先生のサイン入りの書類を作ってもらいました。(First Aid for the Matchなどの参考書には、米国医学生向けのDean's letterの書式例が載っていましたが、私は、通常の医師の推薦状と同じ形式で作成しました。)
また、医学部長先生以外に3名程の医師の推薦状が必要になります。この場合、米国医師に書いてもらった推薦状の方が、日本人医師に書いてもらったものよりも格段に信用度、インパクトは高いと言われていますので、機会があれば米国人医師に推薦状を書いてもえるように積極的にお願いするとよいでしょう。(横須賀/沖縄米国海軍病院でインターンとして働いて同病院の米国人医師に書いてもらう、学生時代の米国短期臨床留学時に書いてもらう、卒後研修病院で短期間でも共に仕事をしたことのある米国人医師がいれば書いてもらう、などなど) 日本人の先生にお願いする場合は、米国臨床留学経験のある先生などはご自分で書いてくださると思いますし、そうでない場合は自分で文面を作成してサインを頂くということになると思います。

<ERASでのapplication作成について>

1)ERAS Tokenの取得について (2001年度の場合です)
Tokenとは、ERASユーザー登録の際に必要な暗証番号です。ECFMGで4月〜6月に受け付けていますが、早めに手続きをしましょう。取得するためには、まず、ECFMG ERAS→What are the fees for applying through ERAS ?→Request for an ERAS Token→Request formをダウンロードします。必要事項を記入し、郵便局で買った$75のMoney Orderを添えてECFMGに送ります。(クレジットカード番号をRequest Formに記入してECFMGにFAXする方法もあります。) 2-3週間後に、Request form上に書いた自分のE-mail addressにTokenの番号が送られてきます。また、ECFMGより、ERAS Applicant Manualという小冊子と自分のIDが記されたステッカーが届きます。ERAS Web siteを開き、MyERAS Application Loginクリック→First Time Usersの欄に自分のTokenを入力、ERAS IDを入力(私の時はECFMG IDの頭に20を加えた数字でした)すると、MyERASを使用する体制が整います。

※2002年度から、ERAS Tokenは、ECFMG homepageのOASISというシステムを使って、on lineで申し込めるようです。

2)MyERAS上でのapplicationの作成について
2001年度の場合、インターネット上でapplication作成の作業ができるようになったのは7月15日からでした(ECFMG :ERAS important date参照)。  8月15日にプログラムへの願書提出が可能になり、面接の日程は先着順に決まるそうですので、8月15日までにMyERAS上の作業を終え、ECFMGに必要な書類を送り、さらにプログラムへの資料請求と応募したいプログラムの絞込みができていると理想的だと思います。(私はかなり遅れてしまいました。)
ERAS Web siteのMyERAS Applicationというページを開いて、Common Application Form(CAF、履歴書のようなもの)、personal statementの作成に取り掛かります。CAFは、与えられたformatに従ってインターネット上で作成します。personal statementは、基本的に以前自分で作成しておいたものをcopy、pasteすればよいでしょう。(プログラムによってpersonal statementを変えたい場合のために、personal statementは複数の種類登録することができます。)
Dean's letterのコピー、Letter of Recommendation(LoR)のコピー、英文大学成績表のコピー、写真(正装して写真屋さんにカラーで撮ってもらいましょう)をECFMGのERAS Documents宛に送ります。コピーの余白左上には、Token取得時にERAS Applicant Manualと共に送られてきたステッカーを1枚1枚貼ります。LoRは、書いてくれる先生に直接ERASへ送ってもらう方法もあります。(MyERASのInstructions for LoRからRequest letterをダウンロードして必要事項を埋め、ステッカー、手紙を添えてWriterに送ります。)
ECFMGに送った書類は、ECFMGでscanして登録してくれますが、私達はそれをインターネットで見ることはできません。
LoRを書いてもらった先生のリストをMyERAS上で入力しておきます。

3)プログラムへの応募方法
7月15日にMyERASでの作業が可能になり、8月15日にはERAS Post Officeが開いて、プログラムに自分の願書を提出できるようになります。
まず、MyERAS上で、自分の応募したいプログラムを選択し(My Programs、複数
選択可)、それぞれのプログラムに対して見てもらいたいDocument(personal statementとLoR)を画面上で選択します(Assign Document)。
その後、Purchase My Programをクリックして、クレジットカード番号(VisaまたはMasterCard)を入力して費用を支払うと、願書をプログラム側に提出したことになります。これで、プログラム側はあなたのデータを見ることができるようになります。Interviewへのお誘いを待ちましょう。願書提出の際の費用は、10箇所のプログラムまでは$60、11〜20箇所はそれぞれ$6追加、21〜30箇所はそれぞれ$12追加、31箇所以上はそれぞれ$25追加と、応募するほど費用がかかります。

<NRMP(National Residency Matching Program)への登録>

Matchに参加するためにはNRMPに登録しなければなりません。登録時期は、2001年の場合、8月15日に登録開始となり、12月1日に登録締め切りとなりました。(登録時期は、NRMP: Schedule of dateを参照してください)   まず、登録にあたっての説明を読みましょう。NRMP Web siteを開き、Residency Matchをクリック→Participant GroupsのIndependent Applicantsをクリック→User guideをクリックして説明書をダウンロードしましょう。18ページから登録方法が書いてあります。実際の登録は、NRMP Web siteのMatch Siteをクリックして、Register for NRMP Matchをクリックすると入力画面が現れます。登録料は$90で、インターネット上 VisaまたはMasterCardで登録時に支払います。登録すると、NRMP Match site利用に必要なAAMC IDを発行してもらえます。

<プログラムへの資料請求>

どのプログラムへapplyするかを決めることは実際大変難しいことです。資料請求をしてもFMG(Foreign Medical Graduate)をレジデントとして採用していないプログラムからは返答がありません。(プログラムの秘書に直接電話で聞くなどしないと、どのプログラムがFMGを採用しているのかどうかわからないと言われています) また、有名大学関連病院ほど競争は激しくUSMLEの成績で足切りをしていたり、1年以上の米国内での臨床経験を要求したりで、FMGはなかなか入りにくい状況にあります。かと言って、多くの人が行きたがらない質のよくないプログラムはできるだけ避けたいとが考えるのが人情だと思います。実際的には、既に日本の先生がレジデントで活躍されている病院を資料請求先の候補としてもよいと思います。また、大学関連病院にかたっぱしから資料を請求してみるという方法もあるかと思います。(200通資料請求し、100通何らかの返事を受け取ったという先生もいます。) 自分が住みたい場所(例:西海岸、東海岸、ハワイなど)を最初に考えて候補先を絞るのも手でしょう。資料請求、application提出、面接は、数を増やせば増やすほどエネルギー、時間、費用がかかりますので、自分がどのくらいまでできそうかを考えて試行錯誤するしかないと思います。私は、Green Bookとよばれる本(Graduate Medical Education Directory, American Medical Association Press, ISBN 1-57947-175-7)と、その姉妹本(GMED Companion   supplemental data for selecting your residency program, American Medical Association Press, ISBN 1-57947-177-3)を参考にして20箇所のレジデントプログラムに資料請求し、約10箇所から返答を頂きました。(「最後までやりぬくために」のページ お勧めの本の紹介 10)、11)参照) 資料請求時には、手紙にCVを添えました。

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