Mercedes Benz G320
98年モデルでは、エンジンはV6 3.2リットル ATは5速へ、Exteriorはウインカーが白色レンズに、そして、リアのブレーキもディスクへ変更となったようです。それから、ゲレンデワーゲンはメルセデスベンツジャパン扱いではなく、AMG扱いです。ということは,3年間走行距離無制限の「新保証システム」は受けられないということですね.現在の正規輸入では左ハンドルのみです。
インパネはカチッとしたもので安っぽさ、粗さは全くありません。ご覧のように、ヘヴィーデューティーな四駆ゆえ!? センターコンソールの幅が広く、助手席の足下は大きく股を広げられるほど広くはありません。運転席で狭さを感じることはありません。フロントシートの座り心地は基本的にセダンと同じか若干硬いかなぁ、という感じ。運転席周りの操作系は全くセダンと同じ。ただし設計の古さゆえ、エアコンは手動で、190等と同様、慣れないと操作がわかりにくいのが残念な点です。ちなみに下の写真で真ん中に縦に3つ並ぶスイッチがデフロックのスイッチで フロント/センター/リア の3箇所に備わります.
リアシートは意外に広々としていますが若干不自然な姿勢をとらされるというか、Sクラスと比較すると当然快適性は劣ります。シートベルトをしめるとなんかお尻の位置が座面の中心とはずれた所に座らされているような違和感も感じるのですが、リアシートに乗った方々からは「思いの外広い」と好評です。
3Drでもフロントシートが上手によけてくれ、また、車の全高も高いので後席への乗り込みは案外楽です。
シャーシーフレームがあることと関係するかもしれませんが、エンジン、トランスミッションからの振動は皆無で
W126, W124 を彷彿とさせる、まさに”ベンツ”そのものです。ステアリングは重めの設定ですがその滑らかなフィールはセダンと同じです。ただし、乗り心地はセダンに比し堅く、特に1名乗車で荒れた路面を走ると意識させられますが、大人の定員乗車では乗り心地に落ち着きが出ます。それなりにバネも硬いのですね。。
ドアの開閉にはドアノブのボタンを押す必要があるのですがこれが少し硬い。力を要します。ドアの開閉も剛性感を感じさせるものですが、その音はまさしくヘヴィーデューティー。
以前にV8/5リットルのエンジンを載せた仕様があったくらいですから、エンジンルームには空間的な余裕があります。低速で聞こえるV6特有のビート音がどことなく軽快さを感じさせて心地よく、スポーティーな印象を与えます。3.2リットルに 2t over の車重では力不足も予想されるのですが、さすがは
Mercedes、実にエンジン、車重にマッチしたギア比をもって誠に活発に、不満なく走らせます。町中での加速のくり返しでは「重さ」を感じさせますが仕方のないことかもしれません。燃費は高速道路で6km〜7km/lはいきます。
高速走行も問題ありません。ATの5速、4速を使っているととても気持ちよく走れます。ただし、100km/h を越えるあたりから風切り音は大きくなります。さすがにコーナーはセダンほどの安心感は無い様です。ところで、唯一他の Mercedes と異なるのがブレーキフィールで、初期制動がやや甘いというか Mercedes 特有の 「路面に吸い付いて止まるような制動感」 は無いです。確かに車重は重いもののSクラスは同じ位の車重でもブレーキフィールは全く異なりますし、これはオフロードを意識した設定なのかもしれません。
この車に限ったことではありませんが、これだけ視線が高いと渋滞時のイライラ、圧迫感は明らかに低減する様です。また、左ハンドルでも視線が高いおかげで交差点右折時のハンデも減っているようです。残念ながら今のところ本来の活躍の場であるオフロードは体験していません。
最後に
ずっと軍用車をイメージしていたのでもっと無骨で荒っぽい車を想像していましたが、実はベンツそのもの、車としての完成度、質感は高く「良い車」です。予想に反して長距離もこなします。4日で3000km程走ったときも特に問題は感じませんでした。いわゆる高級四駆とは少し違うでしょうが、車としての機能的質感は抜群です。そのあたりは
Mercedes のセダンにも通じるものでしょう。みなさん、これは意外に良い車ですよ。