ピカチュウ「強えーっ!!カメックスが相手になんねーっ!!」


薄れる意識の中、リザードンには過去の映像が脳裏に写っていた

リザード「お父さんはポケモンの中で一番強いんだよね!!」
リザードン「一番かは解らないが、炎族を守るために強くなければな」
リザード「やっぱりお父さんは皆の事を心配してるんだ
      それなのに村の奴と来たらお父さんの事全然理解していんだからー」
リザードン「炎族の皆が幸せに暮らせれば私はどんなに嫌われようと構わないよ」
リザード「やっぱりお父さんはすごいや!かっこいいや!!
      僕もお父さんみたいなポケモンになりたい!!」
リザードン「フッ・・・」
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ある晩のことだった、今宵もリザードンは人知れず村から出て
村に迫る危険を一人で未然に防いでいた

リザードン「ふぅ、悪族め・・・懲りない奴らだ・・・」
その刹那、村から火災が発生する
リザードン「馬鹿な、村に敵対勢力のポケモンの進入を許したのか!?」
急いで村に戻るリザードン
リザードン「すまない、ホウオウ副族長。状況はどうなっている?」
ホウオウ「はっ、村人の避難は完了しております
      どうやら一匹の強大な力を持つポケモンが暴れているようです
      数人の大人たちが襲い掛かりましたが歯が立ちませんでした
      ・・・ただ、村の何処にも侵入した形跡が見当たりません」
リザードン「わかった、すぐに向かう」
ホウオウ「はっ、我々炎族機動隊も共に参ります」
リザードン「いや、私一人で行く。こういう時こそ他の敵対部族にとっても攻め入るチャンスなのだ
       村人達の安全をしっかり守ってくれ」
ホウオウ「・・・・・・はっ、解りました」

リザードン「(強大な力を持つポケモンがあれほど完璧に気配を消して行動するとは・・・)」
火災現場の中央には禍々しい殺気を放ち暴れているポケモンと、殺害された炎ポケモン達が倒れている
リザードン「むっ、お前は・・・」
???「ウガアァッ!!」
リザードンには解った、いくらおぞましい容姿に変わり果てようとも
そのポケモンがリザードであるということに
リザードン「ど、どうしたんだリザード!!」
リザード「ウガアァッ!!」
リザードン「やめろリザード!!」
リザード「ウグゥァァァァァァ!!」『ダークファイア』
リザードは容赦なくリザードンを攻撃する
リザードン「やるしか・・・ないのか・・・」
2匹の戦いは熾烈を極めた、リザードンに迷いがあったにせよ
それ程リザードの戦闘力は上がっていたのである
そして2時間の時が流れた
リザードン「リザードの拳から、もう一つ別の邪気が混じっている・・・
       まさかリザードは何者かに操られて・・・ツッ!!」
リザードンが真実に気付いたその刹那リザードの放ったドラゴンクローが急所に命中した
倒れるリザードン
リザードン「グウゥゥッ・・・!!」
リザード「(お父さん、僕を倒して!!村を守って!!このままだと僕は大好きなお父さんや村の人を傷つけてしまう)」
リザードン「(むむむ・・・)」
リザード「(だって僕は村の平和を守るお父さんが好きだから
       最強の力を皆のために使えるお父さんが好きだから・・・)」
リザードン「・・・許せ息子よ、これが神の炎『ブラストバーン』だっ!!」
リザードンは残る力を振り絞りブラストバーンを放った
そして戦いは終わった・・・
リザードン「フッ・・・何が伝説のポケモンを越える力だ!我が息子一人守れなかったではないかっ!」
その後リザードンは意識を失った、そして気付いた時には辺りが焦土と化し世界は炎で包まれた後であった



???「(がんばって!!)」
リザードン「(はっ!!・・・今の声はリザード!!
        俺は・・・俺は・・・もう、ブラストバーンに・・・負けない!!
        あの時は結局誰も救えなかった、今度は・・・今度こそ、この力で皆を守ってみせる!!)」
リザードンから殺意が薄れていく・・・

ケーシィ「ふふふ、リザードンは己に打ち勝ったようじゃな・・・」
ミュウツー「さすがと言っておくか(それでこそ俺の目指した漢だ)」
ケーシィ「しかし、奴は己の作りだした殻から出れそうも無いのぅ
      やはりわし等がどうにかするしかないのぅ、バクフーン頼むよ」