第13回審査
審査者名
(無記入の場合、受理できませんので書き忘れの無いように)
メールアドレス(任意)
1組目
八十八
(漫才/犬の散歩)
米:どうも八十八です。
寿:よろしくお願いいたします。
米:最近、犬を飼いはじめましてね。
寿:そうですか。どういう種類ですか?
米:あの、ゴールデンレボルバーってやつです。
寿:レトリバーですね。レボルバーって顕微鏡についてる、カチャカチャして対物レンズを替えてピント合わせるやつですからね。
そんなものをゴールデンにされても関心を抱けませんよ。
米:あっ、ゴールデンリボルバーでしたか。
寿:レトリバーですね。リボルバーって、カチャカチャして連発ができる拳銃ですからね。
何で基本カチャカチャするやつをゴールデンにするんですかね。
米:まぁ、その犬に身の回りの世話をしてもらってるんですけれども。
寿:いや、何で犬を頼ってるんですか。何なら猫の手を借りておきなさいよ。
米:服についたご飯の食べこぼしを舐めてもらったりね。
寿:なんか嫌ですね。それ。いつまで食べこぼしをしてるんだ、っていう話ですし。
米:僕はよく玉ねぎを食べこぼしするんで、それを舐めてもらってますね。
寿:玉ねぎって犬にとって毒になるんですよね?いいんですか?
米:あっ、そうなんですか?確かに、最近様子がおかしかったですね。
寿:えっ、大丈夫なんですか?
米:はい。前まではちゃんと「おはようございます。米様。ご飯の準備をして待っておりますので。」って言ってくれてたんですけど、最近ちょっと舌が回ってないみたいで。
寿:あぁ、それ元から様子がおかしいですよ。
もう、思いっきり下っ端として犬を使ってますしね。
米:最近、犬が作る飯がどうも不味いですしね。
寿:その不味い飯でも、テレビ局に連絡して犬を売り込んでいけばたくさんのお金が入って、後々おいしいご飯が食べられるようにはなると思うんですけどねぇ。
米:でも、さすがに炒めた玉ねぎにジャガイモを入れて銀杏を添えた上に漂白剤をかけた料理なんてテレビ的にまずいでしょう。
寿:犬にとって毒になる物オンパレードですね。
なんで漂白剤かけちゃったんですか。銀杏なんて白くしたら元も子もないですよ。
米:ですから、もうテレビに出るとかそういうのを目指してるわけじゃないんで、特別な芸とかできないんですよね。
寿:そうなんですか。料理ができるなんて特別の域を超えてる気もしますもんね。
米:ですから、もう普通に散歩したりしているだけで。
寿:まぁ、散歩は犬だけじゃなくて人にとっても運動になりますからね。
米:えぇ、毎日ルームランナーで歩いてます。
寿:もうそれ普通の運動ですね。散歩でもなんでもないですわ。
米:最近一押しなのはエアロウォーカーで・・・
寿:いや、何でもいいですけどね。そんなのは。
普通に外で散歩したりしないんですか?
米:しますよ、そりゃ。半年に1回ぐらいは。
寿:頻度が低いですよ。何か、校長先生が教室で一緒に給食食いに来るぐらいの頻度ですよ。
米:えぇ、もう教室に校長が来るのは迷惑以外の何物でもないわけで。
寿:いや、もうどうでもいいですけどね。もっと散歩しないといけないですよ。
米:そうですね。でも、ちゃんと散歩するコースは決まってるんですよ。
寿:あっ、そうなんですか。ちょっと教えてもらいますか。
米:まず玄関を開けると不良たちがいるんですよね。
寿:玄関先にですか。何でそんな所にたむろしてるんですかね。
米:ちょっと、屋根裏部屋に住む人に用事があるみたいで。
寿:あぁ、もう早い所差し出しなさい。そしたらもう、すぐ何処か行きますから。屋根裏部屋のおっさんもろとも。
米:それでですね、その不良たちの中心で犬が用を足すんですよ。
寿:どえらい所にマーキングしましたね。っていうか玄関先なんですから、家で済ませておきなさいよ。
米:それでまぁ、両端にわかれてひざまずく不良たちの間を歩いて行くんですけれども。
寿:何者なんですかアナタは。なに不良たちに敬意を表されてるんですか。
米:そしてまぁ、堀を通り抜けるんですけれども。
寿:堀があるって城じゃないですか。屋根裏部屋に住んでるおっさんって、絶対スパイの忍者ですよ。
米:そして、その後競馬場に行くんですけれども。
寿:えっ、何散歩がてら一攫千金狙ってるんですか。
米:いや、うちの犬、勘が冴えるんですよ。
寿:あぁそうなんですか。競馬までも犬を頼りにしますか。
米:買うのは単勝馬券一本狙いですよ。
寿:おぉ、男らしい。で、どのようにして馬を選ぶんですかね。何か犬の勘とか言ってましたけど。
米:犬が吠えた回数と同じ馬番の馬を買うんですよ。
寿:2回吠えたら2番、みたいな感じですか。他の方にしたら迷惑極まりないですね。
米:そうなんですよ。ですから、16番の馬を買う時はもの凄く大変なんですよ。
寿:あぁ、16回も吠えますからね。
米:「わんわんわんわんわんわんうあんうあんあうんあうんあうーあうーあぅーあぅーあ〜ぁ〜」っていう感じで。
寿:途中から舌の周りが悪くなってますね。玉ねぎ食べさせすぎですよ。
米:いや、これはただ単に息切れしてるだけです。
寿:そうなんですか。確かにノンブレスでしたけれども。
米:これで、これまで20回中20回とも当ててるんですよ。
寿:凄いですね。
米:でも、それだけ当ててると周りの人も注目しだしましてね。
寿:確かに、犬の吠えた数っていうわかり易いヒントですから、他の人も吠えた数の馬券買いますよ。
米:ですから、そういう人は不良たちに消してもらうんですけれども。
寿:だから何で不良たちを手なずけてるんですか。
米:で、まぁ一通りレースが終わったら帰るんですけれども。
寿:もう散歩じゃなくて競馬見に来ただけですね。
米:で、玄関先には不良たちがひざまずいて待ってるんですよ。
寿:不良たち移動が速いですね。
米:で、その中心で私が用を足すわけですが。
寿:いや、何て所でやってるんですか。
米:大丈夫。自分の敷地内ですからギリギリセーフですよ。
寿:余裕でアウトですよそんなもん。玄関先まで来てるんですからもうちょっと我慢しましょうよ。
米:そしたら不良たちが「お兄さん、今日のは固いですね〜。」とか、お茶目な事言うんですよ。
寿:不良たち凝視してるじゃないですか。っていうか何回も見られてるんじゃないですか。
米:用を足した後は温かい懐から1万円札を取り出し拭くわけですが。
寿:うわ、勿体無さすぎですよ。成金タイプだよ。ムカツク成金タイプだよ。
米:それで家に帰ったらお母さんがご飯作って待ってるんですよ。
「今日のご飯は玉ねぎとキャットフードよ〜。」
寿:いや、お母さんは殺す気満々じゃないですか。もういいです。
米:その夜はトイレに引きこもりだったなぁ。
寿:なんでキャットフード拒否しなかったんですか。おつかれさまでした。
2人:八十八でした。
点数
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0点
1点
2点
3点
4点
5点
6点
7点
8点
9点
10点
ジャッジペーパー
2組目
前髪
(漫才/フィギュアスケート)
樹木:前髪です、よろしくお願いします。
五月雨:僕ら前髪といいまして、二人とも前髪が膝まであるんですよ。
樹木:勝手な嘘つくな。二人ともわりと普通の髪型ですから。
五月雨:まあがんばっていきますけどね。……最近思うんですけど、フィギュアスケートって人気ですよね。
樹木:確かにね。有名な選手も多いですし。
五月雨:そうそう、例えば浅田魔王とか。
樹木:真央だよ!1文字つくだけですごい違いだなまた!
五月雨:踊る曲はもちろん「魔王」。
樹木:踊れるか!「♪お父〜さんお父さん」ってやつだろそれ。…他にもいるでしょ、安藤美姫とか。
五月雨:ああ、通称ミキプルーン。
樹木:ミキティだ!ミキが同じだけだろ!
五月雨:ジャンプしてたら胸がプルーン!
樹木:最低だわお前。
五月雨:審査員の目を釘付けにするわけですよ。
樹木:しねえよ!ちゃんと踊りで点数取ってるよ!…それと、最近は韓国の選手が強くて。
五月雨:キム・ヨナヨナね。
樹木:ヨナ1個多い!それじゃあなんかフラフラしてそうだよ!
五月雨:…まあこんな風に人気の選手も多いんだけども、今のままじゃつまらないと思うんですよ。
樹木:そう?美しいし、十分いいと思うけど。
五月雨:いや、なんか斬新さが必要だと思うわけ。で、新しいフィギュアスケートを考えてきたから。
樹木:ほう、聞かせてもらおうか。
五月雨:…ほら、普通に演技してて、転倒してしまうことってあるじゃん?
樹木:そりゃあねえ、ミスだってしますよ。
五月雨:だから考えた。転倒の方を採点したらどうかと!
樹木:…どういうこと?
五月雨:つまり、「どれだけ美しく痛々しく転倒するか」を競うフィギュアスケート。
樹木:嫌だわそれ!しかも痛々しくって、見てて気の毒だわ!
五月雨:いや、これは絶対人気出るから。今から、もしこの大会が開催されたら、ってのをやってみるから見ててよ。
樹木:はあ…すっごい不安だけど、一応見てますわ。
五月雨:「さあ始まりました、どれだけ美しく痛々しく転倒するかを競うフィギュアスケートの大会!」
樹木:あ、正式名称それなのね。
五月雨:「まずはじめに登場するのは、ロシアのスルツカヤ選手。」
樹木:いたなそんな選手!荒川静香と金メダルを争った!
五月雨:「スルツカヤ選手、この競技に転向してからはすさまじい活躍を見せております。」
樹木:そうなんだ!でもこんな競技で才能が開花するって…
五月雨:「このスルツカヤ選手、やたら転んで尻をつくことから『スルっと滑って尻ツカヤ』の愛称で知られています。」
樹木:しょうもねえ!ちょっと語呂良いしだな!
五月雨:「…さあ、まもなく演技が始まります。曲は『魔王』。」
樹木:さっきの!だから、魔王で踊るのはキツイだろ!
五月雨:「…それでは演技開始です。どうぞ!(ズコッ)」
樹木:…もう転んだ!始まってもないのに転んだ!
五月雨:「おおっと!開始早々の転倒!これはポイント高いです!」
樹木:そうなのかよ。
五月雨:「さあスルツカヤ、最初は3回転ジャンプを予定しています。」
樹木:…転倒するんだろうなあ。
五月雨:「さあどうだ!(ズンガラガシャーン)…スルツカヤ、カメラ席に飛び込んで転倒ー!」
樹木:何やってんだよ!てか割とジャンプ高いな!
五月雨:「これはスルツカヤ、物理的な痛々しさの上に、機材を弁償しなければならないという精神的な痛々しさも表現しました!」
樹木:確かに痛々しいけど!そんなん毎回やってたら金なくなるしだな!
五月雨:「…さあ、演技再開です。お次はステップ。(ズンデンドガン)」
樹木:転びまくってるよ!もはやステップしてないよ!
五月雨:「スルツカヤ、大丈夫か?…『……転んでも泣かないもん!』」
樹木:……なにこれ。
五月雨:「スルツカヤ、子どもがお兄さんお姉さんになるステップを見事に表現!」
樹木:いやそんなことあるけど!そんなステップいらんわ!
五月雨:「それにしても、いい年した女性が『泣かないもん!』………痛いです!」
樹木:確かにそうだけど!そこも指摘するんか!
五月雨:「…さあスルツカヤ、いい感じで来てます!曲も最高潮です!(♪お父〜さんお父さん、魔王がいるよ〜)」
樹木:そうだ、曲それだったな!
五月雨:「(♪…坊や、それはお父〜さんだ〜)『…ってお父さんかーい!!(ズコーッ)』」
樹木:昔のギャグコントかよ!今どき見ないだろそんな転び方!
五月雨:「ズッコケは上手く決まりました!さあ、次もジャンプの予定!」
樹木:まさかまたカメラ席ではないだろうな………
五月雨:「…さあどうだ!(ズドーン)…スルツカヤ、転倒ー!頭から真っ逆さまー!」
樹木:…逆にすごいわそれ!どんだけ高く飛んでたんだよ!?てかそれを本家のフィギュアスケートで生かせよ!
五月雨:「そしてなんとスルツカヤ!転倒により、上半身がスケートリンクに埋まって動けません!」
樹木:いや、どうやったらそうなるんだよ!氷割るほどの勢いって!
五月雨:「おーっとここで……上下逆さまになったため、スカートがめくれて下半身が露わになりそう…」
樹木:どうでもいいよ!なんで実況してんだよそんなとこ!
五月雨:「『…残念、ブルマ穿いてましたー!』『ってブルマかーい!!(ズコーッ)』」
樹木:…なんで観客がズッコけてるんだよ!まずスカートの中にブルマって!中学生か!
五月雨:「これは観客を巻き込んだズッコケ!レベルの高い技を決めてきた!」
樹木:レベル高いんだこれ!観客のノリがいいだけのような気もするけど。
五月雨:「それにしても、いい年した女性が太ももを晒す………痛いです!」
樹木:そこもかよ!もうそこまでは意図してないだろうよ!
五月雨:「……さあ次は最後の大技!無事に決まるでしょうか!?」
樹木:やっと最後か……
五月雨:「3回転ジャンプ、どうだ!(ズコズドドガッ)」
樹木:また大胆に転んだな!
五月雨:「スルツカヤ、氷が鋭く尖った部分に転倒ー!!」
樹木:…なんで氷、尖ってるんだよ!?危ないだろそれ!
五月雨:「これは!血が噴き出ている!トリプルブラッドが決まったー!」
樹木:なんか技名っぽいけど!大丈夫かよオイ!?
五月雨:「これは痛々しい!」
樹木:いや、痛々しいのレベルを超えてるわ!
五月雨:「おっとこれは…?噴き出ている血で………虹が出来たー!これは美しい!」
樹木:なんだその軽いメルヘン!そんな痛々しい虹、いやだわ!
五月雨:「最後にリンク上を滑り…これで演技終了!スルツカヤ選手、見事な転倒を果たしました!」
樹木:ほんとにすごい数、転倒してたけど…
五月雨:「演技を終えたスルツカヤは………ス、スルツカヤ!?」
樹木:…どうした?
五月雨:「…スルツカヤ、リンクの上で倒れております!」
樹木:血を噴き出したからだろ!!本気でヤバイぞそれ!
五月雨:「大丈夫かスルツカヤ!……お、何でしょう、リンク上に……」
樹木:なんだよ今度は…
五月雨:「…なんとスルツカヤ、滑りながら滴り落ちる血で、リンク上にメッセージを残していた!」
樹木:ダイイングメッセージか!体張ってるなまた!
五月雨:「『I ROVE YOU』………なんとスペルを間違えている!これは非常に痛々しい!!」
樹木:いや、ここでも痛々しいのかよ!てか英語間違えるわけないだろ!
五月雨:「スルツカヤ……自分を犠牲にして、すばらしい演技を披露してくれた………ありがとう、ありがとうスルツカヤ!」
樹木:…おい、このままスルツカヤ死ぬのかよ!?
五月雨:「『…まあ生きてるけどね!』『って生きてるんかーい!!(ズコーッ)』」
樹木:最後もズッコケかよ!!もういいわ!!
お二人:ありがとうございました。
点数
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ジャッジペーパー
3組目
サンザンヒーローズ
(漫才/蛇口)
B:どうもサンザンヒーローズですよろしくお願いします
A:サンザンヒーローズ、略してサザンで覚えてください!
B:かぶっちゃってるよ!某アーティストがもうその略称の専売特許にぎってるよ!
A:いや、向こうは今活動休止中ですからね。今がチャンスですよ!
B:何がチャンスだ!どう足掻いたって勝てるわけないだろ!
A:まぁそれよりこないだニュース見てて、ちょっと変わった特集があったんですよ
B:何ですか?
A:あのね、京都にある宇治市ってとこなんだけど
B:地理の授業で聞いたことあるよ、お茶の生産とか有名なとこですよ
A:そこの市内の小学校って、蛇口から水だけじゃなくてお茶も出るんだって
B:え、マジで?
A:うん、なんでもお茶を入れた大きなタンクから蛇口を通じて出してるんだってさ。健康のためにだって
B:へー、ソレは面白いね
A:どうですかビックリでしょ、宇治市のみなさん
B:いや当人たちに聞いてどうするんだよ!宇治市の人たちはそれが当たり前なんだから!
A:でね、観てて思ったんだけども、他の地域の学校とかもそれぞれ地方の名産を蛇口から出してみれば面白いんじゃないかって
B:あーそれはいいかもしれないね、地元の名産品を肌で感じるということでね。例えば北海道の小学校なら牛乳が出てきたりとか
A:いや、それはマズいな
B:何で?毎日新鮮な牛乳が蛇口から飲めるんだよ?
A:だってな、仮に水飲み場が黒色だったら牛乳が出てきたら白になっちまうじゃん
B:別にいいだろ!流してる間だけだよ!そんなの掃除当番の人が綺麗にしてくれるだろうがよ!
A:でもその度に使われる雑巾の匂いを想像してみ?そう簡単にはおちないぞ?
B:それは・・・水で思いっきり洗えば・・・
A:それに夏場なんか暑くて帰りの挨拶ぐらいになると蛇口から牛乳が出なくなって、タンクを見てみるとそこにはチーズがあったりして
B:醗酵してる!わかったよ!牛乳はマズいことにするよ!じゃあお前は北海道の名産なら何が蛇口か流れてきて欲しいんだよ!
A:いくら
B:気持ち悪いだろ!蛇口からいくらがポロポロってどんな貴重な産卵シーンだよ!
A:まぁ他にも沖縄とか色々と名産があるよね
B:あっ沖縄ならトロピカルフルーツのジュースとか出てきたらいいと思わない?
A:いや、それも夏場に入ったら水飲み場ベットベトになるぞ?虫とかワサワサ湧いて出るぞ?タンク見てみるとチーズがあったりするぞ?
B:チーズはあり得ないだろ!じゃあお前は何がいいんだよ!
A:マムシ
B:飲み物じゃねえ!文字通り口から蛇ってかバカ!
A:じゃあひねってみると口の方からパッション屋良の声が聞こえてくるっていう
B:そんなとこから聞きたくないわ!お前は蛇口に何を望んでるんだよ!
A:無限の可能性だよ!
B:少なくとも「飲む」という目的で造られたことを忘れるな!
A:じゃあ鳥取の「ひねったら砂丘の砂が出てくる」は却下か・・・
B:それ作って喜ぶと思ってるのか!練習中の運動部とかが喉からっからの状態で、そんなのひねった日には絶望感ハンパないぞ!?
A:あと高知県の名産とか
B:高知?何が出てくるの?
A:ポン酢
B:いや高知の人いつでも鰹のたたき食ってるっていう概念お前しか縛られてないからな!
A:別のとこのひねったら、にんにくおろしがボタボタと・・・
B:たたきによくある薬味だけども!そんなとこから出たら水飲み場にんにく臭くて近寄れないだろ!
A:あと、おろしを応用して宮城の仙台は緑色した甘い液体が
B:ずんだ餅の上からかける奴か!さっきから思ったけど、食べる前に一旦教室から水飲み場まで行かなきゃだろ!?めんどくせえよ!
A:大阪と広島はおたふくソースが・・・
B:もうぶっかけ系はいいよ!さっきからそんなバリエーションいらねえんだよ!却下だそんなもん!
A:後考えたんだけど、もっと色々な視野で見ていったら色々な蛇口が出来ると思うんだよ
B:色々な視野で?例えば?
A:例えば理科室なら塩酸とか希硫酸が出たりとか
B:危ない!誤って手を洗おうとするもんなら溶けちまうだろ!
A:デブの住んでるところからはマヨネーズやコーラが出てきたり
B:確かにデブ喜びそうだけど!
A:あとサファリパークからはホントに蛇が出てきたり
B:シャレにならねえ!てかそんなとこから出てきたらサファリパークよりもお化け屋敷みたいになっちまうだろ!
A:あとは全国で2月14日になると水道局の粋な計らいでチョコレートが出てくるとか
B:全然粋じゃねえよ!そこは女子が前日のうちに買いに行ったりとかするだろ!
A:いや現実はそんなに甘くないんだよ。ふっ・・・
B:何そんな遠い目をしてんだよ!さては当日何も貰えずにコソコソ帰宅する派閥だな!?
A:それでね、夏になったら今度は赤い液体が流れてきたり
B:あっそれはカキ氷のシロップ?それだったら便利かもしれないですね
A:いや夏に不足しがちな鉄分を補うための血を
B:何その怪談話的心遣いは!大体何の血だよ!
A:そこは水道局の血の滲むような努力で
B:どう捉えて良いかわかんないよその発言!
A:「局長!もう我々の血液は底をついてしまいます!」「構わん!それでも流し続けるんだ!みんなの鉄分のために!」みたいな熱いドラマも裏であったりして
B:あってたまるか!いいかげんにしろ
2人:どうもありがとうございました
点数
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ジャッジペーパー
4組目
雷電
(漫才/坊やだからさ)
雷斗:雷電です。
海電:よろしくお願いします。
雷斗:言うてますけど、僕ちょっと夢あるんよ。
海電:夢?
雷斗:子供が欲しい。
海電:あぁ、確かに子供は可愛いからな。
雷斗:俺の言うことに絶対従うしもべっていう感じが
海電:その発想は危ないから瀬戸内海にでも捨ててこい。
雷斗:その想いが渦潮で渦巻いてどえらい事になるで。
海電:それは知らんけど。
雷斗:とりあえず子供が欲しいんよ。
海電:子供が欲しい言うても、子育て大変やぞ?
雷斗:いやいや、俺の子供やぞ?そりゃもうたいそう賢い子に違いないから苦労することなんて無いわ。
海電:………どの口が言うんだ。
雷斗:いやぁ〜、まぁ僕優秀やし、育ちがええからなぁ〜。
海電:学校帰りに道端に落ちとる石ころ食うようなヤツのどこが育ちええねん。
雷斗:食ったその日の夜に、うんこに混じって石が出てきたときのあの痛さと来たら………
海電:自業自得やがな。
雷斗:でもまぁ、子育ては大変かもしれへんけどとにかく子供が欲しい。
海電:じゃあ例えば、どんな子供が欲しいねん?
雷斗:生まれながらにして、5ヶ国語ペラペラ。
海電:ものすごい国際派!そんな赤ん坊気持ち悪いやろ。
雷斗:日本語に加え、英語・中国語・ポルトガル語・茶魔語と。
海電:最後のいらん!「ともだちんこ〜」とか言うとる赤ちゃん嫌やわ!
雷斗:ユニークやん。
海電:度が過ぎる。
やっぱり言葉は自然に喋れるようになった方がええって。親としても、子供の成長が嬉しいんやし。
雷斗:じゃあちゃんとケチュア語も教えるわ。
海電:使用頻度が少ない。
雷斗:しかし赤ちゃんの頃は子育ても大変そうやな………
海電:うんうん。だが、ちょっと大きくなってきても困る事が出てくるで。
雷斗:例えば?
海電:食べ物の好き嫌いとかな。
雷斗:あぁ、「道端の石ころとか食べられへんー!」とか言われたら確かに困るな。
海電:いや、それは食わすな。
雷斗:尻の穴から石ころ出てくる痛みを息子にも……
海電:伝えるな。そんな伝統いらんねん。
雷斗:他には「親指の爪はのり塩味で美味いけど、小指の爪は甘ったるいー」とかな。
海電:爪の味まで好き嫌いすんなや!爪に味も何も無いやろ!のり塩味がすんのは事前にポテチ食うとっただけやろ。
雷斗:でもまぁ、そういうわがままな時期を越えれば子育てもだいぶ楽に…
海電:いや、そうでも無いねん。
雷斗:あぁん?
海電:中学生とか高校生あたりになると、悪い子になってまうかもしれへんやろ?
雷斗:あぁ、確かにな。滑舌悪いと会話すんのも一苦労やからな。
海電:いや滑舌の悪さはどうでもええわ!
雷斗:腰とか足とか悪くすると、介護も大変やしな。
海電:もはや老人じゃねぇか。そういう悪さじゃなくて、不良になるって事や。
雷斗:不良やったらクーリング・オフ効くやろ?
海電:効かねぇよ!通販の不良品じゃねぇんだから。
グレた子供を更生させるのも親の仕事だからな。
雷斗:不良かぁ………怖いなぁ………
「おいオヤジ!塩よこせや!」とか言って脅されるんだろうなぁ………
海電:なんでそんなピンポイントな要求やねん。
雷斗:「小指の爪の味が甘いから塩よこせや!」
海電:いつまで爪噛んどるんや!
雷斗:そうやって脅されたらもうおとなしく塩を渡すか、ゆず胡椒でご機嫌をうかがうしか……
海電:なんでちょっとオシャレな味付け教えこんでるんだよ。
とりあえず、自分の子供は親がしっかり怒ってやらんとアカンからな。お前にできるんか?
雷斗:うーん………自信ないな。
海電:んじゃもう練習しとけ練習。
雷斗:ええんか?
海電:ええよええよ。どうせ自分のサイトやし何に時間使おうが、何しようが勝手やろ。
雷斗:そんなコアな発言を………
海電:んじゃまぁ、俺が夜遅く帰ってくる不良の子供やるからお前は親をやれ。
雷斗:OK、気が向いたらな。
海電:(ガチャッ)
雷斗:おい!こんな時間まで何をやっていたんだ!
海電:どうやら気が向いたようで。
うるせぇんだよオヤジ!
雷斗:うるせぇとはなんだ息子!
海電:黙れオヤジ!
雷斗:おいコラ息子!俺は息子をそんな息子に育てた覚えは無いぞ!
海電:息子息子うるせぇわ!名前で呼んでやれ名前で。
雷斗:じゃあお前も「オヤジ」じゃなくて「らいてぃん♪」って呼んでくれ!
海電:気持ち悪いわ!もう一回や!ちゃんとやれ!
海電:(ガチャッ)
雷斗:ずいぶん遅いじゃないかムス子!
海電:ムス子てなんやねん!
雷斗:名前やろうが!
海電:なんちゅう珍名をつけてくれとんねん!「子」なんかついとるから息子なんか娘なんかわからんわ!
雷斗:女装したムスカ大佐や。
海電:もうわけがわからんわ!
そんな名前つけられたらそりゃグレてどっか行っても仕方ないわ!
雷斗:どこへ行こうと言うのかね?
海電:ムスカうるせぇよ!
街だよ街!街行ってくるわ!
雷斗:街は止めておけ!
海電:何でだよ?
雷斗:見ろ、人ゴミのようだ。
海電:「人がゴミのようだ」みたいに言ってんじゃねぇよ!活気があっていい街じゃねぇかよ!
とりあえずぐっちゃぐちゃだ!最初からちゃんとやれ!
雷斗:いや、俺にはちょっと難しすぎたわ。見本見してくれ見本を。
海電:仕方ねぇな。
雷斗:(ガチャッ)
海電:おい雷斗!こんな時間までどこに行っていた!
雷斗:うりゅしぇーよ、どょこりゃっていいだりょ!
海電:滑舌滑舌!!確かに会話すんのに一苦労や!
雷斗:いや、今のはケチュア語。
海電:知らんわ!そんなふわっふわしとんかい、ケチュア語て!ちゃんとやれ!
雷斗:(ガチャッ)
海電:こんな時間までどこに行っていた!
雷斗:うるせーな!
海電:うるさいじゃない!どこに行っていたと聞いてるんだ!
雷斗:ちっ!ともだちんこの家だよ!
海電:茶魔語茶魔語!雰囲気台無しになるわ!
お前は子供の役もちゃんとできへんのかい。
雷斗:いや、でも要はビシッと言えばええんやろ?
海電:まぁそやけど、できるんか?
雷斗:よっしゃ、ほんなら最後ビシッと言うたるわ。
海電:しゃーない、付き合うか。
海電:(ガチャッ)
雷斗:おい海電!こんな時間までどこに行っていた!
海電:おお、ええ感じやんけ。
うるせーな!友達ん家だよ!
雷斗:こんな夜遅くまでか?勉強はどうした勉強は!
海電:知るかよ!勉強なんて何の役にも立たねーんだよ!
雷斗:情けない………父さんはお前をそんな子に育てた覚えはないぞ!
海電:………
雷斗:勉強もせず……将来の夢もなく……
海電:……オヤジ……
雷斗:………お前はいつまでそうやって爪を噛んでいるつもりだ!
海電:いや関係ねーわ!爪とかどうでもええんやって!
雷斗:ダメか?
海電:アカンわ!途中までめっちゃ良かったのに、最後なんやねん!
雷斗:「つめ」が甘かったか………
海電:もうええわ。
2人:雷電でした。
点数
―
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7点
8点
9点
10点
ジャッジペーパー
5組目
チキンハートブレイカーズ
(コント/復讐・罠)
塩田 :さあ、これでお前は罠にかかった!
小笠原:ごめん全く意味がわからねえ。
塩田 :ここで会ったが100年目、
小笠原:お前の寿命に少し興味が湧いたよ。ご長寿おめでとうございます。
塩田 :おそらくこれからお前の命の灯は消えていくことであろう!
いやまてよ、ひょっとしたら明日に延びるかも・・・。
小笠原:もうちょっと自信持てよ。「明日」とかって保険かけんなよ。
てかまずどちらさん?見たところ俺とそんなに歳離れてないみたいだけど。
塩田 :貴様ぁ、今からちょうど100年前の日のことを忘れたとでも言うのか!?
あの、冷たい雨がしきりに降り続いた夜を!
小笠原:生まれていないとか、おなかの中にいたとかそういう問題以前に、俺が生まれることになったきっかけすら起きてないと思う。
俺、今年でやっとこさ二十歳になるんだけど。
やっと人の目を気にせず堂々と酒が飲めるようになるんだけど。
塩田 :あの日のことは忘れないぞ・・・!そう、10年前の運動会・・・!
小笠原:お前今まで0を多くつけて自分の物語を壮大なものにしようとしてたろ。
そして1分ももたずに壮大な物語は消え去った。
塩田 :カンカンと晴れ渡ったあの日、
小笠原:「冷たい雨がしきりに降り続いた夜」も夢幻となった。
塩田 :貴様は私を裏切った!・・・ほ、ほら、せーのっ、
野沢 :裏切った!
小笠原:びっくりした。そこの君、急にどうしたの?
彼の変なオーラにあてられた?
塩田 :こいつは私の部下の野沢だ!だから気にすることはない!
野沢 :気にすることはない!
小笠原:ここは反復すべきなのかどうかは気にしてほしい。
塩田 :10年前の運動会でのメインイベント、特大大玉ころがしで私の軍は勝った!
もちろん私の大活躍でなあ!ははははは!
小笠原:ほう。
塩田 :しかし、お前が裏切った!
野沢 :・・・・・・。あっ、・・・・・・・。
小笠原:あ、君の部下、反復に気付くの遅れてあきらめちゃった。
塩田 :おいおい、頼むよ〜。さっき練習したじゃないか〜。
小笠原:そんなことを練習した時点で他のみんなから1歩出遅れてるよ。
てかもうちょっと詳しく話してよ。流れが全く見えない。
塩田 :貴様は玉の中央部を転がしていた!そしてゴールへ猛スピードで走って行った!
野沢 :中央部!
小笠原:だから反復する部分とタイミングを考えろバカ。
続けて。
塩田 :私はゴールテープのところで貴様らが1着で来るのを必死で応援していた!
小笠原:ならお前大活躍なんてしてねえじゃねえかよ。むしろ俺が主導権握ってたんじゃねえかよ。
塩田 :しかし貴様は私めがけて大玉をぶつけたのだ!
小笠原:そりゃゴールテープのところにいたんじゃなあ。
塩田 :私は貴様の凶弾に倒れた!
小笠原:それは「たま」違い。弾と玉。
塩田 :そして目が覚めたその時から私の名前は変わってしまったのだ!
「熱血ドM」と呼ばれるようになってしまったのだあ!
小笠原:そりゃ自分から当たりに行ったもんね。
塩田 :「ドM」だけならまだしも「熱血」とまで呼ばれてしまうとは・・・。
小笠原:あれ、逆じゃないかなあ?今なら訂正許すよ。
てか、お前ひょっとして塩田じゃない!?おー、久し振りぃ!
塩田 :その名前で呼ぶなあ!もう、塩田は死んだのだ・・・!
小笠原:俺の目の前でさっきからアホみたいに叫んでるよ。
塩田 :貴様にわかるか!?私がどれだけ苦しんだのか!
小笠原:さあ?お前確かあのあと不登校になったわけだし。
塩田 :苦しみから解放されるために行ったゲームセンターで私は不覚にも太鼓の達人にハマってしまった!
どれだけの時間とお金を貴様のせいで失ったのやら・・・!
さあ、お金を返せえっ!
小笠原:やはりどう考えてもお前の自己責任だと思う。
どうしてもお金が欲しいのなら渡米しな、渡米。
アメリカで太鼓の達人の親会社を訴えれば賠償金ふんだくれるかもよ。
塩田 :交渉決裂か。ふん、貴様、私が最初にお前に行ったこと覚えてるか?
小笠原:ごめん忘れた。
お前の話、突拍子すぎてついていくので精いっぱいだったわ。
塩田 :なら思い出させてやろう。
おい、野沢、こいつに俺が最初に言ったことを教えてやれ。
野沢 :・・・・・・。
こ、ここであったが10年目・・・?
小笠原:あ、そんなセリフもあった気がする。
そして部下は100年はウソだと理解してる。
塩田 :違う!私は最初にこう言ったのだ!
おそらくこれからお前の命の灯は消えていくことであろう、とな!
小笠原:あ、思い出した。お前最初に俺が罠にかかったとかどうとか言ってたな。
塩田 :ム、そうだった。そんなことも言ったな。貴様、やるではないか。褒めてやる。
小笠原:褒められても嬉しくないことの5本指に入るだろうな。
で、トンチンカンな熱血ドMとその部下がどんな罠に俺をはめたと?
塩田 :貴様は落とし穴にかかったのだあ!
小笠原:俺とお前の立ち位置いっしょだよ。
てか随分と原始的な罠だね。もうちょっと近代的なの思いつかなかった?
塩田 :いや、正確にはこれからお前は落とし穴にかかるのだ!
さあ、ついてこい!
小笠原:じゃあ帰ります。
塩田 :何!それでは貴様は落とし穴を回避してしまうではないか!
小笠原:そうだよ。さようなら。もうお前とは一生会わない気がするよ。
塩田 :待て!苦労したんだぞ、作るの!
汗水たらして頑張ったんだぞ!
小笠原:そういう台詞はちゃんとした仕事をした時に言おうな。
塩田 :道具だってちゃんと俺が準備して、あとは野沢に掘らせて・・・
小笠原:ならお前汗水たらすほど働いてねえじゃねえかよ。
てかお前昔っから自分の活躍を誇張するクセがあるね。
早く直しな、飲み会とか合コンとか誘ってもらえなくなるぞ、お前みたいなの。
塩田 :なにおう!道具だって準備するの大変だったんだぞ!
大型のドリルまで用意して削ったんだぞ!
小笠原:お前どこを掘らせたんだよ。土じゃないよな。
塩田 :こうなったら野沢と協力して貴様を落とし穴に入れてや・・・
野沢!?どこいった!?
小笠原:正気に戻ってどっか行ったんじゃない?めでたしめでたし。
野沢 :うわああ!!助けてー!!落とし穴に引っかかったー!!
塩田 :野沢の声だ!くそっ!ちょっと目を離した隙に!
小笠原:随分とまあかわいいドジっ子な部下だこと。
塩田 :貴様、野沢を助けるぞ!ついてこい!
小笠原:まあどの程度の落とし穴なのか気になるし行ってやるよ。
ってコレが落とし穴?ただのマンホールなんですけど。
塩田 :いや、確かにこれは昨日野沢が掘った穴だ。
削った残骸もしっかりある。ホラ、丸い鉄板。
小笠原:その野沢君も随分と手抜いたんだね。フタを削っただけか。
全然かわいくなくなったよ。
てかこのマンホール、ハシゴが常備されてるやつじゃん。簡単に登れるよ。
塩田 :ム、本当だ。おーい、野沢―!自力で登ってこーい!
野沢 :無理です!手が汚れてしまいそうです!
小笠原:面倒くさい奴だなあ。もう一生そこにいろよ。
塩田 :わかった!今、軍手を落としてやるからそれを使え!
それっ、いくぞ!
小笠原:そんなに甘やかしちゃっていいのかなあ。
このままだと彼一人では何にもできなくなっちゃうよ。
野沢 :すいません、軍手取り損ねたのでもう1回落として下さい!
小笠原:ほら言わんこっちゃない。彼は軍手を拾おうとすらしないじゃないか。
塩田 :仕方ない、今助けに行ってやるからなあ!そこで待ってろ!
(トントントントン・・・)
小笠原:はいじゃあフタ閉めまーす。
塩田 :ちょっと待って!暗い、暗いよ!助けてよ!
もう復讐なんてしないからフタ開けてよ!
野沢 :うわああああん!暗いのヤダ〜〜〜〜〜!
塩田 :ほらもう、野沢が泣いちゃっただろ!早く開けてよ!
小笠原:急に弱くなったな。いや、前からか。
てか暗いのが怖いて。やっぱ部下の方は一人では生きていけないタイプだ。
仕方ない、開けるか。
塩田 :ほら、野沢!光だよ、光!明るいよ!
野沢 :キャッキャッ!
小笠原:ほんと何なんだろ、この部下。
言葉の反復しかできんわ、自分の落とし穴にはまるわ、今度は幼児化だよ。
そのうちバブーとか言い出しそう。
塩田 :と、とりあえず今日のところはこのくらいにしてやる!
小笠原:なんとまあ使い古された逃げ台詞だろう。
塩田 :だがなあ、お前は1つだけ完全に罠にかかったのだあ!
小笠原:またあ?もうめんどくさいなあ。
塩田 :貴様は大事なものを失ったのだ!
小笠原:財布も携帯もあるよ。
塩田 :貴様、時計を見るがいい!
小笠原:・・・・・・彼女と約束した時間から1時間以上過ぎてる・・・。
点数
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0点
1点
2点
3点
4点
5点
6点
7点
8点
9点
10点
ジャッジペーパー
6組目
NOT FIX MEMBERS
(コント/ちっぱいぱん『とある社員の通勤時間』)
テレビ:(今日の1位は……射手座のアナタ!新たな出会いがあるかもっ!)
広:おっ、星占い1位じゃないか。これは何か良いことあるかな…?
……っと、いけないいけないっ!早く行かないと遅刻してしまう。今日は大事な会議だからな。
有:(もわわわわわ〜ん)
広:………え、えーっと………寝不足かな?何か幻覚が…………
有:ふぅ〜………地上に降りるのも久々だなぁ………
広:………誰この人………?いや、人っていうか………禍々しい羽根生えてるんですけど………
有:あっ、どうも。
広:わお、割とフランクっ。
ど、どうも………えーっと……どちら様?
有:あっ、死神です。
広:死神っ!?こんなにノリが軽いのに死神っ!?いや確かにその羽根は人間では無いだろうけど……あとすっげぇ美人……
えっと……死神が何の用ですか……?って、まさか………
有:いやぁ、あなたはラッキーですね。
広:いやラッキーじゃないよ!殺しに来たのかっ!?私を殺しに来たのかっ!?
有:いやいや、私が直接手を下すわけではないですよ。
広:………どういうことですか?
有:いやぁ、死神って言ってもむやみやたらに人を殺してるわけじゃないですからね。そこらの快楽殺人犯じゃないんですから。
広:……で、では一体……
有:そもそも死神ってのは世界の均衡を保つために人を殺したりしているのですよ。
広:世界の均衡……?わ、私が何か世界に悪い影響を与えているとでも言うのですかっ!?私はただのサラリーマンですよっ!?
有:いえいえ、ただ貴方が他人より幸せを多く経験した。それだけの話です。
広:………幸せ?
有:そうです。1人が幸せになると他の誰かに不幸が廻ってくる。それではあまりに不公平でしょう?
ですので、幸せを集めすぎた人を殺し世界の均衡を保つ。それが我々死神なのです。
広:いや………確かに少し合点がいきましたが………
有:貴方は幸せを集めすぎた……そして、先ほどマジックナンバーが点灯してしまったのです。
広:マジックナンバー?………それって、野球とかで「あと何勝したら優勝」みたいな時に点く………
有:そうです。そのマジックナンバーが0になった時…………貴方は死にます。
広:………………………やだやだやだやだやだやだやだやだやだ〜。死にたくな〜い〜〜〜〜〜
有:そう取り乱さないでください。
ちなみに「394番」に電話すると現在のマジックナンバーが確認できます。
広:……そんな時報みたいなサービスやってるんですか………
有:394番なので…そうですね、「ミクシー」と覚えてください。
広:いや、そんなどこかのSNSみたいなっ!なんでそんな番号にしたんですかっ!
有:SNS……そのうち・なくなる・システム ですからね。
広:ですからね、じゃないですよっ!
有:「なくなる」っていうのは、マジックが「無くなる」と「亡くなる」というのをかけてまして
広:いやどうでもいいですよっ!
有:どうします?マジックナンバー、確認しますか?
広:……………………こ、怖いけど…………………確認しましょう!
えーっと…………(ピッ、ポッ、パッ♪)
有:110番に掛けないでください。私は怪しいものではありませんよ。
広:ひぃっ!ごめんなさいっ!ついっ!!……でもめちゃくちゃ怪しい……というより妖しいですよね・・・…
有:まぁ、確認しても仕方がないものではありますし……怖いのであれば無理に確認しなくても…
広:い、いやっ、知らない間にマジックナンバーが減って死ぬっていうのも嫌だし………ちゃんと確認しますっ!
(ピッ...ポッ...
有:貴方のマジックナンバーは427です。
広:(パッ...trrrr)………って……………え、知ってるんですか?
有:そりゃもう、死神ですからそのぐらいは把握してますよ。
広:じゃあ何で電話かけさせたんですかっ!
あっ、もしもし………あっ、えーっと………シーフードミックスピザをひとつ。はい、よろしくお願いします。(ピッ)
有:そういうサービスもありますよ、というご紹介を。
広:あ、そう……動揺してピザハットの番号押しちゃったじゃないですか。
それにしてもマジック427って…
有:「死にな」と覚えていただければ。
広:いやそう言われると怖いけどっ!
でも、数字的には全然大丈夫な気がするんですが………
有:まぁ、マジックが点灯する条件は他人と比較して幸福か不幸か……ということですからね。他の人が不運を多く経験すればその分早くマジックが点灯する。
それだけ周りには不幸な人が多いんでしょう。
広:そうなんですか……。ちなみになんですけれども、プロ野球だとセ・リーグとかパ・リーグの中でマジックが点くじゃないですか?
このマジックナンバーにもリーグみたいな範囲があるんですか?
有:そうですね、このボロアパート内がマジック対象エリアですね。
広:いや範囲狭っ!確かにこのアパート、幸薄そうな人しかいませんけどっ!
………いや、でも私だって幸薄い方の人間だし………だいたい、さっきマジックが点灯したって……そのキッカケになる幸福も思い当たりませんよ?
有:貴方、先ほど星占いをご覧になってましたよね?
広:はい……確かに見てましたが……
有:………1位でしたよね?
広:……………………えっ、それっ!?たったそれだけっ!?
有:ちなみに、血液型占いでも1位。私がここに来る前に個人的に占ったタロットでも「幸運」が正位置に来ました。
広:いや血液型の方は知らないし、何勝手に占って人の幸福増やしてるんですかっ!
そもそも、占いで1位になること自体は別に幸福じゃないでしょ!?その占いが当たればそりゃ、ラッキーですけど………
有:あはははは。
広:………………
有:それでは私はこの辺りで…
広:いや、軽く流さないでくださいよ!
有:次に逢う時は貴方を殺す時ですので…
広:いやいや待って!待って!
有:……なんですか?
広:いや…さすがに星占いでマジックが減るのは……
どの程度の幸福でマジックが減るのか、その基準を教えていただきたいのですが………
有:そうですね……貴方のこれまでの幸福をお教えすればよろしいでしょうか。
広:あ、お願いします。
有:えーっと……「自動販売機でジュースを買ったら2個出てきた。」「隣の部屋に美人が引っ越して来た」などでしょうか。
広:…………ほんとにちっぽけな幸せですねぇ。
それにそのジュース、誰かの取り忘れで1週間ほど放置されてただけだからねっ!飲んで軽くお腹壊したよっ!
隣に引っ越してきた子も、「隣の部屋から異臭がする」とか言って2日でまた引っ越しちゃったからねっ!
これはむしろ不幸なんじゃないですかっ!?
有:どんまい。
広:だからてきとーにあしらうの止めてください!
有:さぁ、そうこうしているうちにマジックがガンガン減ってますよ。
広:何でっ!?何も幸せな事起こってないですよ!?
有:ほら、先ほどから台所の流しに溜まった生ゴミをカラスがつついているではないですか。
広:……………えっ、それが幸せですかっ!?むしろめちゃくちゃ不幸なんですけれどもっ!どーすんのっ!カラスどーすんのっ!?
有:カラスは我々の手下ですからね………懐かれるなんて羨ましいですよ……。
広:それはもう感覚の違いとしか言いようが無いですっ!その程度でマジックが減らされたら400以上あってもとても足りないですよ……
……………ちなみに、マジックを消す方法とか無いんですか?
有:それはもう普通に、不幸になればいいんですよ。
不幸が訪れる度にマジックナンバーは増えていくのです。
広:不幸に…………あっ、そういや今朝マグカップが割れたっ!
有:それは不注意ですね。
広:昨日作り置きしてたカレーが今朝腐ってた……
有:お気の毒様。
広:今月から親の仕送りがストップしたし……
有:これからは強く生きましょう。
広:その親は昨日事故に逢って骨折した!
有:お大事に。
広:厳しくない!?不幸の判定厳しくない!?
有:そんなことないですよ。あっ、今朝は寝癖つかなかったんですね、おめでとうございます。マジックが減りました。
広:そして幸福の判定甘くない!?めちゃめちゃ甘くないですかっ!?
有:いえいえ、私は常に公平なジャッジをしております。
広:どう考えてもおかしいですよっ!橘高審判のストライクゾーンじゃないんですからっ!
有:……………?
マジックが1つ増えました。
広:いや余計なお世話だよ!確かに軽く心に傷を負ったけどっ!
で、でもこうやってマジックを増やしていけばいずれ消滅する………
有:そういう事ですね。そして1度にとても大きな不幸が訪れれば……それだけでマジックが消滅することもあります。
広:ほ、本当ですか!?え、えーっと………
有:それでは私はそろそろ失礼いたします。
広:ちょ、ちょっと待ってください!
有:なんですか?今からうちの子を幼稚園に連れて行かないといけないんですけど。
広:いや、家庭持ってるんですか死神って!?
有:そりゃそうですよ。
広:へ、へぇ………
有:それでは失礼…
広:ちょ、ちょっと!
えーっと、えーっと………大きな不幸大きな不幸………
有:…………………
広:こ、こんな死神に憑かれたことが、人生最大の不幸だーーーーーーーーっ!!!!!!
有:マジックナンバーに変動はありません。
広:ちくしょー!読み切り漫画とかならこれでいい感じにオチがつくだろっ!
有:そんな非現実と一緒にしないでください。
広:この状況もよっぽど非現実だよ………
有:それでは本当に失礼いたします。主人のお弁当も作らないといけませんので。
広:ま、待って……(プルルルルル♪)
こ、こんな時に電話………(ピッ♪)
もしもし。あっ、社長!すいません、ちょっと取り込んでまして………って、もうこんな時間っ!?
す、すみません、すぐ行きますから!
…………えっ、私が会議に遅れている所為で取り引き先との事業が無かったことに…………
有:(タコさんウィンナーがいいかな?)
広:………えっ、クビですかっ!?ちょ、ちょっと待ってください!!!あっ………切れた………
有:………………………
広:………………………
有:おめでとうございます、マジックが消滅しました。
広:めでたくないわっ!
男:ちわーっす!ピザハットでーす!お届けにあがりました!
広:………こんな時に来ちゃったよ………
有:それでは、シーフードミックスピザは主人の昼食にいただいていきます。
広:いい加減にしろーぃ!!
点数
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0点
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2点
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4点
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7点
8点
9点
10点
ジャッジペーパー
名無しの審査は無効になりますので、再度ご確認ください。
ご協力ありがとうございます。