俳句・川柳

木の葉と葉 間に透ける 月の欠け
蛾の怒り 蚊のような音で お詫びする

鬼気迫る プロの目に皆 従いし

文明の 利器を使いつ ぐちを言う
真理とは 気付かなくても そこにある

木の葉揺れ 風がとおるを 鳩みつめ

蝶チョも うちわせんすも ぱたぱたと
木の下で うさぎとかめが 汗拭う

連日の 漏電ときと ともに散る

間違いを 熱さのせいと 気を休め
雨降らず 漏れ漏れ続き 梅雨の明け

現場から レポ−タ−の横に 事件有り

梅雨が明け 漏水事故に みまわれる
携帯に 打ち込みながら 聞く花火

いつ降ると 空と携帯 見て散歩

夕立に 目の下の汗 冷えていく
連日の 漏電ときと ともに散る

水玉が 背中転がる 炎天下

サイレンに 漏電火災 ヒヤリする
梅雨さなか 水漏れでなく 漏電か

風が止み 三ツ葉畑に 遊ぶ鳩

枯れていく 紫陽花に着く モンシロチョウ
そよ風に 草むら揺れて 猫動く

脳みそが 豆腐のように 真っ白だ

脳みそが 納豆のように ねばねばだ
肌を刺す 日の背に上る 入道雲

空高く 6月が行く 飛行機雲

夕空に 月がふくらむ かぐや姫
通り雨 楠木の下 鳥の声

携帯も 指もべたべた 梅雨の宵

吹かずとも 飛ばされそうな この身かな
間抜けでも 生きねばならぬ 人として

外灯に 映るくすのき 黄金色
夕風に 流され歩く 空に月

台風の 後を追い掛け 雲走る

防犯灯 オレンジ色に 道照らす
片付ける 止むことのない 落ち葉かな

ケヤキ立つ どこまで続く この道は

目の前の 世界が全て んな訳ない
暮れてなお 涼む場所なし 旅烏

一休み 浮き藻の上に 糸トンボ

散歩犬 食べたいパンジ− 鼻の先
はじまりは いつも雨なら おわり晴れ

はじまりは いつも雨では おわり晴れ

間抜けでも 生きねばならぬ 人として
あいまいな 契約結ぶは 無に同じ

ひょっとして 喋り出したら やくざかな

雨がふり 携帯画面に 一滴
あじさいに 落ちて響くよ 雨の音

五月晴れ 狐が嫁ぎ 雨に遭う

休日朝 本町歩く おならこく
二日酔い 日曜の朝 徘徊す

暮れ行くも 夕空焼け雲が のびていく

昭和超え 宵の明星 最接近
帰りの電車吊り革につかまる人はなし

水彩画夜になったら 水墨画

涼風に 暮れ行く空と 青葉かな
雨の日に 木下歩く 鳥の声

ぽつぽつと 傘に当たるは 木の雫

水面鏡 新緑ふるえ 波紋呼ぶ
常連も 通りすがりも 植木市

宝石も 光らなければ ただの石

汗かくも 流れず乾く 五月晴
堂々の 大樹は大地の 変化の身

しぼみゆく さつきの花は 梅雨を待つ

ゆうやけを ビルの北面を 見て帰る
ようやくに 心もかるく 衣替え

紫に 暮れ行く空に 一番星

恐くても 仕事とわりきる 梅雨の間
五月ばれ 走れぬ訳は うぉ−くまん

鍵をかけ 救急車が走る 道にでる

よく見れば 北のお蝶も ただの人
アスファルト 光るヘッドライト 梅雨の夜

心ない 人はすがたも みえぬもの

制度より 心が大事だ 課長職
知らぬ花の 対岸にしゃがんで めだかみる

いわなけりゃ 悩まずに済んだものをキジも鳴かずば

新緑も 突然のスピ−カの音に掻き消され
整然と 居並ぶ木立の 下歩く

暖房を 入れてはすぐ切る 寒戻り

金ないと 言われて帰る 夜道かな
何もないと 思っていた公園に 薔薇の花

新緑に 春の名残の ハナミズキ

新緑に 肩を並べる ツツジかな
陽水も 雨にであえば 傘を買う