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プロデュース公演

 

 

IQ5000

 

スモール・マインド

 

観劇日

 2010年11月12日ソワレ

劇場

 笹塚ファクトリー

座席位置

 前段右サイド

感想等

 劇団のメールマガジン読者投票によって上演が決定された演目。『RUN AWAY OFF』シリーズ(全6話。未完)の第3話。いつもやってくれるかはわからないが、今回は前説という形でこれまでのあらすじをやったので前2話を見ていなくても大体の流れを把握できたのは助かった。IQ5000は舞台装置をほとんど使わないので観るほうにも想像力や状況判断力が要求されるが、慣れてしまえばどうということはない。でも今回はおふざけがちょっと多すぎたような気がした。個人的にはマナブとユウコのくだりをもっと掘り下げてほしかった(話にはあまり関係ないが。)。後、景山ヨシオのシンクロは相当稽古したのだろうなと感心した。

 

Big Bell

 

観劇日

 2013年3月9日マチネ

劇場

 中野ウェストエンドスタジオ

座席位置

 後段右サイド

感想等

 腹筋さんの一人芝居。ラスパオ君は腹筋さんは一人芝居をやっている時が一番いいと思う。というのも腹筋さんが行っている肉体的表現のみによって観客のイマジネーションを引き起こす芝居は通常の演劇作品ではあまりやっていないので、PIPERの公演ですら色物扱いされることが多く、腹筋さんの良さを引き出せる芝居が少ないからだ。それを実現させるために立ち上げたIQ5000は腹筋さんの理想に沿った形で展開されているのだが、いかんせん劇団員の経験が少なく、腹筋さんに追いつけていないのが実情である。だがもう結団10年を過ぎたところなのでそろそろ腹筋さんに迫る役者が出てきてもいい頃だと期待している。さて、内容であるが、正直なところ前説とおまけが多すぎてどこからどこまでがBigBellなのかよくわからなかった。まあ腹筋さんを見に来ているのでそんなことどうでもいいのかもしれないが、作品として評価するとするとほかの人がやってもあまり面白くないだろうなと思ったところが正直な感想である。腹筋さんあっての超四次元芝居なのでいつまで元気にがんばってください。

 

 

加藤健一事務所

 

あとにさきだつうたかたの

 

観劇日

 2014年3月22日ソワレ

劇場

 本多劇場

座席位置

 前列中央

感想等

 原子力学科学者の終戦前後に過ごした少年時代、科学者として活躍していた壮年時代、リタイアした後の老年時代の3つの時代を交互に織り交ぜながら真実との向き合い方、親子の葛藤を描いた作品。報道関係の仕事をしていた父が戦中は軍の、戦後はGHQの統制下で真実の報道をしなかったことに反発を覚えていた自分が原発設置のために不都合な情報を隠すことを強要され、それをはねつけることができないことに様々な葛藤を覚えるというのが話の軸なのだろうが、加藤健一事務所には珍しく話が整理されておらず、結局何が言いたかったのかよくわからない芝居だった。なので、最後に主人公が「頑張れ!」と何回も叫ぶのだが、何に対して頑張れと言っているのかよくわからなかった。それはぞれぞれで判断してくれというならそれもありだと思うが、メッセージ性を持たせたいのなら失敗だったと思う。

 

川を越えて、森を抜けて

 

観劇日

 2012年5月6日ソワレ

劇場

 紀伊國屋サザンシアター

座席位置

 前列左サイド

感想等

 3年ぶりの再演作品。子供夫婦に逃げられた老夫婦2組が転勤のために遠くへ越そうとしている孫を引きとめようと奮闘するコメディ。親夫婦が早期退職をして南部へ引っ越した後も毎週双方の祖父母と食事をしている孫というのも近頃には珍しく感心な若者であるわけだが、それに安住している老人の姿が端から見てみっともない感じがした。その中で父方の祖父が自分の将来のための決断なら進むべきだと理解を示したことが救いだった。ただ、見方を変えれば人生の選択の余地なく家族のために生きてきた祖父母世代と自分の好きなように生きていける孫世代の人生観の違いを描いた芝居だったのかもしれない。

 

 

木の皿

 

観劇日

 2010年9月12日マチネ

劇場

 本多劇場

座席位置

 中段右サイド

感想等

 観る人の年代、役割によって受け止め方の異なる芝居だと思う。祖父、父、母、孫。それぞれで違った憤り、悲しみを感じる芝居である。なので、ラスパオ君は最後の孫の一言は、うまい、と感じてしまうが、それを投げかけられた母に近い人たちはどう感じたのだろうかとも思ってしまう。半世紀以上前に書かれた戯曲であるが、今でも十分に訴えかけるものがある。そうそう、半世紀以上前ということを頭に入れてみないと金銭感覚とかうまくつかめなくなりますよ。

 

コラボレーション

 

観劇日

 2011年2月26日マチネ

劇場

 紀伊国屋ホール

座席位置

 中段右サイド

感想等

 第2次世界大戦時のユダヤ人問題を取り上げた作品。加藤健一事務所は以前にも詩人の恋という同じテーマの作品を上演している。2箇所のリビングを並べて駆使した進行には素晴らしいものがあった。それぞれの役者も味のある演技をし、ついつい引き込まれるものであった。特にヒンケル役の加藤さんの演技は目を見張るものがあった。そうではあるが話としてはツヴァイクとシュトラウスの最後があっさりしすぎてこれで終わりなのかという感じがした。特にシュトラウスが非ナチ化裁判で裁かれているシーンは終わったのが一瞬わからなかったほどである。

出発の詩集〜モスクワからの退却〜

観劇日

 2011年5月1日マチネ

劇場

 本多劇場

座席位置

 中段右サイド

感想等

 加藤健一事務所のここのところの上演傾向とタイトルから戦争関係の芝居かと思っていたのだが、離婚問題を扱ったものであった。登場人物は50代の夫婦と30代の息子。離婚をしたい夫としたくない妻、父の気持ちに理解を示しつつ飽くまで中立を保とうとする息子の葛藤を見事に演じ切った秀作。離婚で一番かわいそうなのは子供であるが、今回は子供が大人であることが救いとなっている。ただし、それが故の苦悩があることも事実である。モスクワからの退却はナポレオンのモスクワ遠征のことであるが、それがこの夫婦の離婚とどう関係があるかのかがいまひとつ描ききれていなかったのが不満といえば不満である。

 

シュペリオール・ドーナツ

 

観劇日

 2012年9月8日ソワレ

劇場

 ザ・スズナリ

座席位置

 中段右サイド

感想等

 ポーランド系移民2世のドーナツ店店主と黒人の店員を中心にロシア系移民のレンタルDVD店店主、アイルランド系移民の子孫の警官、黒人警官、ホームレス、マフィアが絡んで物語が紡がれている。ベトナム戦争徴兵忌避の傷を心に持つドーナツ店店主は黒人店員との交流を通じて周囲との関わりを持つようになるが、黒人店員が借金を返せないことによりマフィアに指を切り落とされことから、借金の肩代わりをし、マフィアのボスと戦うという話である。はっきり言って余計なお世話である。そのためにドーナツ店を売ったことを聞いた黒人店員は深く傷つくのである。結局ドーナツ店店主は自分のためにそれらのことをしたとも言える。話は賛否両論分かれることになると思うが、ラスパオ君はあまり好きではない。

 

 

滝沢家の内乱

 

観劇日

 2011年7月18日マチネ

劇場

 本多劇場

座席位置

 中段右サイド

感想等

 加藤さんプロデュース100本目を記念する作品である。江戸時代の読本作家である滝沢馬琴の家庭生活を題材としている。ヒステリックな妻と病弱な息子の介護に追われる馬琴と息子の嫁である路の苦悩を描く作品となっている。加藤健一さんと忍さんの演技、特に時間の経過を表す演技には素晴らしいものがあった。しかし、話の焦点が介護問題にあるのか、路の馬琴に対する献身にあるのかがぼやけていて何を伝えたかったのがはっきりしなかったのが残念であった。

 

バカのカベ 〜フランス風〜

 

観劇日

 2012年12月1日ソワレ

劇場

 本多劇場

座席位置

 中段左サイド

感想等

 フランスの富豪達が毎週バカをゲストに招待して皆で笑いあうというパーティーを開催していた。出版社のオーナーが今週のバカを招待する担当になっていたが、ぎっくり腰になってパーティーに出席できなくなったこと、妻がパーティーの悪趣味さに憤慨して家を出てしまったことから物語が始まる。物語は風間さん演じるオーナーと加藤さん演じる税務署職員ことバカの掛け合いを中心に進むのだがこれが絶妙で面白い。ことにオーナーとの事前打ち合わせを無視して電話で話しまくるバカとそれに頭を抱えるオーナーの姿は普段あまり声を出して笑うことがないラスパオ君も思わず大笑いしてしまった。少し早い年忘れの大笑いに満足した一夜であった。

 

八月のラブソング

 

観劇日

 2013年3月24日マチネ

劇場

 本多劇場

座席位置

 中段右サイド

感想等

 療養所の医師と患者の大人のラブストーリー。しかし、最初にあれだけ合わないとそれが恋に発展するとか、仮に発展してもすぐに衝突して別れることになるのでないかと思うのだが、そこがロシア人の違うところなのか、初老の恋のなせる技なのか興味深いところである。脚本はともかく、加藤さんと戸田さんお二方とも安定した演技で引き込まれるものはあった。きっちりとロディオンとリディアになりきっていた。二人でも息があっていればそれで十分な登場人物数だといえる見本のような芝居であった。

 

Be My Baby 〜いとしのベイビー〜

 

観劇日

 2013年12月8日マチネ

劇場

 本多劇場

座席位置

 中段左サイド

感想等

 スコットランドの貴族に仕える使用人の初老の男性と奥方の叔母がサンフランシスコに住む奥方の従妹の娘を貴族夫婦の養子に迎えるために二人で旅行をする話を描いたコメディ。この二人の仲がまたすこぶる悪いところがこのコメディをますます面白くしている。しかし、養子を国外に連れ出す許可を出す判事が痔を悪化させたり、使用人が心臓発作を起こしたりしてサンフランシスコ在住が長引いた結果、二人の仲は急速に接近していく。それに反して新婚であるはずの貴族夫婦は妻のわがままで仲が急速に冷めていく、この対比が実に効いている。年忘れの笑いにカト健一座が贈る珠玉のコメディ。と、言ってももう公演は終わっているので再演をお待ちください。

 

モリー先生との火曜日

 

観劇日

 2010年6月13日マチネ

劇場

 本多劇場

座席位置

 中段右サイド

感想等

 事務所開設30周年記念公演最後を飾る公演。加藤健一事務所は芝居作りが丁寧で病状が進行していくモリー先生の衰えを見事に表現している加藤さんの演技は素晴らしいものであったのだが、この日は観客を詰め込みすぎていて非常に狭苦しさを感じてしまったのでいまひとつ芝居に集中することができず、涙するほどの感動を受けることはできなかった。再演の機会があったら今度はゆったりと味わいたいと思う。 

 

観劇日

 2013年8月16日ソワレ

劇場

 本多劇場

座席位置

 前段中央

感想等

 3年振りの再演。加藤さんの演技に円熟味が増し、老いと衰えの表現に益々磨きがかかってきていた。死から生を見つめるやり方は元気な人間からは理解できないかもしれないが若い人たちにぜひ見てもらいたい一作である。平日の夜だったので空席がちらほらと見られたが、不幸なことに隣にガタイのでかい人間が座ったことで今回も窮屈な思いをした。次回こそはゆったりと味わえるのだろうか?

 

 

カムカムミニキーナ

 

かざかみパンチ

 

観劇日

 2011年11月12日マチネ

劇場

 座・高円寺1

座席位置

 中段右サイド

感想等

 壮大な企画倒れに終わってしまった残念な一作。結局何を言いたかったのかをわからなくしてしまった。劇作家の内面の葛藤を描きたかったようにも見えるし、震災のことについて書きたかったようにも見える。劇団を分裂させたことにも何か意味があったのではないかと思うし、劇作家の分身を作り出したのにも意味があったのであろう。それの答えを書かないのもひとつの手法であるのだろうが、考えるにしても材料が無さ過ぎる。途中休憩を入れて2時間半あまりを掛けたにしては内容が無さ過ぎた。久ヶ沢さんの身体能力の高さが際立った一作であった。

 

 

演劇集団キャラメルボックス

 

雨と夢のあとに

 

観劇日

 2013年8月18日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階中央

感想等

 7年振りの再演。今回は前日に続編の「ずっと二人で歩いてきた」を観たので復習もバッチシだった。それと比較したら酷かもしれないが柳さんの原作がある分こちらのほうが完成度はやはり高かった。朝晴が実家に帰り、父に謝罪するシーンなどラスパオ君も思わず涙が出そうになってきた。雨役に舞台経験がない子役を使うのは前回同様で、子役の台詞がほぼ棒読みなのには参ったが、それを補って余りある内容だった。

 

アルジャーノンに花束を

 

観劇日

 2012年8月12日ソワレ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階中央

感想等

 標題作は世界中の多くの人に名作と指示されている小説なのでプロの役者が演じていればそれなりの舞台が出来上がる。でも、それだけでは役者としては負けであろう。文庫で500頁弱ある話をどう2時間程度の舞台に仕上げていくか、これはある意味原作との勝負でもあると思う。そこで今回の公演であるが、結論から言ってしまうと、決して負けていなかったと思う。そこには確かにチャーリィが見えたし、ローズがいたし、他の人たちも動いていた。最後に、大内さん、もう劇団ではベテランの域に達しているのだからカーテンコールくらいしっかりと乗り切りましょう。

 

ウルトラマリンブルー・クリスマス

 

観劇日

 2013年12月23日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 1階後段中央

感想等

 社員のミスで借金の返済ができなくなった社長が自殺しようとした所を天使に拾われ、これまでの自分を語った後、天使に導かれて自殺を思いとどまるという話。シリウス・ストーリーとプロキオン・ストーリーに分かれ、微妙に話が違っている。ラスパオ君はプロキオン・ストーリーのほうを見た。違うといってもシリウス・ストーリを見た人の話によると社長が存在しない世界の悲惨さの方向が違うというくらいで他はほとんど同じような印象を受けた。「素晴らしき哉、人生!」へのオマージュ作品だということなので見て思った疑問はここでは言わないことにする。と、言うのはラスパオ君の思った疑問がフランク・キャプラ監督への批判そのものだったからである。生きることの素晴らしを感じたい人は見たほうがいい作品だとだけ言っておく。

 

鍵泥棒のメソッド

 

観劇日

 2014年5月31日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 1階後段右サイド

感想等

 内田監督の同名映画を舞台化した作品。コメディとしてはなかなか良い出来でそこそこ笑わせてもらった。コメディなので設定の現実性については触れないのがマナーであろう。昔小劇場の劇団を主宰していたが今はその時の借金返済に追われている主人公がたまたま行った銭湯で石鹸に滑って転び、記憶喪失になった何でも屋の男と部屋の鍵をすり替えることによって何でも屋の男のお金をせしめようとしたことを発端にしておこるドタバタを描いている。今回の公演は主人公と何でも屋、何でも屋の婚約者がダブルキャストになっている。その他の出演者は二役以上こなしており、ちょっと混乱する場面もあった。

 

彼の背中の小さな翼

 

観劇日

 2013年5月26日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階中央

感想等

 キャラメルボックス初の5人芝居だそうである。しかし、ラスパオ君にはあまりそのような記憶はなく、言われなければわからなかったくらいである。それくらい自然にごく当たり前のようにやっていた。話はあまりにいろいろなものを詰め込みすぎてなんだかよくわからなかったというのが正直な感想である。父に捨てられた娘の葛藤、血のつながらない兄の手助けをして泥棒の下見をしていた少年の葛藤、己の才能の限界を感じて将来に迷っている女子大生を軸に話が進んでいくのであるが、少年が娘を捨てた父の世話になっていたり、娘が少年の才能に気づいてその道に進ませようとしたり、兄が現れて少年を再び泥棒の世界に引き戻そうとしたりと話が複雑すぎる。吉本新喜劇のようにパターン化されていたり、新劇のように3時間くらいやったりすれば理解もできろのかもしれないが100分あまりの芝居ではちょっと無理があったような気がする。

 

キャロリング

 

観劇日

 2012年12月23日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階中央

感想等

 今回の舞台は有川浩さんという小説家が劇団の為に書き下ろした話だそうだ。なのでキャラメルボックスに非常にしっくりしており、ファンにとっては当たりである。ファンでない人は以下の事に気を付けて観劇すると楽しめるのではないかと思う。まず、子供が堂々としゃべりすぎである。およそ小学生とは思えない、大人かよ、というような台詞回しをする。でも、これはキャラメルボックスのどの芝居にも共通する事なので気にしてはいけない。大人が子供の頃ああ言えば良かったという反省の上に書かれている台詞であり、一種のノスタルジーである。次に悪役がお人好し過ぎる。立ち回りを作る為に派手に殴ったりはするのだが、結局主役たちを助けてしまう。でも、そうしないと話が切ない終わり方をして、キャラメルボックスではなくなってしまうのでそこで文句を言ってはいけない。そういう人は大人計画といった劇団の芝居を見に行った方がいい。そういった中で敢えて苦言を言わせてもらえばもっと笑ってから泣かせるという芝居ができるようになると寛美先生に近付けると思う。←目指してないかもしれないが…

 

ケンジ先生

 

観劇日

 2013年9月23日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 1階後段中央

感想等

 15年振りの再々演作品。今回は全登場人物をダブルキャストで上演している。さらにラスパオ君が観劇した23日はキャストをミックスしていつもと違うメンバーで上演していた。だから今回の公演の完成度はわからない。加藤さんによると元々この作品は子供向けに作られたものだそうである。しかし、子供が興味を示す内容になっていなかったという反省の元に『銀河旋律』などの作品の延長線上にある物語として再構成を行ったとのことである。また、成井さんはこの芝居を通して教師とは何かという問いかけを行ったそうでもある。これはそういう意図で作られた教師という職業がなくなった近未来の世界で役目を失った宮沢賢治をモデルにして作られた教育アンドロイドが家庭教師として買われた家庭で再び教師として活躍する物語である。

 

サンタクロースが歌ってくれた

 

観劇日

 2010年12月22日ソワレ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 1階後段左サイド

感想等

 劇団創立25周年記念公演の第4弾。4回目の再演となる。初演は1989年で今から21年前になるので今のキャラメルボックスの芝居を基準に考えると脚本の完成度は低い感じがする。それでも演出家や役者から重要な作品と思われているのは初演当時の成功体験からくるものではないだろうか?そのせいか役者の動きはすごくよかった。悪乗りが過ぎていたといってもよいくらいであった。ラスパオ君は初演を見ていないので2010年版と1989年版の違いはよくわからないが、第三世代全盛期だった当時にこのような芝居が評価を受けていたことは現代演劇史に特筆すべきことであると思う。

 

ジャングル・ジャンクション

 

観劇日

 2013年7月14日ソワレ

劇場

 THEATRE1010

座席位置

 1階後段中央

感想等

 キャラメルボックスは「アーリータイムス」と銘打って初期の作品を上演している。標題作は20年前初演の作品。劇団ショーマの「ウォルター・ミティにさよなら」をキャラメルボックス風に成井さんが脚色したものだ。OLとサラリーマンのラブストーリーと刑事と脱走犯のサスペンスドラマ、改造人間と悪の帝王が戦うSFアクションをひとつの話として纏め上げたものである。最初は悪ふざけが過ぎる場面が多く、若さが見えてくるが、勢いが感じられる作品であった。

 

ずっと二人で歩いてきた

 

観劇日

 2013年8月17日ソワレ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階左サイド

感想等

 「雨と夢のあとに」の続編となる作品。設定は前作を引き継いでいるが、前作を見なくとも内容は理解できる。大学生になり、下宿を始めた雨の隣人の兄弟の物語である。設定で一番気になったのは前作で幽霊が人を殺すのに一年かかったのに、今作では兄弟が五年も一緒に暮らせていることである。これなら朝晴と雨も雨が成人するまで一緒に暮らせたのでないかと思った。また、幽霊は物に触れないはずなのに優作はどうやって雅俊の敵の背中を突き飛ばせたのかとも思った。これは作れば作るほど設定の粗が出てきそうなのでこの辺でやめておいたほうがよさそうな気がする。

 

 

トリツカレ男

 

観劇日

 2012年2月26日ソワレ

劇場

 赤坂ACTシアター

座席位置

 1階後段中央

感想等

 5年振りの再演作品。星野真理さんと金子貴俊さんを客演に迎えての上演。ところがパンフレットをよく読んでいなかったラスパオ君は席が後ろではっきり見えなかったこともあってイザベラ(原田さん)をずっと星野さんだと思って見ていました。カーテンコールでペチカ役の星野さんですと言われた時はええ!と思いました。ごめんなさい。今回は赤坂ACTシアターで初めて1階席に座りました。左前の席に座高が高い上に髪型をつんとさせた人が座っていたので下手の方があまりよく見えなかったのが残念でした。座高が高い人は髪型に気をつけましょう。

 

ナミヤ雑貨店の奇跡

 

観劇日

 2013年6月2日ソワレ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階右サイド

感想等

 東野圭吾さんの同名小説の舞台化。家柄の違いから好き合っていた人と結婚できなかった雑貨店主はとあるきっかけから手紙の悩み相談に答えるようになった。雑貨店主が亡くなってから33年後に雑貨店主と結ばれなかった女性が運営していた養護施設で育ったコソ泥達が空き家となっていた雑貨店に逃げ込んできた。そこに33年前に家業を継ぐかミュージシャンになる夢を追い続けるか迷っている青年からの悩み相談の手紙が届く。33年後に青年がミュージシャンになっていないことを知っているコソ泥たちは止めようとするが、青年は父との話し合いの後夢を追い続けることにする。しかし、青年は慰問で訪れた養護施設で子供を救うために命を落としてしまう。その後青年の妹の友人で養家に恩返しするためにホステスになろうとする女性の相談に止めようとしてバブル景気が来ることを教え、成功に導く。その女性も養護施設出身で成功で稼いだお金でもって養護施設の危機を救う。そのほかにも不倫相手との子供産むか迷う女性のこと、青年に救われた子供の姉が青年作曲の歌を歌って歌手になること、雑貨店主が悩み相談をした人たちにその後のことを尋ねて無駄ではなかったと感じたこと、コソ泥達が雑貨店主に白紙の悩み相談を入れて励まされることなど盛りだくさんの内容だった。それでいてストーリーが美しく流れていて、同時上演の彼の背中の小さな翼とは大違い、さすが東野さんだと思わせてくれた。

 

バイ・バイ・ブラックバード

 

観劇日

 2010年6月5日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 1階後段左サイド

感想等

 劇団創立25周年記念公演の第2弾。4半世紀も続けてくることができた劇団だけあってはずれはまずない。今回は現代劇で現実にはありえない(今のところは)設定に基づいてストーリーが構成されている。舞台は16歳の心を持った人たちを中心に話が進んでいくが、自分が16歳のときはこんなだったかと思いながら見ていたので正直なところあまり感情移入はできなかった。

 

ヒア・カムズ・ザ・サン

 

観劇日

 2011年6月18日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 1階後段中央

感想等

 通常芝居は2時間位で上演されることが多いが、キャラメルボックスは「ハーフタイムシアター」と称して1時間位の芝居を上演することがある。初めてハーフタイムシアターの公演を見たときは1時間で本当に大丈夫なのかと思っていたが、テレビのドラマ制作をしたときのノウハウがあったおかげでちゃんと完結している芝居になっていて安心した思い出がある。「ヒア・カムズ・ザ・サン」はハーフタイムシアターの演目のひとつで、「ハックルベリーにさよなら」の続編にあたる。今回は準主役を演じる西川さんが急病のために急遽もうひとつの演目である「水平線の歩き方」の主役を演じる岡田さんが代役として演じた。よってその役に岡田さんがいまひとつはまっていない感じがしたのは割り引かなければならない。それなら上演を中止すればよかったのではという意見もあろうが、今年のキャラメルボックスは客が入らなくてもとにかく多くの公演をするという方針ということなので、中止をしなかったことは理解できる。それにしてもチラシを見て西川さんの病気を初めて知った時は驚いた。西川さんの演技が好きで、非常に楽しみにしていたので観れなかったのは残念だが、仕方がないことなので今は1日も早い復帰を願っている。

 

ヒトミ

 

観劇日

 2014年3月23日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階中央

感想等

 3度目の再演作品。交通事故で頸椎を損傷し、全身不随となった女性を描いている。女性は「ハーネス」という機械の力を借りて再び動けるようになる。しかし、「ハーネス」は大脳の命令を脊髄を通さずに全身に伝えるという機械なので反射を大脳に伝えることができない。そのため、動くためには視覚によって力加減を判断し、体を動かさなければならないのだが、普段は無意識のうちにやっていることを意識してやらなければならないので大脳に過大な負荷がかかることになる。それは女性の頭痛、不眠となって表れるが、根っこはもっと深く、感覚がないことのジレンマとして蓄積されていくことになる。元通りになるということはどういうことなのか、それを深く考えさせられる作品であった。

 

広くてすてきな宇宙じゃないか

 

観劇日

 2012年9月15日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階左サイド

感想等

 7年ぶり4回目の再演である。今回は劇団を3チームに分けて交代で上演している。ハーフタイムシアターなので上演時間が短いとはいえ、多い日で4回上演はハードスケジュールである。おかげで入れ替えに時間がかかり、ラスパオ君は痴呆のクソ婆にぶつかられた挙句逆切れされ、観劇前にかなり不愉快な思いをさせられた。劇団には改善を要望する。話はありえない展開(おばあちゃんというアンドロイドが作られるというところは除いて)を経て子供がアンドロイドを受け入れるという結末を迎えるのであるが、話に疑問符がついているのでまったく感動できない。隣の人は泣いていたので泣けるツボというものがあると思うのだが、それはたぶん似たような境遇を経験している女性なのだろうと思う。ラスパオ君が以前にも見たことがあるはずなのに話をまったく覚えていなかったのは共感できる部分が全然なかったからだと思う。数年後に再演してもたぶん話を覚えていないと思う。最後にラスパオ君はおばあちゃんよりもヒジカタが好きである。

 

 

降りそそぐ百万粒の雨さえも

 

観劇日

 2011年8月27日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階左サイド

感想等

 立川迅助という架空の新撰組隊士が登場する芝居3部作の完結編。鳥羽伏見の戦い後から函館戦争終結後までを描いている。当初は走るしか脳がない(とされていた)迅助が沖田総司の稽古のおかげでたくましく成長した姿が描かれている。鳥羽伏見の戦い後の幕府(徳川家)は衰退の一途をたどっており、武闘派である新撰組もだんだん苦しい立場におかれていった。その中でも希望を捨てず、己の信念を貫き通した迅助をはじめとする新撰組の姿を美しく描いていた。それにしても土曜の昼公演なのに2階席とはいえ空席が目立っていたのには驚いた。製作総指揮の加藤さんが席が埋まらず苦しんでいると言うのは本当のことなのだなあと思った。皆さん、こういうときこそ芝居を見に行きましょう。

 

 

また逢おうと竜馬は言った

 

観劇日

 2010年8月8日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階左サイド

感想等

 劇団創立25周年記念公演の第3弾。3回目の再演となる。いくらなんでも拳銃を構えている人間に飛び掛っていくなんて無理だろうと思いながらも主役の変化に思いをはせて見、気が付けば終わりとなっていた。細かく突っ込めばきりはないが作者の意図は観客の胸の中にそれぞれ残っていると思う。気になった点を1つだけ。石倉と課長の立ち位置が最後までよくわからなかった。

 

盲目剣谺返し

 

観劇日

 2013年3月10日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 1階後段右サイド

感想等

 「もうもくけんこだまがえし」と読む。藤沢周平さんの小説を舞台化したものである。ハーフタイムシアターなので1時間と短かったが、濃い内容の作品であった。キャラメルボックスは時代劇もやり慣れているのでこういった作品を舞台化するのもいいと思った。ただ、今の人にはわからない内容も含まれている(例えば貝の毒で人が死ぬこともあるといったこと。)ので内容をきちんと理解したいという人は江戸時代の庶民の暮らしについて学んでくるか、原作を読んで予備知識をつけてくるべきである。まあ、そんなことをしなくても十分感動できる芝居である。今回は千秋楽だったこともあってカーテンコールも盛りだくさんでお得感いっぱいだった。あ、西川さんのほぼ前説もカミカミだったけど良かったですよ。

 

容疑者Xの献身

 

観劇日

 2012年6月3日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階左サイド

感想等

 3年振りの再演作品。今回は主演を元劇団員の近江谷さんが演じていた。ラスパオ君はミステリーには興味が無いので作品の良し悪しはよくわからないが、役者がのびのびと演じていたのは好感が持てた。やはり楽日に見るのはいいものである。チケットの売れ行きがあまりよくなかったお陰だ。主人公が自分を犠牲にして人に尽くす姿がこの間見た魔法少女まどかマギカに出てくる美樹さやかに重なって見えてしまった。まあ偶然の一致だと思うが。

 

 

流星ワゴン

 

観劇日

 2011年12月23日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階中央

感想等

 西川さんが元気なってよかった。まずそう思った。まだ話し方にたどたどしさは残っているがちゃんと主役級の役をこなせていた。慣れてくれば以前の切れが戻ってくると思う。他には三浦さんの存在感が際立っていた。あれははまり役だと思う。話のほうは主人公の考え方が理解できない面があり、今一つ感情移入ができなかった。こういうラスパオ君は橋本さんには会えないだろうか?

 

 

>虚構の劇団

 

アンダー・ザ・ロウズ

 

観劇日

 2011年4月24日マチネ

劇場

 座・高円寺1

座席位置

 後段右サイド

感想等

 鴻上さんが若い役者と芝居を作り上げていく劇団なのでとにかく活きがいい。最後まで中だるみせず一気に見せてくれる。ただ、役者はこれからというと人を今後も起用し続けていくだろうから演技の完成度を求めている人には物足りないかなという気がする。ストーリーは鴻上さんが脚本を書いているので伏線をしっかり引いてあってちゃんとつじつまは合っている。こういった鴻上芝居もあるという感じである。

 

グローブ・ジャングル

 

観劇日

 2014年4月13日マチネ

劇場

 座・高円寺1

座席位置

 中段右サイド

感想等

  劇団旗揚げ作品で6年ぶりの再演となる。ロンドンを舞台にそこに住む日本人たちが児童劇団を結成して旗揚げ公演を行うまでを描いた作品。アルバイト先のコンビニの冷蔵庫にふざけて入っている写真をブログにアップされることで祭り上げられ、人生をめちゃくちゃにされた主人公を通じてネットという巨人の狂気を描くとともに、ロンドンの日本人学校でこれまでの日本の学校の対応をなぞることで日本社会の特異性も描いている。どちらにも言えることは日本人(人間)のやることに完全というものはないのに匿名になったり、優位な立場に立ったりすると人は自分の意見を押し付けたがる愚かな生き物だということである。このことについてはラスパオ君(ゾウ)も大いに共感できる。人間はもっと反省し、謙虚になるべきである。

 

 

KOKAMI@network

 

リンダリンダ

 

観劇日

 2012年7月21日マチネ

劇場

 紀伊國屋サザンシアター

座席位置

 中段中央

感想等

 8年ぶりの再演作品。時代背景が変わったので、初演は干拓事業だったテーマが原発に変わっているのが大きな変更点。松岡さんと大高さんは初演に引き続きの出演だが、他は入れ替わっている。と言ってもラスパオ君は初演を見ていないのでどれほど違っているのかはわからないが…。この芝居は音楽劇という方式をとっているが、音楽劇だと変な踊りがあまり入ったりせず観やすくていいと思う。THE BLUEHEARTSの楽曲にのせて展開されるストーリーは情熱的で終演後の松岡さん曰く「結局何も解決していない」にもかかわらず達成感を感じさせる力強い芝居であった。最後に観客全員でリンダリンダを合唱するのは珍しかった。途中休憩を挟んで3時間くらいと長い芝居であるが頑張って観てみるといいのではないか。

 

 

オフィス3○○

 

ゲゲゲのげ〜逢魔が時に揺れるブランコ〜

 

観劇日

 2011年8月21日マチネ

劇場

 座・高円寺1

座席位置

 後段右サイド

感想等

 今から29年前の1982年に初演され、その翌年に岸田戯曲賞を受賞した作品。今回は26年ぶりの再演とのことである。物語は3つの軸によって展開されていく。こん睡状態に陥った老女を看病する家族の話、びわを育てようとする男と少年の話、いじめられっ子の小学生をめぐる話である。話はいじめられっ子が鬼太郎を呼び、さまざまな危難を乗り越えていくという話を中心に展開していき、最後にいじめられっ子と老女が同化し、これは老女の夢という匂いを残して結ばれる。何が言いたいのかよくわからない話であった。もう少し整理してもよかったのではないかと思う。これを見て岸田戯曲賞というのは芥川賞や直木賞のような新人賞的なものであるというのがよくわかった作品であった。

 

 

自転車キンクリートSTORE

 

 

観劇日

 2011年3月27日マチネ

劇場

 赤坂RED/THEATER

座席位置

 後段中央

感想等

 設定を気にしたら話が始まらないので考えない方がいい。この話のミソは作家の苦悩と読者の期待のギャップにあると思う。その辺は作者も日頃から苦労しているだろうから非常に面白く描けている。そこを楽しめれば設定の矛盾なんて気にならなくはずである。設定で面白いと思ったのは、ゾンビにはすぐなるものではなく徐々になっていくとしたところと気合で進行を遅らせることができるとしたところ。

 

 

劇団スーパー・エキセントリック・シアター

 

オーマイ ゴッド ウィルス

 

観劇日

 2010年10月17日マチネ

劇場

 東京芸術劇場 中ホール

座席位置

 2階後段左サイド

感想等

 座長の意気込みを作家がこなしきれなかった残念な一作。「人間の心の中にある悪のパワーを使ってもっと強い人間を作ろう」という訴えがほとんど伝わってこなかった。単なる悪魔と天使のいがみ合いを悪魔視点でとらえた活劇に終わってしまった。しかし、千秋楽特別サービスを割り引いても面白さは相変わらずだったので、難しいことは抜きにして十分に楽しめる内容ではあった。

 

上海ローズ

 

観劇日

 2012年11月18日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階左サイド

感想等

 第50回記念公演。それにあわせて三宅さん復帰第1回公演。とりあえずは三宅さんの元気な姿が見られてよかった。第2次大戦中に米軍兵士を感動させた日本人歌手の歌を収めた唯一のレコードを奪い合うという話。設定にちょっと無理があるかなとも思ったが、それに目を瞑れば、飽きさせない展開を進めていたし、役者の動きもよかったので見ごたえはあったと思う。三宅さん、今後もお体に気をつけてがんばってください。

 

 

シュワッチ! 〜目指すはタイツの王子様〜

 

観劇日

 2012年3月20日マチネ

劇場

 赤坂RED/THEATER

座席位置

 後段左サイド

感想等

 今回はイケメンの客演を大勢迎えた「タイツマンズ」の番外公演。「タイツマンズ」はオムニバスの形式を通常とるのだが、今回は1本の話を通しで上演していた。戦隊ヒーロー物を舞台で上演している芸能プロダクションに所属している俳優たちがウルトラマンシリーズの主役の座を勝ち取るためにさまざまな努力をするというお話。といっても話はそれほど重要ではなく、立ち回り(アクション)が主体となる芝居であるのだが、残念ながら寄せ集めの集団なので動きがばらばらであった。イケメン俳優を見れればそれでいいという人にはお勧め。そういえば心なしかいつもより女性の観客が多かったような気もする。カーテンコールでの一発芸はやはり野添さんで締まらないと実感した。夏の「タイツマンズ」LIVEには出演するそうなので楽しみにしている。

シュワッチ!

 

観劇日

 2013年3月3日マチネ

劇場

 赤坂RED/THEATER

座席位置

 後段左サイド

感想等

 1年振りの再演。相変わらず動きがばらばらであるが、特定の役者のみを見ればなかなかのものである。前回気がつかなかったが、これはイケメン目当ての女性客向けの芝居らしいのでそういった見方が普通なのかもしれない。また、カーテンコールが異常に長いのだが、劇場の狭さから途中退場することはほぼ不可能である。しかもハイタッチなどに強制参加させられる。そこのところを覚悟の上で見に行くように。

 

情熱タイツ

 

観劇日

 2010年5月15日マチネ

劇場

 紀伊國屋サザンシアター

座席位置

 後段左サイド

感想等

 SET内ユニット「タイツマンズ」による4部構成のショートコメディー。もう何年も公演しているので安定感があって安心して観ることができる。ダンスはアクションを売りにしているSETならではの見ものである。個人的に気になったのは野添さんの体力の衰えが観客席からでも見てとれたところ。応援していますのでがんばってください。次回公演は来年の春とのこと。

 

スキャンダラス列島

 

観劇日

 2013年12月1日マチネ

劇場

 サンシャイン劇場

座席位置

 2階中央

感想等

 芸能プロダクションが落ち目の演歌歌手をもう一度売り出そうと嘘の過去をでっち上げて世間の注目を集める話。しかし、それは芸能プロダクションに復讐をするための演歌歌手の罠だった!という筋書きであるが、そこはSETなのであまり深く考えず、アクションとコメディを楽しめばいいと思う。ただ、笑いのツボが20世紀に傾ているので前の席に座っていた子供たちがわかっていたのかが心配だった。ラスパオ君としては三宅さんと小倉さんの頑張りが嬉しかった一作でした。

 

タイツの花道 王道編

 

観劇日

 2012年9月2日マチネ

劇場

 あうるすぽっと

座席位置

 後段左サイド

感想等

 タイツマンズ・10周年LIVE。1本目は小鳥と猫の話。2本目はどんぶりの討論の話。3本目はカンフーアクション映画撮影の話。4本目は武田騎馬隊の馬の話。10周年ということで感じたのは野添さんだけではなく、劇団員全体の年齢が上がっていたことである。そういうことでダンスシーンが少なくなったことは多めに観てあげてほしいところである。まだこれからも続けるそうなのでがんばってほしい。次回も野添さんは出演するのか?

 

ナイロンのライオン

 

観劇日

 2012年12月22日マチネ

劇場

 中野テアトルBONBON

座席位置

 中段右サイド

感想等

 山口麻衣加さんの初プロデュース公演。鴨居羊子さんという下着デザイナーの半生をラサール石井さんが脚本に綴った芝居。実在の人物をモデルにしているとのことだが和江商事(現ワコール)の社長しか実在がわからなかったので創作ものだといわれても気づかなかったと思う。話は可もなく不可もなくといった感じだった。温泉旅館のくだりはなぜ物語に必要なのかといったようなよくわからない部分もあったが、鴨居さんの下着にかける情熱は伝わってきたと思う。

 

ベイビーベイビー

 

観劇日

 2011年2月12日マチネ

劇場

 赤坂RED THEATER

座席位置

 後段左サイド

感想等

 文化庁の芸術団体人材育成支援事業で日本劇団協議会とSETが新人作家を育成するために行った公演。今回はクロカミショウネン18の野坂さんを迎えて実施した。野坂さんは加藤健一事務所養成所出身だけあってこういったシチュエーションコメディは非常に面白いものを書くと感じた。役者陣もベテランなどがそろって非常にいい動きをしていた。お徳感満載な芝居だった。

 

 

双数姉妹

 

オルフェゴッコ

 

観劇日

 2012年3月18日マチネ

劇場

 吉祥寺シアター

座席位置

 前段左サイド

感想等

 この公演をもって双数姉妹は活動休止に入るとのことである。「休止」といっても小池さんの挨拶を読むと限りなく解散に近いものと思われる。そう思ってオルフェゴッコを観たが、この中には小池さんが挨拶で書いている「自分でつくる」というものがあったと思う。極限までに暗くした舞台で行われる言葉の遣り取り、現し世と常世の境界の曖昧さがなぜか新鮮に感じられる展開であった。ひとつ注意があるが、あまりにも暗く、静かな芝居なので気を抜くと眠ってしまう。前日は十分に睡眠をとって、体調を万全にしてから観劇することをお勧めする。

 

サヨナラ

    

観劇日

 2011年7月10日マチネ

劇場

 赤坂RED THEATER

座席位置

 中段右サイド

感想等

 この芝居に台本はないそうである。場面設定だけをし、台詞回しは役者が即興で決めているとのことである。よって同じ場面転換をしているが役者の遣り取りは日によって違ってくる。そこから日々新たな面白さを追求していこうとしているそうだが、残念ながらそこまで検証している暇はない。観劇日だけの評価で言うと公演の中盤に当たりだいぶこなれてきた感じがし、言われなければ台本がないことなどわからない感じであった。終演後は小池さんの質問コーナーがあるので疑問を感じた人はぶつけてみるといい。

 

 

 

劇団扉座

 

アトムへの伝言

 

観劇日

 2011年6月17日ソワレ

劇場

 紀伊国屋ホール

座席位置

 後段左サイド

感想等

 「アインシュタインの子供たち」の続編。前作で戦争利用されたヒューマノイドを作ってしまったことを悔やんでいる科学者達がコメディアン・ヒューマノイドを開発する話。作者が傑作だと自負するだけあって素晴らしいつくりになっている。劇中でヒューマノイドと師匠が演じる漫才のネタが下品なのはいただけないが、それなりに面白いし、科学が持つ危険性についてのメッセージもしっかりと伝わってきている。製作者の手を離れた機械をいかに製作意図どおりに制御し続けるかの難しさを考えさせられる芝居だった。

 

アトムへの伝言

 

観劇日

 2013年7月6日マチネ

劇場

 紀伊国屋ホール

座席位置

 前段右サイド

感想等

 2年振りの再演作品。二度見ても面白かった。名作だと思う。思うが、あえて苦言を言わせていただく。場面転換に必要だったのだろうが最初の幕前のカンナ達のやり取りは長すぎた。途中からどうでも良くなってきて内容が頭に入らなくなってきた。世の中には観客に理解力を求める芝居もあるが、扉座の芝居はそうでないと思うのであまりこういうことはしないほうがいいと思う。その代わりと言っては何だが、前回いただけないといった漫才のネタは柳博士たちのこだわりであるヒューマニズムへの対置として必要なものだとわかったことをあげておく。最後にラスパオ君が見ながら思っていた事を言わせてもらうが、これだけの技術力があるのならカッパのリミッター解除は舞台上だけに限定することができたのではなかろうか?

 

 

オリビアを聴きながら

 

観劇日

 2012年8月26日マチネ

劇場

 青山円形劇場

座席位置

 Fブロック中央

感想等

 1年振りの再演作品。なぜ「オリビアを聴きながら」なのだったのかが最後までわからなかった。尾崎さんの楽曲をテーマに掲げるのならばもっと話にあった曲があったろうに、どの辺が内容に絡んでくるのかまったく見えなかった。ということでタイトルから話を想像することはできないので簡単に書くと、会社が倒産した中年男性が過去の自分を清算していこうとする話である。泣いている人もいたので泣ける話なのかもしれない。しかし、ラスパオ君には不完全燃焼であった。すべてにおいて中途半端であったと思う。

 

 

つか版・忠臣蔵 スカイツリー篇 Returns

 

観劇日

 2013年2月23日ソワレ

劇場

 すみだパークスタジオ 倉

座席位置

 後段右サイド

感想等

 8ヶ月をおいての再演。初演の感動をそのままに再び観劇に訪れた。残念ながらつかさんの公演を見たことがないので見城さんの仰る「つかこうへいのエキスが詰まった」具合がどれほどのものかは昔テレビでやったドラマからたどるしかないが、筋は通っていたと思う。武田さんが仰っているようにつかさんは「人の組み合わせで芝居の内容も変わるし、まったく違う芝居になる。」のでしょうから扉座の芝居を見ながら自分の知っているつか版・忠臣蔵とは違うと思うのも自然なことで、そこが見城さんの仰る「横内謙介はつかこうへいの心と顔かたちを借りて、この世あらざる横内謙介になるという大技を、(中略)決めたのです。」という新しい世界を作り上げることなのだと思う。まだ一週間やっているので必見。特に28日は学生無料招待日だそうなので学生はぜひ行くべき。尚、ところどころ台詞を聞きづらいところがあるので、台本(1500円)を買って復習することをお勧めする。当然ラスパオ君は買った。

 

 

人情話 端敵★天下茶屋

 

観劇日

 2012年10月28日マチネ

劇場

 座・高円寺1

座席位置

 後段左サイド

感想等

 六角さんは中途半端な悪役を演じたらものすごくいい味を出せる役者だと思う。それを観るだけでもこの芝居を観に来た意味があると思う。しかし、それも殺されるまでの話で、幽霊になり、呪いでバッド★ファイブの芝居の邪魔をするくだりはまったくの蛇足で、悪ふざけ以外の何者でもなかった。それは六角さんのせいではなく、脚本が悪いからであるが、せっかくのいい芝居を汚してしまったように思う。あれだったら六角さんと高橋さんは最後は出こなかったほうがよかった。残念な芝居だった。

 

バイトショウ

 

観劇日

 2013年10月27日マチネ

劇場

 座・高円寺1

座席位置

 後段中央

感想等

 これから小劇場演劇を目指そうとしている人は見ておいたほうがいい。別にこのミュージカルがお手本になるからではなく、この中に舞台俳優たちのあまりに生々しい現実が描かれているそうだからである。「そうだから」とはラスパオ君は舞台俳優の現実を知らないからで、客演の柳瀬さんがパンフレットにそう書いていたからそのような表現になったわけである。この現実を見たうえでそれでも舞台俳優を目指したいのなら頑張ってもらいたい。ただ作品としてはあまり大したことはなく、これがミュージカル?という感じであるのでそのつもりで。

 

 

 

NYLON100℃

 

デカメロン21〜或いは、男性の好きなスポーツ外伝〜

 

観劇日

 2013年3月23日マチネ

劇場

 CBGKシブゲキ!!

座席位置

 中段右サイド

感想等

 劇団結成20周年記念企画第一弾公演であり、2004年上演の「男性の好きなスポーツ」の再演でもある。ケラさんによると「再演というにはあまりにも異なる仕上がりとなった。」そうであるが、何せ9年前の上演であるので記憶が定かでなく、どの辺が異なってきているのかよくわからなかった。「男性の好きなスポーツ」とはセックスのことであり、ケラさんが「観劇後、セックスしたくなってもらいたい。」と意図しているだけあって、お子様にはとても見せられない内容になっている。話は、女子高生と援助交際している父親とどうしようもない男と付き合っている娘の家族の話と少年好きの父親とまだ性についての知識があまりない息子の家族の話と不良警官とシャブ中の女優の話を絡み合わせながら周辺に肉付けさせて構成されている。これだけの内容を盛り込みながらナイロンには珍しく2時間で終わらせている。ということは当然尻切れトンボになっている。でも、それもケラさんの意図なのだろう。

 

2番目、或いは3番目

 

観劇日

 2010年7月9日マチネ

劇場

 本多劇場

座席位置

 後段左サイド

感想等

 NYLON100℃の芝居はいつもだと終わった後胸の奥にもやもやっと残る不快感があるのだが、今回はそれがなく、これなら初心者にも受け入れやすいのでないかと思った。ただし、相変わらず長い(休憩込みで3時間20分)ので覚悟をして見に行くように。遠方にお住まいの方はマチネでの観劇をお勧めする。ラスパオ君的視点では白く細長いものは象の鼻ではないかと思ったがいかがであろうか?

     

ノーアート・ノーライフ  

 

観劇日

 2011年11月27日マチネ

劇場

 本多劇場

座席位置

 後段左サイド

感想等

 10年振りの再演作品。NYLON100℃に含まれている毒のようなものがあまり無く素直に面白さを楽しめる作品になっている。ケラさんの観客向けのメッセージにも書かれていたように「誰もが気楽に楽しめる愉快な舞台」である。話には関係ないが今回はデブ女が隣に座ったせいでかなり窮屈になったのだが、そのデブがその上足を組んだ時にラスパオ君の足を蹴って来た。デブは謝るどころか芝居が終わったら逃げるようにそそくさと帰っていった。お陰でせっかくのお芝居がもやもやっとした気持ちを抱えて帰ることになってしまった。デブの来場は迷惑だから規制を掛けて欲しいと思った。

 

パン屋文六の思案 続・岸田國士一幕劇コレクション

 

観劇日

 2014年4月29日ソワレ

劇場

 青山円形劇場

座席位置

  Fブロック中段

感想等

 岸田さんの小品7作を互い違いに織り交ぜながら構成した作品。「ママ先生とその夫」「麺麭屋文六の思案」「かんしゃく玉」「世帯休養」「恋愛恐怖病」「長閑なる反目」「遂に「知らん」文六」の7作品。岸田さんの戯曲をNYLONがやるなんてどうなるんだろうと思っていたが、意外にしっくりいっていた。小品といっても7作もやるのだからいつものNYLONのように長時間だったのは体に堪えたが、もともと戯曲がしっかりしているので見応えはあった。

 

百年の秘密

 

観劇日

 2012年5月19日マチネ

劇場

 本多劇場

座席位置

 後段右サイド

感想等

 今回もガタイの大きい男が隣に座って窮屈な思いをして集中できなかったので一部内容が頭に入らなかった部分があった。しかもそいつも連れのほうではなくラスパオ君のほうに向けて足を組んで座ったわけだが、どうしてこういうやつらは他人の迷惑というものを考えることができないのか理解に苦しむ。本当に劇場に来てもらいたくない。今回はNYLON100℃にしては話がまとまっていたように思ったのだが、残念ながらこのような次第で話が余り頭に残っていない。集中して芝居鑑賞ができる環境がほしいものである。

 

わが闇

 

観劇日

 2013年7月15日マチネ

劇場

 本多劇場

座席位置

 中段右サイド

感想等

 5年半振りの再演作品。この感想を書く前に上の感想を読んだのだが、今回も隣に頭の悪い女が座って非常に不愉快な思いをした。どうもNYLON100℃の客は人間としての質が低い奴等が多いらしいので初めてみる人はそういうところを覚悟してくるようにしたほうがいいと思う。話は作家の家族をめぐる様々な出来事を綴ったものである。いつものとおり余分な場面もあったが、全体としては面白かった。

 

 

遊園地再生事業団

 

ジャパニーズ・スリーピング 世界で一番眠い場所

 

観劇日

 2010年10月24日マチネ

劇場

 座・高円寺1

座席位置

 中段右サイド

感想等

 劇中でも断わられているが、劇を構成しているチャプターを順番通りに上演していないのでストーリー性を求めるとかなり頭を使って見なければならなくなる。難解な中、作者の提示する2つのテーマについて考えてみたが、「眠り」についてはいまひとつ絞りきれていないような感じがした。登場人物が多すぎたせいかとも思う。それと椅子替わりに使っていたTVの使い方にもう少し工夫があってもよかったのでは?

     

  

ラックシステム

 

体育の時間

 

観劇日

 2012年2月5日マチネ

劇場

 ザ・スズナリ

座席位置

 後段右サイド

感想等

 昭和初期の女子スポーツがまだ一般的に認められていなかった時代のお話。とある学校でオリンッピクで勝てる女子選手を育成しようと全国から有望な生徒を集めたのであるが、それをすべた男優が演じている。それどころか校長以下教員も男優が演じているのである。これに何か意味がこめられているのだとしたらちょっと失礼な話ではないのかと思った。話は当事注目されていなかった女子スポーツを運営していく上での苦悩が描かれており、これは当時の女子スポーツのみならず現在の日の目を見ていない競技全体に共通する悩みでもあると思う。すべてのスポーツに金をかけられない現状が悪いのか、金をかけなければ結果を出せない現状が悪いのか考えさせられる芝居であった。

 

 

流山児★事務所

 

アトミック☆ストーム 明るい僕らの未来編

 

観劇日

 2013年6月16日マチネ

劇場

 座・高円寺1

座席位置

 正面中段中央

感想等

 前回から14年振りで6回目の改定作品。元はチェルノブイリ原発事故から作られた作品であったが、今回は福島原発事故も加味されて再構成されている。その分見ている方には実感として伝わっているのではないか。内容はどうかと思うところもあったが、今回は設定の中に勉強になるなあと思ったところがあった。核廃棄物を月に捨てるという発想は良かった。現在の技術では費用がかかりすぎて気軽にやろうといえないのだろうが、たとえば核廃棄物を太陽に向かって打ち出すというプロジェクトがあってもいいのではないかと思った。まあこの金額でこれだの役者を使えるの流山児事務所ならではと思った。

 

 

WAHAHA本舗

 

ミラクル

 

観劇日

 2012年4月15日マチネ

劇場

 日本青年館大ホール

座席位置

 1階中段左サイド

感想等

 まだ未完成の公演であった。上演中に出入口脇で舞台を見ていた喰さんが渋い顔をしながら外に出て行ったのがそれを象徴していたと思う。進行の段取りも悪く無駄に待たされる時間が長かった。肝心の柴田さんと久本さんの切れも悪かったし、梅垣さんも空回り気味だった。上演時間は途中休憩を含めて3時間強と量だけはあったが、この内容では8,800円はぼったくりと言われても仕方が無いと思う。これから地方公演に行ってどれだけ改善されてくるのかはわからないので、地方の人たちの感想を聞きながら天王洲公演に行くかどうかを決めたほうがいいと思う。残っているかどうかはわからないが上演前に不幸話のアンケートがあり、選ばれた人は劇団員サイン入りTシャツがもらえるのでほしい人は準備していったほうがいい。また、第1部最後にタイツデザインコンテストがあるが、退屈極まりないし、まったく意味が無いので女性は見るのをやめて早めにトイレに行ったほうがいいと思う。劇団に無理に付き合う必要は無い。他に入場前に渡される袋の中にジェット風船があり、膨らませないといけないので、肺活量に自身の無い方は事前に対策を練っておいたほうがいいとも思う。

 

ラスト

 

観劇日

 2013年4月14日マチネ

劇場

 赤坂ACTシアター

座席位置

 2階左サイド

感想等

 劇団創立30周年記念公演。今回が最後の全体公演になるとのことである。ただ、喰さんがいずれまたやるかもしれないと言っていたので本当の最終公演ではないと思う。どちらかというと一旦休団にして、その間は個々の劇団員がユニットを組むなどしてそれぞれで活動していこうという形になると思う。公演は途中休憩を含んで3時間ちょっとの長さで、第1部がコント、第2部が歌謡ショーという構成になっている。内容は新作ということであったが、ほぼいつもどおりの進行であった。でも、ほとんどの観客はそれを楽しみに観に来ているのだろうから問題はないと思う。ただ、それはマンネリでもあり、そこが喰さんに全体公演の休止を決断させた一因でもあると思う。今回の公演は日替わりゲストが出演しており、ラスパオ君が観た日はソプラニスタの岡本知高さんがゲストだった。岡本さんは「誰も寝てはならぬ」を披露してくれ、これだけでも観に来た甲斐があったと感じさせてくれた。いずれ機会があったら岡本さんのコンサートも聴いてみたいと思った。それでは早い再開を祈っています。

 

ワハハの力

 

観劇日

 2011年4月23日マチネ

劇場

 赤坂ACTシアター

座席位置

 2階中段左サイド

感想等

 またS席なのに2階だった。しかも前回より後ろの席だった。いったい赤坂ACTシアターのA席とはどこにあるのだろうか?これは次の芝居ではあえてA席に座って確認しなければなるまい。WAHAHA本舗は自分たちでも認めているようにいわゆる"芝居"ではない。人をいかにして笑わせるかを考えて演じている集団なので"ショー"として見に行くのが正しい。今回は2部構成で第1部はショー、第2部は歌謡ドラマだった。ショーは中にはいらないんじゃないかと思ったものもあるが、稽古を積んでいるだけあって遜色のない出来だった。歌謡ドラマはなくてもよかったのでは、という出来であった。

 

 

プロデュース公演

 

おやすみ、かあさん

 

観劇日

 2011年12月4日マチネ

劇場

 あうるすぽっと

座席位置

 後段右サイド

感想等

 2時間後に自殺をすると決めた娘とその母との遣り取りを題材とした作品。家事のやり方を淡々と引き継いでいく娘。途中脱線するが、自殺を思いとどまらせようとする母。ネタばれになるので結末については書かない。舞台がアメリカなので日本人にはよくわからない感覚があった。娘役の中嶋さんはこういった役柄が本当にはまっていると感じた。

 

 

cube presents 『奥様お尻をどうぞ』

 

観劇日

 2011年8月26日マチネ

劇場

 本多劇場

座席位置

 後段中央

感想等

 ナイロン100℃主宰のケラさんが作・演出をし、劇団☆新幹線の看板俳優古田さんが座長を務める演劇ユニット。事前に作者が「テーマも無ければメッセージも無い。カオティックな笑いに満ちた舞台づくりをする。」と宣言していた通りくだらない芝居である。娘の見る夢の出来事という設定で「ねじ式」的な展開をするという決まりごとはあるがアドリブでやっているのではという場面も多々見られ、整理をしていない芝居作りをした作品といえるだろう。その分役者にかかる負担は大きいものと思われ、大変な芝居であると思う。そういう芝居であるのでドラマが好きな人には受け入れがたいものであるし、シチュエーションコメディーが好きな人にはたまらないものであると思う。自分がどちらのタイプであるかのを考えてからこの芝居を観るかどうかを決めたほうがいいと思う。ラスパオ君はこういうのもありだと思うので結構楽しめました。ただ、観客いじりはほどほどにしておいたほうがいいと思います(仕込かもしれませんが)。

 

アトリエ・ダンカンプロデュース 『「教授」〜流行歌の時代を、独自の価値観で生きた歌好きの免

疫教授、そして、観念的な恋愛に己をささげた助手〜』

 

観劇日

 2013年2月24日マチネ

劇場

 シアターコクーン

座席位置

 2階右サイド

感想等

 原作は五木寛之さんの「わが人生の歌がたり」。といわれても寄生虫学者の藤田先生を連想してしまう。また、昭和というと学生運動が出てくるのも学生運動を知らない昭和生まれとしては辟易してしまう。まあ、流行歌というワードが出てきた時点でそういう話になるとわからない奴が悪いと言われればそれまでであるが。つまり、使い古された題材を改めて芝居にしたというありふれた作品である。もうそれに大東亜戦争が絡んだときには勘弁してくれと思った。この芝居はそういったことに郷愁を感じる人でなければ見ても楽しめないと思った。後はラスパオ君のように田中麗奈さん目当てといった特定の役者さんを見に来た人も見る意味があると思う。教授の独自の価値観というのも芝居にするほどたいして独自なものでもないし、助手の観念的な恋愛もどこが観念的?といったレベルのお粗末なつくりである。でも、上條さん達が登場する教授たちの下りは面白かった。あそこだけは芝居らしかった。脚本がだめでも役者が良ければ良い仕上がりになるいい例だと思う。

 

tpt78『恋人』

 

観劇日

 2011年5月8日マチネ

劇場

 紀伊国屋ホール

座席位置

 中段右サイド

感想等

 THEATRE PROJECT TOKYOという実験プロジェクトによる78回目の公演はイギリス劇作家ハロルド・ピンターの戯曲を取り上げた。評判どおりピンターの戯曲は難解であった。1時間強と短い芝居であったが、内容は濃密であり、様々な解釈が可能なものであった。お互いの浮気を許し合う夫婦の物語となっているが、夫婦とそれぞれの浮気相手を同じ役者が演じているので、本当の浮気なのか、浮気ごっこを楽しんでいる夫婦なのかの区別がまずつかない。浮気だとしてもなぜそれをお互いに認め合えるのかが普通の人間にはわからないだろう。難解なので場内の反応も今一であったが、一見の価値はあると思う。

 

新版 『人生は、ガタゴト列車に乗って…』

 

観劇日

 2013年4月7日マチネ

劇場

 THEATRE1010

座席位置

 1階後段右サイド

感想等

 井上ひさしさんのお母さんのマスさんの半生を描いた作品。マスさんの同名原作本を元に描いているので原作に嘘がない限りほぼ事実だといってもいいと思う。この公演は元々は元宝塚劇団員で香川照之さんのお母さんでもある浜木綿子さんの芸能生活60周年記念公演であるのだが、いかんせん浜さんがもういいお年なので主役としての輝きがあまり感じられなかった。その分周りに味わい深い役者さんを固めている。特に左とん平さんは味わい深く、こういった芝居には欠かせない役者さんだなと思った。ほかにも風間トオルさんもいい味を出していたし、われらがエンクミもがんばっていた。公演時間は途中休憩を含めて3時間。いいお年の浜さんもがんばっているのだから皆さんもがんばって見に来てください。

 

たいこどんどん

 

観劇日

 2011年5月14日ソワレ

劇場

 シアターコクーン

座席位置

 後段中央

感想等

 休憩を含めて公演時間3時間半。見ごたえがあった。繰り返されるカーテンコールで橋之助さんの顔が清之助から橋之助にだんだんと戻っていくのが印象的だった。幕が上がったときは古田さんの滑舌の悪さから話の内容がぜんぜんわからず、大丈夫だろうかと心配になったが、観ていくうちにあのときの話はたぶんああいうことを言っていたのだろうと推測ができ、無事終わりを迎えられた。下ネタが多く、お子様にはお見せできないが、落ち込んでいる人にぜひ見てもらって、元気をもらってほしいと思った。

 

笑犬 『だがしかし、恋をする。』

 

観劇日

 2012年11月4日マチネ

劇場

 中野ザ・ポケット

座席位置

 前段左サイド

感想等

 WAHAHA本舗とくろいぬパレードの共同企画ユニット。過疎化が進む村が若者(?)を農業研修生として迎え入れ、後継者にするとともにあわよくば結婚もしてもらおうとする企画の話。面白かったと思う。何も残らなかったが。話の展開にちょっと無理があったかな。詰め込みすぎだったと思う。柴田さんの夫殺しの冤罪の話に絞るか研修生たちの色恋沙汰の話に絞ったほうがすっきりしてわかりやすかったと思う。次回作に期待である。

 

琉球ロマネスク『テンペスト』

 

観劇日

 2011年2月27日マチネ

劇場

 赤坂ACTシアター

座席位置

 2階前段左サイド

感想等

 まず、高い金を出してS席にしたのに2階席に座らされて、いったいA席はどこなんだと聞きたい。画像が多用されていて演劇としてみると疑問符がいくつも出てくる内容であるが、ショー(商業演劇)としてみれば豪華絢爛であるし、使っている役者もしっかりした人たちなのでかなり楽しめるものであると思う。NHK BSプレミアムでドラマもやるそうだ。

 

JOE Company 『ドメスティック・パレード』

 

観劇日

 2012年7月16日マチネ

劇場

 青山円形劇場

座席位置

 Bブロック中段

感想等

 起承転結のわかりづらい芝居だった。もう終わりだろうと思っていたらそこからさらに30分ぐらい続いたので集中力を持続させるのに苦労した。というのも結局作者が何を言いたかったのかが伝わらなかったからだと思う。作者が演じる蒼井卓とその妻沙希の愛の物語を描きたかったのか、囲われた世界での与えられた自由に対する抵抗を描きたかったのか、はたまた別のテーマを描きたかったのかよくわからなかった。役者が座席の最前列に待機しているのは360度監視されている世界を象徴したかったのであろうが、それ以外では円形劇場の舞台構成を活かした演出もできていなかった。主宰の小野寺さんは大衆演劇出身の役者さんらしく、固定のファンもいるみたいだが、こんな芝居を毎日見に来なければならないとはご苦労なことである。もう1週間くらいやるそうだが、目当ての役者さんでもいない限りは見るだけ時間の無駄な芝居である。

 

船に乗れ!

 

観劇日

 2013年12月21日マチネ

劇場

 東急シアターオーブ

座席位置

 2階左サイド

感想等

 主人公が愛読しているニーチェの著作の一つである「悦ばしき知識」の中に出てくる言葉が表題になっている音楽劇。三流の音楽高校に通う理事長の孫が主人公で、教師や生徒との触れ合いの中で音楽との向き合い方に悩み苦しむという内容である。内容については倫理社会の教師の話は面白く、おそらく原作者(藤谷さん)の投影であろうが、そのほかについては詰めが甘いなという感じであったが、生のオーケストラの演奏が良かったので、見に来た甲斐はあったと思う。久しぶりにクラシックのコンサートを聴きに行きたくさせるような劇であった。

 

炎の人

 

観劇日

 2011年11月13日マチネ

劇場

 天王洲銀河劇場

座席位置

 2階右サイド

感想等

 赤坂ACTシアターの時も同じようなことを書いたが、席種を分けてチケットを販売するならば1階と2階(時には3階も)の席種を分けて販売するべきである。1階と2階では見え方がだいぶ違うのに同じS席であるというのは納得がいかない。また、今回は隣に子供が座ったが、ごそごそ動いたりいびきをかいて寝たりしてまったく集中できなかった。このような芝居を子供に見せても判る訳が無く、あのようなことになるのは十分予測できるだろうに親は何を考えてつれてきたのであろう。親は自分の子供が理解できる芝居のレベルを把握しておくべきである。それができない、または人の迷惑など知ったことではないという馬鹿親ばかりならば主催者側が芝居を理解できる年齢設定をして未就学児や小学生以下の子供の入場を規制するべきである。そういうわけでせっかく熱演してくれた市村さんにはまことに申し訳ないが話が半分もわからなかった。感動できなかったのも話のせいなのか隣のクソ餓鬼のせいなのかよくわからない。ただ、本当のゴッホがどういう人物だったかは知らないが、市村さんがつかんだゴッホ像は十分伝わってきたといえる。

 

 

真心一座 『身も心も ザ・ファイナル 流れ姉妹 たつことかつこ〜エンド・オブ・バイオレンス〜』

 

観劇日

 2011年1月29日ソワレ

劇場

 本多劇場

座席位置

 後段中央

感想等

 NYLON100℃の村岡希美さんが座長を務めている真心一座というユニットの「身も心も」シリーズ4部作のファイナル。前3作は全く観ていなかったが、上演前にあらすじの説明をしてくれたので設定をつかむことができ、すんなりと見ることができた。もう少したつことゲストレイパーにバイオレンスさがほしかったこと、動物に派手さがほしかったことがあったが、退屈はしなかった。2月中旬には吉祥寺で凱旋公演をするそうだ。

 

 

盲導犬

 

観劇日

 2013年7月13日ソワレ

劇場

 シアターコクーン

座席位置

 1階中段右サイド

感想等

 正直言って1回観ただけでは何がなんだったのかよくわからなかった。あまりにもわからなかったので家に帰ってからネットでモチーフとされた渋澤さんの「犬狼都市」について調べたがなんだか違うと思い、ついでに標題作のあらすじを読んでようやくどういう話だったのかわかった。わかった上での話だが、やはり40年前の話だということだ。いいとか悪いとか言うことではなく、今の人にはなじみにくいのではないかと思う。そういえば客の年齢層はずいぶん高かったような気がする。そう覚悟して観に来てほしい。