●セミレストアに挑戦!(外装編)
そんなこんなで我が家にやってきたRB-150K。
ボロボロのその姿をなんとかするべく、さっそくにセミレストア開始です。
塗装状態については最初から期待していなかったので、RB-150Kと対面する以前から全塗装をするつもりでした。とはいえ、本職さんにお願いする予算もありません。インターネットをうろついてみると「自家塗装」という非常に魅力的な言葉にぶつかりました。先輩諸氏のHPを拝見していると、自分でもなんだかできそうな気分になってきて...自家塗装に挑戦決定!
でも、全てを自分でやるとなると分からないことも出てくるだろうし、材料の調達はどうする? という訳で、近所の先輩がやっている板金屋さんにご指導を仰ぐことに(^_^) で、授業料代わりに材料はその板金屋さんを経由して調達することにしたのです。

で、まずは必要な機材を揃えました。



左上:吹き付け用のガンはアネストイワタ製。プロ好みの逸品。防毒マスクやゴーグルも必ず着用。
右上:コンプレッサー(1.5馬力25L)と補助タンク(同じく25L)。
左下:水抜き用ストレーナー。これがないと塗料に水が混入して大変なことに。
右下:ランダムサンダー。旧塗装はがしに大活躍。ディスクグラインダーはパテ盛り用の下地作りに利用。

機材に掛かった資本は4万円ぐらいでしょうか? 結構な金額になります。でも、ず〜っと使えるものですし、プロに全塗装を任せたと思えば安いものです(^_^)

そして、材料の方はこちら




ロックペイント製の「ロックエース」という2液ウレタン塗料です。カラーナンバーにあわせて調色してもらいます。RB-150Kの場合はフェスティバルレッドですので「R-80」ですね。色替えも考えましたが、「ウラ」まで塗るのが面倒で純正色にしました。が、今にしてみれば、同じ赤系統でさえあれば、多少の色味の違いはあっても外装色と「ウラ」は違っても気にならないように思えます。たとえばフェラーリレッドとか、最近の国産車の鮮やかな赤とかを選んでも良かったかもしれません。少しだけ後悔(^-^;ヽ
この調色済みの塗料と硬化剤を10:1の割合で混合し、さらにそれを専用のシンナーで倍に希釈して使用します。で、R-80で塗ったあと、続けて同じくロックエースの「クリア」を吹いてやります。板金屋さんと相談の上、用意した分量は以下の通りです。

・R-80 (ソリッド)1.2K ・クリア 2K ・硬化剤 1本(300CC) ・専用シンナー 4K

上記全部で2万円少々。通販に比べると少し割高なようですが、授業料も含んでいますので納得価格(^_^) 
分量に関してはちょうど良いぐらいでしたが、つい最近、社外品のバンパーを塗装するためにまた買い足しました。調色した塗料は、調色代が高くつくのでまとめて買った方がお得ですので、これから自家全塗装を検討される方は、2キロ位用意した方が良いかもしれません。
補足ですが、クリアの方が分量が多いのにお気付きでしょうか? クリアはシンナー少なめで吹いてやるんでこんな分量になります。

・ソリッド180cc+硬化剤18cc+シンナー198cc=396cc
・クリア250cc+硬化剤25cc+シンナー125cc=400cc
ということで、ボクの用意した塗料カップにちょうど良い分量になります。


これ以外にも凹みを埋めるパテや、塗装の下地を作るためのプラサフ、耐水ペーパーなどが必要ですが、これらはホームセンターで普通に売っているものを使いました。プロ用のものを分けてもらうことも可能でしたが、逆に使いづらいかと...。理由は「趣味の板金塗装」だから(^_^) プロの仕事であれば、一気に作業を進められますが、僕らの作業はいつも細切れになりますよね。だから、サフひとつとっても、値段は割高でもスプレー缶のサフの方が使いやすい訳です。サフを一吹きするためにコンプレッサーを起動! っていうんでは作業が進みませんものね。
さて、機材と材料が揃ったところで作業開始。ホームページを作るなんて考えてもいなかったので、写真がほとんどないのが痛いところです(^-^;ヽ
まず手を付けたのはボンネットの旧クリア被膜の剥離作業。ランダムサンダーに240番のペーパーを付けてガンガン削っていきます。調子に乗って作業をしていると、家族からクレームが...

「音がうるさすぎ!」「何これ! 赤い粉だらけじゃない!」(T_T)

というわけで、ガレージの作業を極力減らすことに...
そこで採用した方法が「可能な限りバラバラにバラシ、他の場所で作業をする」という方法です。つまり、ボディーからボンネット、ドア、トランク、バンパーなどをはぎ取り、単品でパテ埋めや下地処理を行い、塗装まで仕上げてからボディーに戻すことにしました。仕事柄、小さなプレハブ小屋を持っていますので、ほとんどの作業をこのプレハブで行いました。

で、プレハブに持ち込んだボンネットは古いクリア層を削り、小傷とエンブレム取り付け用の穴をパテ埋め、白サフを吹いてから600番のペーパーで足付けをして下地処理を行いました。他のパネルについては「これだけ塗装が古くなって痛んでいると特に足付けしなくても大丈夫」という板金屋の大将の言葉を信じ、パテ盛りしてサフを吹いた部分にのみペーパーをかけています。ただし例外的にドアのサッシ部分、「ここだけは剥がれやすいからきちんとペーパーがけしとくとイイよ。あとでペリペリ剥がれてくるから」とのことでした。下の写真の部分ですね。




下地処理で手間を喰ったのは樹脂パーツ類です。これには本当に参りました。バンパーは専用のパテやプライマーを使えば全く何も問題ないのですが、ドアミラー、アウターハンドル(=ドアの外側の取っ手)、エアインレットが樹脂用のプライマーを使ってもサフの溶剤に反応して古い被膜が浮いてくるのです(T_T) 結局、サフを剥離剤代わりに使って、古い被膜を全てはぎ取り、その上で改めて、プライマー>サフと吹くことになり大変な手間でした。
この件を板金屋の大将に話したところ「あ〜、あれはいじっちゃダメ。少々の傷があっても目をつぶって、いきなりウレタン吹いちゃった方がイイよ。ペーパーかけたりしたら、あとが大変」とのこと...
あとの祭り(T_T) みなさんご参考に。



さて、もう一つ大仕事。左リヤフェンダーの凹み直しです。ここも写真が少なくて...
まずはディスクグラインダーで大胆にガリガリと錆の出ている部分を中心に、広範囲に鉄板むき出し状態にしてやります。地肌がかなり荒れますが、逆にこうすることによってパテの喰い付きを良くするという板金屋さん直伝の技です(^_^) ここにポリパテ(上の写真のグレーの部分)をかなりの広範囲に盛りつけてやり、硬化後、150番程度の粗めのペーパーでだいたいのラインを出します。
次に市販の「厚付けパテ」(上の写真の黄色の部分)を使ってきれいなラインになるまでパテを盛っては削り、盛っては削り...あ、このときはペーパーは600番位を使いました。
この作業を続けていく中で、過去の補修の痕跡を発見! 上の写真にブルーの縞が見えると思うのですが、これが過去に盛られたパテです。RB-150Kはどうやら同じ場所を2回以上ぶつけられた模様...



何とかラインができあがったところで、「薄付けパテ」を使ってどうしてもできてしまう「す穴」をひとつひとつつぶしてやります。そしてやっとサフ塗り。(多少の妥協も大切(゜o゜)\バキ)
広範囲に、厚めに塗ってやりました。ここできれいにパテの痕を消します。



下地作りの仕上げは白サフ。赤は発色が悪いですから、白サフを使わないのであれば、白、または赤で「捨て吹き」をしておく必要があります。さてこれで下地作りは完了です(^_^)<

写真の右奥に写っているのが外したパーツを保管しておいたラック。本業である椎茸の菌床栽培用の棚を流用したものです。この場所は雨が当たるので前後のバンパー、サイドステップ等の錆の心配のない樹脂パーツ専用でした。スチール製のパーツは、同様の棚をプレハブ内の設置して保管しておきました。

11月に購入してすぐに分解、冬の間に下地作りを行い、3月末日、やっと本番です! が、一切写真がない!
というより、その暇もなかったし、緊張しまくりだったし(^_^)

塗料の調合や吹きつけガンの扱い方については「自家塗装」で検索かければいろいろ出てくると思います。が、それじゃあんまり素っ気ないので勝手にリンク(゜o゜)\バキ

Pro_Fit
横浜市にある板金塗装専門店さんのサイトなのですが、「自家塗装応援サイト」なんてページがあるぐらい懇切丁寧に板金塗装について解説してくれています。質問掲示板も親切&迅速! 商売抜きでやっているところが凄すぎます(^_^)
1616.co.jp
通販の塗料屋さんです。値段もなかなか良心的なのではないでしょうか? 「アドバイスコーナー」や「良くある質問コーナー」なども必読?

ロックペイント
ボクも使っている「ロックエース」の発売元。ガンの使い方や、構造についてはここがわかりやすいかも。

というわけで、塗り方については割愛(゜o゜)\バキ ただ、実際にやってみて気が付いた点をいくつか...

1)「日和見」に徹すること!
塗装作業の大敵が「ほこり」「湿度」「風」。この条件をクリアするためにプロは塗装ブースを利用している訳ですね。で、ボクもなるべくこれに近づけるために、パネルごとにプレハブの中で塗装しました。が、リヤフェンダーのみは車体から外すことができないので屋外塗装。そんなときに限って風が出てきて...。強行突破を計りましたが、見事な「ゆず肌」になりました(T_T)

2)ミストの飛ぶ方向に注意!
2液ウレタンの吹きつけ塗装では大量のミスト(飛沫)が飛びます。これがやっかい。ラッカー系の塗料であれば、乾くまでに時間があるので塗装面にミストが飛んでも吸収されてしまいますが、2液ウレタンの場合は吸収されずにざらざらとした塗装面になってしまいます。硬化剤のためにすぐ塗装面が硬くなり、ミストを吸収できない訳ですね。理想としては、塗装面を垂直にすることで重力を利用し、上から順番に塗っていけば、ミストの付着は少なくなります。水平面を塗る場合には「手前から奥」に向かって塗っていけば、ミストは奥に向かって飛んでいきますから付着を最小限に抑えられます。ただし、塗ったばかりの塗装面にガンやエアホースが当たらないように注意が必要です。

3)ミストの飛散に注意!
ミストは塗装の対象物周辺だけではなく、その空間全体に拡がります。特にクリアは凄いことになります! ウチのプレハブは6坪あるので、そのうち4坪を塗装スペースにしました。奥の2坪に不要なものを押し込んで、その仕切をブルーシートで行ったのですが、目張りをきちんとやらなかったものだから...奥のスペースにまでミストが入り込んで酷いことに(T_T) 全てのものがうっすらとピンク色になってしまいました。まぁ、ホコリのようなものですから、拭けば簡単にとれるのですけれどね。ガレージでやろう! なんて考えている方は要注意です。

そんなこんなで何とか塗り上げて、翌日にはバイトくん達に手伝ってもらいパネル類の仮組みを開始。
そこにシマジイさんが駆けつけてくださり、撮影してくださったのが下の画像(^_^)
シマジイさんとはこの日はじめてお会いしました。ボクにとって最初のビート友達です。




残っているのはR-80以外の外装部分=黒。これらは全て市販のスプレー缶でお手軽塗装しました。ワイパーアームは錆を落とし、錆止めにジンクスプレーを吹いてから安物の艶消しブラックで塗装。ウォッシャーノズルやフォグのカバー、バンパーの目隠しグロメットなどはプラスティックプライマーで処理してから、クルマ専用のカラースプレーのソリッドブラック(確かトヨタ車用)を吹きました。
そしてそれらを全て組み付けて...



完成! バンザーイ! ぴかぴかのR-80です(^_^)



左上:Hエンブレムは位置がデザイン的におかしいように感じましたので撤去。残った穴はパテ埋め。
右上:ドアミラーは前後の溝をパテ埋め。これをやったばっかりに、前述のように大変な苦労が...。
   その上、分解中にミラーガラスも割ってしまい中古部品を別途探す羽目に...(T_T)
左下:ボロボロの幌は、シマジイさん提供の中古良品に交換。
   スクリーンの自家交換は、palbeatさんのページの完全なパクリです(^-^;ヽ
右下:マフラーも錆びだらけだったので、ワイヤーブラシでザッと錆び落としをしてから、
   耐熱塗料の缶スプレーで再塗装。

10日ほど経って塗装が完全に硬化した段階で、ゆず肌になったところや、ゴミが酷く入ったところを部分的に細かいペーパー&コンパウンドで修正しました。
プロがやればもっと巧く仕上げることは間違いないのですが、DIYならではの完成の悦びが味わえました。

ということで「セミレストアに挑戦!(内装編)」に続く(^_^)
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