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解説記事

ルアーフィッシング用のリールについて、アーカイブ的にいろいろ解説していきます。


【ジョンソン センチュリー100】
■スピンキャスティングリールのオリジナルのひとつ

スピンキャスティングリールをいろいろ触ってきたけれども、個人的には最も感心させられたリールは最初期モデルである100だった。
1955年に発売されたこのリールは、ほとんどの部品がメタルで作られているため、60年以上の年月が経過した現在でも、完全に稼働してくれるとんでもないオーパーツでもある。

本物の釣り人が全く新しいリールの誕生を強く願い、自らの経験を元に設計・デザインし、具現化したという、リールという製品としては、最も祝福されたかたちで誕生したリールだと思う。

マイナーチェンジの100Aはドラグ部位の樹脂パーツが変形して使えないものが多く、「100Bのパーツに交換せよ」とジョンソン社のスケマティックに記載されてますので困ってる方は試してください。

ドラグは弱いし、糸撚れするけど、史上初のマルチパーパスリールは可愛いくて愛嬌がありますね。
子供も使える素晴らしいリールです。

女性用の専用モデルである「プリンセス」は100AP前期、100AP後期、100BPの3種があります。
ただし程度が良いものは当然コレクターズアイテムであり、軒並み高額です。
100AP後期モデルのサイドプレートは非常に美しいレタリングが施されてます。

そもそも日本には正規の代理店も存在しなかったため、個人輸入か、ショップが試しに輸入した品(40周年、45周年記念モデルのセンチュリー)しか日本には存在してこなかったはず。
最近はネットで何でも買えますからね、いい時代になったもんです。

↑オリジナル初期モデル


↑100AP後期プリンセス

【ジョンソン 710C】
■1979年のみ生産された短命のレアモデル

1965年に新機軸のジョンソン社のスピンキャストリールとして「パワーシフト・モデル」と呼ばれる『130 SA'BRA』という大型モデルと、小型モデルの『710(Seven Ten)』が登場。
この2機種こそが、以降のジョンソン社の全てのリールの設計ベースとなった名機中の名機なのですが、これらも『710A』、『710B』とマイナーチェンジを続け、最終モデルとして『710C』が登場したというストーリー。

それまでグリーンメタリックにアノダイジング塗装されたベルカバーと丸みを帯びたボディーデザインだったのが、直線を基軸とした精悍なブラックボディーのデザインに変更され、イヤーモデル全てが同じようにメタリックステッカーをベルカバーに貼り付けていて、それぞれが異なるカラーをモチーフにしていました。

そもそもこのカタログを所有しているってだけで、米国のジョンソンコレクターは地団駄踏んで悔しがるレベルだそうですが、最初の見開きのハイエンド4台を全て所有してるのも、世界中で自分だけでしょうね。
右ハンドルは使いづらいのですが(ロッドアクションがやりづらい)、このデザインに惹かれて無理矢理使ってます。

リトリーブ時はフルパワー(ダイレクトドライブ)で、ドラグを効かせたいときはハンドルから手を放すか、逆回転させるというパワートランスミッション機構がこのリールのウリです。
スピンキャスティングリールの釣力がないなんていうのはジョンソンのこれらのモデルには全く当て嵌まりませんね。

↑このカラーリングが素敵


↑カタログと一緒の並べ方