科の特色

腎臓・高血圧内科は、平成20年4月から新たに標榜した科です。
新たに標榜したとは言え、平成19年度までは、
総合診療科の腎臓・高血圧グループとして、
総合内科的な診療を行いつつ腎臓疾患や高血圧に関する
高度な専門診療の実績を積んで来ました。

診療理念と目標

私達は、腎臓という1つの臓器疾患を診るのではなく、患者さんを診る、全身的な視野から腎疾患をとらえた診療を信条とし、総合診療科や他の専門診療科とも共同で診断・治療を行います。慢性腎不全から末期腎不全に陥り血液浄化(透析)療法を受けている患者さんは全国で31万人を突破し、透析の費用だけでも1兆5千億円を超えています。慢性腎不全の原因の80%を糖尿病性腎症・慢性腎炎・腎硬化症が占めています。これらは原因こそ異なりますが腎不全に至る「慢性腎臓病(CKD: chronic kidney disease)」として捉えられ、その発症と進行を抑制すべく厚生労働省の後押しもあり、腎臓学会で「CKD診療ガイド」が作られました。

私達も、腎不全患者数を減らすべく、その診療ガイドに則り地域医療の先生方と連携して、CKDの早期診断・治療を行い、今後さらに発展させたいと願っています。診療手段として、腎生検・腎血行動態(腎血流ドプラーを含む)・高血圧スクリーニング検査など、病理的診断はもちろん生理的診断も駆使して的確な診断をし、最良の治療法を選択して疾患の治癒あるいは進行抑制に務めています。

しかし、不幸にして腎不全に陥った患者さんには保存療法を行いつつ、やむを得ない場合は、腎移植・透析科と共に透析療法(血液透析・腹膜透析)を導入し、患者さんの希望があり可能な場合は腎移植に繋げています。

診療レベルの維持向上と臨床研究

診療レベルの維持・向上のため、自科のカンファレンスの他に、総合診療科、代謝・内分泌内科、血液内科、神経内科、感染症センター等の専門診療科ともに毎週カンファレンスを行っています。また、腎移植・透析科共に月1回腎移植カンファレンスを行い、腎移植や種々の腎疾患についての情報を共有しています。

学会活動では、内科学会や腎臓学会・透析医学会・高血圧学会等に参加・発表するとともに、臨床研究や症例報告も積極的に行っています。診断と治療に関わる臨床研究の成果は海外にも発表して、英文一流誌で刊行された論文数は40を超え、多くの臨床雑誌やテキストにも引用されています。

詳しくは、このホームページの「臨床研究」の項を御覧いただければ幸いです。また、様々な講演会や研究会にも参加して、近隣の中核病院や地域医療の先生方との交流や連携を図っています。特に、腎生検の組織診断に関しては、北野病院で毎月開催される『関西腎疾患カンファレンス』や、京都で年2回開催される『京大・北野病理【強化】カンファレンス』などで研鑽をつませて頂いております。

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