| 城主は、西洋美術史、とくに17世紀の画家スルバランについて研究しています。
あまり日本ではなじみがありませんが、非常に抑制のきいた感動的な宗教画を描く画家です。 知らない方は、どうぞ名前だけでも覚えていってください。 *フランシスコ・デ・スルバラン(Francisco de Zurbara'n, 1598フエンテ・デ・カントス−1664マドリード)スペインの画家。エストレマドゥーラ地方フエンテ・デ・カントスに生まれ、セビーリャの画家ペドロ・ディアス・ビリャヌエバのもとで修行。1626年、セビーリャのドミニコ会修道院のために描いた連作で名を高め、その後も履靴メルセス会、フランシスコ会など、セビーリャの大修道院の注文を受けて宗教画を描く。 1634年、マドリードに滞在。ブエン・レティーロ宮のために「ヘラクレスの偉業」連作、「カディスの防衛」などを描き、「王の画家」の称号を得る。 彼の画風はカラヴァッジョに影響を受けた強い明暗対比を示し、簡素な構図と透徹した写実描写、瞑想的な雰囲気を特徴とする。 今日、彼の真筆とされる作品のほとんどは主としてアンダルシア地方の教会と修道院のために描かれたものであるが、ほかにも大規模な工房による新大陸むけの絵画を輸出していた。また、極めて少数ながら、完成度の高い静物画も残す。 晩年はムリーリョの台頭に押され、画風も甘くメランコリックな表現に変化する。1658年、マドリードに移住し、1664年、同地で没。息子のフアンも画家で、何点かの静物画が現存する。 画集で見るには: 「世界の巨匠シリーズ スルバラン」ジョナサン・ブラウン著、神吉敬三訳 美術出版社(1976年初版)
ナマで見るには: 残念ながら日本の美術館では、確実にスルバランの作品といえるものは1点も所蔵していません。
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