赤いスケッチブック町おこし壁画活動の紹介赤いスケッチブックTop


 ここは、山形県東村山郡山辺町です。左側に見えるのが、この町で最も早く描かれた壁画です。今では大分西日を受けて、色がかすんでいますが、地元民話を題材にした壁画シリーズはここを出発点としています。タイトルは、玉虫姫の伝説です。この図柄が、地元メリヤス工場によってニットのセーターとなりました。地元からデザイナーを、地元にブランドを作ろうとしたものです。下請けばかりの生産から、受注生産を目標に活動は展開されました。この壁画は、中学校の美術の先生と、地元山辺中学校出身の高校生とで実現しました。
 右側の写真は、仲町商店街です。約300m続くこの道の両面シャッターに、壁画を描こうというものです。町の青年会議所の皆さんと、僕たち『グループ蒼』が新たな組織を結成して実行委員会を立ち上げました。描き手は、山形大学教育学部中学校課程美術科の学生の皆さんと、町から自主参加したい人たちでやりました。下絵を描くとき、実は夜だったんですねえ。だって、シャッターって、お店が開いていると下ろせないんです。いやあ、最初気づかなかったので、学生さんたちにはクレームブーブーでしたねえ。それでも責任ある社会体験として、彼らも頑張ってくれましたよ。ありがとう!


 さて、上の写真2枚とも学生さんたちが中心になって描いた作品です。原画は、レバノンの画家「ナディウム・カラム」さんにお願いして、土台を作っていただきました。それを基に、学生さんがそれぞれのデザインセンスで原画を加工しました。西側面は主に暖色系を使ってまとめ、東側面は主に寒色系を使ってまとめました。なかなかかわいいできですが、山辺の民話が展開されていなかったのがちょっと残念です。タイトルは、「われわれはどこからきて、どこへゆくのか」です。


 左側の建物は、寺嶋メリヤスさんのニット工場です。水の種という民話を基に、東山魁夷風に仕上げてみました。JR左沢線沿いに伝説や民話の壁画トンネルを作ろうと考えました。これら全ての考案者は、先輩の松田道雄さんで、僕が原画と描き手の配置を決めて制作していきました。右側は、跨線橋にさくらんぼを描きました。山辺のさくらんぼは宮内庁御用達という優れものです。風土をデザインしていきました。壁画トンネルが、列車に乗る人たちの歴史や美術、町を愛する心の学習になること、そして、図柄がニットの製品としてブランド化していく事を目指しました。左側は、冬描いたものです。背中に水滴が零れ落ち寒かったなあ・・・。右側は、夏です。イベントも開いて町中で楽しみながらやりました。描き手は、高校生、大学生、この頃から東北芸術工科大学の学生さんも混ざってくれるようになりました。なぜなら、日原もと子先生(芸工大)が僕らのグループの顧問になってくれたからです。
 その他にも壁画活動はありますが、今回はここまでの紹介にしておきましょう。では、また。チャオ!