思い出の絵






思い出の絵1>梓川



何回かお絵描きの真似事をしました。
最初から最後迄描いた、始めての油絵です。

この絵は、未だ油絵でなく,モノトーン水彩画の様です。
6月の上高地は,木の枝まで、緑に見えました。景色が大きいので,
カンバスも12号と言う事で、可笑しな発想でした。

絵の写真プリントを撮影したので実際の絵とは相当違います。


思い出の夢物語1

xx年ほど昔の事でしょか?学校を卒業して、就職。
誰もが辿る人生の1ぺーじです。

上司の方たちとプロジエクトチームを作り、6月に上高地へ入る事になりました。
勿論僕の仕事は使いっ走りです。

山の仕事は、朝の4時起き、食事、現地の仕事開始が6時です。
昼迄に宿泊先へ帰り、後は自由です。

1番若い僕は食事もそぞろ、外へ飛び出します。
河童橋界隈は色とりどりの登山者が犇いています。上高地銀座と上司は
呼んでいました。

そんな時、僕は、U子さんと出会いました。

外へ飛び出す僕は、危うく彼女にぶつかりそうに成りました。
山荘のロビーです。

背丈より高いリュックの中で小柄な彼女はにっこり微笑みかけてきました。
先達(先に入山した人、先輩)の僕は新入山者で、同宿の彼女のチエックイン
や部屋まで、荷物運びのお手伝いをしました。

お話は其れでお終いです。

思い出の絵2>大正池



上高地には梓川の水を湛える大正池と言う湖とよんでも可笑しくない、大池があり
ます。
沢山の画人が訪れます。絵は池からのぞむ穂高連峰です。F4号、前掲の絵と同様
稚拙です。
写真をデジカメで撮ったので、ぼけています。


思い出の夢物語2

山荘の夕食は、4時から7時です。登山者は、早めに、逗留者は遅めの食事をとりま
す。工事関係者は常事100人位、分宿してたようです。

僕にとっては、総てが勉強の毎日でした。
そんなある日、上司達と僕は、作業も終わり、工事専用道路をジープで帰ってきま
した。

ふと道端に目をやると、あー!!!
「何で?山へ入ったんじゃないんだ。係長、降ります。」
「気を付けて帰りなさい」
「はい」

彼女も気付いて立ち止っていました。大きなイーゼル、キャンバス、絵の具箱。

「絵っ、描きに来てたんだ。登山だと思ってましたよ。ずーっと○○山荘にいたの?
手伝います。」
「お兄様xxxxの方ですね。」
「そうです。」
「私の兄もよ。○○○です。」
「○○○さんは僕の上司筋に当たります。」

若い二人は直ぐ打ち解けました。

彼女が美大生である事、僕等と同じ後20日滞在する事、
画材運びは僕がして、僕に絵を教えて呉れる事、
歩きながら色んな、お話をしました。

彼女のスケッチが余りに上手なのに驚きました。
小学校、中学、水彩を授業でやっただけの僕です。
彼女が絵を描くの飽きる事なく見ていました。




思い出の絵3>穂高を望む






上高地、小梨平キャンプ場から梓川河畔へ出た所と記憶しています。確か化粧柳
の群生地です。拙い初心者の作品です。


思い出の夢物語3

梓川流域補修工事が別の部で行われていて、彼方此方の山荘が利用できました。
僕が朝、彼女の重い絵道具を写生地近所の山荘へ届けて置きます。
彼女はお弁当を持って,歩いて現地へ出掛けます。

午後12時仕事が終った僕が合流します。
川岸の腰を下ろせる場所に、ビニールを敷いてお座敷が作って有ります

彼方此方で、キャンパーの離れカップルが青春を謳歌しています。
チューしたり。

彼女が作った部屋で、僕たちは、お弁当を食べます。

u子さんは四回生、卒業製作の資料集めとの事、彼女のお兄様が同じ建物の中です。
○○課は、縁が有りません。

よくよく聞いて見ると、女性独りは心配と、お兄様の作為で僕等のチーム
についてきたそうです。係長もご存知には参りました。

僕は、彼女のエスコート役を引き受けていた訳です。

「貴方も描き始めたら如何?道具もカンバスも3人分よ。」
「明日、明神池を描きましょう。私、お手伝いしますわ。」

僕が何考えてるか全く彼女は、斟酌していません。
さも名案だとばかり明るく、微笑み掛けて来ます。
そうして運命の、明神池です。

思い出の絵4>明神池





明神池は静かな木立の中の別天地です。空まで森です。下山後の翌年穂高が見えた
らと,この幻想画を描き、後年少し手直ししました。

冬季はマイナス20度、死の世界です。
絵はとっても拙いのですが、何故か同じモチーフを3枚も描いています。
2枚は人手に渡りました。


思い出の夢物語4

穂高へ登る時は明神嶽をぐるりと迂回して入山します。その途中に有るのが明神
池です。

廻りは高い木々に取り囲まれ、下界から遮断された、幽邃の別天地です。

仕事を終えて僕は約束の場所へ出かけました。
池の真ん中の中洲をモチーフにU子さんの絵は随分と描き進められていました。
流石はプロの卵、惚れ惚れとする、出来栄えです。

お弁当をシートの上に2つ並べ、向き合って座りお食事です。傍目には若いカップル
です。
格好良くみえたでしょう?

「Hさん、私と同じ風景を描きましょう。」

昼食後、教わりながら、僕がイーゼルを組み立てました。
6号のカンバスに彼女はお汁描きで、其れは丁寧にデッサンをしてくれました。

彼女はM美大生だとばかり思っていたら,某有名私大の教育学部で美術専攻だと
この日食事中に知りました。。僕に教える事をテーマーにして卒論を
書きたいそうです。

「お願い」

媚を含んだような眼差しでした。
僕の描いた絵の所有権など、色々な取り決めをしました。

僕は油絵の具で塗り絵をする訳です。
彼女は優しく、分り易く、とっても熱心に、手をとって教えてくれました。

彼女のほっぺが、直ぐ傍に有ったり、後ろから、手を添えられて描く時は
時々触れる素肌に心地よく陶酔しました。

3時過ぎです。お絵描きもそろそろ一段落です。

突然、無線機が呼びかけて来ました。当時は今のように、携帯は有りません。係長
の声です。

「20分ぐらいで気象が急変する。直ぐ片付けて、M荘へ避難しなさい。」

思い出の絵5>明神池2



前の絵に引き続いて描きました。


思い出の夢物語5

迂闊でした。空が少ししか見えない、森林の中です。この山の総てに通じている係
長に感謝しました。

U子さんを促し、M荘に飛び込むと同時に雷鳴と豪雨です。契約してある部屋の片隅
に陣を取り、絵の道具で囲いました.そうこうしてる間にも避難者で山荘は膨れ上
がってきます。

山荘のご主人が同室を頼みに来ました。山では、普通の事です。部屋はあっという
間に12人の男女で一杯に成りました。

4時なのに外は真っ暗です。油を惜しんでか?自家発電は点灯しません。
小窓の傍を閃光が走ります。瞬時を置かず、轟音です。
山の雷は地を這って、炸裂します。

暗闇の部屋は女性達の悲鳴に満ちます。U子さんは僕の肩に両手を掛け、轟音の度に
顔を伏せてきます。彼女の胸の膨らみを、背に感じます。


思い出の絵6>梓川



上高地の山なみは全部の山が見える事は年に僅かしか有りません。何時もどの山に
かガスが掛かっています。そんな事から、翌年再入山の秋、山の地図を書く積り
で、半月掛りで描いた絵です。


思い出の夢物語6

雷雨は何時止むかも知れず、吹き荒れています。やがて電気もつき、同室者は交替
で食堂へ出掛けました。

気がつくと、僕達は二人だけ、部屋に取り残されて居ました。どちらからとも無く
手を取り合いました。
座ったまま交差した形で彼女を抱擁しました。自然な形で顔が下へ来ています。夢
中で頬を摺り寄せました。

僕の血管は追々と膨れ上がり体の奥深い所が激しく疼き出してきました。
僕は彼女の唇を求めました。

<いや・・・・>

彼女は驚いて思わず小さな叫びを発しながら拒絶しましたが、僕は強引に
唇を奪いました。驚きと狼狽で彼女の胸が激しく鳴るのが僕には分りました。

が彼女は直ぐに諦めて、深い吐息をつきながら、唇を僕に任せました。
僕は彼女の舌を誘い続けました。彼女は鼻息を荒げ臆病そうに微かに
舌を反応させました。と同時に全身を小刻みに震わせながら興奮に喘いでいます。

何度も僕の誘いに乗りかかりながら、舌を引っ込めます。
<あー>

彼女は可愛くうめいてから思い切ったような調子で舌を差し入れて来ました。
彼女の舌は甘酸っぱく、柔らかく、僕は余りの心地よさに蕩けて行きます。彼女の
乳房が固く張り切っているのが、僕の胸に感じられます。



皆さん良くまあ、此処まで読んで下さいました。画家には絶対必要な幻想能力で
す。
でないと、幾らデッサンの勉強とはいえ、醜悪な、裸婦は、描けません。

実際はそんな突然の雷雨なんか有りません。何時ものように宿舎へ帰り、
何事も無く翌日は、平凡なお絵描きが続きました。

兎に角こう言う訳で僕は油絵を描く事になったのです.

その夜僕は夢を見ました。

甘美な陶酔は、より快感を求めます。僕が彼女の胸をまさぐろうとしたとき
部屋の入り口に、人の気配がしました。

僕はさり気無く身を離しました。彼女は恥ずかしげに差し俯いて居ます。
見られたかな?そんな感じでした。

気象急変時の山荘は廊下迄、避難登山者で溢れます。帰ってきた同宿者が食堂は、
お結びだけだと
教えて呉れました。僕等は向き合って、彼女が今朝、宿で作って貰ったお弁当を開
きました。

僕等は4時起き出発で知りませんでしたが、8時出発の彼女は気象情報承知で、お
弁当4つ
貰って出て来ていました。

「此処へ泊まる事に成るかも知れないって、知ってたの?」僕が尋ねると、
すっかり打ち解けてしまった眼差しで彼女は、悪戯っぽく微笑みました。

何時しか部屋に全員が戻り、夫々が位置をきめ、寝袋や毛布にもぐり込みました。
男女雑魚寝です。
勿論分厚な登山スタイルそのままです。

僕は彼女を壁際に寝かせ、守るように背を向けて横に成りました。
外は少しは治まったようですが、まだ荒れています。
感度が悪く、無線は使えませんが、明日の作業は中止でしょう。


背中の彼女が気掛かりで興奮気味でしたが、何時しか昼の疲れで、
眠って居ました。

随分眠りこけたようです。。風雨は、治まっています。<よかった>

妖しげな匂いを感じました。薄暗い電灯を通して目を凝らしてみると
もぞもぞ動いている毛布が見えます。雑魚寝の山小屋では、
時々経験しますが刺激が強く興奮します。

彼女は?っと寝返りを打つた僕の胸に白い彼女の顔が、体がしがみついて来まし
た。夜目にも大きく見開
いた瞳が虚ろで、耐えながら、何かを求めているようでした。

両手でしっかり毛布ごと抱きしめました。分厚い登山服のままで
僕達はねています。

身悶えるように彼女は唇を寄せて来ました。そっと舌をいれてきます。
その心地よさ、
下腹部が疼きます。僕の手は服の上から乳房を抑えました。彼女はその上に手を重
ね、もっとと、おねだりをして来ます。

如何にも成らない姿態のまま僕達は可能なかぎりの快感を味わい、
欲求不満のまま、再び眠りに付きました。
思い出の絵7>裏磐梯



昭和○○年頃でしょうか?裏磐梯の絵葉書を見て描き、勤労者美術展に出品しまし
た。
勿論受賞できるような絵では有りませんが、描きたくて描いた始めての油絵です。
其れが、上掲の絵です。現在も手持ちしています。F6号です。


思い出の夢物語7

6月、U子さんにお会いし、その年の暮れまで週1,2回彼女のお家を訪問して絵を教
わりました。
その間、変則師弟と言っても男女の仲です、色々ございました。その希望的な期待
物語は追々と
書きたいと、思っています。

彼女は僕を試験台にして、卒論を書上げ、卒業しました。僕の描いた絵は、彼女の
資料として、全作品を彼女が所有しています。教材として、時々、使用しているそ
うです。

この記事をお読みにのかたで、彼女に美術を、教わり、僕の初期作品をご覧になっ
た方がいら
っしゃるかもしれませんね。

U子さんは、現在も、中学、高校で、美術教師を為さって居ると聞いています。

僕はその翌年から毎年、担当者として、短期間上高地に出向く事になりました。

今まで、又この後お見せする絵は、U子さんと、お別れした後、出張時、帰宅後に
独りで描きました。

彼女の持っている、僕の描いた絵と、同じ場所で、当時教わったとうりの描きかた
で再度書上げました。
違うのは、彼女のスケッチの塗り絵では、有りません。
最初から、最後迄、僕が描きました。

上高地で、絵を覚え、長い空白の後、3年前、再開したのです。
こうして一昨年、ネットで皆様と、お会いしました

思い出の絵8>F8越ノ潟




母の故郷富山へ帰りました。

水泳部だった僕は海が大好きです。
子達は、水泳部と山岳部です。

この場所は、越ノ潟と言います。現在は富山新港となり、
面影は残っていません。

立山連峰の絶好な写生地でした。
僕に絵を描く事を教えて呉れたU子さんの影響が一杯の作品です。

この絵は、暗い展示会場で撮った写真を、つい最近デジカメで撮り、JTrimで編集し
たのですが、失敗でした。記録油絵です。



思い出の絵9>黒部峡谷



宇奈月温泉へ男女友達9人とでかけました。近辺行楽が、大好きです。黒部川渓谷を
トロッコ電車、沢歩きと、
其れは思う存分楽しみました。

その沢歩きの目的がこの黒薙橋梁です。写真を、一杯撮り、絵は後年描きました、

その夜は、かねての計画で、芸者さんを揚げてドンちゃん騒ぎをしました。

絵はF6号ベニア板芯のカンバスです。

思い出の絵10>剣岳八峰。



思い出の夢物語10

奥黒部峡谷の崖沿いに日電歩廊と言う、危険な獣道があります。
宇奈月温泉からトロッコ電車で1時間余り、終点の欅平からどんどん獣道を登って行
くと、剣岳の頂上八つの峰が見える、平地に出ます。

仙人池です。

其れが、この絵です。後年、絵を覚えて、写真を見て描きました。
現地へは、夏の7月に登りました。

写真を一杯撮って、現地キャンプ。翌日は大急ぎでベースキャンプの黒薙温泉へ
帰着という強行軍でした。

11年間一緒にに学び違う社会へ巣立っただ悪友5人が4回生の夏休み、彼女同伴とい
う条件で企てた7泊9日の合宿です。総勢10名。

考えて見ると、良家の子女だった女子学生達は良くまあ、家を出れたものです。
部活の合宿という事で親御さんに嘘をついたのでしょうか?
尤も、キャンプ、自炊小屋等男女別で其れは清く正しく明るい温泉滞在でした。

然し僕にも、娘がいます。
うーん?

ネットで、あるプロさんにに教えられました。絵のど真ん中に木を描くのは、画面
を2分するからいけませんって。
何にも知らない僕でした。

池に写る山の逆影が描けて居ません。当時、僕には、描き切る描力が、有りません
でした。

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