人間における命題と公理 序章
公理:数学で各理論体系の出発点として証明を要しないで真実であると仮定した事柄。
平面幾何学における例、「二点を通る直線は一つありしかもただ一つに限る。」
定理:数学で公理から出発して、真であることが証明される命題のうちで、重要なものの一つ。
命題:数学では真か偽か定まっているものの称。大多数の人間がそうだと感ずること
=例えば正義というもの、個々の人間によって異なる感覚を持つもの
小生が考えるに、この世の中の種々の事柄について
「人間が介在するものは100%断定するすることができない。」
「人間以外の物については100%断定することができる。」
以上の二つのことが言えるのではないかと思います。
なぜこのようなことが起きるのか。一つに人間には心というものが存在するためです。
この心というものが変化に富み、いつも一定でないものだと思われるのです。
二つには人間の持つ視点というものが多数あり、個々の人間にとってその観点は異なっています。
つまり、人間の持つ観点によって是にも非にもなるということになります。
例えば「宗教はアヘンである」という言葉があります。
これは宗教によって人間は人間の生まれながら持っている自分で考え、
自分の責任によって行動するということができなくなり、
あたかもアヘンを吸うかのように自分自身を見失ってその恍惚とした感覚に溺れてしまい、
人間としてすべきことができないというような意味を持っている言葉です。
科学者の多数はそのとおりというでしょう。
しかし、宗教家の多数は「宗教は人間を幸福に導くものである」と反駁すると思われます。
このように人間の心とその人間の観点によって、人間の関する言葉、諺は是にも非にもなるのです。
そして、私達の心構えとして反対意見に対して寛大になりましょう。
反対意見、反論は必ず、存在するのですから。
そして、どちらかに決めなければならない時が場合によってはあります。
その時は民主主義の基本原理に沿って多数決で結論を出さざるを得ないでしょう。
とかく、人間はどちらかに決めなければならないと思ってしまう傾向があり、
自分の意見や持論をやっきになってあたかも命がけで守ろうとしますが、
そこは大人になって反対意見の存在を謙虚に認めましょう。
今後の世界は種々の人間、宗教、信条、国家、民族が共存していかなければならない世の中になっていきます。
これは同じ地球という星に生を受けた者の宿命です。
もう一つ付け加えるとこれら様々な違いを争うのがこの星の住人の宿業なのかもしれませんが。
懐かしさを追い越して行く
Written by Aki Nishimura
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