仙酔峡から阿蘇高岳

 5月ともなればどこの山も花が咲き、美しく飾られる。阿蘇仙酔峡では恒例のツツジ祭りが開催されていた。山麓の駐車場には直接車で乗り入れできなくなり、お客は料金を払ってシャトルバスで運ばれる。(翌年からシャトルバスは運行されていない。)
 そろそろミヤマキリシマも終わりだと聞いており、花見が目的の人には期待外れかもしれない。幸い天候は薄曇りで山登りにはお誂え向きだ。すでに仙水尾根には何組かの登山者の姿が見える。

 話に聞いた通り、ミヤマキリシマは既に盛りを過ぎ、鮮やかな色合いのものはあまりない。しかし山頂では気温も低いので、もう少し良いのではないかと多少の期待をいだく。

 仙水尾根をこつこつと登り始める。全体に足場はしっかりしており歩きやすい。岩ばかりで単調な色彩だが、障害物がないので見通しはよい。後ろにはカルデラの中の平野が一面に広がり雄大だ。外輪山の向こうに久住山の姿が見える。

 最初は単調な登りが長く続く。あちこちにペンキで道しるべ(べたべたと書かれていて、品がないなー)があって、初めての人でも道を間違えることはない。緩やかな尾根道を歩いて30分ほどで中間点の文字を過ぎる。中間点には少し早すぎるように思え、ちょっと疑問だ。

 傾斜が急になってきた。左手には鷲が峰の威容が近づいてくる。以前登ったときには鷲が峰に数人のクライマーが取り付いていた。物好きな方たちだなと思ったが私にはとてもできません。

 登り始めから約1時間。急な傾斜をジグザグに登っていく。稜線まであと少しだ。昼をとうに過ぎており、下山するグループと行き会うようになった。皆さん満腹か?気持ちよさそうに降りていく。

 登山開始から1時間20分で稜線に到達した。前方に月見小屋が見える。右に行けば高岳頂上(1592m)だが今回は左手の高岳東峰に向かう。ミヤマキリシマと根子岳の眺望を楽しむのだ。


 高岳東峰周辺には、多くはないもののまだ各所にミヤマキリシマが瑞々しく咲いていた。根子岳とともに写真におさめる。さわやかな風が吹いており、とても快適である。

 

2005年5月