韓国岳から新燃・中岳縦走

 3月の末。今年は桜も少し早く開花し、肌寒さが感じられる中、あちこちでお花見が行われている。冬の間はどうしても運動不足であり、そろそろ活動を再開したくなる季節である。
 おりしも天気予報では九州南部は快晴との報。早朝出発し霧島に向かうことにする。
 私はいつもの様にJRとバスを乗り継ぐ計画である。ネット検索で、幸いにも日帰り可能な方法が見つかった。

 早朝の肥薩線に乗る。たまたま「いさぶろう・しんぺい号」の車両である。人吉までは球磨川沿いの景色を楽しむ。人吉−吉松間はループ線ありスイッチバックあり、更に霧島連山の眺望が楽しめ、飽きることがない。吉松で乗り換え霧島温泉駅へ。ここで約1時間半待ち、林田バスに乗りえびの高原へ向かう。韓国岳登山口に着いたのは昼前である。帰りのバスの関係で今回は4時間で縦走する計画だ。


車窓から霧島連山を望む

いさぶろう・しんぺい号

えびの高原から韓国岳へ


韓国岳登山口

 バスを降りるとすぐに登り始める。よく整備された登山道だ。ゆっくりとしたペースを守ることを心掛ける。2月に来たときは雪で視界がなく、ほとんど景色が見えなかったが、今回は雲一つない快晴である。また、風が吹き涼しいので歩くのにちょうど良い。


5合目から山頂を見る

2月、6合目らしいが

 5合目を過ぎると山頂までの道のりが見渡せるようになる。左手は火口壁の断崖で、安全のため柵が設けられている。右手には大浪池が見えてくる。結局ほとんど疲れを感じることなく安定したペースで歩き、登山開始から約1時間で韓国岳頂上に到着した。


頂上へ

標識

 爆裂火口の底を見ると、石を並べて人名が書かれている。とても残念である。


火口のパノラマ写真

 韓国岳山頂からは遠く高千穂峰までの縦走線が望める。手前から獅子戸岳と新燃岳の火口、そういえば中岳もわずかに見える。とても雄大で素晴らしい眺めである。


霧島縦走線を望む

 パノラマ写真をどうぞ。

韓国岳から獅子戸岳、新燃岳へ

 休む間もなく韓国岳から南に向かい、獅子戸岳へと慎重に急坂を下っていく。途中ガレ場やぬかるみがあり、足を取られ何度か尻餅をつきそうになったが、ぐっとこらえる。長い下りをクリアし灌木帯を過ぎて獅子戸岳の登りにかかる。

 
獅子戸岳へ下る

 獅子戸岳への登りの途中で振り返ると、自分が下ってきた道程が見える。


背後の韓国岳

 韓国岳から獅子戸岳までは1時間弱かかる。そろそろ足の筋肉が悲鳴をあげる。登りより下りの方がきつい。冬場の怠慢のツケがまわってきたか。小休止の後、体勢を立て直し新燃岳に向かう。


新燃岳へ

新燃火口壁

 ほどなく新燃岳火口壁に到達。火口底には池があり、緑色に輝いている。火口壁を左手方向に進む。前方には高千穂峰があり、周囲の景色を楽しみながら快調に歩く。


新燃岳火口底の池

火口壁を歩く

新燃岳から中岳へ

 獅子戸岳からおよそ30分で新燃岳最高点だ。手前には中岳、奥に高千穂峰が望める。本日のベストショットかもしれない。ここからは木道を歩く。

 中岳は台地状の広い草原となっている。快調に進んでいく。


中岳を歩く

 約20分で中岳頂上に到達。高千穂峰が雄大にそびえ立つ。高千穂河原まではあと少しだ。時間に余裕ができ、ここで景観を楽しみながら昼食をとる。ミヤマキリシマの咲く季節に、もう一度来たいものだ。


高千穂峰

 もう時間だ。名残惜しく高千穂河原へ下る。途中から敷石の遊歩道になるが、さすがにこれは疲れた足にこたえる。計画通り4時間弱で縦走できた。翌日の天候は下り方向という情報で、予定通り日帰りとする。
 高千穂河原でバスに乗り、2回乗り換えてJR霧島温泉駅へ。人吉で1時間半待ち、最終電車で帰り着いたのは夜中であった。
 ※高千穂河原からえびの高原方面行きのバスは、2007年春に午後の便がなくなったので要注意。


高千穂河原へ下る

中岳

2006年3月