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もやし

もやし好きだけど根っこがだめで
いつも面倒でも根っこ取って料理に使っている。
この頃は根っこが短いもやしが出回ってきて
大分楽になったとはいえ全然無いというわけでも
ないのでやっぱり一応つまんではいるけど、
外で食べると根っこがついたまま調理されていて
気になるんだなぁこれが…。

ところが香港で料理食べると根っこがない。
どこで食べてもない。
調理人が暇に任せて(といっても暇があるわけないし)
根っこつまんでるのかと思ったり色々考えたり
してたんだけど、
ある日市場あたりに行って疑問が解けた。
大きなざるに山盛りのもやし積んでその横に
おばあさんがまな板置いてもやしの根っこ揃えては
包丁で切ってるの。
香港のもやしは長いので揃えやすいってこともあるけど
彼女のおかげで根っこのないもやし食べてたんだと
何だか嬉しくなった。

足場

工事現場で見る足場の事ね。
香港では(広く中国全土でも)足場に竹をつかう。
それが30階、40階のビルでも同じでぜんぶ竹。

なんか頼りないなあと思うのだけど、鉄はいきなり割れる、
でも竹なら割れる前に分かるから安全なのだという。
竹と竹の重なったところを細い紐で結わえ付けて
組み立てていく。
命綱も付けないで腰に数十本の細紐ぶら下げて…。

専門の学校があってそこで結わえ方とか色々学んで
現場に出ていくのだけど良いお金になるらしい。
でも雨が降ったりすると危ないので仕事休みになるから
雨が多いと差し障りも有るだろうと思われる。
近年中国の竹が開発によって少なくなり
東南アジアからの竹が多くなり材質が落ちているのが
悩みの種とか。

風水

香港の新しい空港は九龍半島の西のランタオ島に広大な土地を埋め立てて
作られた。
空港から町中へのアクセスに使われている橋は
レインボーブリッジに似たデザインの物で
橋桁に赤と黄色が、中央分離帯には緑が塗られている。
いささか中途半端な感じがするが、
何でも高名な風水の先生がこの色に塗れば橋は150年
持つであろうと仰せになったからとのこと。
何ともありがたいお言葉だが、
なんと3年目にして耐用年数50年とかの部品にひび割れが!
数十億掛けて取り替えたそうだ。
ありがたい風水も部品までは目が行き届かなかったのか?

カフェ

前の 香港的飲み物 で香港ではコーヒーの飲める喫茶店がない
と云う話をかいたけど、
それがここ1,2年の間に気の利いたカフェやらスターバックスやら
あちこちに出来て、ちょっとおしゃれな空間が増えてきている。

以前はスタンレーやランカイフォンの狭いエリアに別の世界のように
欧米からの旅行者や在住のイギリス人がたむろしている空間が
存在しているだけだった。

水に浮く油のように解け合わずに存在していたその空間が
徐々に混じり合ってきたような感じがする。
香港らしさが薄れてきたと思うのは訪問者の勝手な言い分だと
いうことは十分承知だけれど、ちょっと淋しい…。

グレープフルーツ

何時も泊まるホテルの下は大きなショッピングモールに繋がっていて
その中にはSEIBUも入っている。
そこの地下の食品売場で日本では何時でも食べられるとるという
わけにはいかないランプータンとかドラゴンフルーツなどを
買うのだけれど、
今回皮を剥いたグレープフルーツが売られているのを見つけた。

皮を剥いて薄皮も剥いてあるものを1個分1パックにして
トレーに入れてある。
家でたべるときに薄皮は綺麗に剥けなくて
半分はばらけてしまっているのに、
見ているとおばさんが綺麗に手早くクルクルッと剥いては
トレーに並べていて、
「なーんだ簡単じゃないの」と錯覚してしまいそう。
でも1パック38HKドル(約550円)はちと高い。

100円ショップ

世の中の不景気を反映してあちこちに蔓延しつつある
100円ショップが香港にも店を出した。
ご存じの方も多いと思うがあのダイソーです。

以前は小さなコスメショップなどがごちゃごちゃと混ざった
雑居ビルの地下部分の仕切を取っ払ってSOGOの地下売場と
繋げてしまってなかなかの立地条件。

日本と同じ品揃えでHKドル10ドル均一。
1HKドルが15円から20円の間ぐらいで行き来しているので、
150円から200円ぐらいのものだけど、
香港の方が物価が安いのでそれよりも割高、
200円ぐらいの感じだろうか。
香港の均一ショップは5HKドル均一なので倍になる。
でも、比べるとダイソーの方が気が利いた品揃えだし、
おしゃれな感じがするのでこちらの方が客が多い。
木製の汁腕や土鍋など食器類に人気があるようだ。

それにしても山形県の地図なんて誰が買うの?

行列

前に 香港的朝食 でも書いたように香港では3食外食という
家が多いので、当然食堂は朝、昼、夜何時も混んで行列が出来る。
たまには行列のない店もあるが
行列のない店には行くな味が悪い証拠だと香港の人に教えられた。

だいたいは日本と同じで入口に名前を書いておく用紙が有って
そこに名前と人数書いておき、順番が来たら呼んでくれるところが多いが
(呼び出して席まで案内してくれる係はおおむね太ももというより
ほとんど腰骨のあたりまで大胆にスリットの入ったチャイナドレスの
美人が担当している)
大衆食堂のような所ではそんな気の利いたことはやっておらず
自力で席をゲットしなくてはいけない。

先ず店に入ったら食べている人のテーブルを観察し
メニューが始まったばかりなのか、
終わりに近いところまで来ているのか見極めて、
ここぞと思う所に行って食べている人の椅子の背に手をかける。
これが「次回この席を私が使います」という意思表示である。
背中に手をかけられた方としてはなにやら落ち着いて
食事もろくに味わえないような気がするが、
香港人にとっては当たり前のことなのでいっこうにきにもせず、
交通事故の死体の写真が載っている新聞何ぞを読みながら、
悠然として爪楊枝で歯をせせったりしている。

香港電影明星(香港映画スター)

2002年11月ペニンシュラの嘉麟楼(スプリングムーン)へ
お昼の飲茶に行った時のこと。

そこは雰囲気といい、料理といい、従業員の態度も申し分なく、
それでいて馬鹿高くもないのでお気に入りの
中華レストランである。

入り口を入って席まで案内してもらう途中のソファーにその人は
品良く足を組んですわり電話をしていた。
スクリーンの印象とはちょっと違い、ダークスーツ姿の彼は
洗練された青年実業家といったところだった。

あーー実物もなんて素敵なんだろうと思い
席についても彼が戻ってこないかと、ちらちらと
入り口のほうを見てはいたけど、どうやら食事は済んでいたらしく
二度と彼の姿を見ることはなかった。

数年前から旅行にカメラもって行かなくなっていたのを
このときは少し残念に思いながら…それでもおいしい食事を
同行した従姉妹と彼の話を肴に堪能させてもらった。

翌年4月
その人の自死のニュースが入ってきた。
すばらしい仕事に恵まれてこれからも有意義な人生が
送れるだろうと思っていたのは私ばかりではないだろう。

いったい何があったんだろう…。

金銭問題やら、ホモの噂のある彼の男性の恋人との仲やら
様々な噂や、憶測が飛び交っていた。

華やかな映画スターとしての顔とは裏腹のさびしい人生の幕引きに
胸の詰まる思いだった。
カンヌ映画祭で受賞した「さらば わが愛/覇王別姫」は
私のbest10の中でも上位に入る作品だ。
そのほかにも挙げればきりはない。
まだまだこれから円熟した演技でファンを楽しませてくれても
よかったんじゃないの?

今度香港に行ったら彼の最後の場所にお花でも手向けてこようか…。
どうかあなたの魂が寧らかならんことを
張國榮 レスリー・チャン様のファンは祈っております。

ポスター剥がしと茶水

いつか香港で暮らすことが出来ればと他愛ないことを考えては
いるけれど言葉は分からないし、何のスキルも持たない私には
生活の糧を得る手段が…。

  でも、もしかしたらこれぐらいならやっていけるかという仕事が有る。

ひとつはポスター剥がし。
具体的に何をするかというと香港では路上や公共の場所などで
ポスターを貼ることが禁じられている。
そこで抜け目のない香港人が考え出したポスター張りの場所とは…。

銀行やオフィスなど早めの時間に閉まりシャッターを降ろす所。
シャッターが降りるとどこからともなく小脇にポスターを抱えた
お兄さんが現れる。
すばやくシャッターにポスターを貼って次のシャッターに
移動していく。
許可されているわけではないのは当然だけれど
まぁ、そこはそれ、暗黙の了解というやつですかね、
場所お借りするからはきちんと使わせていただきますよ、
ということで開店時間までには昨夜貼り付けたポスターは
きれいに剥がしておくのが仁義ってモノじゃありません?
というわけで、早朝ポスターを剥がして廻るおばさんがいるんですね。
この仕事なら言葉がしゃべれなくても何とかなると思うんだけど…。

もうひとつが茶水。
香港映画観た人ならスタッフロールの中にこの茶水というのを
見たことあるでしょう。
こちらも具体的にはどんなことをするかというと
映画の撮影現場で撮影の合間にキャストにお茶を出すのが仕事。

常に熱いお湯の入ったポット、様々なお茶の葉、
それぞれの名前の書かれた蓋付きの耐熱カップなどを
スーパーの買い物かごのようなものに入れて現場で
待機していて「カット〜〜!」の声がかかるとすばやくそれぞれの
好みのお茶、コーヒー、ハーブティ、その他もろもろの飲み物を
入れて配って歩く。

これも何とかなるかなぁという気がするのだけど…。
何とかなるというより、どちらもやってみたい(^^;

ジャッキー・チェンの映画のようにNGシーンが最後に
出てくるものだとおばさんが茶水の仕事をしている姿がチラッと
出てきたりするので日本の家族に安心してもらえるかと…。