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現在放送中の時代劇
*放送時間等は産経新聞阪神版を見て書いてます。別の地方では変わることがあります。ご了承ください。
ABC→テレビ朝日 関西→フジデレビ 毎日→TBS 読売→日本テレビ 大阪→テレビ東京
西郷どん
鈴木亮平 主演 18年1月7日放送開始 NHK 日曜夜8時から
聖人君子ではないが、愚鈍でもなく、革命家であり、戦上手。実像は謎に満ちているが、ただ一つ確かなことは、この男、男にも女にも大層モテたということ。素朴で実直で、それでいて柔軟な、魅力あふれる西郷隆盛を、役に対してストイックな姿勢で臨む、体作りで有名な鈴木亮平が演じます。
原作は林真理子の『西郷どん!』、脚本は中園ミホの女性コンビが送る、愛にあふれたNHK大河ドラマです。タイトルの読みは「せごどん」。
新・御宿かわせみ
真野響子 主演 19年1月1日放送 サンテレピ 昼1時から
1980年から1983年までNHKで放送された『御宿かわせみ』の続編にあたる単発ドラマです。2013年にBSスカパー!、時代劇専門チャンネルで放送された作品の地上波放送です。
御一新から5年、かわせみは変わらず営業を続けていました。ある夜、医者の神林麻太郎(渡辺大)と畝源太郎は切られた若侍(三浦貴大)を助けて、かわせみで養生させることになります。若侍は初めは事情を話しませんでしたが、るいの夫である神林東吾(小野寺昭)が、幕末の戦の時に榎本武明の命令で乗りこんだ輸送船・美賀保丸が遭難し行方不明になっていることを知ると、心を開き、小林嶋次郎と名乗ります。彼の母親は使用人と密通し、それを知って激怒した父親を返り討ちにして、家を出ていたのでした。嶋次郎は父の仇を討とうとし、切られたのでした。その一方で、源太郎は、元同心だった父親が銃撃された事件をずっと探っていて、その下手人が嶋次郎の仇と同一人物だったことが分かります。
一方で、るいは、幕軍として戦に加わっていた嶋次郎から、遭難した美賀保丸から助けられた兵士たちが手当されていた寺の話を聞きます。その寺に向かったるいは、東吾が生きており、頭に怪我をして記憶を失ったらしいことを知ります。
登場人物たちの抱えている悲願が、絡み合いながら解決していく話でした。
アシガールSP
黒島結菜 主演 18年12月24日放送 NHK 夜9時から
昨年放送された連続ドラマのSP版。ラプコメらしく、クリスマスイブの夜に放送です。
憧れの若君・忠清(伊藤健太郎)との結婚を五日後に控えた唯。ところが、隣国の高山が、織田信長の軍とともに攻めてきます。若君は、唯に城の皆を頼み、式までに戻ると言い残して、国境の城を助けるために出陣。敵の軍勢に囲まれた黒羽城では、領主の忠高(石黒賢)を筆頭に徹底抗戦一辺倒なのを、唯は生き残ることこそ勝ちだと説き伏せ、残っていた尊(下田翔大)の発明品を使って、全員を無事に城から脱出させます。 捨てたはずのタイムマシンを若君が拾い、託されたと母上様(ともさかりえ)から渡された唯は、一人、若君の元へ走り出します。ところが高山の兵にあっさり捕まり、忠清と唯に好意を寄せる領主の息子・高山宗熊の口添えで城に降伏を勧める使者として立つことに。
降伏の前夜、唯と若君は結婚式をあげます。そして二人きりになった夜、唯はあと一回だけ使えるタイムマシンで若君を逃がそうとしますが、逆に諭され、絶対に死なないという約束と引き換えに、唯は現代に帰ってきます。
現代で、若君のお墓を見て、若君がその年のうちに自刃したと知った唯は驚きます。今すぐになんとしてでも戦国時代に戻りたい唯ですが、タイムマシンのエネルギーを貯めるのにはまだ何年もかかります。大好きな食事すらも取らなくなってしまった唯に、尊は、考え抜いた末、新しいタイムマシンを完成させた未来の自分からタイムマシンを送ってもらうことを思いつきます。今度は二人で移動できるタイムマシンを手に、唯は再び戦国時代へ。
唯の着いた先では、黒羽城の人たちが隠れながらもたくましく生きていました。そこに、降伏したのちに織田軍の大将だった相賀一成(西村まさ彦)に気に入られ家臣となった若君から、相賀の娘と結婚するという文が届きます。婚儀の宴に、芝居一座の女形・あやめ(森優作)の協力で祝いの舞の踊り子として登場した唯は、月から婿を取り戻しに来たと名乗り、若君と手を取り合って、相賀の兵に囲まれた中、タイムマシンで現代へ。
現代で唯は、制服デートなど、若君とやってみたかったことを次々に堪能。しかしそこには、二人で戦国時代へ帰るという意志が隠れていました。12月23日の満月の夜、唯の家族とともに一日早いクリスマスパーティを開き、二人は戦国時代へと帰ります。
連続ドラマの時は一人しか移動できなかったため実現できなかった、現代での高校生姿の二人のデートや、今度こそ結ばれるのかというドキドキ感満載だった、このスペシャルドラマ。唯の一直線な性格と、涼やかな若君とのきゅんきゅんするラブコメはそのままに、戦国武将にとって「生きる」という意味などより深いテーマと、より深まった二人の絆が見どころでした。
家康、江戸を建てる
佐々木蔵之介 柄本佑 主演 19年1月2日、3日放送 NHK 夜9時から
正月時代劇として、『前編〜水を制す〜』、『後編〜金貨の町〜』と、2日間に渡って、それぞれ73分の作品でした。
徳川家康(市村正親)が江戸に町を作ろうした時、江戸はまだ村が少しあるだけの湿地でした。町作りには、洪水が起きないようにすることと、そこに住む人たちの飲み水が肝心だと考えた家康は、重臣の伊奈忠次(松重豊)に利根川の流れを変えることを、そして飲み水の確保には菓子司の大久保藤五郎を抜擢します。美味な菓子を作る藤五郎ならば、美味しい水も利き分けられると考えてのことでした。戦で家康をかばって足を怪我して後は戦働きができなかった藤五郎は、この命令に感動し、自分一人に任せてほしいと意気込みます。勝五郎は、家康から、勝五郎が作った菓子は毒味を通さず食べていたほど信用されていた人物でした。 勝五郎は江戸周辺を歩き回り、神田明神辺りの湧き水と赤坂溜池の水が良いことを見つけ、小石川上水として江戸まで水を引きます。江戸の町の飲み水が心配なくなったのもつかの間、人口が増えるに従い、水が足りなくなってきます。新たな水源を探す勝五郎は、家康が武蔵野の名主・内田六次郎(生瀬勝久)に上水道作りを命じたという話を聞き、自分への信用がなくなったのかと落ちこみます。しかし江戸の民に飲み水を届けるためにと思い直し、六次郎と対立しながらも協力して井の頭池から水を引く神田上水を、江戸の町の端まで完成させます。そこにまた、家康から命を受けたという学者風の技術者・春日清兵衛(千葉雄大)が現れます。三人は対立しながらも清兵衛の技術によって、町の地下に上水道を流す工事が進みます。徳川家の金庫番である大久保長安(高嶋政伸)の妨害も乗り越え、上水道は完成。そこで勝五郎は、家康が後々のことまで考えて自分以外の若い者たちにも上水作りを命じたのだと気づきます。
一方、江戸を日の本一の都にしてみせると、心ひそかに決意する家康は、太閤秀吉から褒賞に使われる大判の金貨作りを一手に任されてる京の後藤家に目を付けます。後藤家では、使用人として虐げられていた橋本庄三郎が、当主・徳乗(吉田鋼太郎)に呼び出されます。庄三郎が憧れている、徳乗の娘・早紀(広瀬アリス)と結婚させる代わりに、弟の長乗(吹越満)とともに一年間、江戸に行くようにと、徳乗は庄三郎に命じます。家康に乞われ、江戸で大判作りを披露した長乗たちでしたが、長乗は庄三郎との約束を反故にして、庄三郎を残して京に帰ってしまいます。見事な作りの大判が長乗ではなく庄三郎の作だと見抜いた家康は、流通に使える金貨・小判の製造を庄三郎に命じます。貨幣の世界からひそやかに天下取りを狙う家康でしたが、企みが露見。庄三郎は責任を追わされ詰め腹を切るように迫られます。庄三郎は再度の機会をと願い、後藤の名でより質の良い小判を作れば状況を覆せると進言。早紀との結婚を成立させるべく京へと向かいますが、早紀はすでに別の家へと嫁いでいました。だまされていた庄三郎は、徳乗を脅し、後藤家の猶子となります。それから時は過ぎ、関ヶ原の戦いで勝利した家康は、天下の覇者となります。豊臣の庇護を受けていた京の地では大混乱となり、後藤家も逃亡することに。混乱の中、庄三郎と早紀は再会し、言葉を交わします。
江戸の町を作った人たちの歴史ドラマというよりは、人間ドラマな作品でした。特に前編では、対立する藤五郎と六次郎のセリフの掛け合いが見どころでした。
原作は、門井慶喜の同名小説です。
剣客商売〜手裏剣お秀
北大路欣也 主演 18年12月21日放送 関西 夜9時から
北大路欣也の剣客商売、三年ぶりの五作目です。 梅雨の季節、小兵衛は家の雨漏りに困りながらも、おはる(貫地谷しほり)と仲良く暮らしていました。そんな梅雨の合間のある日、田沼意次(國村隼)の屋敷に立ち寄った小兵衛は、桑名藩主の松平下総守(市川右團次)と出会います。下総守は、八年前に自国で起こった二つの剣術の流派の決闘の仕置きが正しかったのか悩んでいると、小兵衛に漏らします。 一方、大治郎(斎藤工)の弟子・粂太郎(内野謙太)は、友人の長屋に泊まった夜、隣の部屋で男数人が、道場主の女を襲う計画について話し合っているのを聞いてしまいます。粂太郎から相談を受けた大治郎は小兵衛に相談し、小兵衛はその女剣客に会いに行きます。そして彼女が、桑名藩で八年前に起こった決闘で勝った、一刀流の杉原佐内の娘・秀(比嘉愛未)であることを知ります。お秀は数か月前に亡くなった佐内の跡を継いで、剣術道場の師範をしていました。その一方で大治郎は、お秀を狙っているのが、彼が出稽古に行った三木道場にいた、加藤勝之助(松田悟志)たち旗本の三人だと気づきます。実は数日前、町人や百姓たちに剣術を教えている女がいるという噂を聞いた加藤たちは、道場破りに行き、お秀の放った『蹄』という手裏剣で、三人とも返り討ちに遭ったのでした。 目明しの弥七(山田純大)と共に、お秀の道場を守ろうとしていた小兵衛。しかし襲撃に現れたのは、加藤たちではなく、八年前に杉原に敗れた東軍流の野口甚太夫の長男・野口平馬(波岡一喜)と門弟たちでした。 八年前の遺恨が交錯するストーリーと、かわいい顔をして恐ろしい手裏剣を使うお秀の凛々しい姿が見どころでした。
原作は同名の「手裏剣お秀」です。
瀬戸康史 主演 19年1月19日放送開始 NHK 夜6時5分から
昨年1月に、BSで30分枠として放送された作品が、38分の拡大版となって地上波に登場。 前シリーズで、数々の難問を、愛妻すず(三吉彩花)が書いてくれた料理指南書を見ながら料理を作って解決してきた伴四郎。そのことで殿(草刈正雄)から褒美をもらい、街でも評判に。ところが何が起こったのか運命は一変して、切腹を申しつけられ、逃げたところを捕えられ、気が付いた時には、南海藩の人足部屋に売り飛ばされていた! 幕末の江戸を舞台に、食べることが大好きで、他のことはからっきし、涙もろくて出世にも興味がない、武士らしくない高野藩衣紋方酒田伴四郎が、藩主・松平茂照の密命に逃げ回りながらも応えていく、グルメ娯楽時代劇の第2幕、1年半ぶりの続編です。1話完結だった1作目とは違い、話も連続ものとなり、スケールもアップ、登場人物も大幅に増えて見逃せない、全七回です。
原作は、土山しげるの漫画『勤番グルメ ブシメシ!』です。
ぬけまいる〜女三人伊勢参り〜 田中麗奈 ともさかりえ 佐藤江梨子 主演 18年10月27日放送開始 NHK 夜6時5分から
男勝りのお以乃(ともさかりえ)、おとなしいけど実は剣の達人のお志花(佐藤江梨子)、口達者で目利きのできるお蝶(田中麗奈)の三人は、ゴロツキよりも強く、娘たちの憧れの的。人呼んで「猪鹿蝶(いのしかちょう)」。しかし三人が華やいでいたのは昔の話で、今や、お志花は身分の高い武家に嫁に言ったものの、意地の悪いお姑にいびられる毎日。お蝶は家の小間物屋を自分の才覚で建て直し、婿も取ったものの、家族からは疎まれている。お以乃にいたっては、火消しの纏い持ちや料理人に憧れ弟子入りするものの、どれも長続きせず、実家の一膳めしやを手伝う日々。どうにもぱっとしない毎日に愚痴を言い合ううちに、伊勢へ抜け参りに行くことを思いつく。着の身着のまま、ひしゃくをお供に旅に出た三人。さてさてどうなることやら、三人は昔の輝いていた自分を取り戻せるのか、そして無事に伊勢に着けるのか? 近年珍しい、スカッとさわやかな旅もの娯楽時代劇の旅立ちです。
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