八ヶ岳
| 1.八ヶ岳 |
| どこにある? | |
| 八ヶ岳は、本州のほぼ中央に位置し、長野県中東部と山梨県北部に またがっていて、日本の屋根と呼ばれる日本アルプスに隣接している。 北アルプスの東側に連立してそれと対峙し、南アルプスの北側に 座って、北へと主稜をのばしている。従って、八ヶ岳からは北アルプス 、中央アルプス、南アルプスの山々を指呼の間に望むことができ、 日本アルプスの展望台と言っても過言ではない。 勿論、標高日本第一位の富士山も視界におさまる。 |
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| 山の特徴 | |
| 八ヶ岳は、大小約20個近い噴出口を抱えた諸火山の集合体である。 北部で西に弧を描いているが、南端の編笠山から北端の蓼科山まで、 ほぼ一直線、南北21Kmの火山列を形成している。 |
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| 一般的には、連峰のほぼ中間の夏沢峠を境に、北を北八ヶ岳、南を 南八ヶ岳と分けて呼んでいる。 |
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| 南八ヶ岳は、主峰・赤岳(2899m)を筆頭に権現岳(2715m)、横岳 (2829m)、阿弥陀岳(2805m)、硫黄岳(2760m)などが高さを 競い、比類のない高山植物の宝庫となっていて、山岳展望も抜群 である。 |
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| 一方、北八ヶ岳は、天狗岳(2646m)、北横岳(2473m)、蓼科山 (2530m)など、苔むす針葉樹林の森が広がり、林床や、所々で 現れる岩が美しく、その中に神秘的な池が点在し、北欧的な風景を見せる。 珍しい縞枯れ現象も、この山域の特徴である。 |
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| 2.八ヶ岳の気候 |
| 日本一の日照時間を誇ると言われ、湿度が低く過ごしやすい避暑地 |
| 八ヶ岳エリアの気候は、八ヶ岳連峰の3000m弱の山々によって北側の日本海型気候とは 区別された比較的温暖な太平洋型気候に類する |
| しかし、標高が高いので真夏でも最高気温が25℃程度と非常に涼しく、また湿度は一年を 通してカラッとした気候が特徴的な過ごしやすいエリアである。 |
| 逆に冬の寒さは厳しく、−5℃は当たり前、−20℃になることもある厳寒の地でもある。 |
| 降水量は梅雨時には上がるものの、一年を通してみれば比較的少ない。 |
| 4〜11月は積雪はなく、12〜3月も積雪量は少ないが、数年に一度大雪が降ることもある ので注意が必要。 |
| 特筆すべきは日照時間である。東京の日照時間に比べると20%も日照時間が長い。 これは年間で約350時間も八ヶ岳の方が長い時間日が照っていることになる。 これは同時に晴天率の高さを物語っている。 |
| 3.富士見高原の文学とゆかりの作家たち |
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富士見高原は、明治の頃より伊藤左千夫、島木赤彦、齋藤茂吉らアララギの歌人たちが足繁く訪れ、この高原をうたった短歌が数多く残されています。
またサナトリウムとしてその名を知られる富士見高原療養所(現・富士見高原病院)には、多数の著名人や文学者たちが入所し、多くの作品が生まれ、その中でも堀辰雄の「風立ちぬ」、久米正雄の「月よりの使者」は映画化され、高原療養所でロケも敢行されました。このほか画家・竹久夢二もこの療養所でその生涯を閉じています。 戦後、昭和21年から約7年間をこの高原で過ごした詩人・尾崎喜八も富士見をこよなく愛し、多くの美しい詩や散文を残しました。 このほかにも井伏鱒二や田宮虎彦、唐木順三など多くの作家たちがこの高原に別荘を構え、避暑や執筆活動に滞在しました。また政財界で活躍した人たちの別荘も多く、のちの宮内大臣・渡辺千秋の分水荘、司法大臣・鉄道大臣を歴任した小川平吉(射山)の帰去来荘、犬養毅(木堂)が政界を引退して余生を送るつもりで建てた白林荘などがあり、これらの別荘にも小説家・田山花袋やアララギの歌人らをはじめとする多くの文人たちが足繁く訪れ、富士見の風土を、そこに生きる人々の生活をその作品の中に描いています。 |
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