Last updated:Friday, December 11, 2009

県民性・地域性−長野県

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近世国名・藩名:信濃(しなの) 

 長野県は,長野,上田,佐久,松本,伊那と六つの盆地それぞれが生活・文化・経済圏を形成している。大化の改新以前は科野国(しなののくに),律令制の信濃の国は10郡,幕末は松本,諏訪,上田,など11藩と,盆地単位でそれぞれ異質な地域社会が構成されていたものを,廃藩置県で一つの県にまとめたという経緯から,「長野県は信州合衆国だ」と言い切る県民もいるほどである。
 近世の信濃国は,幕領を中心にして,譜代の旗本知行所(ちぎょうしょ)・私領(大名領)が錯綜した地域であった。江戸時代は,中山道(木曽街道)六十九次,北国街道,甲州街道など国内東西南北を結ぶ交通の交差点に位置した。
 なお,長野県の県域は新潟県・群馬県・埼玉県・山梨県・静岡県・愛知県・岐阜県・富山県の8県と接し,「日本一多くの他の県域と接する県」でもある。

●有数の長寿県
 長野県は,有数の長寿県である。高齢化率が全国で9番目の県でありながら,平均寿命は長野県は,有数の健康県である。高齢化率が全国で9番目の県でありながら,平均寿命は男性が79.84歳で1位,女性で4位,1人当たり老人医療費は最も低く,病院の平均在院日数が最も短い県である。その要因として次の4点があげられる。
1 高齢者の高い就業率
 長野県の高齢者はよく働く。国勢調査報告によれば,長野県の高齢者の就業率は概ね4割であり,最も低い県の2倍の水準である。
2 在宅医療の充実
 住民の緊急時には,看護師や保健師が直接連絡を受けるシステムを持つ地域があるなど,長野県は地域医療が進んでおり在宅医療も充実している。
3 保健活動の充実
 在宅医療を支える体制,県内の保健活動が充実している。保健師の住民に対する訪問活動に積極的であり,住民の状況をよく把握している。住民側も保健補導員や食生活改善推進員など長い歴史を持つ地域活動の担い手となっている。

4 民度の高さ
 長野県は持ち家率の高さ,高齢単身者比率の低さ,離婚率の低さ,といったことから在宅で高齢者の面倒を見やすい条件にあることも見逃せない。 

●県庁所在地−長野市

 長野市の381,114人・総世帯146,935世帯(08/04現在)。善光寺を中心に発展した門前町。古戦場で知られる川中島や真田十万石の城下町・松代もある。
 総務省の「家計調査からみた品目別支出金額及び購入数量の県庁所在市別ランキング」によると,全国平均は2万1205円,7372グラム。2冠〃が,和歌山市。 金額3位の津市は消費量では16位と,量より質。消費量5位の山口市では消費金額16位と,量重視の傾向が。意外なのは,長野市が金額46位で消費量は最下位。県内では信州牛なども生産しているはずだが・・・。

 1966年長野市,篠ノ井市,埴科郡松代町,上高井郡若穂町,更級郡川中島町,更北村,上水内郡七二会村,更級郡信更村が合併。
 2005年 大岡村,豊野町,戸隠村及び鬼無里村が合併により長野市へ編入する。2005年1月1日 大岡村、豊野町、戸隠村及び鬼無里村が合併により長野市へ編入する。

・善光寺

 「牛に引かれて善光寺参り」で有名な名刹は、宗派を定めないことから昔から多くの人々に信仰されてきた。威風堂々の山門をくぐり本堂へ。床下の真っ暗闇の通路を手探りで歩き、極楽浄土への錠前に触れる「お戒壇(かいだん)巡り」を体験できる。
 

・全国に広がった善光寺信仰

 一光三尊阿弥陀如来様(善光寺仏)をお祀りする善光寺は,約1400年を経て今日に伝えられている。 その中で,宗派を超えて全国の庶民に広まった善光寺信仰の深さを伝える証左のひとつが、日本国中に建立された各地の「善光寺」および、寺号は異なっても「善光寺仏」や「善光寺縁起」などを有する寺院の存在である。善光寺の調査によると,全国には443の善光寺仏があり,「善光寺」を正式な寺名とする寺院は119ヵ寺あるという。

 
 善光寺は08年4月,長野市開催される北京五輪の聖火リレーの出発地を辞退した。その理由は,「チベットの宗教指導者が立ち上がり、それに対し弾圧しているので、仏教の寺として考えた」とし、文化財や一般信者の安全上の問題に加え、チベット問題がであることを明らかにした。

              善光寺−公式サイト   

善光寺建立の謎―日本文化史の探求杉山 二郎信濃毎日新聞社このアイテムの詳細を見る

● 長野県−衆院選 県内5小選挙区、民主が独占

 09年の衆院選では,県内5小選挙区で323人が立候補したが,小選挙区は民主党が全勝し、議席を独占。自民党は1955(昭和30)年の結党以来初めて、県内の衆院議席を失った。過去3回続いた自民3、民主2の小選挙区勢力図は大きく塗り変わった。

県民性

 県民性は,勤勉,議論好きで頑固で,実学を尊ぶ気風が強いという県民性を持つ。また,人材育成に大変熱心で全国的にも「教育県」といわれてきた。また,江戸時代,寺子屋教育がさかんであった。その後も私立学校が数多く設立され,いまも教育熱心な県と評価されている。「日本教育史資料」によると,江戸時代の寺子屋数は長野県,山口県,次いで岡山県が第3(1,031)であった。
 なお,南北に長い県ということから,北信と南信では気候風土が異なり,地域性にも差異が見られる。中北信は積雪も多く,冬の寒さは厳しいのに対して,南信は気候も温暖であるとことから,話す速さも語調も穏やかで,温和でのんびりしている人が多いという。北に行くほど内向的,県南は情緒的な人が多いとも。

●縁とゆかり 
 鹿児島県−椋鳩十(むくはとじゅう 

 児童文学者 椋鳩十(むくはとじゅう)本名久保田彦穂は,1905(明治38)年下伊那郡喬木村阿島に生まれた。飯田中学,法政大学を卒業後,鹿児島県立図書館館長や鹿児島女子短期大学学長をつとめる。「片耳の大鹿」「孤島の野犬」などの作品を発表。「母と子の二十分読書運動」を展開,喬木村でも講演活動を行う。1986年喬木村名誉村民。
 鹿児島県加治木町に約20年間在住したことから「椋文学発祥の地」として,90(平成2)年に文学記念館が開館されている。
 椋鳩十記念館・記念図書館 下伊那郡喬木村 1459-2

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・山形県鶴岡市

 城下町・鶴岡は,作家藤原周平をはじめ,文学や絵画,映画など,様々な分野の才能を生んだ街である。庄内・鶴岡の街を歩いていて感じるのは,浮わついたところのない,しっかりと地に足の着いたような落ち着いた雰囲気だ。それは,1622(元和8)年に信州松代から酒井忠勝が封じられ,以来,大政奉還までの約250年にわたって,酒井家が治める城下町であったことと無縁ではなかろう。   

●お国ことば言葉−−長野県の方言  

『ずくがない』⇒やる気がない。
『ずくなし』⇒面倒臭さがり屋の人。
『しょうしい』⇒恥ずかしい。
『家がたたる』⇒家が建つこと。

●長野の小京都&桜の名所

飯山市(雪国の小京都): 城下町,寺社,飯山市美術館,寺めぐり遊歩道。
飯田市(信州の小京都): 碁盤目状の町並,寺社,りんご並木,飯田市美術博物館,椋鳩十記念館。

桜の名所
・小諸城址 懐古園
 場所:小諸市丁311
 見ごろ時期:年4月中旬〜4月下旬

・高遠城址公園
 場所:上伊那郡高遠町東高遠
 見ごろ時期:4月中旬

●ランキング・ベスト&ワースト

・空き家率
 総務省が2009年7月28日に発表した「2008年の住宅・土地統計調査(速報)」によると、08年10月1日現在の住宅の全国総数は5759万戸。このうち、空き家の割合は13.1%を占め、前回調査(03年)を0.9ポイント上回って、過去最高を更新した。総務省は「世帯数よりも住宅戸数の増え方が大きいので、その分空き家になっている」とみている。
  空き家率の高い都道府県は、山梨県が20.2%と最も高く、第2位が長野県の19.0%。和歌山県17.9%、高知県16.5%、香川県16.0%と続く。  

・出生率極めて高率
 合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の推定数)が,03〜05年2.12(05年全国平均1.26)を大きく上回るのが,飯田市近郊で岐阜,静岡県に近い下條村である。

長寿県

 最も長生きの都道府県は、男性が長野の79.84歳、女性が沖縄の86.88歳であることが,07年12月の厚生労働省の調査で分かった。平均寿命は、前回の00年の調査に比べて、すべての自治体で延び、全国平均は、男性が78.79歳(前回77.71歳)、女性が85.75歳(同84.62歳)だった。最も短かったのは男女とも青森の男性76.27歳、女性84.80歳だった。

                                                  ・寡雨地
 佐久・上田盆地や長野盆地の大半は内陸性気候で,夏の雨は梅雨,台風をふくめても少なく,冬の雪も少ない。年間降水量が1000ミリに満たないかわずかに越す程度で,口本有数の寡雨(かう)地帯である。 


  • 果実の宝庫

 リンゴ・ブドウ・ナシ・モモ,そして,ウメ・プル−ン・カキ・アンズ・ブルーベリー・プラム・クルミなど,実にさまざまな種類の果樹が県内で栽培されている。信州が「果実の宝庫」となりえた最大の要因は,本州中央部の高原地帯という気候風土にある。果樹の成長する時期に雨が少なく,日照時間が長いため,余分な樹の成長が抑えられて,果実は十分な日光を浴びながら,ジックリと育つことができる。 そして,日本の屋根とも呼ばれる高い山に囲まれた内陸盆地であり,昼夜の気温差が大きいことも,果実の栽培には適する。
 中野市はブドウの巨峰生産,エノキダケの生産が3万8千トンで,全国の3割を占め,全国一である。

2005年 県別査ご生産量(単位・t)
1位 青森県  423400  シェア51.7%
2位 長野県  182600     22.34%
3位 岩手県  59400       7.3%
4位山形県、5位福島県、6位秋田県、9位群馬県で、全国では818900t。

  • 養蚕

 明治維新を契機として貿易が始まると,長野県はいち早く器械製糸を取り入れ,養蚕や蚕種業の技術開発や改良に力を入れたことで,「蚕糸王国」となった。長野県の近代のあゆみは養蚕や製糸業の盛衰と深いかかわりがあり,長野県のあゆみそのものともいえる。
   丸子町の養蚕・製糸業
 

日本の輸出に占める蚕糸類のすう勢 
 年 次  輸出品総価格  蚕糸類輸出額 対輸出比率
明治元(1868
 1千555万3

 1千036万4

 66.6%
10(1877)  2千334万9  1千066万9  45.7%
20(1887)  5千240万8  2千190  41.8%
21(1888)  6千570万6  2千878万3  43.8%
22(1889)  7千006万1  2千925  37.5%
23(1890)  5千660万4  1千673万7  29.6%
24(1891)  7千952万7  3千217万5  40.5%
25(1892)  9千110万3  3千991万4  43.8%
26(1893)  8千971万3  3千159万1  31.9%

               単位:千円

       出典:「近代日本産業史11:繊維上」 梶尾光速著交詢社刊

                      

 ・日本最初の蚕業学校の設立 
  蚕業の学理と実地 (技術教育) をはかる機関として,日本最初の蚕業学校として小県郡立(ちいさがたぐんりつ)蚕業学校(上田東高等学校) が,1892(明治25)年5月開校した。科目としては,蚕体解剖と生理病理のほかに,動物学大意,植物学大意,化学大意,理学大意を,実地では顕微鏡的蚕種検査法と蚕体解剖術実地演習,養蚕家の視察(同所教則)を行った。



  • 中野市−エノキダケ,巨峰

 全国一のエノキダケ産地,中野市。市内のエノキダケ生産者は約400戸。本年度出荷計画は38,000トンで,全国の三割を占める。中野市はブドウの巨峰生産も全国一である。

・千曲川

  全長33`,途中で犀川と合流し,新潟県に入り信濃川と名前を変えて流れを合わせると日本一の長河となる千曲川。その源流は,県の東南端に位置する川上村にある。川上とは文字通り,千曲「川上」だ。かつて陸の孤島といわれた村はいま,長河を生んだ清涼な自然環境を生かし,レタろハクサイ,キャベツと,日本有数の高原野菜の産地に生まれ変わった。

  • 伝統的教育風土

 『日本教育史資料』-文部科学省,『藩校と寺子屋』-石川松太郎著・教育社出版サービスによると,長野県の江戸時代の私塾を含む寺子屋数は,1488と全国第2位,ちなみに1位は1554で熊本県,3位が1371で山口県である。

 

リンク一覧

 















●諏訪大社 
 古事記にも記される,諏訪大社は日本最古の神社のひとつ。全国1万以上の末社をもつ諏訪神社の総本社である。上社・下社でひとつの社とする。上社が大国主と命の第2子建御名方之命(たけみなかたのみこ),下社がその妃・八坂刀売命(やさかとめのみこと)を祀る。諏訪大社で7年に一度,寅(とら)年と申(さる)年ごとに行われる御柱祭(おんばしら・式年造営御柱大祭)は,1200年の歴史を持つ。
 とくに,山から切り出したモミの巨木を滑り落とす「木落とし」は,その荒々しさから日本三大奇祭の一つとされ,下社御柱祭で最大の見せ場となっている。


 
   
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