ウールカーペット



ウールカーペットのお手入れ

 すばらしい風合いを長く保っていただくために。ウールカーペットは合繊のカーペットに比べてとても手入れがしやすく、また汚れにくいという特性があります。ウール自身に水分をたくさん含んでいるので、静電気が起こりにくく、付着した糸くずやホコリは簡単に吸い上げることもできます。いつまでも美しく、その素晴らしい風合いを保っていただくために日頃の簡単なお掃除とお手入れを。

 日常のお手入れ
 毎日、掃除機をかけましょう。
カーペットの汚れの80%が浮遊しているホコリによるものです。毛足の奥までホコリが入り込んでしまう
と取り除くのが難しくなりますから、毎日、こまめに掃除機を掛けてください。また強力な吸塵力のある
掃除機(タービンブラシ式掃除機など)よりも、普通のタイプをお勧めします。カーペットに傷をつけずに
すみます。


 電気掃除機は逆目にかける。
電気掃除機をかける時は、カーペットの毛並みと逆方向に。毛を起こすように、パイルの根本の空気
の通りをよくして、ゴミを吸い取ります。上から押さえつけるのは逆効果。空気の通りが悪くなり、ゴミが
とれにくくなってしまいます。


 月に一度は拭き掃除。
月に一度ぐらい拭き掃除をすると、カーペットをより美しく保てます。バケツ一杯のぬるま湯に家庭用
中性洗剤をキャップ1〜2杯入れ、きつく絞った雑巾で拭き取ります。まず、毛並みに逆らって力を込
めて拭くのがコツ。天気の良い比を選んでふき掃除を。


 家庭で使うカーペット用洗剤。
日常の拭き掃除 ウールマーク付き中性衣類用洗剤をご利用ください。(台所用洗剤、酵素入り洗
剤は不可 カーペットを溶かす事があります。)汚れのひどい時 カーペットシャンプーをご利用くださ
い。カーペットクリーニング スプレー式カーペットクリーナー、またはカーペットシャンプーこれらの洗剤を
使用した後は、固く絞った雑巾で拭き取ってください。残った洗剤で再び汚れることが有るからです。

 こんな時はこんな風にお掃除
 毛髪がからんで取れない時。
パイルに毛髪や糸クズがからみついて、掃除機をかけても取れない場合があります。こんな時は市販
されている、粘着テープ付きロール型の掃除機を使うときれいに取れます。ガムテープをペタペタ押し
てもよく取れます。毛髪がパイルの根本まで絡んで取れない時は、クシやブラシで掻き出してとりましょ
う。


 何かをこぼしてシミがついた時。
何かをこぼした時、それがパイルの中に染みこんで固まってしまわないうちに、素早くふき取ることが大
切です。すぐに乾いたタオルやティッシュを押しつけるようにして吸い取りましょう。ネバネバしたものや固
体のものは、スプーンやフォークで取り除き、汚れが広がるのを防ぎます。また、シミといっても、千差
万別。こちらに様々なシミと汚れの取り方を紹介しました。ご参照ください。


 壁際にホコリがたまった時。
壁際にたまったホコリは、掃除機を掛けてもなかなか取れないものです。こんな時は、庭を掃除する
時に使う手ボウキを使って、掻き出すようにしてホコリを浮き上がらせてください。次に掃除機で吸い取
ればOKです。また、ホコリが固まりすぎて取れない場合は、使い古しのハブラシでこすり上げ、ホコリ
を浮き立たせます。


 押し跡が残った時。
家具などの重みで押し跡が残った時は、ウールは復元力があるので、放置すればまた回復します
が、スチームアイロンなどの蒸気をかけるとみるみるうちに元に戻っていきます。また、何かに引っかける
など、パイルが飛び出したときには、パイルを引き抜かないで、はさみで切りそろえてください。


 クリーニングに出す時。
カーペット専門のクリーニング業者に頼んでください。2〜3年に一度ぐらいが目安になります。なるべく
手入れしにくい梅雨時をはずして依頼した方がよいでしょう。高価なペルシャ絨毯、中国段通専門の
業者に頼んだ方が良いでしょう。購入したお店に問い合わせてください。

 収納方法
しまう前にカーペットの陰干しをします。晴れた日を選んで裏向きに干し、ホコリを丁寧にたたき出し、
裏表とも掃除機を掛けます。十分に乾燥させてから、カーペットを広げて殺虫剤(たんす用)を何カ所
かに散らし、端から巻きます。丸めたカーペットをポリ袋に入れて密閉し、日陰に収納しておきます。
横にして保管するときは上にものをのせないようにしてください。


 クモと遊び毛
「クモ」と「遊び毛」は一見、汚れやホコリに見えますが、カーペットの構造上の特質で欠陥品ではありません。


 クモ
カーペットの一部の色が濃く見えたり薄く見えたりする現象です。これは空に浮かぶ雲のように見えるので「クモ」と呼ばれています。ちなみに、英語ではShade。陰影を表す言葉ですね。これは汚れではなく、カットパイルカーペットに起こる現象です。その原因は今なお不明。しかし、カーペット本来の弾力性、耐久性などとは関係なく、品質を損なうものではありません。

 遊び毛・ムダ毛
新しいカーペットを敷き始めて、しばらくの期間に見られる現象です。パイルの中に製造工程中に残された繊維くずが表面に現れたもので、製品の欠陥ではありません。毎日掃除機を掛けているうちに無くなっていきます。





ウールのシミ

 ウールは撥水性(水をはじく)があり、他の繊維に比べてシミになりにくい繊維といえます。それでもう
っかりしたり、気づかないうちに付いてしまうシミ。

時間がたつと布地に沈着して落ちにくくなりますから、なるべく早く応急処置をしたいもの。後で行うシ
ミ抜きの効果もまったく違ったものになります。

ここではシミの種類によっての応急処置と代表的なシミ抜き方法を紹介します。
 シミ抜き法の中にでてくるアルコールは市販の「消毒用アルコール(エタノール)」をいいます。

油溶性

 バター・マヨネーズ
布を下に敷き、ベンジンを含ませたタオルやブラシで叩いた上で、水で絞ったタオルで再び叩く。これで
落ちないようなら洗剤を含ませたタオルやブラシでたたく。


 口紅
布を下に敷き、ベンジンを含ませたタオルやブラシで叩いた上で、水で絞ったタオルで再び叩く。石鹸
を塗りこみ、その後水で絞ったタオルでしっかりと取る。

水溶性

 コーヒー
布を下に敷き、水で固く絞ったタオルで叩く。汚れの目立つ場合は薄い中性洗剤液で叩き、その後
再び水で絞ったタオルで洗剤をしっかり取る。古いシミは酢を試してみる。


 ジュース
布を下に敷き、水で固く絞ったタオルで叩く。汚れの目立つ場合は薄い中性洗剤液で叩き、その後
再び水で絞ったタオルで洗剤をしっかり取る。アルコールを含ませて叩いても効果的。


 醤油・ソース
布を下に敷き、水で固く絞ったタオルで叩く。汚れの目立つ場合は薄い中性洗剤液でたたき、その
後再び水で絞ったタオルで洗剤をしっかり取る。


 ビール・洋酒・日本酒
布を下に敷き、水で固く絞ったタオルで叩く。汚れの目立つ場合は薄い中性洗剤液で叩き、その後
再び水で絞ったタオルで洗剤をしっかり取る。アンモニア水も効果的。


 ケチャップ
布を下に敷き、酢や中性洗剤を含ませたタオルやブラシで叩き、その後水で絞ったタオルでしっかりと
取る。


 アイスクリーム・ジャム
粉末洗剤を山のように盛り上げ、ベトベト感を吸い取らせておく。布を下に敷き、アンモニア水を含ま
せたタオルやブラシで叩き、中性洗剤を含ませたタオルやブラシでも叩き、その後は水で絞ったタオル
でしっかり取る。


 マニキュア
布を下に敷き、除光液をつけた布で叩く。ただしシミが広がることが多いので、クリーニング店に相談
するほうが無難。

不溶性

 
汚れを乾かしてからブラシや歯ブラシなどでブラッシングする。その後、洗剤液を含ませた布でシミを叩
き、水で絞ったタオルでしっかりと取る。


 血液
布を下に敷き、洗剤やアルコールを含ませたタオルやブラシで叩き、その後水で絞ったタオルでしっかり
と取る。オキシドールも効果的。