緞通(だんつう)



緞通(だんつう)

  緞通とは、中国語の毯子“tan-tsu”という敷物の名称が語源で、パイルは全て地経糸に一本一本手で
からませて結ばれている。通常30.48cm×30.48cmの単位面積(戈=サイと呼ばれている)にあるパイルの
結び目の数で規格を表す(**段と表す)。この結び目の粒が多いほど高級であり、安価なモノで70×70
粒(=70段)位から上級品で150段位まで、中国緞通では一般に90段位のモノがもっとも多い。

カーペットの特徴
 緞通はたて糸2本にパイル糸を結び付けて切る織物で、パイル糸と地組織のたて糸、しめ糸、よこ糸の4種類の糸で織り上げている。、緞通には、「トルコ緞通」、「ペルシャ緞通」、「中国緞通」などの種類があり、日本では、「堺緞通」、「山形緞通」、「鍋島緞通」などの種類がある。
 パイルが密で、結び数(ノット)が多いほど、手間がかかり高価で、耐摩耗性、耐久性、耐候性、弾力性に優れると言う特徴がある。
 施工方法の多くは置き敷きである。使われるパイル繊維はウールや絹が主で、テクスチャーはカットパイルのベロアである。
 天然繊維であるため、アルカリ性・酸性の薬品や洗剤は使用できない。特に絹は脱色や変色に注意が必要である。


洗浄の適性
クリーニング方法
部分清掃
全面清掃
洗浄力
洗浄パット方式
×
×
劣る
ミストマシン方式
×
劣る
シャンピング方式
×
×
劣る
エクストラクション方式
普通
シャンピング&リンス方式
×
×
普通
スチーム方式
普通
○:適する △:やや適する ×:適さない


メンテナンス方法
 緞通は最高級織物で、ホテルのロビーや商業施設、住宅などで芸術品として敷かれている。メンテナンス方法は、毎日のバキュームがけを念入りに行い、シミや汚れなどが付着したら随時に除去する。クリーニングは年に1回程度の周期で行う。
 緞通のパイルは密でベロアであるため、フェルトの性質に近く、土砂やホコリ、汚れなどが堆積しやすく、除去しずらい性質である。毎日行うバキューム作業でパイルの根元に入ってしまう前に取ることが重要である。
 シミ取り作業は、使われるパイル繊維がウールや絹になるため、放置すると除去できなくなったり、変色や脱色してしまうことがあるので、早期にシミ取り作業を実施することが重要である。パイルの奥深く染み込んだシミはスチームマシンやエクストラクターを併用して除去する。
 クリーニングはパイル内に堆積した土砂やホコリ、汚れなどを除去することが重要で、パイル内の洗浄力に優れた、エクストラクション方式やスチーム方式が適している。なお、土砂やホコリ、汚れなどが堆積しやすいため、早め早めのクリーニングが重要である。


緞通カーペット