My Favorite Albums “EXTRA” 〜1969





1. MY FAVORITE THINGS / JOHN COLTRANE ('61)

    1.My Favorite Things
    2.Everytime We Say Goodbye
    3.Summertime
    4.But Not For Me

コルトレーンがジャズ史に残した不朽の名作!1はコルトレーンのソプラノ・サック スによるモード奏法が炸裂するミュージカル“サウンド・オブ・ミュージック”の挿 入曲。3も超スタンダード・ナンバーで、ロック・ファンには“ジャニス・ジョプリ ンの名唱で良く知られている(とは言っても雰囲気は全く違うのだけれども…)。そ れにしてもエルヴィン・ジョーンズのドラムが良い!最高!この名演は、エルヴィン のドラムがあってこそだと思うのだけれど、これはやはりドラマーとしての偏見だろ うか?でもこの人のフィーリングは限りなくロックに近いような気がするのです が…。

《SATOSHI'S 評価:94点》





2. MY FAIR LADY / THE ORIGINAL SOUND TRACK ('64)

    1.Overture
    2.Why Can't The English?
    3.Wouldn't It Be Loverly?
    4.I'm Just An Ordinary Man
    5.With A Little Bit Of Luck
    6.Just You Wait
    7.The Rain in Spain
    8.I Could Have Danced All Night
    9.Ascot Gavotte
    10.On The Street Where You Live
    11.You Did It
    12.Show Me
    13.Get Me To The Church On Time
    14.A Hymn to Him
    15.Without You
    16.I've Grown Accustomed To Her Face

“オードリー・ヘップバーン”主演で人気を博したミュージカル映画の最高峰“マイ ・フェア・レディ”のオリジナル・サウンドトラック・アルバム(但し、ヘップバー ンの歌は吹き替え)。
元々ブロードウェイの舞台でヒットしたミュージカルの映画化でアカデミー賞8部 門に輝いている(舞台でのイライザ役は“ジュリー・アンドリュース”)。馴染みの 曲ばかりなので、最後まで楽しんで聞けるアルバムである。所でよくロックの世界で も“もし〜なら…”と思う事が多々あるが(例えば、もしローリング・ストーンズに ジェフ・ベックが加入していたら…とか、ディープ・パープルにポール・ロジャース が参加していたら…等)もし、この映画、舞台同様ジュリー・アンドリュースだった らどうなっていただろうか?当然吹き替えは無しだったと思うが…。皮肉にもこの年 のアカデミー主演女優賞に輝いたのは、『メリー・ポピンズ』のジュリー・アンド リュースであった。いずれにせよ、この映画及び音楽の素晴らしさは、今も色褪せな い永遠の名作である事に変りは無いのだ!

《SATOSHI'S 評価:97点》





3. HAVING A RAVE UP / THE YARDBIRDS ('66)

    1.Mr. You're A Better Man Than I
    2.Evil Hearted You
    3.I'm A Man
    4.Still I'm Sad
    5.Heart Full Of Soul
    6.Train Kept A Rollin'
    7.Smokestack Lightning
    8.Respectable
    9.I'm A Man
    10.Here 'Tis

“エリック・クラプトン”“ジェフ・ベック”“ジミー・ペイジ”という世界3大ギ タリストを輩出した事で知られる伝説のグループ“ヤードバーズ”のアメリカでのセ カンド・アルバム。1〜6(アナログA面)はシングル・カットされたナンバーを中心 に構成されており、ギターはジェフ・ベック。7〜10(アナログB面)は、イギリスで 発売されたデビュー・アルバム『FIVE LIVE YARDBIRDS』(65年)からのセレクト で、ギターはエリック・クラプトン。代名詞的ナンバー6(“エアロスミス”“フォ ガット”更には日本の“シーナ&ロケッツ”等がカヴァー)を始め、これ1枚あれば ヤードバーズの魅力はある程度把握できると思う(「シェイプス・オブ・シングス」 が収録されていないのが惜しいが、最近CD化されたものは7〜10がカットされ、 「シェイプス・オブ・シングス」他が収録されている)。

《SATOSHI'S 評価:93点》





4. THE MONKEES / THE MONKEES ('66)

    1.(Theme From) The Monkees
    2.Saturday's Child
    3.I Wanna Be Free
    4.Tomorrow's Gonna Be Another Day
    5.Papa Gene's Blues
    6.Take A Giant Step
    7.Last Train To Clarksville
    8.This Just Doesn't Seem To Be My Day
    9.Let's Dance On
    10.I'll Be True To You
    11.Sweet Young Thing
    12.Gonna Buy Me A Dog

“アメリカ版のビートルズ”…そんな期待を受けてデビューしたモンキーズのファー スト・アルバム!モンキーズはテレビ・ショウの為にオーディションで集められたグ ループで、メンバーはデイビー・ジョーンズ(ヴォーカル)、ミッキー・ドレンツ (ドラムス)、ピーター・トーク(ギター)、マイク・ネスミス(ベース)の4人。 当初は寄せ集めのグループだった故に満足な演奏が出来ず、このファースト・アルバ ムに於いての演奏は皆無であった。但しマイクはミュージシャンとして活動歴があ り、このアルバムでも5や11(共作)といったカントリー色の強いナンバーを書いて いる。それでもこのアルバムは全米ナンバー1を獲得し、シングル7(「恋の終列 車」)も1位を獲得しており、モンキーズの名は世界中に(勿論、ここ日本でも)知 れ渡ったのである。尚、このアルバムのソング・ライティングには“キャロル・キン グ”や“デヴィッド・ゲイツ(後にブレッドを結成)”といった一流どころが名を連 ねている。又、後に彼らのアメリカン・ツアー(67年)の前座を務めたのはなんと “ジミ・ヘンドリックス”であった!

《SATOSHI'S 評価:91点》





5. GREATEST HITS / THE BYRDS ('67)

    1.Mr. Tambourine Man
    2.I'll Feel A Whole Lot Better
    3.Bells Of Rhymney
    4.Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)
    5.All I Really Want To Do
    6.Chimes Of Freedom
    7.Eight Miles High
    8.Mr. Spaceman
    9.5D (Fifth Dimension)
    10.So You Want To Be A Rock & Roll Star
    11.My Back Pages

“ビートルズ”と“ボブ・ディラン”を合わせた様なハーモニー豊かなフォーク・ ロックを演奏するウェスト・コースト・サウンドの先駆者“バーズ”の初のベスト・ アルバム!全米1位を獲得した1(ディラン作で全英でも1位),4を始め、これさえ あれば、“バーズ”の素晴らしさの分る代表曲が網羅されている。尚、オリジナル・ バーズのライン・アップを記しておくと、ロジャー・マクギン(ギター、ヴォーカ ル)、ジーン・クラーク(ヴォーカル、タンバリン)、マイク・クラーク(ドラム ス)、デヴィッド・クロスビー(ギター、ヴォーカル)、クリス・ヒルマン(ベー ス、ヴォーカル)で、デヴィッド・クロスビーは67年に脱退し、CS&N(〜CSN&Y)を 結成している。又、ジーンとマイクは91年と93年にそれぞれ他界している。

《SATOSHI'S 評価:94点》





6. MAGICAL MYSTERY TOUR / THE BEATLES ('67)

    1.Magical Mystery Tour
    2.The Fool On The Hill
    3.Flying
    4.Blue Jay Way
    5.Your Mother Should Know
    6.I Am The Walrus
    7.Hello Goodbye
    8.Strawberry Fields Forever
    9.Penny Lane
    10.Baby You're A Rich Man
    11.All You Need Is Love

前作『サージェント・ペッパーズ…』という史上稀に見るトータル・アルバムで、音 楽的頂点を極めた怪物“ビートルズ”が、実験的なサイケデリック・ポップを念頭に 制作されたサウンド・トラック・アルバム(サウンド自体は前作の延長線上にあ る)。元々イギリスではコンパクト2枚組で発売されたものだが、アメリカではアナ ログA面(1〜6)が同名テレビ映画のサウンド・トラックで、それに当時にシング ル・ヒットをB面(7〜11)に収録した形でアルバム・リリースされた。1,2, 7,8,9,11は説明不要のスタンダード・ナンバー(1は後に“チープ・トリッ ク”がカヴァー)。3は初のインスト・ナンバー。関係無いけど、昔「Strawberry Fields Forever」を聴くと何故か怖かった印象が有り、中々好きになれなかった思い 出がある(特にイントロ部分)。

《SATOSHI'S 評価:98点》





7. CARMINA BURANA:CARL ORFF / EUGEN JOCHUM :CHORUS AND ORCHESTRA OF THE DEUTSCHE OPER
BERLIN ('67)

  Fortune, Empress Of The World
    1.O Fortune
    2.I Bemoan The Wounds Of Fortune
  I:Spring
    3.The Merry Face Of Spring
    4.The Sun Warms Everything
    5.Behold, The Pleasant Spring
  On The Green
    6.Dance
    7.The Noble Woods Are Burgeoning
    8.Shopkeeper, Give Me Colour
    9.Those Who Go Round And Round
    10.If All The World Were Mine
  II:In The Tavern
    11.Burning Inside
    12.Once I Lived On Lakes
    13.I Am The Abbot
    14.When We Are In The Tavern
  III:The Court Of Love
    15.Cupid Flies Everywhere
    16.Day, Night And Everything
    17.A Girl Stood
    18.In My Heart
    19.If A Boy With A Girl
    20.Come, Come, O Come
    21.In The Balance
    22.This Is The Joyful Time
    23.Sweetest One
  Blanchefleur And Helen
    24.Hail, Most Beautiful One
  Fortune, Empress Of The World
    25.O Fortune
ドイツの現代作曲家である“カール・オルフ(1895〜1982)”の代表作で、あの“オジー・オズボーン”がコンサートのSEに使用(1及び25)した事で知られている舞台形式のカンタータである。この曲の基となったのは、1803年にバイエルン州ボイロンの修道院で発見された13世紀頃の歌集で、喜びや悲しみ、酒、女、恋等(HR/HMのSEにピッタリだ!)の世俗的な内容が書かれていた。そして、この盤は、オルフ自身が 信頼を寄せ、監修のもと行なわれた“オイゲン・ヨッフムとベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団”の歴史的名演である。原始的なリズムとパワー、凄まじいハイ・トーン・コーラス(バリトンもあるが…)、正に躍動感溢れる20世紀最高声楽曲の魅力を最大限に引き出している。一度聴いたら忘れられない…!

《SATOSHI'S 評価:92点》





8. BEGGARS BANQUET / THE ROLLING STONES ('68)

    1.Sympathy For The Devil
    2.No Expectations
    3.Dear Doctor
    4.Parachute Woman
    5.Jig-Saw Puzzle
    6.Street Fighting Man
    7.Prodigal Son
    8.Stray Cat Blues
    9.Factory Girl
    10.Salt Of The Earth

ジャケット騒動やブライアン・ジョーンズの脱退問題の表面化(結局、翌年6月に正式脱退、7月に自宅のプールで死亡)等で揺れながらも、非常に内容の濃い傑作アルバムに仕上っている。1.6といった超強力ナンバーが収録されおり、それ以外は全体を通して、カントリー・ブルーズ等のルーツ的な要素が多く盛り込まれている。尚、本来ならば、このアルバムに『ジャンピング・ジャック・フラッシュ』も収録される筈だったが、ジャケット問題が長引いた為、急遽シングルでのリリースとなった(後にベスト編集盤『スルー・ザ・パスト・ダークリー』に収録)。又、アルバム・カヴァーはレコード会社との対立により、白地にバンド名とタイトル、“RSVP”の文字というシンプルなものに変更になったが、1984年にめでたくオリジナルの“トイレの落書き”ジャケットにて再発された。

《SATOSHI'S 評価:95点》





9. BAYOU COUNTRY
/ CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL ('69)

    1.Born On The Bayou
    2.Bootleg
    3.Graveyard Train
    4.Good Golly Miss Molly
    5.Penthouse Pauper
    6.Proud Mary
    7.Keep On Chooglin'

全米チャート第2位を記録した代表曲6を収録した“クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)”のセカンド・アルバム!かなり荒削りな所もあるが、カントリー色の強い伝統的且つ、他のウェスト・コースト・サウンドとは異なる泥臭い部分を持ち合わせた個性的なサウンドで次々とヒット曲を記録し、アメリカを代表するバンドとして高い人気を博していた。メンバーは、トム・フォガティ(ヴォーカル、ギター)、トムの実弟であるジョン・フォガティ(ヴォーカル、リード・ギ ター)、ステュ・クック(ベース)、ダグ・クリフォード(ドラムス)の4人で、順調にヒット・アルバムをリリースするものの、70年『ペンデュラム』(「雨を見たかい」収録)発表直後にトム・フォガティが脱退、その後3人で活動を続け、72年2月には来日公演も行なうが、同年10月に解散。尚、トムは90年9月に他界している。

《SATOSHI'S 評価:94点》





10. IN THE COURT OF THE CRIMSON KING
/ KING CRIMSON ('69)

1.21st Century Schizoid Man
  including:Mirrors
2.I Talk To The Wind
3.Epitaph
  including:March For No Reason and Tomorrow And Tomorrow
4.Moonchild
  including:The Dream and The Illusion
5.The Court Of The Crimson King
  including:The Return Of The Fire Witch and The Dance Of The
  Puppets

つ、遂に出てしまった!“全英チャートでビートルズの『アビー・ロード』を抜いてトップに立った驚異のアルバム!”ロバート・フリップ(ギター)が中心となり、イアン・マクドナルド(キーボード、フルート)、グレッグ・レイク(ベース、ヴォーカル)、マイケル・ジャイルズ(ドラムス)らと共に結成した“キング・クリムゾン”の偉大過ぎるファースト・アルバム!名盤名盤と騒がれているアルバムは結構あるが、最初から最後まで完璧に名盤というのは滅多に見当たらない。そして、このアルバムは完全無欠正真正銘の歴史的名盤の一つである。特に1,3,5といった代表曲に於いては、もし初めて聴く人が居たら間違いなく言葉を失ってしまうだろう…。この後、クリムゾンは細胞分裂を繰り返しながらも存続していくが、メンバーの出入りが激しく、又、方向性もアルバム毎に変化し続けており、この時期と、『太陽と戦慄』以降では明らかに違うコンセプトでバンドが機能しているのが分るだろう(結局はフリップのプロジェクトと考えるのが妥当である)。尚、グレッグ・レイクはこの後、元ナイスのキーボード奏者キース・エマーソンと共に“エマーソン・レイク&パーマー”をスタートさせるのだった。

《SATOSHI'S 評価:100点》






もどる