この会は昭和54年(1979年)に発足しました.当時,「日本労働安全衛生コンサルタント会」は未だ存在せず,産業医,衛生管理者,労働衛生コンサルタント等の衛生管理職の存在は混然とした状況にありました.
そのような中で,数少ない歯科出身の「労働衛生コンサルタント」たちは,歯科界における産業保健の先駆者として,歯科出身のコンサルタント,および産業歯科医の地位確定に向けて懸命の努力をはじめました.そこには,このまま推移すれば,将来,産業保健領域から歯科が排除されるという強い危機感がありました.その緊迫感がこの会発足の原動力となり,矢崎,鎌田両名の呼びかけに呼応した数名の人たちによって,昭和54年,第一回の会合が開かれました.
その後,大塚,細川,桜庭,藤田氏をはじめ,当会のメンバーによる地道な努力が続けられてきました.多くの人たちの無私の努力によって,産業保健界からの歯科に対する理解も次第に得られて来ました.また,歯科界自身も歯科医師過剰の時代に入り,その立場を認識し,歯科以外の分野にも積極的にかかわる姿勢を見せるようになりました.この数十年間における,この会の存在は極めて大きなものであったと自負しています.
私たちは,歯科という背景を意識しながらもそれに拘泥せず,労働衛生コンサルタントとしての研鑽を深めるため変わらぬ努力と活動を続けています.以下のように,30回を超える学術総会が開かれてきました.
この間,着実にその実績が積み重さねられてきており,全国各地で活躍する歯科出身のコンサルタントが増えています.私たち「日本労働衛生研究協議会」は,働く人々の健康確保を目指し,これからも変わらぬ研鑽を積みつつ,さらに,これを後世に伝えていきたいと考えています |
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