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<<-))バンドについて

 米国のバンド。Dream Theaterとともに、テクニカルメタルの扉を開いた存在として、その功績は大きい。Vocal / Geoff Tate の声量あるボーカルの存在感は圧巻で、その表現力がこのバンドのおおきばアイデンティティとなっている。しかし、時代の変遷には勝てずというのか、売れることと表現的なすばらしさとのギャップ故というのか、彼らはその渦の中で苦しみそして、結局中心的存在であった Guiter / Chris De Garmo の脱退により、一気のその存在感を失ってしまうことになる。

 (バンドのホームページ;http://www.queensryche.com/   )

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<<-))作品について

レビュー目次

   Operation :Mindcrime  Empire  Operation :Live Crime ・Operation :MindCrime 2

   Promised land         

・Operation :Mindcrime (1988)

 まさに、時代に穴をあけたというにふさわしい作品。今でも、この作品を彼らのベストと押すファンは多いだろう。メタルのもつヘビネスと疾走感。そして、コンセプトアルバムの中に埋め込まれた彼らの思想。一筋縄ではないロックの力をそこには感じる。彼らは、この作品で、自分自身のオリジナリティーを強烈にアピールするとともに、作品の中に現代に対する批評を埋め込み現代の情景のある断面を暴露することに成功する。序盤の重いドラミングから鋭角に切り込むギター。時に縦横無尽に駆け回りながら、ときに、重いリフを刻み、二本のギターが絡み合う。そして、圧巻の Geoff Tate のボーカルが世界を強烈に描きあげる。バンドのメンバーが完全に一体となり、聴き手をそのまま連れ去るようにせきあを作り上げていく。中盤、"Suite Sister Mary" 。女性ボーカルとGeoff Tate との掛け合い。その悲壮感。確かに、Pink Floyd の手法の模倣かもしれない。しかし、それは単に手法に関してのことであり、ここに描かれているそれは、Floyd とは全く異なるここの世界となっている。そして、破綻へと向かうかのようなヘビネスが再び支配し始め、そしてその悲壮が悲劇的な様子を感じさせながら、終焉へと向かう。伝説の一作である。

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・Empire (1990)

 前作でその圧倒的な世界を示した彼らが、次に放ったこの作品は、それとは別種の成功を導くことになる。全作のダークネスを捨て去り、立ち上がろうとするエネルギーをこの作品の中に投入しているかのようでもある。ある視点から見れば、それが、逆にインパクトの低下につながっているともいえるのだが、結果としては、バラッドの名作”Silent Lucidity”のシングルヒットに代表されるように、どちらかというと、絶賛されながらも、一部のファンにとどまった、全作の成功とは違い、より多くのファンを獲得することになる。しかし、そこにある落差、引き裂かれた成功は、彼ら自身の混乱につながってしまう。 

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・Operation :Live Crime (1991)

 Empire による商業的な成功というバックグラウンドが可能にさせたという面も持つのだろうが、Empire 発表以降に行われた、Operation :Mind Crime の完全再現ライブ。ビデオ と CD が発売になっており、現在では、ビデオはDVD の形に変わり先日再発された。コンセプトをより明確に表現するために作り上げられたステージ。中央のドラムキットの中に Scott RockenField が陣取りその周りをメンバーが駆けめぐる。そして、スクリーンに映し出されるイメージ。まさに、このバンドの絶頂期の記録である。これほどのライブを成功させたバンドは、現在過去とも、それほど多くはいない。テクニックに裏打ちされた、演奏の表現力。まさに重く重く、聴衆を引き込み、引っ張っていく。Geoff Tate のボーカルおよびステージングによる表現は何度もいうが、圧巻である。

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・Promised Land (1994)

 商業的な成功をおさめた、Empire の次にくるのがこの作品。商業的成功と、表現者としてのアイデンティティの衝突は、どこの世界にもどの個人の中にもあるものであり、それを乗り越えたときにだけ、異彩を放つ傑作が誕生するものであると思う。この作品はまさにそうである。ここで、彼らは、彼らのアイデンティティの根元である先鋭性を武器に再びコンセプトアルバムで挑んできた。Operation :Mind Crime では、その疾走感を武器に横方向にどんどん引っ張るという印象があるが、この作品では、それぞれの作品がより構築されて、疾走感というよりも、立体感を感じさせる。そこには、やはりジレンマによる苦しみがあるのかもしれない。ただ走ることで成功したOperation :Mind Crime 走ることだけではだめかもしれないという苦しみの中にしかし、これこそが"I am I"だという、圧倒的な主張。その感情を、単に個人的なものではなく、普遍的な方向へと押し広げて、構築された世界。現実とは、現実とは、そして、それは"Someone Else not me"なのか。

・Operation :MindCrime 2 (2006)

 伝説のアルバムOperation :Mindcrimeの第二章。という、なんとも、微妙な印象を感じてしまうのがタイトルだけを見たときの印象。はたして、あのすさまじいアルバムの名を使うに値する作品に仕上がっているのだろうかと。聴いてみての印象は、可もなく不可もなくというところか。特段に優れている作品という印象は正直言ってない。続編で無ければ、いい出来といってしまっていいかもしれないが、なんせ一作目の出来がすさまじすぎるだけに・・・。全体的には、良質のメタルコンセプトアルバムで、意外に軽快感がある、まぁ、そこが強さに欠ける要因にもなっているが。Operation :Mindcrimeにあった、絶望感というか切実感というか、アクというかそのあたりの何かが足りないがために、強烈な印象は残ってはくれない。コンセプトというすごさとともに、コンセプトを超えた訴える何かが一作目にはあったが、そのあたりがやはり欠けている。それは第二章の難しさでもあるのだろう。ただし、全体的にはここ数作のQueensrycheの作品では頭抜けていい作品だと思う。

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