やはり、直方体でなければならない、いや、そうでもないか、むしろ、立方体の方が、この次点で、ほぼその形状を決めてしまうことが出来そうでもある。それほどでもないことはない。
胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺が、太ももの真ん中あたりに当たる。右足を前に出すと、右足の太ももに、胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺が食い込む、左足を前に出すと、左足の太ももに、胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺が食い込む。一歩進むごとに、もう一歩進むごとに。
きっと、直方体でなければならない、立方体であれば、無理ではないだろうか。必ずしもそうではないだろうか。しかし、全てに適用可能ではなくなってしまいそうだ。それとも、もっと必要だろうか、自由度が。
胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺が、腰のあたりに当たるぐらいまで、持ち上げる。右足を前に出す、そして、左足を前に出す、腰骨が少し、胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺があたるが、食い込むほどではない。胸部に押し当てた面と上を向いた面とで作る辺が、鼻の下に当たる。上を向いた面に鼻を乗せる。右足を前に出す、左足を前に出す、胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺の食い込みがなくなった代わりに、上を向いた面と胸部に押し当てた面とで作る辺が、一歩ごとの振動で、鼻に衝撃を加える。
面は、平面でなければならないのであろうか。辺は、直線でなければならないのであろうか。そもそも、辺というものは、必要なのだろうか。辺がなければ、右手で掴んでいた辺が、そして、左手で掴んでいた辺が失われることになる。辺がなければ、右足の太ももに食い込んでいた、そして、左足の太ももに食い込んでいた、そして、鼻に衝撃を加えていた辺が無くなることになる。
胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺が、右膝に、そして、左膝に当たるぐらいまで、下げる。右足を前に出す、そして、左足を前に出す、右膝が、そして、左膝が、胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺にあたり歩幅を拘束する。
もうこれが、限界だろうか、それとも、もっと、可能性は残されているだろうか。例えば、胸部に押し当てていた面を、胸部ではなく、背部に変えてみれば。側面から、右腕を、そして、左腕を伸ばす。右側の面と、下を向いた面とで作る辺を右手で掴む、左側の面と、下を向いた面とで作る辺を左で掴む。
一体、何を運んでいるのだろうか。運んでいるものに、どこまで、自由度があるのだろうか。運び方に、どこまで、自由度があるのだろうか。