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箱を運ぶ

 

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(Contents)

新作紹介

安部公房について

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その他の作家について

  <エリアス・カネッティー>

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  <ドストエフスキー>

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  <ガルシア・マルケス>

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 <ヘンリー・ミラー>

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  <その他の作家>

莫言/豊乳肥臀
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B.H.レヴィ/サルトルの世紀
ヘッセ/ガラス玉演戯
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山下清/山下清放浪記
ザキ/脳は美をいかに・・・
シミック/コーネルの箱
ハイデッガー/芸術作品・・・
ガモフ/不思議宇宙・・・
サイフェ/異端の数ゼロ
サルツブルグ/統計学を・・・
その他

 立方体。いや、直方体。少し、自由度を上げて。それほどでもない。

 一つの面を、胸部に押し当てる。側面から、右腕を、そして、左腕を回り込ませる。胸部に押し当てた面の反対側の面に、漸く、右手と、そして、左手の指先が届く。右側の面と、胸部に押し当てた面の反対側の面とで作る辺を、その右手で掴む、左側の面と、胸部に押し当てた面の反対側の面とで作る辺を、その左手で掴む。右肘が、そして、左肘が、屈曲する、170度くらいの角度を作る。胸部に押し当てた面と上を向いた面とで作る辺に、首をくっつける。上を向いた面にあごを乗せる。

 やはり、直方体でなければならない、いや、そうでもないか、むしろ、立方体の方が、この次点で、ほぼその形状を決めてしまうことが出来そうでもある。それほどでもないことはない。

 胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺が、太ももの真ん中あたりに当たる。右足を前に出すと、右足の太ももに、胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺が食い込む、左足を前に出すと、左足の太ももに、胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺が食い込む。一歩進むごとに、もう一歩進むごとに。

 きっと、直方体でなければならない、立方体であれば、無理ではないだろうか。必ずしもそうではないだろうか。しかし、全てに適用可能ではなくなってしまいそうだ。それとも、もっと必要だろうか、自由度が。

 胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺が、腰のあたりに当たるぐらいまで、持ち上げる。右足を前に出す、そして、左足を前に出す、腰骨が少し、胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺があたるが、食い込むほどではない。胸部に押し当てた面と上を向いた面とで作る辺が、鼻の下に当たる。上を向いた面に鼻を乗せる。右足を前に出す、左足を前に出す、胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺の食い込みがなくなった代わりに、上を向いた面と胸部に押し当てた面とで作る辺が、一歩ごとの振動で、鼻に衝撃を加える。

 面は、平面でなければならないのであろうか。辺は、直線でなければならないのであろうか。そもそも、辺というものは、必要なのだろうか。辺がなければ、右手で掴んでいた辺が、そして、左手で掴んでいた辺が失われることになる。辺がなければ、右足の太ももに食い込んでいた、そして、左足の太ももに食い込んでいた、そして、鼻に衝撃を加えていた辺が無くなることになる。

 胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺が、右膝に、そして、左膝に当たるぐらいまで、下げる。右足を前に出す、そして、左足を前に出す、右膝が、そして、左膝が、胸部に押し当てた面と下を向いた面で作る辺にあたり歩幅を拘束する。

 もうこれが、限界だろうか、それとも、もっと、可能性は残されているだろうか。例えば、胸部に押し当てていた面を、胸部ではなく、背部に変えてみれば。側面から、右腕を、そして、左腕を伸ばす。右側の面と、下を向いた面とで作る辺を右手で掴む、左側の面と、下を向いた面とで作る辺を左で掴む。

 一体、何を運んでいるのだろうか。運んでいるものに、どこまで、自由度があるのだろうか。運び方に、どこまで、自由度があるのだろうか。

 

(Contents)

 

創作作品について
   <中編>

多重性

切り身

   <短編>

夕立過ぎ
目の取り替え
始まりの時

   <短文>

移転しました
崩壊しそうなそれ
可能性
眺める人
放り込む、穴
箱を運ぶ

堂々巡り
薄板
鼓動
扉と四次元目
終わり、続き
二つの家
いくつもの丘
極限値
再び、再び
窓と椅子
遅刻
小さな壺
モデル
軌跡と膨らみ
穴の前後
機能
ねじり込み
手探り
共犯者
水平
循環参照
時間
伸びる
転回の場
暗い穴
平面考
風吹く丘
状態変化
環境と乱れ
追跡
四角
敷き詰められて
脈拍の乱れ

転がり
劇場
靡く風
躓き
薄氷に対して
その間
固まり
樹形図の杜

石の固まり
待ち合わせ
主語
インサイドアウト・・・
湖畔に辿り着くこと
平地
炎天下
ペンとノートを
風景画
耳元のささやき
掴みかかる意志
生活
部屋の中の椅子
握手した人
木陰
余白における
棒の先端
積み重なり
集まる
ボールペンを握って
抵抗する感覚
逃げようとする感・・・
寒空の下
二日酔いのように
四次元の二次元の・・・
電車にて
倒れた枯れ木
扉とひもについて
あちらとこちら
隊長の物語
空についての対話
植物学者の新たな発見
接続面の考察
標的巡り
痕跡
解読
表現手法の崩壊と・・・
映像の乱れ
拡散性と水玉と針
防寒着を着た人形
壁の中へ
鞄の完成
礼拝堂

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