しっかりと、深まりに嵌り込むこととして。流れの中にいるような、一方で、遠く離れたところから俯瞰する。むしろそうであることによって。バラバラになる。あなたはどこにいるのか。問う人はいない。自問自答する。自答はもしかすると困難で。線路の上を走り抜けていく。誰が引いたものでもなくて、そこにいつしか嵌り込んでしまっているだろう。誰が引いたものでもなくて、轍のようなものでもなくて、自然に、選択肢は狭まっていって。あまりにも、人口が密集しているために、自由でありながら、それほど自由ではなく、広い大地であるはずだけれども、そこには既に様々なものが密集していて、その間をすり抜けるしかない、列の後尾に並ぶ手も意外と存在しない。
やがて、溝ができあがる。あなたの中に。別々のそれらが、それらを別々のものとして、群像を二つ手にして、しかし、ときにバランスを欠くとその間でうろうろとすることしかできなくなる。浸りなさい。全てを遮断して。全てのものはそれぞれだけの大国の中にいる。その宝を放棄することをしないように。そうでなければ。人々の網の中に在る。それぞれの存在が存在する。
逆らうことは困難で。ボールは坂道を転がり落ちていくことしかできない。水の中にいるとあまりにも息苦しくて、頭を出す。それとも、積極的に坂道を転がっていくのか、それとも、どうにかして道を外れて止まるために努めるのか。まさか、登っていくことなど。
二つの家は、いつも両立させることが困難で。気づくと一つの家が、かつてあれほどまでに完成度が高いところまで整えられていたはずのそれが、緩やかに崩れていって、どこからまた再構築すればいいのか分からなくなり。気づくと一つの家が賑やわっていて、パーティーでも開きながら、だけれども、そこにくつろげる椅子は残されているだろうかと。
いかにして嵌り込み続けるのか。一方で、一方を線路の上を走らせたままに。それとも、線路から抜け出すべきなのか。それとも、一体どちらが。
誰もが理解しているのか。その表出させている嘘。そこから抜け出すように。そうではない、こうであるのだと思う。誰に対して、自問自答する。こちら側にも、また、ボールを転がさなければならない。かつてあれほど勢いよく転がっていたのに。あれほど。すっと止まったとてしまった。一度止まると、それをまた動かすことが困難で。何がそれを止めてしまったのかも実のところはっきりしないが故に。きっと、迷いを振り切らなければと。誰もが多くの。晒されていて、影響を受けないではいられなくて。この固まりを。力づけようと。風を受ける様々な方向から。予想の付かない何かに晒されて、予想のつかないどこかにいつの間にかたどり着きながら。それでも、なお、それでも、なお。何もない場所。このあまりにも先の見えない。それを肯定しろと。ぼろぼろと崩れ落ちてくる。少しの油断だけで。それでも進む。ぐるぐると回りながら。