【文献紹介】

 

世界ローターアクト週間を迎えて
戸畑東RCのご意見を参考に

How do you think about the World Rotaract Week ?
― The opinion from the home page of Tobata RC ―

RAC総研 ロータリー動向調査班
( Project Team of the Rotary Trend, RRI )


 3月13日は世界ローターアクトの日です。この日を含む1週間は世界ローターアクト週間に指定されています。これを機会に提唱RCとRACの関係を見つめ直すよう求める声もあります。しかしロータリアンがRACに対して真摯な意見を発することは稀です。通常、「将来のロータリアン候補に期待する」「青年たちの若々しさに老タリアンも引っ張られる思い」など取り繕ったような表現が大半です。
 そんななか、戸畑東ロータリークラブのホームページで世界ローターアクト週間に因んで書かれた「今月のロータリー」というコンテンツが異彩を放っています。他のどのRCHPを見ても、またここ数年間の友誌を通じても、これほど明快な切り口でロータリアンがRACを評している文章はみつかりません。さらに同RCはRACを提唱していない状況下で、RACについての見識は並の提唱RC以上のものを持っておられます。一コンテンツで終わらせるのは惜しく、多くのアクター・提唱ロータリアンに読んでいただきたいと考え、戸畑東RC事務局を通じて転載のお許しをいただきました。筆者の筆勢を伝えるため、文字色等もそのまま用いております。
 尚、筆者S氏は同RC会員で、事務局からはその方のお名前を伺いましたが、戸畑東RCサイトで匿名にしてあるのでこちらでもそれに準じることにします。

[ 2002.3.7 転載許諾及び本編構成 ]


2002年3月

ローターアクトについて

ローターアクト・クラブは、18才から30才までの青年男女の集まりです。1968年に発足して、その後、わが国でも多くのロータリー・クラブがスポンサーになって全国にローターアクト・クラブが生まれました。それが伸び悩んで、かなりのローターアクト・クラブが解散のやむなきに至っていると云うのが現状です。3月13日は『世界ローターアクトの日』、また 3月13日を含む1週間は『世界ローターアクト週間』ですから、今月は、ローターアクトについて書きます。

ロータリー・クラブにせよローターアクト・クラブにせよ、そのクラブのある国や文化的背景によって、運営の仕方が違います。これは、当然のことでしょう。これをあまりRIの規則に把われて、画一化しようとすると、どこかに無理が生じます。わが国のロータリーアクト・クラブにも、どこか無理があるのではないでしょうか。クラブの運営に会員の生活習慣となじまないところがあるので、せっかく作ったクラブの会員が集まらなかったり、解散せざるを得なくなるのです。クラブの会員増強がうまく行かないと、スポンサー・クラブに会員を増やす運動をやってくれと頼みにきます。クラブのメンバーは、会をなんとか存続したいと願っても、スポンサー・クラブがやる気をなくしたので、アクターはクラブを存続させたいとの強い希望があったにも関わらず、そのローター・アクト・クラブは解散のやむなきに至ったところもあります。

ローターアクト・クラブの維持や会員増強は、ローターアクター自身がやることです。それを、スポンサー・クラブがやる気を無くしたから解散すると云うのは、いかにも情けないではありませんか。パスト・ガバナーの大屋さんが『ローターアクターは、ヤング・アダルトだろう』と云いましたが、ローターアクターは若いアダルトのなのです。これを忘れてはいけません。アクターは、もう大人なのです。私も何回かローターアクト・クラブの集まりに出席したことがありますが、委員のロータリアンは、アクター達を余りにも子ども扱いにしていると云うか、過保護にし過ぎていると感じました。どのローターアクト・クラブもそうだと云う訳でもないでしょうが、過保護と思われるようなロータリアンのやり方を何の疑問もなしに受け入れているアクターにも問題があります。

ローターアクト・クラブの目的はどこにあるのでしょうか。私は、アクター達がクラブ・ライフを送る間に、『志』をもつことだと思います。『アクターよ志を持て』これが、私からのアクターへのメッセージです。

『志』については、また改めて書くことにします。 (S)

   2001年3月

ロータリーアクト・クラブを考える

3月13日を含む1週間は『世界ロータリーアクト週間』です。ロータリーアクトは、大学レベルの青少年グループに社会奉仕活動を勧めることを主な目的として、1960年に設立され、その後、強力な国際的組織に発展しました。現在では、世界120ヶ国に6000を超えるクラブがあります。

ロータリーアクトが誕生した頃、青年期の25歳を過ぎて30歳ころまでの青年達のなかに、所謂モラトリアム状態にあるものが多いのに注目した米国の心理学者ケネス・ケネストンは、これまでの青年期と成人との間に、18歳から30歳までくらいの若者に、ユース期とでも呼ぶ時期を設けると、青年を理解しやすくなると云っているそうです。

ロータリーが提案したロータリーアクトと云うのは、まさにケネストンのユース(若者期:小此木)期です。ロータリーアクトの成立は、それなりに時代の必然性があったと云うべきでしょう。

日本国内でも、多くのロータリーアクト・クラブが誕生しました。しかしながら、発足したロータリーアクト・クラブが順調に育っているかと云いますと、既に皆さんがご承知のように、決してそうではありません。何故でしょうか。

その原因の一つには、ロータリーアクト・クラブが余りにも形式化して、クラブ維持のためのコストがかかりすぎることにあるようです。ロータリーアクトには、RIできめられた年齢制限があったり、その他にも、地区代表の公式訪問など、ロータリーのミニアチュールとでも云っていいような規則を守らなければなりません。ロータリーアクターは勿論のこと、地区のローターアクトを指導すべき立場の人々も、その規制に縛られて、ロータリアクト設立の真の目的を忘れているのではないでしょうか? (S)