| 【報 文】
IACを取り巻く現状のRAC的対比 | |||||||||||
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| I. はじめに 近年、ローターアクト(RAC)会員候補としてインターアクト(IAC)卒業生が再注目されているが、現状は必ずしもそのシステムが確立されているとは言えない。矢橋1)の調査によって現状がある程度明らかにされたが、改めてデータを書き加えることで、その実態を検証する。 II. 実 状 1. クラブ数と会員数 2002年7月末現在でまとめられたIAC・RAC双方の全国クラブ名簿によると、それぞれのクラブ数と会員数は以下のとおりになる。 表-1 IAC・RACのクラブ数と会員数
IACの場合は、学校別の会員数が名簿上では明らかにされていない。全校生徒を部員扱いにするIACもあるとされ、一方で2,3人で細々と活動しているIACもあり、実働会員数は明確にできない。 |
こうした事例では、その会員全員が真摯に活動に取り組んでいるところも勿論あろうが、提唱RC向けアッピールに終始する場合もある。所謂水増し報告になるが、担当委員長の認識・調査不足により、その状態が存えることも多い。又、折角提唱したものを解消するのは忍びないとする提唱ロータリー(RC)側の思惑もある。金はかかるが、学校に任せる場合は人手・手間がかからない為、対外的に「新世代活動に一生懸命取り組むRC」を主張するには格好のものと位置付けられる。しかし経費削減の昨今ではそうした余裕もなくなったのか、いっそのこと提唱を解消してしまおうという姿勢も目立つようになってきた。 2. 地区別クラブ数の対比 日本国内におけるIAC・RACそれぞれの地区別クラブ数をグラフ化すると、以下のようになる。クラブ数ではIACがRACを130程上回っている為、全体的にもIACの棒が長く見える。 34地区のうち、IACの数がRACを上回るのは24、その逆が8、同数が2地区。RACが多い地区では、地域的には北海道2地区と関西3地区が目立つ。2630地区のIAC数と2650地区のRACが、同数でそれぞれ最多というのも興味深い。 IAC・RACの総計では、2730地区が最多の54。2650地区の53がそれに続く。2730地区のIAC・RAC数はそれぞれ均衡しているが、2650地区は国内最多RAC数の勢いで稼いでいる。他方、最も少ないのが2540地区の13。次いで14の地区が3つあり、これらは北関東から東北にかけてのラインに集中している。 IACが最も少ない2地区のうち、2820地区はRACもほぼ同数に近いが、2660地区のRACはIACの4倍にのぼる。同様にRACが最も少ない2680地区のIACは5倍。それぞれの地区でIACを育てるかRACに力を入れるかの方針が垣間見える。 | ||||||||||
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| 3. 兄弟提唱率 ひとつのRCでIAC・RACの両方を提唱している例も多い。この関係を兄弟に見立て、弟を持つRACの地区内での割合と、同じく兄を持つIACの割合とを算出してみたのが下のグラフである。 |
両方提唱のRCは、国内に148クラブ存在する。2780地区のようにまったく無い地域から、多くても2730地区の12まで、まんべんなく分布している。 | ||||||||||
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| III. 卒業生情報の伝達 IAC = 高校を卒業してすぐにRACへ、とは言っても、すべてが地元に残るとは限らない。進学であれば都市部に移り住むことになる。そうした流動的IAC卒業生の実態把握は、各校・提唱RCの一大事業となろう。これらの連携に加え、進学先の土地でRACを提唱するRCに向けて情報発信されることが望ましい。 JRICのML2)では過去に、RAC会員増強に理解のある地方のロータリアンが、積極的にIAC卒業生の進学先地域の情報を流したことがある。この恩恵を受けて、都内のRACにIAC卒業生が見学するに至った。この発端は、ロータリアン子弟が進学で上京するにあたり、RACの見学をさせようと思うが、という投稿であった。 卒業生が国際商科大に進学したことを東京RACの幹事が知っていたという意外なルートも伝説的に残っているが、これは特異な例である。偶発的情報に頼ることなく、卒業シーズンにはどこの大学・専門学校にIAC卒業生が進学したか、或いはどの会社に就職したかの情報をまとめることで、RAC候補生としてこれまで取り漏らしていた稀有な人材の確保が可能となる。
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IV. むすび 会員数には9,000人の開きがある。この卒業生がすべてRACに入会し、それが継続的に永続するとしたら、会員増強のテーマはRACに無関係となる。フリーメイソンには会員の勧誘をしてはいけないという内規があると言われる。RACもIAC卒業生プラスαで運営できれば、少なくとも解散の危機は回避できる。
参 考 文 献
[ 2003.8.13 受稿 ] | ||||||||||
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| Key Words : 多い,少ない,共同提唱 | |||||||||||