1 Izmil〜Ephesus
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クレオパトラかHillaryか。
today's photo
セルスス図書館。
today's hotel
  LYCUS RIVER THRMAL HOTEL
Kayseli Pamukkale 


朝の習慣
 今朝も6:00morning call。朝食はバイキングスタイル、起き抜けにパンを齧るほど元気ではない。ヨーグルトが精一杯。パン用の蜂蜜を混ぜて食べるのがこの旅行での習慣となった。(ヨーグルトの傍に瓶入りグラニュー糖が置いてあるが、ざらついてよろしくない食感。比較して、日本で精製されたグラニュー糖は溶けやすく口の中で滑らかだ。)あとオレンジ丸ごと1個。因みに、ヨーグルト発祥の地はブルガリアではなく此処トルコであるそうだ。日本で市販されているプレーンヨーグルトとほぼ同じ味。coffeeがとにかく不味いのがたまらなく不満、仕方なく紅茶、チャイ。色も味も濃く渋い。砂糖を沢山入れて飲むのが習慣。私は砂糖は要らないからミルクを沢山。ああ、スタバが恋しい。
 
 朝食後セルチュクという街の聖母マリアの家へ。此処はイエスの死後マリアが移住し、余生を送ったと言われるこの地に、19世紀になってドイツ人修道女カタリナ・エメリッヒが天啓を受け、一度も訪れたことはないのに居住跡や遺溝等を記録に残し、それに基づいて発掘された場所である。科学で解明できないことではあるが、それが天啓であるから、そうなのだろう。現在はキリスト教の聖地で小さな礼拝所がある。年間300万人以上の人が訪れるという。
 説明を聞いている間、空色のベールを被った修道女がドアの中へ入っていった。やや俯いて、はにかんだ笑顔を見せて。写真を撮りたい衝動に駆られた。ガイドさんによると彼女等はバチカンから来ているらしい。少女の面影を残した可愛らしい修道女だった。(残念ながら、此処の写真はup出来ません。わたくしがしっかり映ってしまっておりますので。あしからず。)


エフェソス都市遺跡
 エフェソスはエーゲ海地方最大級の遺跡の町である。 B.C.11C、アテネの王子アンドロクイスがイオニア人による国家を建設。しかしB.C.287、港が土砂崩れで埋まり水路が汚濁したことから疫病を発生、遷都となった。それが現存するエフェソスである。
 「エフェソス都市遺跡」として知られているが、発掘されているのは全容の10%に過ぎない。 主な遺跡として、観客25,000人を収容可能な劇場、ローマ時代、ローマ皇帝ハドリアヌスに捧げられたコリント式のハドリアヌス神殿、図書館、娼館、大理石通り、アルカディアン通り等がある。 B.C.2Cにはローマ帝国領となり、帝国有数の都市として繁栄した。時の将軍シーザー、ブルータスも訪問した。B.C.33、エジプト女王クレオパトラがローマのアントニウス将軍の援護の為200艦もの船を伴って上陸、此処で二人は甘いひとときを過ごした、との伝説も在る。アルカディアン通りはクレオパトラとアントニウスが歩いたと言われる道。後1999年、OSCE(全欧安保協力機構)首脳会議に出席したクリントン夫妻もこれに倣った。その道を私は独り歩く。くうう。
 アウグストゥスの時代には、ローマ帝国のアジアの州都とされ、行政と商業の中心として、広大な帝国内でも5本の指に入る大都市として発展したが、天然の良港も港が浅くなって使えなくなり、アルテミス信仰も時代の変化で力を失い、さらにゴート族の攻撃を受けたのを直接のきっかけとして、衰退していく。  



国営アゴラ。B.C.1Cに作られた集会所で、宗教政治文化行事が執り行われた場所。
ポリオの泉。左のアーチは入り口ゲート。
「セルスス図書館」約12万冊の蔵書を誇ったと言われる。知識、学識、聡明、高潔を象徴する四体の像が図書館の壁に立つ。しかしこれは全てレプリカ、本体はウィーンにあるらしい。


娼館に立って思いを巡らす。
 娼婦、女性の最古にして最強の職業。当時、娼婦は今で言えばキャビンアテンダントのように、女性の花形職業であった。年齢は16歳から25歳、容姿端麗、payが良いから財産を作れる上、経験を積める。経験とは単に性的技巧だけでなく、日本の太夫のように知性や教養に関しても一流であったらしい。従って、此処へ勤めた女性を自分の妻に、と望む男性が可也多かった。確かに、美しくお金持ちで知性も教養も高く其の上経験豊富、であるなら私が男であっても妻にしたい。娼館の壁面は美しいモザイクタイルだったが皆剥されてしまい現存していない。入り口の待合所?にはさまざまな体位が描かれており、客としてきた男達はそれを見て選んだらしい。合理的といえば合理的。
 向かいのセルスス図書館へ続く地下通路があることも興味をそそる。男性は図書館へ行く振りをして此方へ向ったのか?であるなら、此処へ来ることはおおっぴらには言えない、多少「気恥ずかしい」ことであったのか?無論表通りから入館も出来た。しかし人目を忍ばなければならない立場の人もいたであろうから(聖職者等)、彼らの保身の為であったのか?穿った見方をすれば、肉体の欲望を学識という相容れない価値観で知的に見せる幼稚な画策であるようにも思える。或いは学識欲も肉体の欲望も人間の本能であるから、その意味で同次元だということか。ああ、この方が納得し易い。
 何れにしろ、歪曲された陰湿な印象はない。不思議なものだ。 


博物館へ
 セルチュクへ戻り、エフェソス博物館を駈足で鑑賞。都市遺跡からの発掘品が展示してある。二体のアルテミス像は必見。アルテミスはギリシャ神話ではアポロンと双生児で狩や月の女神であるが、このアナトリア地方では豊穣と多産、生殖の大地母神として信仰されていた。胸に沢山の乳房があるが、これは実は生贄として捧げられた牛の睾丸であるという説が有力。私の感覚では、美的鑑賞というより原始信仰の確認だ。
 
 昼食は鯖のケパプ、チキンスープ、フルーツ。テーブルの上に御醤油があった、確かにこれが一番合う。(でも、鯖は余り得意ではないんだなあ。)

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