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愛想がつきた。
また、女の子と喋った───よりによって、のり巻きなんかと───という理由で責め立てられたジュンは、水銀灯の
ゼンマイを巻く前に、水銀灯の体を特殊鋼で出来たワイヤーが芯に入ってるロープで、水銀灯をラブホテルのベットに
括りつけた。そして、その口に猿轡をつける。
「──後はコレだな」
持ってきた物は、ロープと猿轡だけではない。
全裸の水銀灯の、その小さいピンクの乳首を挟むようにローターを両胸に計四つけ、ガムテープで固定し、サランラップ
を補強として胸にまく──人形の体は皮膚呼吸なんてしないだろう。
それが終わった後、今度は先ほどの行為から自己主張を続けるクリトリスにも同様にローターをつけ、ついでにおしりに
細いバイブを、舌とワセリンで解したアナルに差し込む。
「これはオマケ」
アイマスクもつけてやる。
暗い喜びが芽生える中、真紅が言っていた言葉を思い出す。───ゼンマイ切れは、眠りのようなもの。
眠っても体は反応するだろう。邪な笑みを浮かべて、ローターのスイッチをoffから中へと変える。
何分かたち、再び水銀灯の体が朱に染まってきた頃に、ジュンはゆっくりとゼンマイを回した。
「んん!あ!ぐむ! んん!」
水銀灯は覚醒し、一気に悶えた。
あっという間に顔は真っ赤になり、鼻水はでて、猿轡で塞がれた唇の端から唾液が流れ始めた。
「ははっ気持ちいいだろ。いつものお返しだ、しっかり味わってくれ」
「はうは! ん! んもんん!」
水銀灯の呻き声を聞きながら放置し、水銀灯に邪魔されてできなかった如何わしい商品を探しにネットをつないだ。
それから二時間。
「わあんあ! ぬぬ! わあ!」
「はは、これはいいや。アマゾンの神秘の素焼き壺、いいねぇ! いかがわしくて! サイコー!」
「んん!あ!───」
不意に水銀灯の呻きが途絶えた。
ローターの電池ぎれかな? と思ったが、室内をうぃ〜んとと低く流れる音からすると電池切れではない。どうやら
ゼンマイ切れであった。
「ち、いつもよりはやいな」
ジュンは、水銀灯の目隠しを取ると、白目を剥いたまま、顔中、涙だか涎だか鼻水だか分からないものでぐしゃぐしゃ
にしながら快楽に溺れて喜んでいる、変態マゾ人形の顔がそこにあった。
ジュンは再びゼンマイを巻き始め、意識が戻る前に、その唯一空けてある「膣」にペニスを突きこむ。
水銀灯への憎しみ消費しながら────。