採集海水魚
運搬飼育

(自分で釣った魚を飼ってみたい人のために)

採集・海水魚の運搬
輸 送

 

採集・海水魚の飼育 1
【飼育環境】

 

採集 海水魚の飼育 2
【飼料(エサ)】


 あなたのお住まいが海の直ぐ傍なら問題はないのですが、採集した魚たちを如何に元気で傷つけずにわが家まで持ち帰るか…。
 自家用車で海まで行った人にも、あるいは電車などを乗り継いでやっとの思いで海までたどり着いた方にとってはさらに大変です。

運搬方法を書く前に、運搬に伴う問題点を列記してみましょう。

1,生物が出すアンモニアや呼吸に伴う     溶存酸素の減少
       (化学的水質の悪化)
2,搬送中の水温の上昇及び  PH等 
    (物理的水質の悪化)  
3,光や運搬中の車両の揺れなどの外的   刺激
4,個体間の闘争やくらげ等の毒 性物質   の問題
5,
海水の水漏れに伴う諸問題の
解決

それでは、 @からDまでの解決策を思い浮かんだ侭に書いてみましょう

まず@について…,たまにしか海に来ないのだから…と、さかな、カニそして、ヤドカリも…と、採ったものはみんな飼育するんだ、と容器の中に詰め込まないこと、アンモニアの大量発生と酸欠で家に帰り着く前にあの世行きです。

 出来るだけ大き目の容器にやや小振りの生物を少なめにして下さい。
つぎにAについて…夏季は特に大変です。温度計を用意してセ氏28度以上に上がらないように注意しましょう。  
 
なお、持ち帰り用の水は採集生物が棲んでいた場所の海水を使います。

B  直射日光の当たらない温度変化の少ない場所に置き、出来るだけ揺
れの少ない安全運転でご帰宅のほどを!!
Cタイやメジナなどの大型魚とアミハギ、キヌバリなどの小型魚と別々の容器に入れること。

 カニ、エビやイソギンチャクは濡れタオルなどでそっと包み 【水切り運搬】の方がむしろ上手く行きます。 D 容器の蓋の閉め忘れはありませんか、エアーポンプのホースは外れていませんか?細心の注意を払いましょう。  
8mm以上のポリエチレン袋で酸素パックした
後発泡スチロール容器に入れて運搬いたします。 長時間の運搬の精度がかなり上が ります。

 

 

 

【酸素ボンベ&スチロール箱】

 


【1200cm角・2段水槽】 

 


  子供達と一緒に、遠路はるばる、何ヶ月ぶりかの防波堤釣り、そして…待望の海水魚を手に入れた歓び?  
『当然水槽の準備は出来ているよネ』  
『なに? 今から買いに行くっ      て …?』  
どんな魚を飼うにしても、出来れば1ケ月くらい前から水槽に海水を張り濾材を入れて魚たちが棲める『お家(
うち)』を作っておく必要があります。

  つまり、採集・海水魚を飼う為には、1ケ月くらい前からすでに楽しい準備が始まっているわけです。  
  ここでは、あなたがすでに魚たちが棲める水槽をセットして用意しているとして話を続けて行きましょう。  
  ポリ袋で持ち帰ったのなら、そのまま水槽に浮かべ30分位たったら水を抜き魚たちを水槽に入れてやりましょう。  


   エアーポンプ付容器の場合は、持ち帰った容器の水温を既に用意した水槽の温度に合わせるように致します。  
  その場合、別のポリ袋に『氷水』又は35度くらいの『ぬるま湯』を入れその袋を容器に浮かせて、持ち帰った容器の水温と既に用意している水槽の温度が一致するまで時間を掛けてゆっくり温度調整をしましょう。  
  既に、水槽に水を張ってからかなり日にちが経っています、念のため塩分濃度も再度確認しておきましょう。

  水槽に入れる魚は大きい魚は、90cm以上の水槽に数匹程度にし、余り多くの魚を入れないようにしましょう。
  また、凶暴なメジナやクロダイは別の水槽に飼う方が良いようです。  
  アナジャコ、ヨコエビ、テッポウエビなどは、大きな魚のエサになりハサミだけを残して、直ぐに姿が見えなくなります。  
  要は、大型魚と小型魚に分け、また縄張りを持つ魚は、出来るだけ闘争をしないで済むように配慮してやりたいものです。さらに、刺胞毒を持つくらげ類は、専用の水槽に入れて飼う必要があります。

  それぞれの生き物たちが棲み慣れた広い海から採集、運搬、違った環境など相当ストレスを受けています。すれによる怪我、ストレスによる病気の発生、ショックによる死亡者等のトラブルはこの時期に発生します。  
   こうして、1〜2日魚の様子を観察してみて下さい。

それぞれが、落ち着きを取り戻したら次のスッテプに進みます。  

【45cm角・クラゲ&海水魚水槽】

*クラゲの飼育を希望される方、水槽・飼育方法など詳しくご指導いたします。


 【45cmクラゲ水槽のクラゲ】

【水槽内のメバル】
 

 


  採集の後、1〜2日経ち魚たちが新しい環境に慣れてきたらそろそろエサを食べさせてみましょう。

  魚たちは、海の生活では、長い間色々なプランクトン、エビやゴカイ類そして小魚等生きたエサを食べて生活をしており、決して加工食品を食べて育っていた訳ではありません。

  つまり、野生の生物をあなたの手で家畜のように人工のエサで飼育するための調教が今日から始まるのです。

  魚たちは、自然の中ではエサになる生き物を目(動き)と嗅覚(におい)で見つけているようです。従って、つねに生きた生物を与えなくても『におい』と『動き』があれば自分の食べるエサとして認識してくれます。

  始めのうちは、釣具屋に行って小さな生きエビか釣り用のゴカイを少量買ってきて与えてみて下さい。ハゲの類、タイの仲間やギンポ類は、割合早く食べ始めますがメバルやスズメダイの仲間は、少し時間がかかる場合もあります。

  生きたエビやゴカイ類が毎日手に入れば問題はないのですが、水族館ではないので、そんな贅沢は言っておれません。2,3分で食べきるエサを与えたら、今日買ってきたエサの残りは自宅の冷凍庫に保管して置いてください、冷凍されたら袋から取り出し5mm位の大きさにミジン切りにして、再度冷蔵庫に保管してください。
次の日にそれを与えると魚たちは味を覚えていて、エサが生きていなくても喜んで食べるはずです。ゴカイ、ムキエビ、あくを抜いたオキアミ、アサリの剥き身など魚によって好みが違いますので色々試してみる必要があります。

 余り長期の冷凍は、魚にとって大切なビタミン類の不足、油脂・たんぱく質の変質等を招きますので2週間以内に与えてください。この様にして冷凍のエサを食べるようになったら、少しずつ人工フードに切り替えてみましょう。

 メーカー各社から顆粒状のもの、フレーク状のものや成分の強化されたものなど、状況と好みによりお選びください。

 生のゴカイ、オキアミや貝類を与えることは、水槽の濾過には大きな負担となり、亜硝酸量の増加、溶存酸素の低下を招き一挙に水質の悪化、即ち、海水魚の全滅につながります。従って、採集海水魚飼育の成否は
第一に濾過能力の優れた水槽を選ぶ事、次に、出来るだけ早く人工フードに切り替えることが出来るか否かにかかっています。

出来れば、1週間以内に人工フードに切り替えたいものです。

そうすれば、あなたが釣ってきた魚たちも一般の熱帯魚と全く同じ方法で飼育できます。

参考までに、使用している濾材の主なものをご紹介致します。

 

《私の使用している炉材》

バイオ・ボール

イオシリンダー

サンゴ砂

自然に近い生物濾過
好気性バクテリア

バクテリア繁殖旺盛
透明度保持、悪臭防止

バクテリア繁殖旺盛
弱アルカリ性の維持

60cm以上の水槽に使用

小・中型魚飼育用水槽

くらげ飼育用水槽