2,宮島・鷹ノ巣の磯

   宮島桟橋まで車で渡り、左側の道を海岸線沿いに走ると包ケ浦自然公園の建物が見えてくる。そこからさらに

  山道に入り5〜6分ほど走ると入浜に出るが、その少し手前の磯が本日目指す鷹ノ巣である。           

  坂の途中に車2台分の空き地があるので、そこに車を止めて海岸に出るとそこが鷹ノ巣の磯である。浜に出る 

  途中はシロダモやヤブツバキが生い茂り、木々には名前も解らない蔦が絡みつき西表島の南風見崎の浜を思

    い出させる。藪には日清戦争当時の遺物、砲台跡が崩れたレンガと共に残されている。                

  目の前に見える大奈佐美島との間は厳島海峡となっていて、潮通しが良いせいか夏の赤潮発生の時期でも青々

  とした海が開けている場所である。                                          

  当然、生物も豊かでここから包ケ浦に続く2kmの浜は多少のゴロ石や巨岩に悩まされるが、テングサやヨロイ

  イソギンチャク、サザエなどが生息し、一昨年の“いさり”ではトゲグリガニを8匹も採集できた。                   

                

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 


磯の観察風景

H 16,6,4

 


周囲の樹木観察も楽しい


     殊のほか上天気で、風も爽やかであった。春のこ

 の時期にしては潮位も低く、見られた生物も多かっ

 た。特にムラサキウニ、バフンウニが多く、アメフラシ

 は今年最後の卵塊も見られた。レイシガイの成体が

 数体と卵塊も見つかり、圧巻は橋本女史が、皆で試

 食した大型のシロボヤの表皮に潜んでいたタマエガ

 イを見つけてくれたことである。この貝は、時としてカ

 イメンの中で見つかることがあるが、生体に食い込ん

 で生活するたくましい姿は始めて見た。

  ワカメやヒジキなどの海藻類はそろそろ終わりを告

 げる季節だが、マクサ(テングサ)は今が収穫の季節

 海の生物観察をする私たちの役得、各人がビニール

 袋に一杯ずつ収穫した。

  帰りがけには、包ケ浦自然公園に寄り、絶滅危惧

 種に指定されている「シバナ」をシカの食害から守る

 ために金網で保護した。このシバナはかつては広島

 県・山口県の汽水域ではいくらでも生えていたらしい

 が、現在では広島県ではここの30株のみである。

 昨年は10株足らずまで減っていたが、昨秋、仲間と

 種子を蒔いたのが今年相当数が発芽してきた。現在

 も広島大学とも話し合って種の保存に努めているが、

 ゆくゆくは、かつて生育していた沼田川、太田川河口

 辺りへ殖やすことが出来れば…と考えている。


この岩場が生物の多い場所です


目の前は大那佐美島


熱心に観察中です


産卵前のイボニシの集団


見て!、アメフラシの貝殻です


カラマツガイの卵塊


ムラサキウニを採集中です