いよいよ、ハクセンシオマネキを移転しました

平成16年6月5日

 

皆さん、こんにちは〜

ええ、ハクセンシオマネキは…

あら、たくさんいるネ

とっても、かわいいネ

移転先の様子

 

  

  昨年の10月の調査以来続けてきたハクセンシオマネキの移転計画も

  いよいよ本番の日を迎えました。この日の為に世話役の岡田君は毎日

 のように現地を訪れ、生息数の調査や移転先候補地の選定に奔走して

 くれました。

  移転当日は岡田くんの熱意に賛同した、地元住民や学校関係者など

 大人40名、子供30名の参加を得て、また、広島や瀬戸田町からも私

 の仲間の海岸生物の専門家や盈進中学の大北先生ほかも参加してく

 ださいました。14時から環境学習を開始、かつての忠海(二窓)近隣の

 海の様子やハクセンシオマネキ移転の意義などをみんなで話しあいま

 した。

  18時の干潮に合わせて、4班に分かれて15時から移転作業開始、

 はじめは採集の要領がわからず悪戦苦闘したが、暫くすると大人が掘

 り起こした後、子供たちが捕獲するやり方で1時間もすると200匹、

 300匹と採集結果のカウント報告が出た。結局1時間半かけて586匹

 ものハクセンシオマネキが採集できました。

  採集後は岡田くんが選定した1km先の候補地に移動、600匹近い

 カニのほかエビや貝なども新天地に無事移転できました。この地は、

 町の中心部にあり現在もハクセンシオマネキやオサガニが多数生息

 しており、移転後の追跡調査も可能とのことで皆さんの賛同を得た

 場所です。


《採集場所と移転先》

 

わたくし、広島から参りました

4班に分かれて作業開始

広島から応援の吉本さん

採集されたハクセンシオマネキ

新天地での風景

 


  


今日の主役は岡田くんです 

干潟って、大切なんだナ〜 

埋立て予定の内海 

砂遊びも楽しいヨ 

 

実施日:平成15年10月13日(土)

時 間:14時〜17時

集合場所:忠海東小学校

参加者: 約50名


第1回 救出作戦にあったって


  この度、竹原市忠海町忠海東小学校前の内海が地元住民、漁業関係者の要望により埋め立てられる事になりました。
 環境を守り、生物保護の立場からは決して好ましい事とは思われませんが、この際、事の是非を問う事は止める事にしておきます。

 この事態を知った近くの忠海高校2年生・生物班の岡田君が埋立てによって絶滅するであろう、そこに棲息している500匹近い「ハクセンシオマネキ」を何とか助けてやりたいとの思いから、私に電話をしてきました。
勿論、私にはそんな体験はないし、充分な知識も持ち合わせていません。あるのは少しだけの海洋生物の知識と、物言わぬ生き物を助けたいと思う気持ちだけ。

 彼との1週間の電話でのやり取りの後、請われるままに  10月13日忠海の現地に訪ねていきました。
岡田君のハクセンシオマネキを助けたいと言う熱意と誠実な人柄が地元の方々の心を動かしたのでしょう。予想だにしない方々がこの第1回の救出作戦に集まって下さいました。忠海東部自治会、忠海第一福祉協議会、県立忠海高校同窓会有志、忠海東小学校の子供たち、そして地元住民と約50名の方が参加して下さいました。

 当日は私に賛同してくれたカニの権威・M女史による「干潟の役割と生き物たち」のお話、そして、皆さんと磯の生物に付いてフリー・トーキングを1時間した後、スナガニやハクセンシオマネキの棲息する学校前の磯に出かけました。子供たちを含め皆さんで生息状況を確認のあと、移転先の候補地の選定、そして今回協力してくれた広島大学工学部のWさんに依る砂泥の採集をいたしました。

 今後の課題は多々ありますが、他の救出活動の失敗例などから、私たちの救出活動は冬季の休眠中を避け、ハクセンシオマネキが活発に活動する来春に実施する事を申し合わせました。その間に砂泥の粒径分布測定、含有する有機物量の測定や移転先の確保と作業手順、資金調達等々、ゆっくり時間をかけ、悔いのない、より確実な方策を取る事にしました。生物の移転、そしてその後の転地先での棲息は私たちが想像するような簡単な作業でないと思われるので、大学関係者や有識者の意見を聞きながら緻密な計画を立て実施して行きたいと思っています。

 


慎重に検査用の砂泥を採集 ▲ 

すご〜い、ここにもいた 

あ〜ら、先生、こんな所で… 


ハクセンシオマネキって、かわい〜

 

 



    

   だんだん日が短くなり、遊びに   出てくる数も減りました

 

 

 

   内海はゴミがいっぱい  

 

 

 

   集められたゴミの山  


実施日:平成15年10月27日(土)

時 間:14時〜17時

☆・・・・生息場所の清掃作業

        ★・・・カニの生態を学ぶ

     ☆・・・分散するハクセンシオマネキを
      1ケ所に集める



 取り残された、ハクセンシオマキ
       皆さんで移し替えました  

  

 

  

  広島から応援の吉本さん  

 

 

 

 新しい住処で喜んでいます 
(写真は西側の普通タイプ
現在移転予定の個体は
3cmと一回り小型です)

 

 


   前回の大潮から2週間経った10月27日(土)も
 快晴の天気に恵まれました。
 第2回目の救出作戦は岡田代表の提案によりハク
 センシオマネキが棲息する場所の清掃作業をしよう、
  と、言う事になりました。


   ハクセンシオマネキが生息する場所には不用意
  に捨てられたビニール袋、ペットボトルなどが散乱し、
  永年漁港として使われているため廃船が2艘そして
 それに絡まる繋留用のロープなど15名の参加者が
 汗だくになって1時間余り海の清掃に没頭しました。

   今回の仲間に加わられた中に、私たちの「救出
  作戦」にとって大変心強い味方が参加して下さいま      した。
  その方は、山根松彦さんで、現在、竹原市忠海町
  自治会連合会々長を務めておられます。
  広島県の各機関とのお付き合い、地元の情況にも
   熟知されておられます。本日、清掃活動で回収さ
  れたゴミの山も山根会長のお世話で役所の方で
  引き取って貰うように折衝して頂くことなりました。

   実は、2〜3日まえ同じ内海から県の関係者数
  名がハクセンシオマネキを救出する為に浜を掘り
  起こしていたとの情報を得ました。早速、掘り起こ
  された場所に行くと相当数のハクセンシオマネキ
  が取り残されていました。仲間で話し合いの結果、
  残された彼らを救おうとのことで、干潮前1時間
  の3時頃から現在棲息している場所に約50体の
  ハクセンシオマネキを移し替えました。

   次の救出作戦は、より詳しい建設手順を広島県
  から聞き出すこと、移転に伴う地元の方々とのトラ
  ブルを防ぐ為にも多くの皆様の賛同を得る事が大
  切だと思っています。また、科学的な裏づけに基
  づいてより生存の確率を上げる為に、広島大学工
  学部Wさんの底質のデータや広島県や関連する
  皆様の知識を集約したいと思っています。

新天地としての候補地