おことば講究所

 通勤・通学電車、職場・学校、散歩道、盛り場。これら、一見日常的な何の変哲もない空間。そこでは、時に、我々の想像し得ないミステリアスワード、ストレンジカンバセーションが生まれ続けているのです。「いや〜ん、バカンス」な世界へようこそ。


凡例:おことば/話者/採集場所/状況/採集時期/考察

 

「女が欲しい年頃だろ?」/民宿主人・50代?/岩手県遠野/夕食中/00年7月下旬/遠野に民俗学の旅に行ってたと きの脱力おことば。初対面なのに・・。そして、恐ろしいことに、この主人、おそらくハードゲイ!主人の私室の隣室だった 私は恐怖体験をしかけたのだが、それは別の機会に。「女好き」と、ちゃんと?肯定しとけば良かったんだろうか。これは講 究所としては番外編。

「ナーウ・ゲット・チャンス!」/バスガイド・30代?/金沢兼六園/記念撮影にて/00年秋頃/「はいチーズ!」の ナウ版?元ネタは20年近く前のクイズ番組「ザ・チャンス」での、伊東四郎のきめゼリフと思われるが、平成の世にいたる まで普通に使い続けるとは・・。話者はハード「ニンッ!」マニアと思われる。年輩の客は満足げ。ガイドは、したり顔。そ して恰幅も良い。

「男塾って、なんのための私塾ですかぁ?」/女子大生/三島市・本人宅/寝言/00年冬/寝てるヒトのことは良くわからない。「う〜ん、えとねー・」と答えようとしたところ、「・・結局、みんな自己満足」との返答。伝承によると、寝言のヒトと会話したので私は死にます。

「家のない奴は、オレんとこへ来い!オレもないから心配すんな。」/ホームレス・男性/中野区/放浪中、高歌放吟/ 01.4.8/教科書通りの放浪振りにワクワク。「幻魔大戦」で、こんなシーンあった気がする。あれは「おらぁ、しんじまっただー。」か。2月くらいに秋葉原に行ったら、額に「中」って書いてあるヒトもさまよってました・・。ビバ!放浪芸人。

「アリマス!」/販売員・男・20代/ソウル・南大門/売り言葉/01.5.12/二名で歩いていたところを、ガッと 腕を捕まれ突然の襲撃。そして、その第一声がコレ・・・。そのあとに「カンペキナコピ、ミタコトアリマスカ、オニイサン?・・アリマス!!」と続く。どうやらコピー商品の売り込みらしい・・。あと、南大門における日本人向け商品の主流は「革ジャン」らしい。いる間中、腕を捕まれては「オニサン、カワジャン」・・・もはや国民服だと思われてる節がある? 突然「アリマス!」の衝撃、これは「耳から、母さん出てきたよ〜」くらい唐突なものである。これを見た全国の売り子は気をつけるように。

幼児:「ままー、きゅうに、ちゅーされたらびっくりするぅ?」
 母 :「・・・・・あぁん、ま、相手によるわねぇ。」

 三歳児?と母親/新宿区/お散歩中/01.06.26/気だるく髪をかき上げながら、過去の逢瀬を想いおこすように自嘲気味に答える母。無邪気とアンニュイの攻防。妥協のない親子関係である。都市ニ異界ヲ生ミ出シテ。

「お〜い、ポリさぁ〜ん。出てますよぉう!ねぇ、何条かなぁ?」5、60代・男性/歌舞伎町/酩酊、野外小用/ 01.10上旬、夜/犬様よろしく、電信柱と仲良くなさってるおじさま。確信犯的軽犯罪者。元気良く自己申告のあと、一転、甘えたトーンで法律相談するおじさま。素敵である。ポン引きにも負けず、公権力にも負けず。こんな生理現象を、ワタシはしたい。

「これで、俺がここに来たこととかばれるのか?」30代チンピラ風・男性/新宿/金券屋にて買取り申請中/01.12.27 /まぁ、ここまで書けば、どういう感じか・・・ね。でも、黒の上下にリーゼントの途中みたいな髪型、サングラス。そして、チワワの様なプルプル加減に、小さい「背」。ここまで背景がわかる画面も珍しい。・・・イイ人間、見ました。

「なんで、金ないのに寿司屋行くんだよっ!」50代・男性・しらふでも酩酊状態/荒川区・南千住図書館/ひとりごと/02.12.24/エレベーターの中で、思いっきり独り言をつぶやいてるおじさまと、ふたりぼっち・・・。4階まで、ずっと、ふたりぼっち・・・。「ぅうぉぅいぃ!なんで、金ないのに寿司屋いくんだよ!あのやろ〜、どうしようもねぇ野郎だ!なんで、金ないんだよっ!」何で?

「釜飯ねー、あんなに食べさせられたら、たまんないよ!」60代?・老夫婦(妻)/杉並区・駅のホーム/食後?/03.6.22/大会?そういう大会なの?どれくらい?どれくらい食べるの?具は?具は?

「青年○○団が、皆、救済されますように。世界○世教○○支部」書き手不明/鎌倉・鶴岡八幡宮・絵馬/03.09上旬/本文、一部伏せ字。・・・だってさぁ。えー?!そんなんで、いいのか、世界救○教? 本格派”大乗”てこと?

「オレの職業が、ここの神様だったら良かったのに・・・。」友人/鎌倉・江ノ電沿線の神社/03.05.16/「たまに来るひとの相談するだけで、月収50万!」という言葉が続く。意味わかんないし、なんで50万円なのか根拠無いし。こういうのを自然に、ぽっと言える友人は貴重だ。