益田市、元町、16−4番地

        (1)岳父からの贈り物

           内科専攻の岳父が婦人科専攻の養子に、目玉が飛び出る程の、坪単価を奮発して開業場所を探し

           求めて呉れました。岳父のご自慢は、駅には近く、商店街の喧噪からは適当に離れて閑静な山の手に

           位地して、開業、住宅いずれにも最適な事でした。世話人さんは、地震の安全地帯を探し当てた事が

           自慢でした。益田平野の軟弱な沖積層より一段高手に在って、強固な岩盤層から成り地震の際絶対

           安全ですと吹聴し続けて居られました。私自身が一番気に入った点は、南側に隣接して居た土地を

           二人の地主さんから譲って貰う幸運に恵まれたお陰で、四方を道で囲まれた正長方形の境界鮮明な

          宅地、”元町16−4番地がほぼ完成した事でした。

       (2 )内科医院閉鎖、 婦人科新規開業と新しい自治会

          S26年、12月、25日、岳父が30年に亘って母と一緒に培って来た中之島の内科医院を閉鎖して、後事

          一切を養子に任せて頂くことにお願いしました。信子と子供三人を連れて未知の開業予定地へ出発
       
          しました。悲壮な覚悟で到着した目的地には、思いがけず、新しい自治会の皆さん方が、病院玄関の前で

          植樹し終わったばかりの樫の木を囲んで出迎えて居て下さいました。初めての座敷を使って形ばかりの

          祝宴を上げさせて頂きました。最初の日から自治会の一員として暖かく迎えて頂いて悲壮感を忘れ、
          
          前途に光明を見出した想いでした。不安一杯で始めた婦人科開業でしたが、いつの間にか50年の歳月

          が経って居ました。自治会長も努めて、お世話させて頂いた事も有って今では町内の皆さんと一体感を持つ

          様に成って居ます。岳父からの贈り物、”元町、16−4番地” 私たち老夫婦に取っては第二の故郷です。

          子供達に取っては産まれ育った故郷と同じです。心の拠り所を老夫婦で何時までも守ってやらねばと

          覚悟を固めて居ます。

     (3) 元町、16−4番地、の 「公図」、と、「現地」 の不一致


          「公図」、について説明致します。「公図」、は土地台帳に基づいて法務局で作成され、法務局で管理

          されて居る地図です。土地課税の基準として法律で認められて居る重要な地図です。誰でも、随時、

          有料で閲覧、コピ−、する事が出来ます。当然誰でも正確な地図を期待しますが、実物は期待に反して

          不正確も甚だしい代物でした。

          元町、16−4番地、の 「現地」、と、「公図」を図示します。見比べて両者が似ても似付かぬ程違って

          居るのを確認してください。

             


             『現地』               『公図』
 
  
 
          「現地」、と、「公図」、が一致して居ないと次の、(4)及び(5)で説明する不都合が発生します。

       
     (
4) 宅地課税の不合理

         「現地」、と一致しない、「公図」 が土地課税の基準に成って居る不合理が合法として扱われ

         て居るのは納得出来ません。此の疑義解決の為、市役所税務課宛に照会文文を提出しました。

         「照会文の要旨」  (イ) 神埼良介は宅地税を現実に居住して居る、
                                   
                                  ” 元町、16−4番地”、 に対して納めています。

                      (ロ) 市役所税務課は神埼良介に対する宅地税を
                                    
                                  ”課税明細書”、  に基づいて徴収されて居ます。

             上記(イ)、(ロ)が間違いないとお認めに成った上で次ぎの件をお願い致します。

        「お願い」

             ”元町、16−4番地”  と  “課税明細書 が示す宅地”   は同一の物件で有る。

             以上を市長名で証明して下さい。

        「回答」   は貴意に沿いかねます。でした。

             税務課長さんが職員を一人同伴して来院して下さいました。「塩爺さん」、を偲ばせる

             温厚な課長さんを見て忽ち戦意を喪失して、黙ってご説明を拝聴致しました。

           結論、は 「異議が有ったら法務局へ申し出て呉れ」 でした

           
”法務局へ申し出て下さい”。に意義は、 法務局へ申し出たら解決して貰えます”、

              と云う善意の解答ではなく、”責任転嫁の常套役所ことば” に過ぎません。

              益田法務局から更に上部、部署へ、上へ、上へと登って、行き着く先の最高

              責任者に到達した時点では、魅力の無い議題票にならない議題は葬り去られる

              のが常です。課税基準の重大不合理が今日まで放置されて居る所以は為政者の

              怠慢と、責任転嫁の詞で、かい慣らされて無気力になった担当職員の共同責任です。

              市民と直接接する立場に有る末端職員の、権威者の根性を覆す末端からの

              噴射起爆力となって頂きたいと望みます。市民も応援します。堕落した権威者を動かす

              最大の力は市民に後押しされた末端からの正論です。


        (4)売買のさいの土地境界紛争

           
境界が不明確ならば売買の際紛争の種になるのは必定です。卑近な事例として最近当局から

           各地権者宛に発送された文書の抜粋を紹介致します。

         「抜粋」  元町、人丸線については現地と公図が一致して居ない為用地買収を行う事が出来

                ません。 その為、任意方式に依る地籍調査 (ミニ国調、)を導入して元町人丸線

                予定地周辺の公図混乱地の地籍を整備し街路事業を支援します。    以上

          文面から、多数の、(或いは特定の)、地権者からの強行な抗議の迫力に屈して、当局が
  
          やっと重い腰をお上げに成った状況が伺い知れます。買収不能になった責任は当局には関係

          有りません、と平然として居る姿勢には憤懣を覚えます。考案為さった形容詞、”任意方式”

          は、”根本的解決を意図しして居ません”の意志表示を示す政治的便宜語と理解します。