高齢化を生きる


 人間には生、老、病、死の「四苦」があり、現代の産業文明は「生」の苦しみをなくすために数々の技術的なまた文化的な方法を発達させてきた。しかし人間が生き物である以上、老いることと死ぬことをなくすことはできないし、年をとれば必然的にそれに伴う病気も増える。

 これに対して今の日本では、老人が若者と同じに肉体や頭脳の能力を維持できるようにするとか、成人病の予防や治療の効率を上げるとかいう方法で応えようとする。これ自体は間違っているとは言えないが、それに成功したとしても、その結果は、決して避けることのできない「死」に近づく者が増えるだけである。

 世界に類例のないほどの速さで高齢化が進んでいる現代の日本にとって必要なことは、老人自身としては、死を逃れようとか忘れようとかするのではなく、死に近づくことによって起こる現実に正面から向き合うことを通じてそれまでの「生」の仕上げをすることであり、それ以外の者としては、それを見守り助けてやることではないだろうか。

 以下は、生活文化総合研究所がこの問題に関して開いた会員意見交換会における別華薫氏と宮崎和加子氏の講演の要旨と、和田行男氏の著書の紹介である。
2007年5月 小金芳弘


良い生き方、良い死に方‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥別華 薫
笑顔がもどった痴呆老人‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥宮崎 和歌子
大逆転の痴呆ケア‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥和田行男


 なお別華薫氏の講演記録は生活文化総合研究所の講演集にも収録されており、
いかをクリックすればpdf文書として読むことができます。

良い生き方、良い死に方pdf

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