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(記事全文) 川崎市宮前区 マンション増加 小学校パンク寸前 川崎市宮前区内の一部の小学校で児童数が増加し、教室不足が深刻化している。背景にあるのは東急田園都市線沿いの相次ぐマンション建設。パンク寸前の学校の現状に、大規模マンション建設反対の住民運動も起きている。深刻な財政難の中、川崎市は苦肉の策として市民プールを廃止し、跡地に小学校を新設する方針を打ち出したほか、学区の再編も検討するなど対応に乗り出した。(笹島拓哉) 市内1のマンモス校、富士見台小 田園都市線宮前平駅から坂道を上がって5分の高台にある市立富士見台小学校は昨年まで3年連続で、校舎の改増築を行った。昨年8月には6教室と図工室、図書室などが入った2階建ての新校舎が完成した。 1、2年生は特別教室使えず。 狭いグラウンド、ボール遊び“自粛” 同小は1985年、文部省(当時)から「帰国子女受入推進地域センター校」に指定された。帰国子女の転入が多く、現在229人が在籍し、国際教育にも力を入れている学校として知られているが、永井宏校長は「総合的な学習の時間が導入されて、特別教室を利用した内容の濃い授業が求められている中、低学年児童には不便な思いをさせてしまっている」と話す。 新規大規模マンション、保護者ら反対運動 一方、鷺沼小の学区内では、東急不動産などが最高11階建ての2棟(計539戸)のマンションを計画中で、同小の児童数は一気に約200人増えるという。 (写真キャプション)音楽室が使えず、普通教室で音楽の器楽合奏をする富士見台小の1年生 10年間で200棟新築。 川崎市まちづくり局の推計によると、宮前区では1992年から一昨年までの10年間で、約200棟(7,600戸分)のマンションが新築された。特に増加が目立つのが東急田園都市線の鷺沼、宮前平駅周辺。富士見台小(児童数1,431人・42学級)、鷺沼小(同1,061人・33学級)、宮崎小(同1,220人・36学級)の3小が、文科省の規定する過大規模校(31学級以上)に当たる。 横浜は新設。川崎は増築。 隣接する横浜市の青葉、都筑、緑区では、93年からの10年間で計13の小学校が新設され、今年と来年にも1校ずつ開校する。これに対し、川崎市では91年以来、小学校の新設はなく、校舎の増改築で対応してきた。 業者負担金「違法」判決。 川崎市も以前、マンションの建設業者に対して、開発負担金の支払いを求めてきた。しかし、東京都武蔵野市がマンションの建設業者に対して「教育施設負担金」を納付させたことが「違法な権力の行使に当たる」との最高裁判決が93年に出たのを受け、96年3月に負担金規定を廃止した。 |
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