サム・エドワーズ教授



 私は卒業後,先輩方のように外国で修業したいと思い,いろいろなところへ応募の手紙を書いた.アメリカへ出したものは多くはナシのつぶて,そのなかでイギリスのエドワーズ教授へ書いたものに,来ても良いとういう返事があった.あとで知ったことだが,アメリカに出すときは必ず指導教官や有力教授の推薦状が必要とのことだが,私は自分の経歴と研究分野を書き,相手に私を雇えといっていたのだ.

 エドワーズ教授は私の研究分野の第一人者で, イギリスの科学研究財団の理事長であった.私の他に理論科学のアメリカのポスト・ドック など多数の人を受け入れていた.ただし科学研究財団の理事長の仕事が忙しく,会って議論できるのは,月1回がせいぜいだった.それをいい事にして私の方もも自由にふるまわせていただいた.午前のコーヒー・タイム,昼食,午後のティー・タイム等の時間,優秀なPhD コース在学中の学生たちや教官たち と議論を楽しんだ.

エドワーズ教授夫妻をケンブリッジの拙宅にお招き して.
左からサム・エドワーズ教授,ジョン・ダンス博士と私の長男, 私の家内,ヴァージニア D 夫人,ミリアム D 夫人.
(1973年7月拙宅で撮影)

 教授は大変気さくな方で,Sir に叙勲されたとき,「女王と握手するとこうされた」との様子を身振り手振りをまじえてお話くださった.

 1995年にオックスフォードであった会議のあと,ケンブリッジに立ち寄ったところ, 先生宅にお招きいただいた.
左からSir Sam, 家内,Lady Mileam.
(1995年8月エドワーズ教授邸で撮影)

"The Theory of Polymer Dynamics"本.*)

 この後,ケンブリッジ大の副学長をつとめておられた時,私の勤務先の大阪大学までおこしいただいた.丁度良い機会だったので,当時総長の金森順次郎総長を 表敬訪問された.お互い物性理論なので心やすく感じられたろう.

金森順次郎総長とSir Sam.
(1996年9月撮影)



(2013年11月記)



%%%%%%%%%%%%%%%%

*) M. Doi and S.F.Edwrds,"The Theory of Polymer Dynamics" (Oxford Science Publications, 1986).


「随想」トップへ戻る

ホームへ戻る