外国人風俗



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 幕末になると日本でもいろいろな西洋人が見られるようになった.日本人は西洋人のもたらした物珍しいものに目を見張った.ここでは楽器を持った西洋人の画題をとりあげる.




図1.「無題」
五雲亭貞秀
(1860年 万延元年閏3月)
マスプロ電工博物館蔵
大胡弓とあるのはチェロであろうか.弦が5本ある.笛と二弦三角胴の二線が描かれている.額の女性はキセルを手にしている.



図2.「外国人物図画」
一恵斎芳幾 画
(1861年 文久元年2月)
神戸市立博物館蔵




図3.「生写異国人物」
五雲亭貞秀
(1860年 万延元年11月)
マスプロ電工博物館蔵
アメリカ人秘書がアコーディオンを弾いている.



図4.「いこくことば」
一恵斎芳幾 画
(1860年 万延元年12月)
神戸市立博物館蔵
イギリス男性が鉄砲をかついでいる傍らでロシアの女性が横笛を吹いている.上部に英語の豆辞書が付いている.




図5.「万国張交合」
一恵斎芳幾 画
(1861年 文久元年10月)
神戸市立博物館蔵
アメリカ男性がチェロを弾いている.

図6.「横浜見物図絵」
一川芳員 画
(1860年 万延元年11月)
神戸市立博物館蔵
女性はヴァイオリンを持っている.




図7.「仏蘭西国」
一川芳員 画
(1861年 文久元年10月)
神戸市立博物館蔵
女性はチェロを弾いている.

図8.「外国人物図画 魯西亜」
歌川芳虎 画
(1860年 万延元年12月)
マスプロ電工博物館蔵
コルネットを持った女性を前に男性はアコーディオンであろうかを演奏しているように見える.



図9.「異人遊興図」
一芸斎芳冨 画
(1861年 文久元年2月)
神戸市立博物館蔵
英仏米・オランダ・ロシア人の伴奏で南京から来た 中国人が踊っている.

図10.「阿蘭陀人図」
画家不詳
神戸市立博物館蔵
懐中時計(?)を見るオランダ人とヴァイオリンを運ぶ従者.



(2009年11月)


[参考] 神戸市立博物館蔵は 同館の展覧会『描かれた音楽』(2003年11月1日〜12月25日)のカタログによる.
     マスプロ電工博物館蔵は 端山 孝『浮世絵で見る 幕末・明治文明開化』改訂新版(講談社,1980年7月)による.

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