2007年 冬号の 「JARL NEWS」に 掲載された記事
アマチュア無線と時の科学
標準電波局JJY
最近よく聞いたり見たりする電波時計、この時計の精度を司る電波を発射しているのが標準電波局
JJYです。この電波局の誕生は古く、私の生まれる少し前 昭和15年1月3日千葉県検見川に試験局
として出来ました。昭和24年に東京の小金井市に場所を移し、昭和29年になって標準周波数局とな
りました。その後精度は飛躍的に向上しアマチュア無線家の間でも周波数の較正、時刻合わせなど
に有効に活用されてきました。小金井市周辺の宅地開発が進むにつれJJYが与える電波障害の申
し出が絶えなくなっていったそうです。 昭和52年茨城県の NTT名崎無線送信所に移転。 平成11年
6月11日 福島県の おおたかどや山、 佐賀県の はがね山の2箇所から実用運用が始まりました。
2箇所から出る電波は 日本ばかりでなく 韓国、北朝鮮、ロシアの一部まで エリアに入っています。
JJY局の設備について
2箇所から送信される電波は東京 小金井のNICT本部で遠隔監視制御されています、人工衛星を
使った国際的な標準時刻との比較、校正も行われて正しい時刻情報が送信されています。
電波時計設計の技術を知る
JJYからの電波の種類は当初の短波から現在は長波になっています。電波時計は電子時計(クオ
ーツ)の部品群と、電波を受信するための受信回路群で構成されています。AMラジオに使われて
いるようなフェライトに銅線を巻いたバーアンテナと同じようなものが使われています。 壁掛け、
置時計などに比べて腕時計は小型化が必須です。あの小さな時計の中にそのようなものが入って
いるとは驚きです。そして小さなマイコンが2局から発射される電波の強い方を自動的に聞き分け
て受信しています。発射される電波は、年、月、日、曜日、1月1日からの通算日数、うるう秒、など
の情報をモールス符号で送信しています。 電波の発射は常時されていますが、時計での受信は
常時しているわけではなく、多くはノイズの少ない夜間に受信するように設定してあります、受信す
る時間も電池の消費を少なくするように短く設定してあります。腕時計の場合は電灯もテレビも消し
た夜間に、腕からはずして窓際などに置いておくと効率よく受信してくれるものと思います。
PCの時計
WindowsXP以後のPCは設定をしておけば自動で時刻合わせをしてくれます。10年前に買ったビデ
オは電源を入れておくと正午に(私の使っている機種の場合)自動で時刻を合わせてくれます。時刻
の精度はどのくらいかはわかりませんが生活するには十分な精度です、どちらも便利に使用してい
ます。昔はNTTの時報を117 で聞くことがありました、今はそんな必要もなくなりました。ソーラー電
波時計は1万円でおつりが来ます、技術の進歩は目覚しいです。これからも進化し続けて女性用の
小さな腕時計にも、指輪のような更に小さな時計にも採用されるでしよう。
*JARL NEWSの記事の抜粋に私の気持ちも書き加えました。
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