正しい日本語マメ知識集!


 日本語ってどんどん乱れていると思いませんか?
雑誌のライターという仕事柄、どうにも気になってしまうんですよ。
これも職業病かな。
よく間違えて使われている日本語を並べてみました。
知らなかったものがあればメッケもの。
クイズ気分で読んでみてください。


file 1.それって原色? (渋谷ガングロ娘編) 
 テレビのワイドショーで、渋谷のガングロギャルにインタビューしていました。
レポーター「どうしてそんなに顔を黒くするの?」
ガングロ2人組「肌が黒い方が原色の洋服が似合うから。オレンジとか黄色とか、まっピンクとか、かわいく見えるじゃん」。
うーん、黄色はともかくとして、オレンジとピンクは原色じゃないよ〜〜。

 では、正しい知識を。「広辞苑」による【原色(げん−しょく)】
1.適当な割合に混ぜることによってすべての色を表せる三つの異なった色の光。その1つが他の2つの混合で生じ得ない限り、任意に選ぶことができるが、実用的には赤・緑・青紫の3つが選ばれる(光の3原色)。絵の具のような吸収媒体を選ぶ場合は、シアン(青緑)、マゼンダ(赤紫)、黄の3色が選ばれる。
2.3原色またはそれに近いはっきりした色。

 最近は、2番目の解釈である「原色またはそれに近いはっきりした色」という意味の方が広がっているのかな。sakuraも辞書を引いてみて、「はっきりした色」を原色とみなすなんて、初めて知ったのでした。ふーん。やっぱり日本語はむずかしい。


file2. 泡が出れば何でもシャンパンですかい?  

 ワインブームですね。最近はいろいろな料理にワインを合わせるようになってきました。sakuraもワインをよく飲んでいます。ワインの本場ヨーロッパでは、それぞれの国によってワインの種類の大別、格付けがあります。sakuraもそれほど詳しいわけではないのですが、日本でよく間違えられていることがあって、ちょっと気になっています。

 それは、「シャンパン」のことです!
もしかして、「泡が出るワインのことをシャンパン」だと思っていませんか。
泡が出るワインの総称は「発泡性ワイン(スパークリングワイン)」です!

 「シャンパン」というのは、フランスのシャンパーニュ地方で生産されたワインの呼び名です。同じフランス産の発泡性ワインであっても、シャンパーニュ地方のものでなければシャンパンとは呼びません。ワインは産地によって特徴が違いますが、シャンパーニュ地方では伝統的に発泡性ワインが生産され、それが美味であったために広く知られるようになり、泡の出るワインの代表格になったわけです。

 発泡性ワインはの呼び名は国によってさまざまです。イタリアでは「スプマンテ」「フリツァンテ」、ドイツでは「カヴァ」「エスプモーソ」などと呼びます。これも製法や産地によって使い分けられているので、ご注意ください。とにかく、発泡性ワイン=シャンパンという呼び方だけはしないでね。


file3. テレビを「見れる」、洋服を「着れる」は正しい?


 正しい日本語について、sakuraが今いちばん気になっていることは、これなんです!「ラ抜き言葉」っていうのですが、何のことだかわかりますか。

 ●例題です!
1.あそこまでなら近いから、歩いて5分で行ける
2.ニンジンは嫌いだけど、タマネギは食べれる。
3.牛乳1本を一気の飲める○○クンはすごい!
4.今日は会社から早く帰れるから、あのドラマが見れる!
5.こんなに美味しいものが食えるのは、シアワセだ。
6.小さい子供も5歳くらいになれば、自分で洋服を着れるようになる。

 このうち間違っているのは、どれでしょうか?
回答は、2の「食べれる」→正「食べられる」、4「見れる」→正「見られる」、6「着れる」→正「着られる」です。そうなんです。すべて「ら」が入るのです。国語の時間にさんざん習ったと思うのですが、最近この大原則が崩れようとしているのです。sakuraが仕事で文章を書く時は、絶対に原則に沿っていますが、最近、テレビ番組のテロップなどでは、「ラ抜き!」なのです。堂々と大きな字で「着れる!」なんて出てきます。歌の歌詞がルール違反の始まりだったように思うのですが、うーん、どうなっているのでしょう。
 
 sakuraはこのラ抜き言葉が気になって仕方ないのです。まさか、それでOKにしましょうと、解禁になってしまったのかな〜〜。何とも気になるのですが、どこに聞けばいいのかわからなくて困っています。今度、テレビ局に電話して聞いてみようかな。


file4. 一般名称と固有名詞の違い


 
 ・荷物を「宅急便」で送る。
 ・「万歩計」で歩数をはかる。
 ・うちのトイレは「ウォシュレット」だ。
 
 上記の文章において、言葉の使い方は正しいですか? 間違っていますか? 正解はこの文章だけを見る限り、間違いではありません。ただし、「宅急便」「万歩計」「ウォシュレット」とも一般名詞ではなく、「特定の企業がつくり出した商品、サービスについている」固有名詞なのです。これを一般名詞に直すと、「宅配便」「歩数計」「温水洗浄便座」となります。

 「宅急便」はヤマト運輸(クロネコヤマト)が行っている宅配サービスです。日本通運は「ペリカン便」、西濃運輸は「カンガルー便」など、サービスを行う企業によって名称が異なります。「万歩計」は山佐時計計器が開発した商品です。1日1万歩を目標に歩こうと意味でつけた名称らしいです。同様に「ウォシュレット」はTOTO(東陶機器)です。これらの3社は、他社に先駆けて新しい商品、サービスを開発し、先駆けとなったことで、固有名詞が一般名詞以上の知名度を持っているわけです。新しい商品、サービスというのは、固有名詞が先で一般名詞が後からついてくるものなので、一般の方が間違えるのも無理はないのですが、マスコミはそうもいきません。

 だから、sakuraが原稿を書く時にも、固有名詞と一般名詞の取り違いには十分に気をつけています。たとえば、宅配便の業界について語る時に「宅急便」と書いてしまうと、ヤマト運輸だけを指していることになってしまいます。だから、きちんと名詞を使い分けないといけないのです。今回紹介した3つの固有名詞以外にもひっかかりやすいものがいろいろあります。注意してみると、なかなか面白いかも知れません。





to be continued!
(次回に続く)