椅子落語 原作:小林賢太郎(4:1:1)
約15〜20分台本
この台本は、本来一人ですべてを行う舞台を声劇用に編集した物です。
一人でやるも良し、複数人で協力してやるのも良しですが、声の使い分けを練習したい場合は
是非とも一人でチャレンジしてみて下さい。
台本の練習・本番前に、一度こちらを見ておくことをお勧めします。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9369081
〜キャスト一覧〜
坊ちゃん ♂ 小学生の男の子。思春期モードに入ると激しく異性を意識する。下の名前はサダキチ。
毛虫 ♂ 江戸弁を喋り、魔法使いの力で言葉を喋れるようになる。坊ちゃんと行動を共にする。
落合さん ♀ 学校のアイドル。セリフが少ないです。
梶山 ♂ 体が大きく勉強も出来る。設定は小学生だけど・・・?
魔法使い ♂ ドロップ缶に住む魔法使い。今回の仕掛け人。江戸弁を喋る。
ナレ 不問
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坊ちゃんが椅子にすわり作文を書いているマイム。
坊ちゃん (作文を書きながら)僕の、夢は、動物と、喋れるように、なることです。動物と、喋れる、ようになったら、動物園に行って、いろんな動物と、友達に、なれるし、あと、植物、とか、昆虫とか、そういうようなのとも、話したり、しま、す。
ナレ 願望には、大きく分けて2種類あります。現実的か、非現実的か。例えば…「自転車に乗れるようになりたい」。これは、現実的願望。「自転車になりたい」…これは、非現実的願望。「英語が喋れるようになりたい」、これは現実的願望。「動物と喋れるようになりたい」…残念ながら、これは非現実的願望ですので、彼の努力ではどうすることもできません。ですので…(ポケットからドロップの缶を取り出し、二度はじく)ちょっと、手伝って貰います。
坊ちゃん 植物とも、話をします。とうもろこしと話が出来たら、つぶつぶなのも美味しいのですが、面倒くさいので、なんとか、デカい一つにまとめて頂けませんでしょうかと、交渉します!めんたいこ、も同様。1ミリはあまりにも小さいのでせめて、5〜6ミリは・・・・・イクラでいいです。・・・はぁー、作文は難しいなぁー。苦手だよー。はぁーあ、宿題なんかなくなっちゃえばいいのに!・・・飴を食うか。
ポケットからドロップ缶を取り出す
坊ちゃん あれ、なんだよー。
缶の底を叩き、振ったり中を覗いたりする
坊ちゃん さっきので最後の一粒だったんだぁ・・・。はぁー・・。
毛虫 坊ちゃん、坊ちゃん!
坊ちゃん え?だれ?
毛虫 ここでございます。窓を、開けてごらんなさい。ベランダの鉢植えでございます。
坊ちゃん え?
窓をあける
坊ちゃん あ、毛虫だ!(毛虫をペンでつつく)えい毛虫、えい!
毛虫 あっはっは、おやめ下さい、あっはっは、元気があってよろしいですな、はっはっは
坊ちゃん えい!毛虫、えい!
毛虫 あっはっは、むっほっはっはっは
坊ちゃん えい!・・うん!(だんだん本気で)うん!うん!
毛虫 やめなさい!!!
坊ちゃん !・・・変な毛虫だな、お前は一体何者だ!
毛虫 えー、毛虫で、ございます。
坊ちゃん それはわかってんだよぅ。何の毛虫だって聞いてんだよぅ。
毛虫 まぁ、何の毛虫と申されましても、あっしは、ただの毛虫でございます。毛虫以上でも、毛虫以下でもございません。おっと、毛虫以下の物なんざぁおりませんのに、おごった口を!
坊ちゃん ずいぶん謙虚だなぁ。違うよ、僕が聞いてるのは、お前は蛾になるのか蝶になるのか・・・
毛虫 (さえぎって)蝶だなんてあっしのような分際にはもったいねぇもったいねぇもったいねぇ。あっしなんてモンは毛虫とあるだけでもう、罪人みたいなモンでございますから。
坊ちゃん もう謙虚通り越して卑屈だなぁ。お前はさぁ、どうしてそういうしゃべり方なんだ?
毛虫 は、しゃべり方で、ございますか。
坊ちゃん うんー・・・。なんか、さっきからオジサンみたいだよ。
毛虫 何をおっしゃいますか。あっしは、子供ではないでございますよ。
坊ちゃん え?だって、毛虫って事は何かの幼虫だろ?幼虫って事は、子供だろ?
毛虫 いやいやいやいや、毛虫のうちに成人するんでございますよ?さなぎ・成虫はもはや老後でございますから。
坊ちゃん そーうなんだぁー!
毛虫 ・・・坊ちゃんは、よろしいですなぁ。思春期まっさかりだ。
坊ちゃん やめろ!思春期って言うな!
毛虫 ぃゃ・・・思春期・・・でしょ?
坊ちゃん 違うやい!!
毛虫 はぁー、この自意識過剰、いい思春期出てますなぁー。
坊ちゃん ・・・あれ?何で僕は、さっきから、普通に毛虫と喋れてるんだ?
毛虫 坊ちゃん、少々遅いでございますよ?
坊ちゃん いやいやいや冒頭から自然な流れだったんでまま流しておいたんだけど、お前の毛虫語がはっきり理解できてるのはなんでだ?
毛虫 それはですね・・・魔法使いの仕業なんですよ。三つの願ぇの一つが叶ったんでございますよ。
坊ちゃん 三つの願い?・・・あ!確かに作文に、動物とかそういうのと喋れるようになりたいって、願った!でも、魔法のランプ的なそういうような物は、開けたりこすったりしてないよ?・・・あ!
ポケットからドロップ缶を取り出す
坊ちゃん これかぁ・・・!これ、魔法のドロップ缶なのか?
ドロップ缶を指ではじいたり、中をのぞき込む
坊ちゃん まてよ、だとするとさっき僕、もう一つ何か願い事したなぁ。そうだ!宿題なんかなくなっちゃえばいいのにって願った!てことはこんな作文書かなくて良くなったって事じゃないか!
作文を破る
坊ちゃん イエーイ、寝るぅー♪・・・・・あぁー、三つ目のぉー、願い事は!何にしようk・・・
眠りに落ちる。
毛虫 坊ちゃん?坊ちゃん!(薄く笑い)心配だなぁ〜。
しばしの間。
坊ちゃん ・・・・(目覚めて)ギンッ!!おはようございます。
毛虫 おぉっ、おはようございます。びっくりしましたよ、坊ちゃん!坊ちゃんは、寝付きも目覚めもよろしいですなぁ。・・・時に、坊ちゃん。朝っぱらから、頼み事があるんですがね。あっしを、学校へは連れて行っちゃもらえませんか。
坊ちゃん (にっこりほほえみながら)・・・ヤダ!
毛虫 はぁー、なんと気持ちの良い断り方を。・・・そうですよねぇ。あっしのような身分の者が、学校などと言う贅沢な場所に出向くなんざ、百万年早い話でございました。あっし程度の・・・こんな・・・大腸菌に毛が生えたような者を!
坊ちゃん 卑屈卑屈!卑屈出ちゃってるよ!いいよ分かったよ、連れてくよ!
毛虫 おぉー、坊ちゃんの肩の上から世間を見渡すと、知ってる道も違って見えますなぁ。おぉー、この国道なんてぇのはねぇ、命がけで渡った覚えがありますよ。
坊ちゃん でも成虫になればどこへでも好きなところへ飛んでいけばいいじゃないか。
毛虫 あのー、それなんでございますけどねぇ、坊ちゃん。
坊ちゃん ・・・あ!学校のアイドルの落合さんだ!おい毛虫、お前ちょっと隠れてろ。
毛虫をジャケットの内ポケットに隠すマイム。
毛虫 え、えぇ、何をなさるんですか・・・(ポケットに入れられる)あぁー・・・
坊ちゃん 落合さーん!
落合 あ、サダキチ君、おはよーう。
坊ちゃん (異性を意識し始め)落合さん・・・おはようっ!
毛虫 坊ちゃん、坊ちゃん!思春期!ししゅーんき!!
坊ちゃん うるさいなぁ!
落合 誰と、喋ってるの?
坊ちゃん あ、いや、別に・・・(以下、異性を意識して)づぁれづぇもない。←誰でもない
落合 ねぇねぇねぇ、今日の作文の宿題、やってきた?
坊ちゃん それが、やってないんだなぁ。
落合 え、大丈夫なの?クラスのみんなの前で、発表しなくちゃならないんでしょう?
坊ちゃん そ・れ・が。づぁいじょうぶなんづぁなぁ。←大丈夫なんだなぁ
落合 (不思議そうに)大丈夫?
毛虫 坊ちゃん、坊ちゃん!その、宿題の件なんですがね・・・
坊ちゃん うるさいなぁ!
落合 誰と喋ってるのよぅ!
坊ちゃん ぁ、いや、別に!づぁれづぇもないんづぁよぅ!
落合 何か、今日のサダキチ君、ちょっと変。・・あ、梶山君だ。梶山君、おはよー!
梶山登場
梶山 失礼。僕は体が大きくて勉強も出来るクラスのリーダー的存在の梶山ですがおはよう。
落合 あのね、サダキチ君がちょっと変なの。
梶山 おい、サダキチ。お前朝から落合さんにセクハラかよ。僕のような体が大きくて勉強も出来るクラスのリーダー的存在の、ファーストクラスメイトならいいけど、君のようなエコノミークラスメイトが、落合さんに近寄るんじゃないよ。
坊ちゃん くっ・・・!
毛虫 おうおうおうおうおうおう!おめぇさんさっきから黙って聞いてりゃあ遠慮の一つもなくずけずけずけずけ抜かしやがって!あっしはなぁ。おめぇさんのようなウドの大ぇ木が大ぇっ嫌いなんだい!
梶山 なんだ・・!?サダキチ・・・僕のような、体が大きくて勉強も出来るクラスのリーダー的存在の梶山にたてつくとは、良い度胸してるじゃないか。
坊ちゃん え、別に僕は何も言ってない
毛虫 (さえぎって)あたぼうよ!こちとら心臓にまで毛が生えてんだい。おめえさんなんかは怖くもなんともねぇや!
梶山 なんだぁ・・・?こいつ・・・
落合 ね?今日のサダキチ君ちょっと変でしょ?・・・・あ、雨。
梶山 さぁ、落合さん。雨宿りに体育倉庫に入りましょう。
落合 えぇ?イヤだけど仕方ない・・・あ、あ、すごい力!あ、えーっと設定は何年生かしら・・・。
体育倉庫に引っ張られていく落合
坊ちゃん (普通に戻って)落合さぁぁーん・・・・!おい毛虫、喋る奴があるかよー。落合さんが不審がってたじゃないかー・・・。あれ?なんで落合さんも梶山も、お前の毛虫語が理解できていたんだ?
毛虫 (ポケットから出て)ぷはぁっ、それなんですがねぇ、坊ちゃん。坊ちゃん勘違いされてますよ。坊ちゃんが毛虫語を理解できてるんじゃなくて、あっしが人間語を喋ってるんでございますよ!願いが叶ったのは、坊ちゃんじゃなくてあっしなんですよ!
坊ちゃん えぇっ!?そうなの!?えじゃあ、魔法のドロップ缶は?
毛虫 あれは・・・ただのグッズでございますよ。
坊ちゃん えぇー、がっかりだよぅー!てことは・・・宿題は無くなってないのかー!?やばいぞー、クラス中みんなやってきてるじゃないか・・・。当てられないように、小さくなってよ。僕はいないものとして。・・・!!やばい、先生がこっちを見てる。いないいない、僕はいないよっ。・・!!やばい、先生が僕の名前を呼んでいる!いないのに、僕はいないのに!あぁやばい、先生が目の前に立ってる!こう、存在を消す努力が逆にオーラになってしまった。
先生をどかそうとするが、名前を呼ばれてしまう。
坊ちゃん ・・・はい。どうしよう、やってないよぅー。無くなったと思ってたから・・・。
毛虫 (ポケットの中から小声で)坊ちゃん、ぼーっちゃん!ここはひとつ、あっしにまかしてはくれませんか?あっしが適当に作文読み上げますんで、坊ちゃんは原稿用紙で顔を隠して、読んでる振りをしといて下さい。
坊ちゃん え?わかった。(原稿用紙を顔の前に持ってきて)こ、こう、こう、こうか?こうか?
毛虫 エヘン!私、サダキチが発表致しますや、
坊ちゃん 僕そんな声じゃないよー!
毛虫 冒険活劇、怪傑ちくわマンの、あ 始まり始まり−!!
坊ちゃん 毛虫、そういうのじゃない!!そういうのじゃないよ!!ちくわマンってなんだよぅ!!
毛虫 少年探偵のケンイチ君は、海沿いの怪しい館へやってきた。ここは50面相のアジト、盗んだ宝が隠されてるに違いないや!重いドアを開くと、中はひんやりと怪しい雰囲気。暖炉に火を灯そう。すると電話が。はっはっはっは、ひっかかったなケンイチ少年!館のからくりで、こらしめてくれるわいー!・・・
ナレ ・・・とこのような、戦後の紙芝居口調が案外ウケまして。サダキチ君は、クラス中の大喝采をあびます。
坊ちゃん いやー毛虫ー、今日はありがとなー!お前の良く回る口のお陰で、助かっちゃったよ!
毛虫 あぁいえ、あっしこそ、出過ぎた真似をしました。楽しかったでございますよ。ところで、ぼっちゃん。まだお帰りにはなられないんですか?教室にはあっしらしか残ってませんぜ。
坊ちゃん ひひ、あのさ。ちょっとここで待っててくれないか?落合さんに、放課後一緒に遊ぼうって誘われたんだぁー!!
毛虫 ほほぅ、坊ちゃんも隅におけませんなぁ!
坊ちゃん 何して遊ぶのかな?グラウンドで待ち合わせしてるんだ。雨が降って来ちゃったりなんてして。さぁ落合さん、雨宿りにこの百葉箱に入りましょう。ぁ、せまいので、体のいろんなとこがあたりますね!もうちょっと広いとこに・・・あ、体育倉庫に・・・あ、マットが・・マットがございますよ、落合さん。耳はしまわなくてはいけません!!
毛虫 (さえぎるように)坊ちゃん思春期!ししゅーんき!!
坊ちゃん あ、あぁ出ちゃった出ちゃった、思春期出ちゃった。ふぅー(深呼吸)。
毛虫 あっしのことは気にせず、遊んでらっしゃい。
坊ちゃん うん、ランドセルの中ででも適当にくつろいでてくれよ。じゃあね。また後で取りにくるから!おちあいさぁーん!
毛虫 坊ちゃん!廊下は走っちゃいけませんぜ!お気をつけになって!・・はっはっは、心配だなぁー。
扉をノックする音。続いて戸が開き、魔法使い登場。
魔法使い おう!邪魔するよ!あぁーいたいたいたいたいたいた、おめぇさん、久しぶりじゃねぇか!
毛虫 あれ、はっは、魔法使いの旦那。あぁ、こりゃどうも。
魔法使い どうだい?一つ目の願ぇごと。人間様と喋れるようにしてやったろ?
毛虫 えぇ、そりゃもう、毎日楽しくやっとります。いいもんですなぁ、言葉っていうのは。
魔法使い あぁそうかいそうかい。そいつぁ良かった。二つ目の願ぇごとのほうは上手くいってんのかい?
毛虫 えぇ、そりゃもう坊ちゃんというね、いい友達が出来ました。
魔法使い あぁそうかいそうかい。そいつぁ何よりだな!そいじゃぼちぼち、どうだ、三つ目の願ぇごとを言ってくんな!
毛虫 え、えぇ、三つ目の願ぇごとでございます。・・もう、我々が喋ってると普通に落語でございますなぁ!
魔法使い おめぇ、余計な事言うんじゃねぇおめぇ!アラが見えてくんだろうがよ!てやんでぇべらぼうめぇ!
毛虫 三つ目の、願ぇごとでごぜぇます。あっしの、三つ目の願ぇは・・・
毛虫、魔法使いに耳打ちする
魔法使い ・・・なんでぇ、そんなことで良いのかい?おぉ、かまわねぇよ!合点承知だ!
魔法使い、手を叩き毛虫の願いを叶える。
同時に、坊ちゃんが走ってやってくる。
坊ちゃん 毛虫ー、おまたせー!すっかり時間を忘れて落合さんと遊んで来ちゃったよ、へっへっへ。・・・あれ、毛虫。おい!・・・あ、ランドセルの中だ。
ランドセルを開ける
坊ちゃん (驚かせようと)わぁっ!あれ、いない。おーい、毛虫ー。・・・なんだ?蛍光灯の周りをヒラヒラヒラヒラ・・・・。蛾か。ずいぶんおっきいや。・・・・お前・・・毛虫か!?ねぇ!!・・・さなぎは!?おい!ちょっと!こっちこいよ・・・わぁ来た、こえー!ねぇ!!
蛾を捕まえるため、手を叩いてその中におさめようとする
坊ちゃん ・・・よっと・・・あぁぁー!!
手を見ると、蛾は潰れている
ナレ 少年は、泣きながら蛾を家に持ち帰りますと、自分の部屋に籠もり、動かなくなった蛾をじっと眺めます。
坊ちゃん あぁ〜・・・。毛虫ー・・・。
毛虫 はい、なんでございますか?
坊ちゃん ええ!?あれ、え!?
毛虫 すいませんねぇ、先に帰ぇってきたんですよ。
坊ちゃん なんだそうだったのかぁ、僕はてっきりこれがお前なのかと。
毛虫 ?なんすか?その蛾は。気持ち悪い。
坊ちゃん 良かったぁ、毛虫ー。
毛虫 ちょちょちょ、蛾触った手でさわんねぇで下さいよ!あっしはそういう気色悪い虫はね、生理的に受け付けませんなぁ!
坊ちゃん お前だって蛾になるんだろ!?
毛虫 坊ちゃん坊ちゃん。あっしはねぇ・・・蛾には、なりません。国道沿いで、さびた缶から見つけましてねぇ。あぁ、こいつは寝床にちょうど良いやと蓋をこじ開けましたところ、ボワンと現れたんでさぁ、魔法使いの旦那が。あっしは願い事をしました。一つ、人間様とおしゃべりがしてみたい。二つ、人間様のお友達が欲しい。さっき教室で、三つ目の願ぇごとを聞いてもらったんすよ。蛾にゃあなりたくないですってねぇ。
坊ちゃん そういうことだったのかぁ。え、じゃあお前何になるの?
毛虫 ・・・さぁー。蛾にはなりたくないですとしか願っておりませんので、分かりません。魔法使いのさじ加減でさぁ。
坊ちゃん そうなんだ、じゃせっかくだからカブトムシとかになりなよ!
毛虫 おお!そういうのよろしいですなぁー!坊ちゃんは、将来何になるんですか?
坊ちゃん えっとね、僕はね、自転車!
毛虫 ・・・あのね、坊ちゃん。自転車になるってのは難しいと思いますよ?
坊ちゃん そっか、じゃあ、スーパーカー!
毛虫 うんだからね、坊ちゃん。自転車が無理ならスーパーカーって。虫がいいんじゃありませんか?
坊ちゃん えー、虫はイヤだよー。
〜おしまい〜