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The Geography of
Afghanistan アフガニスタンの地理
contents:
►地形と気候
►産業
►民族
►宗教

アフガニスタンはアジアの心臓♥
◆地形と気候◆
アフガニスタンはアジアの中心に位置しており、イラン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、中国、パキスタンに接している。その面積は約65万km²で日本の約1.7倍にあたる。
周囲を山に囲まれた内陸国で、国土の65%が標高1500m以上の起伏の多い地形である。北東部から南西に向かってヒンドゥークシュ山脈が横切り、この国を分断している。この山脈を境にして北側は、農業に適しているとともに鉱物や天然ガスの埋蔵量も多いと推定されている。一方、南側は、イラン高原の東端に位置しており、高原あるいは沙漠が広がっている。
夏は暑く乾燥し、冬は零下5〜20℃と厳しい環境である。雨量は少なく、雪解け水が流れ込む河川または地下水から水路(ジューイ、カレーズ)を引いて農業を行なっている。人口の80%が農業・牧畜に従事する。
◆産業◆
【農業】
主要な農産物はコムギや果物。コムギは主食の「ナン」に欠かせない。果物はドライフルーツのかたちで海外へ
輸出もされる。
【牧畜】
定住農民による牧畜と遊牧民による遊牧の2形態。
【工業】
小規模な軽工業や手工業がほとんど。
【サービス業】
日常生活に付随するもの。
【その他】
トラック運転手が密輸にかかわっていたり、ケシ栽培・加工が行なわれていたり…
ケシ栽培・加工が盛んなイラン・アフガニスタン・パキスタンは“Golden Crescent”とよばれている。
cf. タイ・ラオス・ミャンマーは“Golden Triangle”
20年以上にもわたる戦乱でアフガニスタンの社会基盤は崩壊した。耕作地は放棄され、灌漑設備も破壊されるか管理不足で使用できない状態になった。その上、近年の干ばつにより、農業・牧畜ともに甚大な被害を受け、食糧不足が深刻化した。しかし、政情および気候等自然環境が安定すれば、アフガニスタンの主要産業である農業の生産性の回復は不可能ではないだろう。
また、アフガニスタンには未開発の天然ガス等の資源があると思われる。資源開発における雇用創出・経済成長も今後、期待できるのではないか。
◆民族◆
アフガニスタンは多民族国家。最大の民族はパシュトゥーン。その他にタジク、ハザラ、ウズベク、トルクメン、アイマック、バローチなど、全部で20民族以上いるといわれている。
※アフガニスタンの人々を「アフガン人」と呼ぶが、アフガン人とは本来パシュトゥーンを指す言葉である。
他の民族の人々は通常、タジクなら「タジク」、ハザラなら「ハザラ」…と自らを称し、「アフガン」という呼称は二次
的にしか使わない。
言語はタジク、ハザラなどが使うペルシア語の他、パシュトゥーンが使うパシュトゥー語、ウズベクやトルクメンが使うトルコ系言語など様々で、バイリンガルもしくはトリリンガルの人々も少なくない。
◆宗教◆
スンニー派ムスリム(80%)、シーア派ムスリム(19%)、その他(1%)
※シーア派がほとんどであるハザラは、繰り返し弾圧・迫害を受けてきている。
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◆民族問題・宗教問題◆
パシュトゥーンとタジクの政治的対立
タジクとハザラの政治的対立
パシュトゥーンとハザラの歴史的対立
同一民族内における内部対立
スンニー派とシーア派の対立 etc...
アブドゥル・ラフマーン・ハーン(国王在位1880-1901年)は、シーア派のハザラの居住地域を征服し、パシュトゥーンを移住させるという政策を断行した。これは、中央政府に反発する民族・部族の力を削ぐため、また、国境付近にパシュトゥーンを移住させて国の盾とするためであったといわれている。
1990年代に登場したターリバーンも同様に、シーア派を弾圧し、パシュトゥーン優先主義の傾向があった。
ターリバーンが勢力拡大を進めていた1995年、ラバニ政権(タジク)に反対する勢力が同盟するも、カーブルに迫ってきたターリバーンにより、ラバニ政権も反ラバニ勢力も混乱した。その中で、ラバニ政権のマスウードが政権の足元であるカーブルを確保するために、まずハザラ勢力を攻撃した。カーブルから追い出されたハザラは前進中のターリバーンと交渉する。しかし、ターリバーンに拘束されていたハザラの指導者アブドゥル・アリ・マザリを、ターリバーンに殺された(ターリバーンは事故と主張)。パシュトゥーン、タジク等に対するハザラの不信感は深い。
ターリバーン政権を崩壊させた北部同盟はタジクが主軸となっていた。新しい行政機構の中でタジク(特にパンジシール出身者)が主要ポストを独占したことに対するパシュトゥーンの不満はつのった。各省・警察・軍隊などで同民族・同部族・同地域出身者に対するひいきが横行するなどして、民族・部族対立は深刻化している。
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