雑感
今日、僕が通っているデイサービスで忘年会がありました。 いつもは15名しか利用できませんが、今日は登録者全員が参加出来ました。
でも、全員が出席したわけではありません。 たまたま事情があってキャンセルされた方もいますが、ほとんどは現在入院中という方ばかりでした。
今年は例年に無く体の具合が悪くなる障害者の仲間が多かったように思います。 脳内出血で片麻痺だった人が今度は脳梗塞を起こして、利いていた側の半身に麻痺を起こしてもうデイに来られなくなったようなケースもありました。
脳梗塞の再発で半年入院されて機能は劣化されたものの、車椅子でデイに戻って来た方もいます。 今年、新たにデイサービスに参加された方々もいます。 東京に引っ越して行かれた方もいます。 家で転倒して腰を打って出席できなかった方もいます。
今日、千葉から茨城の病院に転院された方もいます。 デイサービスは狭い世界ですが、そんな狭い世界でもいろいろな事が起こっています。
良く人生の縮図と言いますが、本当にそう思います。 デイでは禁煙ですが、なかにはどうしても煙草をやめられない方々もいます。
飲酒で言えば、ほとんどの人が酒の飲みすぎが原因で脳内出血や脳梗塞になったのに、ほとんど酒をやめるという人はいません。
僕は糖尿病との闘いがあるので、今は1年に1回くらいしか飲みませんし、煙草は事故後一切手を出していません。 でもそれは飲めば、糖尿のデータが悪くなるからであり、厳密に食生活をコントロールしないと生命に関わるからで、実際これまで頑張っているのに心筋梗塞を起こしています。
少しでも長生きしたいとつい願ってしまうので、仕方なくだと思うのですが、結局節制する毎日となっています。
でもこういう糖尿との闘いなどない障害者の方にとっては、自由が利かないので酒や煙草に慰めを求めるのも人間らしいと言えばらしいのかなとも思います。 すべてやりたいこと、食べたいこと、好きなことを捨てて生きなければならないのなら生きていても仕方が無いと考えるのが普通ではないかと思います。
まあ、僕の場合はやりたいこと好きなことを止めて願かけしたという部分もあるので修行僧のような生活をもう6年続けて来たわけです。
僕は別段このことで他人より優れているなどとは夢にも思っていません。 でもこうした結果、毎日起きている間はリハビリと言う生活になりましたので機能が目に見えるように回復して来ました。 そうすると願が叶いつつあるという状況になってきます。 すると更に頑張ろうとなります。
現在、正に100年に1度の金融危機に見舞われています。 僕が生きている間に世界大恐慌のような事変が起こるなどとは想像だにしていませんでした。 今、僕は無職の障害者なので時間はたっぷりあり、毎日の新聞の記事をゆっくり読んで分析が出来ます。 働いている時には不況の時などは特に必死に金策には走らなければならなかったので、このように冷静に物事を判断する時間的な余裕はありませんでした。
その意味では、今、僕は金はありませんし、面倒を見てもらっている家族に気を使って身を細くして生きているわけですが、外出などが自由でない代わりに家での勉強時間は幾らでもあります。 それを活用して日々をエンジョイしているという感じになっています。
酒を飲んでしまえば夜中の1時頃には出来上がってしまい、ネット配信されるニュ−ヨーク・タイムズを読んでも、BBCの放送を聴いていても酔って確かな理解が出来なくなるように思います。 そう考えると、酒をやめていることが物事を客観的に考えるにはプラスになっていると思われます。
まあ、そう考えないとやってられないということなのかも知れませんがね。
明日は今日の忘年会に出席できなかった入院中の障害者仲間を見舞おうと思っています。
最近マスコミではあまり取り上げませんが、CI理論の概要を下記に載せておきます。
Constraint induced Movement Theory
(CI療法)
これは、脳卒中発症後の機能訓練の新しい治験的なセラピーで、現在バーミングハムのアラバマ大学で研究が続けられています。
CIセラピーは、治療法の一種で脳卒中や外因性脳損傷などの怪我による患者の脳に、配線を変えさせることを教えるものです。
これは、エドワード・トウブ(Edward Taub)博士とその協力者が行ったリサーチに基づくもので、実際に、患者の弱い上肢側を動かす能力が改善されるので、強い上肢側にもっぱら依存するのを止めることが実証されています。
このセラピーは、動きの質を著しく改善させるので、この方法で訓練を受けた患者の大多数は、日常生活の活動において、より影響を受けた手足の側(利かない側の手足)の運動量が実質的に増えます。
この方法は、脳組織や機能に著しい変化を起こす唯一のリハビリテーション技法です。
リサーチ・ラボでは各種のCI療法プロジェクトを行っています。
治療費は無料です。 患者を受け入れるかどうかは、プロジェクトが何時行われるかによって決まります。 現在、行っているのは、脳卒中あるいは外因性脳損傷後の上肢(腕)に関するセラピーです。
足に対するCI療法は、現在一時的に停止されています。
ただし、足の療法はタウブ・セラピー・クリニックでは受けることが出来ます。
現在、下記のCI療法リサーチプロジェクトでは積極的に参加者を募集しています。
脳卒中発症後12ヶ月以上の人。 アドリアーノ・デルガドまで連絡を下さい。
(Constraint-Induced Movement
Therapy Research Group / University of Alabama)
外因性脳損傷の方は、ステイシ・マッケイまで連絡を下さい。
(CI therapy / TBI Project / University of
Alabama at Birmingham)
特にCI療法リサーチ・ラボラトリについて多くの質問が寄せられています。
現在のリサーチプロジェクトで受け入れ可能な要件
― 脳卒中あるいは頭部損傷後、少なくとも1年を経過していること。
ただし、発症後6ヶ月でも評価プロセスを始められるので連絡を下さい。
― 19歳以上であること。
― 少なくとも、利かない方の手が、制限された動きではあっても、動かせること。
― バーミンハム地区の住人でない場合、治療およびテスティングの期間(通常3、4週間)の部屋代、食事代の支払能力があること。
― 著しい記憶障害、言語障害、過度な痛み、聴覚障害、或いは視覚障害がないこと。
― その他、プロジェクト活動に支障を来たす医学的な状況でないこと。
― 痙性を弱めるBotox注射を受けている患者は注射の後3ヶ月間はCI療法を受けることは出来ません。 そういう患者は、3ヶ月後に、CI療法リサーチプロジェクト参加のための評価を受けて下さい。
また、現在、痙性を弱めるバルコフェンのような薬を飲んでいる患者は、個人ベースで検討され、受けられるか否かが決められることになります。
リサーチ・ラボで行われるプログラムとは?
― プログラムには当ラボが開発した、CI療法(Constraint-Induced Movement
Therapy)という、新しい形態のトリートメント(治療)が用いられます。
その目的は、各種の負傷、特に脳卒中や頭部損傷による神経系の損傷を受けた手足を使う能力を改善させることにあります。
手に関して、このCI療法には、利かない方の手に対する集中的なトレーニングを課して、その手の動き(ムーブメント)をコントロールすることが含まれています。
更に、このトリートメントの間は、利く方の手に詰め物をした手袋(ミット)を常時装着し、日常活動で、利く方の手の使用を減らすようにします。
手袋(ミット)は、利かない方の手(弱い方の手)を、出来るだけ使うよう(患者を)誘導します。
ラボでの手の使用だけでなく、ここで改善したものは自宅に持ち帰れますので、実際の日常生活でも、より一層の独立性を得ることが出来ます。
ラボでは、脳卒中、脊髄損傷あるいは腰部骨折、による足の機能改善のためのCI療法も行っています。
現在はラボでは足のCI療法は中止されています。 しかし、トウブセラピー・クリニックでは現在も治療を行っています。
リサーチ・ラボの目的は?
― ラボは二つの主な目的を有しています。
最初の、最も即効的な目的は、弱いほうの手や腕を動かす能力を、改善することにあります。 トリートメント・プログラムは個別対応ですから、進歩を確かなものにする集中したプログラムを受けることが出来ます。
我々は、ここで受ける訓練が、ポジティブで実りあるものであること、を願っています。 我々は、影響を受けている腕(利かない方の腕)の能力を、ラボ内および家庭でも、伸ばしていくことが出来るようにお手伝いを致します。
また、トリートメントが終了した後もしばらくフォローアップを致します。
第2の目的は、脳卒中患者あるいは他の怪我で悩んでいる患者に対する適切、かつ実効的なトリートメントを特定し、それらのトリートメントをリハビリシステムに統合することにより、それがより多くの患者に適用できることを目指しています。
このプロセスにおいて、時に異なった病気の患者を見ることもあり、それらの患者のニーズに応じて、場合によっては、異なったトリートメント手順が要求されることもあります。
このセラピーは他の病気にも成功するのか?
当院では、このトリートメントの開始の1年以上前に脳梗塞の患者300名にトリートメントを行いました。 その多くは、脳卒中を発症して20年以上経過している患者でした。
改善の度合いは、個々人で幅がありましたが、多くの患者の、影響を受けた腕あるいは足(利かない方の手足)の機能的な能力に、著しい改善が見られました。
このラボの責任者は誰か?
このセラピーは、エドワード・トウブ博士と協力者により開発されました。
現在はバーミンハムのアラバマ大学とバーミンハム退役軍人メディカルセンターが管理しています。
この施設は、NIH(National Institute of Health)とVA(Veterans
Affairs)の基金で創設されました。
評価、選抜のプロセスはどう機能しているのか?
潜在的なリサーチ対象患者は、我々の医師、PTおよびOTセラピストによって、当該患者がこのプログラムにより改善するであろうと判断されることで、評価されることになります。
評価には、患者の健康状態、可動性能力、バランス、認識能力、機能能力を決定することが含まれます。
誰が治療にあたるのでしょうか?
セラピーは、タウブ博士と密接な関係のある熟練のスタッフ、および医師、PT, OTセラピストを含む他のプロジェクトのメンバーにより行われます。
セラピーは何処で行われるのか?
セラピーは、アラバマ州バーミンハムのアラバマ大学およびバーミンハム・ヴェテランズ・アフェアー・ミディカル・センターで行われます。
バーミンハム区域外からセラピーを受ける場合の宿泊は?
宿泊は、このプロジェクトでは用意されませんが、ホテルリストはプロジェクト・スタッフに言えば入手できます。
自分のニーズに合ったロケーションを選んでください。 また、治療期間の設定についてもお好きなようにアレンジしていただいて結構です。
ホテルから当施設までの輸送は、必要な場合、UABのバン、あるいはホテルのバン・サービスが行います。
トリートメントのコストはいくらなのか?
もし、リサーチプロジェクトに選ばれれば、トリートメント(治療)費用は無料ですが、食事代、宿泊代、輸送費は本人負担となります。
セラピーはどの位の期間行われるのか?
受けるトリートメントの種類によって異なりますが、通常は2週間半から3週間半となっています。
毎日のトリートメント量は、参加しているスタディによって可変します。
休憩時間は頻繁に与えられますが、これも各参加者のニーズにより可変します。
セラピーのセッションには患者以外の者を同伴できるか?
ゲストは施設までは来所できますが、セラピーを受けている間は一緒にいることは出来ません。
しかし、場合によっては、家族が自宅で、患者の弱い側の腕の使用を改善させるための助言を得るために、ラボに入り質疑をすることが出来ます。
もっと知りたいですか?
もっと知りたい場合には、このウェブサイトの最初のページに載っている二人のいずれかにコンタクトを取ってください。
ここにあるEメールアドレスにコンタクトされても結構です。 参考までに再度下記にリストを載せておきます。
(ダブっているので省略)
タウブ・セラピー・クリニックについて
最も革新的なCI療法として広く認知されているタウブ・セラピーは、脳卒中あるいは頭部損傷の患者が、発症後、何年経過していようとも、その利かない側の上肢あるいは下肢の使用を改善させるのに役立ちます。
世界で最も効果的な脳卒中のリハビリテーション・プログラムである、トウブ・セラピーはクリニックにおいて、95%以上の患者に著しい(動きの)改善が見られたことが実証されています。
セラピストがマンツーマンで付いて、利く方の側(上肢側)を使えぬようにすることによって、利かない方の側(上肢側)を使うことを再び使うことを学びます。
神経をリワイヤー(再構築)することで、トウブ・セラピーは脳を変えるだけでなく、人生そのものを変えるのです。
トウブ・セラピーは、“患者に、脳卒中になる前の彼らの生活を再び取り戻す希望を与えるのです” エドワード・トウブ博士
CI療法概説
プロセス
CI療法は、主に、脳卒中あるいは外因性頭部損傷(TBI)患者の利く方の腕(手)にミット(手袋)を装着して使えぬようにして、利かない方の腕(手)を集中的にトレーニングするもので、ミットは起きている時間の90%は付けて使えぬようにしておく必要があります。
これを2週間ないし3週間行いますが、どの程度、手が動かせるかによる損傷によっては変わって来ます。
何故、機能するのか
このトリートメント(治療)は、発症後すぐに形成される、利かない方の腕(手)を使わないという強い傾向(廃用性)に打ち勝つからだ、と考えられます。
更に、CI療法は脳を大幅にリワイヤー(再構築)します、つまり、トリートメント後に利かない方の腕(手)が、セラピー前より動くよう脳が働くと言うことです。
500人以上の患者が、当院と関係する各国のラボで治療を受けています。
約300人が当院で治療を受けています。 彼らは軽度から中度の脳卒中患者でした。(実際、大半の脳卒中患者はこの範囲に入ります。)
ほとんどの患者に、家庭における日常生活において、利かない方の腕(手)や足を使える能力が実質的に改善されました。
プログラムを受けるには?
プロジェクトに参加するには、自己抑制が出来ることが求められます。
家庭における実際のプログラムが、ラボにおいて行う訓練の他に、参加している各個人に実行するように与えられます。
参加者は、積極的にラボにおける日常のセッションにも、あるいはラボから離れた家庭でのセッションにも勤勉に励まなければなりません。
このガイドラインを忠実に行わない場合には、セラピーの効果も減少します。
最も改善するには、日常のプログラムをきちんとこなし、すべての支持されたプロジェクトに従う、ということです。
CI療法の他の使用
CIセラピーのテクニックは下記にも援用することが出来ます。
脳卒中、脊髄損傷、腰部骨折患者の足
脳性小児麻痺の子供の腕
ジストニー(筋失調)した音楽家の指の運動失調
脳卒中後の失語症患者の言語
小児CI療法
子供病院PT&OT部門リサーチWebサイトへようこそ。
我々は、子供の運動神経不全に関し、著しい進歩を示している、エキサイティングな新しいセラピーである小児CI療法の分野でリサーチを行っていることを嬉しく思っています。
このプロジェクトは、バーミンハムのアラバマ大学と子供病院が協力して行われています。 このセラピーはエドワード・トウブ博士と協力者により開発されました。
トウブ博士は、現在の仕事の責任者になっています。 元々のセラピーは、成人の脳卒中患者のために開発されたものです。 子供に対するセラピーは成人に対する研究から由来しています。
小児CI療法とは?
CI療法はトリートメント(治療)の一種で、脳卒中や頭部損傷という大事故の事後に脳に脳をリワイヤー(再構築)することを教えるものです。
これはアラバマ大学のトウブ博士らのリサーチに基づいたもので、患者が体の利かない方の側を動かす能力を改善させることを学ぶことによって、利く方の側に頼りがちになるのを防ぐことが出来ることを示しています。
このトリートメント(治療)を受けた多くの患者は、日常生活において、利かない方の上肢の使える量が実質的に増大し、動き(ムーブメント)の質が著しく改善されます。
脳組織、脳機能に如実な変化を生むことを示す唯一のリハビリ技法なのです。
CI療法を構成するのは?
OTのセラピストが実際のセラピーを行いますが、3つの主要素から成り立っています。
(1) (1) 利く側の腕は、上腕から指先まで軽量のファイバーグラスのキャストで、3週
間完全に拘束しなければなりません (2)利かない側の腕は、子供の成長過程に合わせた遊びの状況の中で訓練されます (3)ウィークデイは1日6時間、3週間の合計15日の治療となります。
セラピストは週末に、後見人の責任で実行させるべき家で行う課題を出します。
トリートメント(治療)が行われるのは?
子供病院でテストが行われますが、終わるまでに終日かかります。 日常のセラピーは子供が最も自然にいられる環境、自宅であるとか、町から離れた所から来ている場合にはホテルとかで行います。
平日はセラピストが1日6時間家に行き、子供を面白い新しいゲームに引き込ませることで役に立つような動きや運動技能を引き出すような活動を行います。
トリートメント(治療)では、公園、動物園、ファーストフード・レストランなどに、ウィークリーで行く外出も行われます。 これは子供に、実際にそういうことをすることによって、様々な状況に対応できる自信と独立心を得るのに役立ちます。
トリートメント(治療)が終了したら、子供病院で終日テストを行ってもらいます。
進捗状況を定期的にチェックするフォローアップのスケジュールの打ち合わせも行われます。
CI療法のコストは?
この研究に参加するには費用はかかりません。 プロジェクトに関わるすべての試験、治療は、この研究期間の間は無料です。 我々は宿泊や食費を払い戻すことは出来ませんが、ホテルやアパートの割引レートは供与できます。
宿泊リストについては、遠慮なく我々にお申し出ください。
CI療法は他にも有効なの?
CI療法は、トリートメント開始前の時点で、脳卒中発症後1年以上の成人をバーミンハムで400件、合衆国、ヨーロッパ、その他で数千件を救ってきました。
小児CI療法は、脳性麻痺、外因性頭部損傷、脳水腫の子供たちに福音を与えてきました。 それぞれの改善の量には幅がありますが、ほとんどの参加者の利かない側の腕の機能能力が著しく増大したという結果が出ています。
誰が小児CI療法リサーチを受けられるの?
脳性麻痺による片麻痺の2歳から6歳の子供を捜しています。 将来的には、このセラピーを他の世代、症状にも拡げて行きたいと思っています。
もし、貴方のお子さんが運動神経不全で一方の上肢に比べ、他方が著しく弱い(利かない)という症状であれば、今後の研究の対象にはなると思います。
革新的な脳卒中リハビリ・セラピーは次の段階へ − オートメーション
5月25日発行のアメリカ心臓学会の機関紙『ストローク』によると、CIセラピーの自動化バージョンである、AutoCITEが標準的なCIセラピーで得られる、脳卒中患者への効果と同等の結果が得られた。 これにより、脳卒中患者に対する革命的なリハビリ・セラピーの自動化バージョンが、セラピストが付きそう標準的なセラピーと変わらぬほど有効であることが明らかになった。
セラピーにかかる費用も劇的に低くなる可能性もあり、一層多くの脳卒中患者に適用できることになる。
CI療法の発見者であるアラバマ大学心理学教授で、バーミンハム退役軍人会メディカルセンターのエドワード・トウブ博士は、『標準的なCI療法は、効果的であるが、非常に労働集約的で、一人の理学療法士が長期間、通常は数週間、一人の患者に専従しなければならない。 一方、AutoCITEディバイスは、一人のセラピストが同時に数人の患者を診ることを可能にし、患者に対しても同じ効果が得られる。』と語っている。
脳卒中患者は、しばしば身体の片側の運動機能を失ってしまう。 CI 療法は集中的で厳格なPTを1日6時間、それを2、3週間、一人のセラピストが常時監視で行う。
患者の、影響を受けていない側の手は、詰め物の入ったミットで拘束される。 患者は、影響を受けている、悪い方の手または腕を使って多種の仕事を行わなければならない。
トウブ博士のリサーチ結果によれば、CI療法によって、患者は日常生活において影響を受けた側の手または腕を使う能力が実質的に改善されている。
AutoCITEは、標準のCI療法で使われる8種類のタースク(訓練)を、それ用にデザインされたワークステーション上で操作できる装置から出来ており、それを使う患者によって高さや距離を自動的に調節できるようになっている。
コンピューターの画面が、標準のCI療法と同じ頻度、強度で、各タースク(仕事)を患者に促すようになっている。
タースクが無事に終了すると、それまでのベストスコアがグラフでコンピューター画面に現れ、患者を勇気付けるようなポジティブなフィードバックが、テキスト・メッセージで用意されている。
患者自身が、用意される日常に必要とされる更なるタースクと競争するように見えると、トウブ博士は言っている。
トウブ博士のリサーチチームは、軽度から中度の機能不全を患った27人の脳卒中患者
でAutoCITEスタディを行った。 AutoCITEをどう使うかを学んだ後で、患者はセラピーの時間中100%監視されるグループ、時間中50%を監視されるグループ、時間中25%を監視されるグループに分けられた。
その結果、『25%および50%グループでも100%グループと変わらず効果的であった。』とトウブ博士は語っている。
『一層重要なことは、AutoCITEを受けたすべての患者が、マンツーマンで行われる標準的なCI療法で得られるのと同様、腕および手に同じ効果が得られたと言うことだ。』
AutoCITEプロジェクトは、調査開発オフィス、リハビリサービスR&D、退役軍人会のファンドで行われ、リサーチはバーミンハムVAメディカル・センターで行われた。
ワークステーションは、カリフォルニア、パロアルトのVAメディカル・センターのリハビリ・エンジニアによりデザインされた。
これは運動機能障害に対するリハビリでは初めての自動化ディバイスであり、セラピーの費用が高いためにCI療法を受けられなかった、数え切れない障害を持った脳卒中患者にもCI療法で得られる効果を与えることになるだろう。
『CI療法は現在ほとんどの保険ではカバーされないので、費用は高いものに付きます。
何故なら、一人のセラピストが通常は終日一人の患者を診なければいけないだ。』とトウブ博士は語る。
『50%あるいは25%の監視でも効果に遜色がないことが分かったので、数台のAutoCITEワークステーションの助けを借りれば、一人のセラピストが複数の患者に対して実効的なリハビリを行うことが出来るし、セラピーにかかる費用を劇的に引き下げることが出来る。』
AutoCITEプロジェクトに関するトウブ博士の協力者には、ディバイスの製造管理を行ったハンター・ホームズ・マグワイヤVAメディカル・センターのピーター・ラム博士、バーミンハムVAメディカル・センターのフリップ・ハーディン、アラバマ大学のPT医学・リハビリ学部のヴィクター・マーク、MD、アラバマ大学心理学部のジテンドラ・ウスワッテ博士が名前を連ねている。
脳性麻痺の子供たちに希望を与えるアラバマ大学の脳卒中リハビリ・セラピー
『小児科医学』2月号で発表された新しいスタディによれば、脳卒中患者のリハビリテーションとして、UAB(アラバマ大学バーミンハム校)のリサーチャーによって開発されたPTの新しいセラピーが、ある種の脳性麻痺(CP)の子供たちに有効であることが明らかになった。
スタディの著者によれば、脳性麻痺で片側不全麻痺の子供たちが、CI療法を受けた後で、運動機能に著しい改善を示した。
『ある子供たちは、脳卒中あるいは外因性頭部損傷の成人と同様、脳性麻痺のために他方の上肢と比較すると、著しい運動欠陥を持つ片麻痺であった。 我々は、成人の脳卒中後の、運動機能回復のためにCI療法が極めて効果的であり、片麻痺の子供たちの場合にも同様の結果が得られるか、をテストするのは当然のことであった』とアラバマ大学心理学教授であり、CI療法の創始者であるエドワード・トウブ博士は語る。
CI療法は、良い方の側を拘束して、患者に悪い方の側の手足を使わせる訓練で、1日数時間、それを連続して数週間行うものである。
CI療法の効果は充分に証明されており、この療法は世界的に使われ始めている。
研究チームは、カレン・イコルズ博士、ステファニ・デルーカ博士、シャロン・レイミ博士が含まれており、研究ベースはUAB機能不全開発スパークス・センターに置かれている。
18人の、6歳以下の、脳性麻痺による片麻痺の子供たちで研究は行われた。
9人の子供からなるグループには従来の治療法が行われた。 別の9人の子供は、小児CI療法として知られるCI療法に手を加えた治療を、毎日6時間、21日間受けた。彼らの強い方の腕は軽量のファイバーグラスのキャストで拘束されたままの状態で、セラピストが遊びを通して、手を伸ばしたり、ものを掴んだり、錘を持ち上げたり、手でジェスチャーをさせたり、というフィジカルなタースク(仕事)をやらせた。
この結果、脳性麻痺から起こる片麻痺の子供に対する小児CI療法が、患者の弱い方の上肢の運動機能に多大な改善が見られることが分かった。
『小児CI療法は、悪い方の上肢を動かすことに大きな改善が見られる、少なくとも成人の場合と同等には』とトウブ博士は語る。
多くの子供に新しい運動行動や機能的な行動が見られた。 それらはこのセラピーを受ける以前には見られなかった行動で、セラピーを受けて腹ばいを始めたり、2人の子供は自力できちんと坐れるようになった。
改善はセラピーを受けた後、6ヶ月のフォローアップ・テストでも維持され続けていた、と共同研究者のデルーカ博士は語っている。
『セラピストや子供の両親から、多くの子供に日常生活で質の改善が見られるという、その後の、子供たちの改善の証拠が寄せられている。
ある少年は、それまで使えなかった弱い方の腕を使って、野球を楽しんだり、父親と一緒に釣りを楽しんだりしている』とも語っている。
トウブ博士は、成人に対するCI療法にも当てはまることだが、こういうリサーチ結果を見ると、従来行われているより、一層集中的に小児リハビリテーション・サービスを行えば、より大きな効果が得られ、効果が維持できる、ということを示唆している、と語っている。
Constraint−Induced Movement
ほとんどのストローク(脳卒中)患者はある程度まで回復はするが、多くの患者に著しい感覚運動と認識の不全が残り、介護者や社会からの長期的な援助を必要とする。
文献あるいは一般的な臨床体験は、運動神経の回復は通常、脳卒中発症後1年以内にプラトー(学習高原)に到達し、それ以上の改善は起きない、という事実を支持している。大概の脳卒中リサーチは、神経防御戦略を用いて、急性期に脳の負傷を最小限に抑えることに集中している。
代替の処置は、リハビリで改善を促進するものだが、これは改善というより代償に焦点が合わされている。
患者は、日常生活において影響を受けていない側を使うことを教えられるが、これは廃用性行動を発展させてしまう。
廃用性行動理論によれば、影響を受けた上肢を使おうとするいかなる試みも失敗に帰することになり、その後、影響を受けた上肢の使用を止めるという結果になる。
影響を受けた上肢を動かすことは努力の要ることであり、その結果、患者は影響を受けていない上肢を使うことを選択してしまう。
廃用性行動は、影響を受けた上肢の皮質に顕著な痙性を引き起こす。
脳卒中発症後に、感覚運動を改善させる他の方法は、患者に無理やり片麻痺上肢をコンストレイント・インデュースド・ムーブメント(CIM)を受けさせることだ。
CIMの目的は学んでしまった廃用性行動に打ち勝つことだ。
CIMは条件に対して反応するテクニックではなく、影響を受けた上肢を使うことによって改善させるというものである。
CIMは猿に行われた機能障害研究から派生し発展したものである。 これらの研究で、行動テクニックは神経学的に損傷を受けた上肢の運動パフォーマンスを改善させるために使われるということが判明した。
CIMは急性期のリハビリ・ステイ(脳卒中発症後1〜2週間)中に適用できるのか、あるいは従来のセラピーと較べより効果的なのかを決定するパイロット・スタディが行われた。 23のランダムな主題がパイロット・スタディにかけられ、CIMと従来のセラピーが比較された。
その結果、早期導入が廃用性行動を抑えることが分かった。 CIM療法グループがアクション・リサーチ・アーム・テストで一段高いスコアを獲得し、ピンチのサブスケールのスコアも著しく高得点だった。
ARAの握る、掴む、および総合動作のサブスケール・スコアの平均の相違は、統計学的なシグニフィカンス(顕著さ)には到達していなかった。
従って、急性期のリハビリ期間におけるCIMセラピーの臨床トライアルは今のところ可能性があるに留まる。 Dromerickは、脳卒中後のCIMが従来のセラピーより優れているかどうかを決定するには長期間にわたるリサーチが必要である、と結論付けている。
一般的にすべてのCI療法では、影響を受けていない上肢の動きを制約するテクニックが含まれる。 2週間の間、起きている90%の時間、利く上肢をつり包帯で固定し、利かぬ上肢を集中的にトレーニングする。 治療的効果はクリニックにおけるだけでなく実際の生活でも、患者が利かない上肢を日常使う機会が増大し、効果的であることを示している。
このセラピーに関する研究は、同じ期間にわたる実生活での腕の使用に変化なし、あるいは減少を示すコントロール・サブジェクトで行われた。
ウルフ・モーター・機能テストがCIMの効果を検討するものとして開発された。 クックは、テストは高度な相互信頼性、内部一貫性、試験―再試験の信頼性を持っていることを示した。 また、急性期の片麻痺主題を用いた時も安定していた。 このことは機能テストがリサーチ、臨床ともに使えることを示している。
機能テストにはCIMその後の、評価のバイアスの可能性は含まれていない。
このセラピーに関して多くの利点があるが、いくつかの潜在的な安全性について危惧する声が上がっている。 苦痛な過使用症候群と弱い、不器用な上肢に集中するストレスが潜在的な問題として出て来ている、
別の焦点は、CIMが急性期のリハビリで運動機能の回復をあまり強調すると代償的なテクニックと妥協し、結局ディスアビリティ(不全)を昂進させてしまうということだ。最後に、動物実験は障害後、早期に激しい運動活動量が増加していることを示している。
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