それでは、どんなに親切な部屋探しの方法を紹介している文献・ホームページでも明かされていない「よい部屋の見分け方」を伝授します。つまりは不動産屋も教えない「本音」の部分に焦点を当てています。
かなり細かく面倒な方法だとは思いますが、多大な労力と費用を費やして引っ越した後に後悔するならば、これくらいのチェックは屁でもないと思って下さい。
ただし、すべてが以下の項目に当てはまるということはありませんので、ご自身で納得されれば、それが一番確かな結論だと思います。よき参考書になれば幸いです。
内覧でチェックすべき点
1、本当の鉄筋コンクリートのマンションを選べ
2、築年数(建築年月日)確認と部屋の雰囲気に騙されるな
3、収納部分で工事過程を垣間見ろ
4、水まわりについて
5、こもった匂いを突き詰めろ
6、壁の遮音性
7、ベランダ・日当たりについて
8、道路状況は、時間・曜日を変えて何度も見る
9、周りの住人の質を確認する
10、住環境がよいと思う前に・・・
管理会社(不動産屋)との駆け引き
1、不動産屋の選び方
2、契約はあせらずに
3、隣と上下階の住人を確認
4、下見での不明な点はどんどん指摘せよ
内覧でチェックすべき点
1、本当の鉄筋コンクリートのマンションを選べ
不動産屋で分類している「アパート」と「マンション」の違いは、「木造」か「そうではない」かといった点にあるのは皆様もすでにご承知のことと思います。(詳しくはこちらを参照して下さい)
・鉄筋(鉄骨)コンクリート
・鉄骨造り
しつこいようですが、バブル期(昭和末期〜平成4年頃)以降に建てられたものは要注意です。最近流行りのワンルームにユニットバス(2点でも3点でも同じです)にミニキッチンと揃えば、随所に手抜き工事の痕が発見できる部屋がゴロゴロ出てきます。
立ち会い人がいっしょに部屋を内覧するときには、必ず収納部分を開けます。ここで「ああ、たくさん入りそうですね」などと納得して扉を閉めてしまってはいけません。よ〜く中の造りを見てみて下さい。使われている材質(ふつうはベニヤの合板ですが)とそれを支える柱を見ればどんな工事をしたか伺え知れます。もしずさんな箇所を見つけたら、その部屋はそれなりの造り方をしたと言えると思います。
・水圧
・風呂、トイレのチェック方法
立ち会いの業者がいっしょときには、部屋に入ると真っ先に換気のため窓を開けます。そこで、このこもっていた匂いを瞬間的に覚えてください。
いよいよ核心にせまってきました。こんなことを言わなければならないほど、いまのマンション(もどき)はチャチな構造に成り下がったのです。
たいていの物件はベランダ(バルコニー)がついていますが、賃貸ではその奥行きが80?前後のものが多いようです。これって、なにも置いてなければ広く感じますが、洗濯物を干すと実に手狭に感じます。しかも最近の竿受けは手すりに取り付けられているタイプがほとんどで、外観的にはスマートなのですが、これはほとんど使い物になりません!
下見は休日の午前中に、と言いましたが、この時間帯はいちばん交通量の少ない時ですので、できれば平日の朝・晩にも足を運び、部屋の前を通る車の数や人通りを見た方がよいでしょう。
自分の住む予定のマンション周辺の住人の質も重要な観察事項です。
ひとり暮らしには欠かせないコンビニは近くにあれば便利なものですが、自室の一階に店舗のあるマンションは敬遠した方が無難です。とくに24時間営業のコンビニでは、深夜に改造車を転がして耳障りなエンジン音とともに若者が集まってきます。買い物をするでもなく、出入口に座り込み長時間の集会がはじまったら目も当てられません。
管理会社(不動産屋)との駆け引き
賃貸住宅を探すには不動産屋に足を運ぶことから始めますが、では、どの不動産屋が良くて悪いのか、という素朴な疑問を持ったことはありませんか?
そこで気にいった部屋を見つけるとさっそく下見ということになります。建築中の新築物件やまだ人が住んでいるという場合を除き、早ければ即日、遅くても数日以内に見ることができるはずです。もし後日になる場合は貴重な時間ができたわけで、場所を聞いて外観・環境だけでも見ておきましょう。それでいまいち・・・と思っても内覧はしておくべきです。経験を積んでおくことは後々の強みになります。
さて造りもしっかりしていると確認できたら、あとはいかにうまく近所づきあいをするかといった具体的な考えが頭をよぎると思います。
どんなに古い部屋でも入居時には「原状回復義務」により、極端な話、新築時と同じ状態に戻っているはずです。とはいっても人が住み、年月が経てば汚れや不具合箇所が出るのは当然です。そこで、もしそのような箇所を下見の時に見つけたら入居前に管理会社へ報告しましょう。
この「そうではない」というのがひっかかりますね。
これは、一部でも木以外の資材が使われていたらマンションの肩書きをもらえるという落とし穴があるのです。
細い棒状の鉄筋やH型の鉄骨をコンクリートで固めてゆく、言わずと知れたポピュラーなマンションの製法です。以前はほとんどがこのタイプでした。
以前と言うのはバブル期以前を指すと言っていいでしょう。つまり築15年以上の3〜5階建て以上のマンションがだいたいこの造りです。
これらには建築当時の流行が随所に見られ、たとえば和室があったり、トイレと浴室の仕切りが無かったり(とはいってもユニットバスとは違い、体を洗うスペースがあるタイル張りが標準です)、クローゼットのかわりに布団の出し入れに便利な押入れの存在、と今では少々時代遅れな構造ですが、小さな子供のいる家庭には十分にその価値を発揮しているようです。
最近の低層(2〜3階建て)マンションはほとんどと言っていいほどこのタイプになっています。
厳密に言うと「コーポ」や「ハイツ」と呼ばれるアパートとマンションの中間に位置する、なんとも中途半端な賃貸住宅をも「マンション」の仲間にしているものもあります。
特徴として、ぱっと見の外見は高級感あふれるタイル張りか、おしゃれな塗装で凝ったデザインの窓枠などを配置し、木造アパートとは違うのよ!と自己主張していますが、造りとしては、しっかりとした塗り壁で仕切った木造アパートよりも始末の悪い、ペラペラの壁で隣室と仕切られた、プライバシーもなにも無い部屋になっていることが多いようです。バブル時期以降建築されたマンション(などと呼びたくありませんが…)に多く見受けられます。
「鉄骨」とは、言葉どおり骨組みを指し、壁や床面についてはなんの材料を使っているのかまったく情報がない点に注意が必要です。
しかしシンプルかつ豪華(そう)な内装は若者に人気があり、このような部屋に好んで住むのは地方出身の大学生と、そのまま東京で就職した若手独身会社員が中心となります。(とまあ、決め付けてはいけませんが…)
繰り返しますが、本来はアパートよりもマンションのほうが遮音性などに優れているはずなのに、昔ながらの木造建築で塗り壁のアパートの方がプライバシーを確保できるというおかしなことになっています。
しかも新しいマンション「気取り」の方が家賃は高めに設定され、とくにバブル期の金利が高かった頃に建設されたものは、その分も加算されていると思われるのでまったく馬鹿げています。
高めの家賃に薄い壁、こんなふざけた部屋にだけは住まないように十分注意しましょう。
とくにバブル全盛時代に建設されたものは、高級感あふれるドアやサッシ、カラン、フローリングなどを使っています。もちろんそれが悪いとは言いませんが、その雰囲気にだまされず、以下の隠された手抜きを見破って下さい。
クローゼットならパイプ支柱根元部分の接合の仕方、壁の留め方(釘やネジを使っているならまだいいほうですが、最近はホッチキスのようなものでバシバシ簡単に留めています。その針の間隔がいい加減なようであれば、それなりの工事をしていたということが言えると思います)、また押入形式なら棚を下から覗き込んで見てください。いちばん人目につきにくい部分をいかに処理しているかでその建築業者の姿勢がわかります。(例えば、たわみ、釘の打ち方、ネジの締め方、板の配置方法などをチェック)
実際、私の今住んでいる部屋の押入は、折り戸2枚の扉で全開できる構造になっていますが、よく見ると左右の壁に鉛筆で印がつけられていました。どうやら最初はクローゼット構造にする予定だったらしく、そのためのパイプをつける準備をしていたようです。
つまり、工事の途中で設計変更をしたというのがこれで見て取れるわけですが、なぜ変更をしなければならなかったのかと考えてみました。
その結論は、支えあう壁がペラペラだったため、一間分の幅のパイプを支える強度がなかったからではないか?というものです。
これって随分といいかげんな設計と工事をしているといえるのではないでしょうか。
一般に築20年以上の古参マンションでは全体的に水圧が低い場合があります。理由として水道管の老朽化(=管の中に錆やゴミが詰まっている)があり、確認方法としては水道の蛇口を数十秒出してみて、その勢いと錆臭ささが残っていないかといったことぐらいでしょうか。管理会社(不動産屋)に「いつ水道管の交換をしたか」と聞いてみてもよいのですが「今後交換予定です」などとはぐらかされたらどうしようもありません。
とにかく水の出の悪い環境というのは使い勝手が悪いだけではなく、精神的にもイライラしますので、水まわりは慎重に確認して下さい。
まず風呂についてですが、築年数が古いマンションになると追い焚き式の風呂釜がついている場合があります。これはうれしいことですが、独り暮らしでは追い焚きというのは案外使わないものです(大量に使うお湯や使用後の掃除の手間などを考えると、シャワーで済ませる事が多いです)。おまけに古いタイプのもの(たとえば点火するときにつまみを押しながらレバーをカチカチ回すようなやつ)ではいっしょについているシャワーの水圧が低くていらいらすることがあります。
水圧の点ではユニットバスがよいでしょう。
また風呂・トイレ別の場合、トイレについては換気扇の有無を確認してください。よくみると換気口はあるもののそのスイッチがどこにもない、という場合があります。これは単なる穴であって、ちっとも換気の役割を果たしていません。設計者による故意の手抜きで、こんな部屋に住んではろくなことはありません。
いつまでも臭いの残るトイレなど良い気分ではありませんよね。毎日お世話になる空間ですからこの点は妥協はしないほうが賢明です。
・ガスコンロとエアコンは付いていてあたりまえ
ひと昔のマンションにはガスコンロ持ち込みという物件がかなりありましたが、最近では組み込み式(ドロップインコンロ)が主流のようです。コンロ持ち込みだとガス台を購入しなくてはならず、もしまた引っ越しをするときにコンロ付きの物件になったら、その処分に困ってしまいます(私もこの経験者で、幸い実家で引き取ってもらえたので無駄にはなりませんでしたが)。
またエアコンも同様です。自腹で購入となると一カ月分の家賃が飛んでしまうほどのものですから、できればエアコン付きの部屋が無難でしょう。故障したときにも、状況によっては管理会社の方で修理をしてもらえます。
まあこれは人それぞれの価値観の問題なので、絶対にあった方がよい、とは言いませんが・・・
何の匂いだったか?その主な発生源は何処か?それを突き止めておいてください。あなたがここに住むようになり、数日間旅行などで部屋を留守にしたときに同じような匂いがこもるのです。
私が前に住んでいた築30年ほどのマンションは、畳の香りとかすかに小便大便の混じったようないやな匂いが混同していました。どうやら便器の付け根に溜まった汚れがその原因のようですが、住みはじめてからもトイレを締め切るとその匂いが復活するので、ドアはいつも開けていました。
匂いは音よりもたちが悪いものです。とくに古い物件は十分に注意しましょう。
窓を開けたら、外の音が部屋のなかを駆けめぐると思います。うるさい環境ではちょっと、という方は、窓を閉めきってしまえば何とかなるだろうとお思いでしょうが、ところがどっこい、手抜きマンションはそんなたやすく安心した暮らしを与えてくれません。
そこで一度全部の窓を閉めきって下さい。前の通りをほとんど車が通らなくて静かだと思っても、人くらいは通るでしょう。連れ立って歩いてくる人の会話は聞こえませんか?思ったより鮮明に会話が聞こえたらアウトです。ましてや自分の部屋の前(下)で立ち止まって奥様連中が井戸端会議など始めたら目も当てられません。まだじゃんじゃん通りすぎる車の音のほうが我慢できます。おまけに携帯電話の普及した現在では、独りで歩く物静かそうな女性が、バカ丸出しのくだらない話をして通りすぎることもあり、一種の公害になりつつあります。
隣室との壁の薄さも去ることながら、外壁の薄さも考慮して下さい。夏場など高温の日には、陽の当たっている外壁を部屋の中から触ってみて下さい。ほんのり暖まっていたら「薄い壁」であることは確かです。基本的には鉄筋(鉄骨)コンクリートの壁でこのような現象はないはずです。
ちなみに隣室との壁の遮音性を確認するには、隣に物音を出してもらうしかありません。スイカを買うごとく、トントンと壁をたたいても素人には何もわかりません。ということで、できれば住人が部屋にいる可能性の高い時間帯「休日の午前中」に下見をすることをお勧めします。この時間帯なら洗濯機を回している可能性もあります。すると隣室のモーター音がもろに聞こえることもあり、そうなったら早めに他の物件を探しましょう。
というのも高さが足りず、ズボンなど長いものを干すと裾が床に付いてしまいます。最低でも1m20?以上の高さは欲しいところで、やはり屋根からぶら下がっている(あるいは窓上に突き出ている)竿受けがベストです。
私は現在、手すりに付いている竿受けに、使わなくなったパイプベッドの残骸を組み立てて針金で縛りつけ、そこに竿を載せています。(こうして高さ1m強になりました)
しかし目の高さに竿があると目障りで邪魔でもあり、すっかり洗濯物を干すだけの空間になってしまいました。
また布団もこまめに干せば快適な眠りを得られます。やはり南向きにベランダがある物件をお薦めします。北向きは冬の寒さが身に沁みますし、暖房費もバカになりません。
最近はベランダに布団を干してはいけないという気取ったマンションもあるようです。何を勘違いしているのか分かりませんが、人が生活をする以上は日光消毒禁止などというバカな話はなく、この点も不動産屋に確認して下さい。(ただし高層マンションでは落下防止のためという正当な理由で禁止しているところもあります)
狭い通りでも大通りからの抜け道になっていたら、この時間帯に集中して車が通り抜けてゆきます。こうなると安心したマンション生活を送るのは、はかない夢と化します。
また駅への通勤経路になっている通りでは、朝早くから終電までコツコツ足音が響きます。先にも述べましたが、携帯電話の普及で、恥ずかしげもなく独り言を漏らす輩も増えていますので、このような環境も敬遠した方がよいでしょう。また夜には酔っぱらいが肩を組んで意味不明なことをわめきながら千鳥足で通り過ぎ、それだけならまだしも、汚物をお土産に置いて行くバカもいますので、繁華街の近くだけでなく、閑静な住宅街でもこのような通りには注意が必要です(駅と学校・大企業・工場などの中間に位置するマンションはいけません)。
とにかく、昼間は静かな住宅街と思って安心していると、些細な音がよけい耳につきます。
道路状況は、隣室の壁と同じくらい神経質に観察する必要があります。
さて、そこでどのような通りが理想的なのか?を私の体験を基に消去法で考えてゆきましょう。
まず、一方通行のような細い通りで、向かいにも住宅が建て込んでいるようなところは物音がよく響きます。とくに車の往来が激しかったら最悪で、テレビを見ていてもその音声がかき消されてしまいます。
また、上記のような通りで、あきらかに車の通行が少ないことがわかったら、マンション周りの細い道も観察して下さい。たとえばあなたの部屋が角部屋だったら、そのすぐ脇の道はどんな状況ですか?いま私の部屋の脇の道は、その奥に車止めがあるため通り抜けられず、配達や近所の車のよい駐車スペースに利用され、朝から夜まで入れ替わり車が入ってきます。これもひじょうに癪なことです。
車も通れないほどの細い路地であったらもう安心、と言いたいところですが、駅への近道になる勤め人の抜け道になどになっていませんか?いま近所でこのような路地があり、私もたまに使っているのですが、住人にしてみればたまらないことでしょう。人ひとりがやっと通れるくらいの、知らなければ誰も立ち入らないだろうと思われる路地ですが、そこの家はトタンで窓を目隠したり、一日中雨戸を閉めて防衛しているほどです。自室の窓のすぐ前を早朝から深夜まで人が通るというのは精神的にもダメージを受けると思います。
以上、私が経験した悪条件を取り上げました。こうなると疑心暗鬼に陥ってしまいそうですが、入居してから悔やむよりはよいかと思います。
現地ではあらゆることを「最悪の状況」に置き換えて考えてみて下さい。
手っとり早いのが洗濯物を観察することです(しかしあまりじろじろ見ていると変態と間違われるので注意しましょう)。人間は外見で判断してはいけないとは言いますが、服装はその人の性格や生活環境を反映していると思います。変な服が干してあったら注意して下さい。
他には駐輪場や玄関前に止めてある自転車の数や種類を確認して下さい。集合住宅の場合、総戸数に対してママチャリが多いと家族世帯中心と思われ、子供も小さいのがいるのか年頃のがいるのも分かると思います。また数が少ないと独身者(とくに地方出身者の学生等)が中心と思われます。原付バイクや中・大型バイクが光っていたら要注意です。深夜に仲間が集まってきて騒音を出す可能性大です。
またハンドルを変形させている間抜けな自転車があれば、親のしつけが行き届かない頭の悪い中・高校生がいて、深夜になると活動し出します。すると周辺住民は安眠できないという図式が完成します。
騒音のほかにも煌々と輝く看板の光害にも悩まされます。夜ゆっくりと眠りたい方には地獄に日々が待っています。
意外かもしれませんが、公園が窓の外に見える場所も鬼門です。理由はコンビニと同じで、夜光虫の若者が集まり、未成年が堂々とタバコをふかしながらだらだらと遊び呆けます。
昼は小さな子供がささやかに遊ぶような公園でも、夜は一転して悪魔の巣窟と化す公園をあなどらないで下さい。
答えを言ってしまえば、どこも似たりよったりです。最近では不動産屋同士で物件情報を相互に流しているので、どこで探しても、どこで申し込んでも同じなのです。ということで、いかに他の不動産屋と情報交換をしているかで、たくさんの物件から選べるかが決まります。
その見極め方ですが、自分の希望(場所・間取り・賃料など)を言った後に、どっさりと資料を持ってきてめくり始めたら○、さらに「ご自分で探しますか?」とその分厚い資料を貸してくれたら◎です。数枚の間取り図だけを持ってきて「うちのお勧めはここなんですが」というところは敬遠した方がよいでしょう(ただしその後に○のパターンに入る場合もあります)。
どのみち部屋の検索はタダなので思いっきり利用しましょう。希望の物件がなかったら他の不動産屋に移動すればよいまでです。
私も一日に数件の不動産屋をまわったこともありますし、要は受験や就職試験と同じで、面倒くさがらず、どんどん不動産屋の掛け持ちをしましょう。
さて実際に見てみて納得のゆく部屋だったとしましょう。不動産屋にその旨を告げると、まずこう言われると思います。
「すでに下見したお客さんがいるから、早いところ手を打たないと先越されちゃいますよ」
ここであせって契約を交わすと失敗の元です。経験者の私が断言しましょう。不動産屋にしてみればどんどんさばいた方がよいのは当たり前ですし、大家も早く部屋が埋まることを望んでいます。もし、本当に先を越されてしまったらそれはそれで仕方のないこと、縁がなかったと思ってください。他にも物件は星の数ほどあります。
内覧でチェックすべき点の8〜10でも述べましたように、周りの環境を十分観察する必要があります。1回の下見で決断するのは時期尚早です。
しかし、こればかりは住んでみなければ分からないことで、たとえ引っ越しの挨拶をしたときに感じのいい人だったとしても、とんでもない騒音を出す輩だったりする場合もありますので「運」としか言いようがありません。
しかし、一般的に以下のような人が隣人(上下・両隣)だったら十分に注意しましょう。(これにあなたが当てはまったら、加害者にならないように細心の注意が必要です)
まず学生。はじめてのひとり暮らしで羽目を外してしまうのがこの人種。友達を部屋に呼んで夜遅くまで騒ぐというのはすでに定番になっています。しかも彼ら(彼女ら)は4年間だけの仮住まいという感覚で住んでいますので、近所迷惑などどこ吹く風という考えのバカが多いのも事実です。せめてこれを読んでいる君たちは、他人に迷惑を掛けない暮らしを心がけてください。
つぎに小さな子供のいる若い夫婦。独身が住むような狭い間取りの部屋に住む夫婦には小さな子供がいることがあります。その子供がばたばた走り回る家庭が上の部屋に住んでいたら要注意です(どんなに厚いコンクリート床でも、振動に対しては敏感に反応してしまいます)。しかも若い夫婦に限って夜遅くまで起きていて、ドタバタ足音が響いたりします。子供だから仕方がないなどという自己中心的な発想だけはしないよう注意しましょう。
以上、隣人に関する情報は入居前に管理会社へ聞くとプライバシーの侵害にならない範囲で教えてくれます。しかし、過去に騒いで苦情を言われたことがある、などというマイナス情報は一切教えてくれないのはあたりまえで、「静かな人ですよ」という、管理会社の常套句で済まされます。そんな見え透いた言葉にだまされないように、下見の段階で慎重に隣近所の様子を伺い見るしかないでしょう。
私の場合、部屋全体の壁紙が汚れたままだったので、そのことを言うと「知らなかった」といったとぼけた態度で「では退去時に壁紙の交換云々とは言いませんので、このままでいいですか」ということだったので承諾しました。が、しかし契約書にはそのことが一言も書かれていなかったため、その場で手書きによって「壁紙は一切交換していません」という一文を付け加えさせました。
金銭に関わることだけに、後になって言った言わないの水掛け論を避けるためにも、きちんと証拠を残すことが第一です。
なお、入居後に使ってみて気がついた不具合(例えば扉や窓の開閉状態、電灯の球切れ、水漏れなど)は早いうちに言って直してもらいましょう。時間が経てば経つほど「借主の負担」分になってしまいます。