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- 21 : [三国志演義] 第二十一回 曹操酒を煮て英雄を論じ、関公誠を賺きとって車冑を斬る
- 22 : [三国志演義] 第二十二回 袁・曹おのおの馬歩三軍を起こし、関・張共に王・劉二将を擒とす
- 23 : [三国志演義] 第二十三回 禰正平衣を脱いで賊を罵り、吉太医毒を下って刑に遇う
- 24 : [三国志演義] 第二十四回 国賊兇を行なって貴妃を殺し、皇叔敗走して袁紹に投ず
- 25 : [三国志演義] 第二十五回 土山に屯して関公三事を約し、白馬を救って曹操重囲を解く
- 26 : [三国志演義] 第二十六回 袁本初兵に敗れ将を折れ、関雲長印を挂け金を封ず
- 27 : [三国志演義] 第二十七回 美髯侯千里を単騎で走り、漢寿侯五関に六将を斬る
- 28 : [三国志演義] 第二十八回 蔡陽を斬って兄弟疑を釈き、古城に会して主臣義に聚る
- 29 : [三国志演義] 第二十九回 小覇王怒って于吉を斬り、碧眼児坐して江東を領す
- 30 : [三国志演義] 第三十回 官渡に戦って本初敗績し、烏巣を劫って孟徳糧を焼く
- 31 : [三国志演義] 第三十一回 曹操倉亭に本初を破り、玄徳荊州に劉表を依る
2002.1.21 (Mon)
★[三国志演義] 第二十一回 曹操酒を煮て英雄を論じ、関公誠を賺きとって車冑を斬る
2002.1.22 (Tue)
★[三国志演義] 第二十二回 袁・曹おのおの馬歩三軍を起こし、関・張共に王・劉二将を擒とす
袁紹動く。
「小心者」呼ばわりされたのを人づてに聞いたのか、袁紹はついに曹操討伐を決意する。まずは陳琳に悪口満載の檄文を書かせ、各地に貼り出していく。その檄文は、曹操の頭痛が消えるほどの名文だった。
まあ、檄文の内容はともかく、曹操の頭痛持ちにちゃんと伏線があったことに驚いた。というのも曹操の持病は、次の第二十三回で重要な役割を果たすのである。
後半は張飛が策略を用いるの巻。張飛が自軍の兵士を一人捕まえ、ぶん殴ったり、辱めたりする。当然、兵士は敵陣営に逃げる。そして、復讐とばかりに張飛の作戦を漏らす。劉岱はそれに対応しようとするものの、実は一連の動きは張飛の引っ掛けだった。こうして番長はまんまと劉岱を生け捕ってしまう。
何たる力業。兵士を犠牲にするところが張飛らしい。張飛が下の者に厳しかったことを示す好エピソードだ。
2002.1.23 (Wed)
★[三国志演義] 第二十三回 禰正平衣を脱いで賊を罵り、吉太医毒を下って刑に遇う
曹操暗殺計画が露見する。
この回はイベントがてんこ盛り。
まずは、第十六回、第十八回で活躍した張繍&賈ク。この回では二人が曹操に降るのだけど、その時の賈クの理屈が凄い。以下、要約。
- 曹操は天子を擁している。
- 多勢の袁紹に従っても重用されないが、無勢の曹操になら重用されるはず。
- 天下に大志を抱く曹操は私怨を捨てるはず。
何たる読みの鋭さ。こうして賈クは、曹操の息子を殺したにもかかわらず、重用されることになる。「子供はまた産めばいいが、有能な家臣は得難い」といったところか。その昔、漢の高祖も車で逃げるときに子供を投げ捨てていたし(重量を減らすため)。昔の人はもの凄い合理主義者だったのだ。
続いては、演義一の奇人・禰衡が華々しく登場。毒舌の刃でもって曹操配下を次々とぶった斬っていく。以下、斬られた人たち。
- 荀彧=弔問の使者
- 荀攸=墓守
- 程イク=門番
- 郭嘉=文章の読み役
- 張遼=太鼓打ち
- 許チョ=牛馬の番人
- 楽進=書面の読み役
- 李典=飛脚
- 呂虔=刀鍛冶
- 満寵=酒かす食い
- 于禁=左官屋
- 徐晃=豚殺し
- 夏侯惇=己が大事将軍
- 曹仁=銭とり太守
何を言っても無礼講な禰衡。そんな彼はシェイクスピア劇に出てくる道化師のようだ。『三国志演義』という殺伐とした劇における一服の清涼剤になっている。
しかし、そんなピエロもマジギレには敵わない。荊州に送られた禰衡は、黄祖の逆鱗に触れ、本物の刃で斬られてしまうのだった。うーん、キャラが濃いわりに随分あっさりとした最後だ。出番も一回こっきりだし。
最後は曹操暗殺計画の露見。曹操は頭痛持ちなので掛かり付けの医者を抱えていたのだけど、そいつが計画に一枚噛んで毒殺を試みる。しかし、密告によって捕縛。董承たちの前で拷問され、指を全部斬り落とされ、隙を見て自殺している。古代中国(漢の時代)の刑罰によると、曹操は今どき珍しい肉刑復活論者だったようで、自殺しなかったらさらに色々なところを斬っていたのかもしれない。あな恐ろしや。
2002.1.24 (Thu)
★[三国志演義] 第二十四回 国賊兇を行なって貴妃を殺し、皇叔敗走して袁紹に投ず
2002.1.25 (Fri)
★[三国志演義] 第二十五回 土山に屯して関公三事を約し、白馬を救って曹操重囲を解く
関羽が条件付きで曹操に降る。
曹操軍と袁紹軍が白馬で戦う回。袁紹の将・顔良がけっこう強い。宋憲と魏続を斬った顔良に徐晃が挑むのだけど、二十合打ち合ったすえに徐晃のほうが逃げている。
続いては関羽。赤兎馬を駆って顔良に襲いかかり、何と一刀のもとに斬り捨てている。が、これは「関羽がこちらに逃げてきたもの」(劉備は袁紹のところにいた)と思って無防備だったためで、勝ったはいいがどうもすっきりしない。関羽の文句のない勝ちっぷりは、次の文醜戦までお預けということになる。
(追記)顔良戦について補足。顔良の勘違いは羅貫中本によるもので、一般に流通している毛宋崗本(つまり本書)では、関羽の強さに水を差すとして削られている。
2002.1.29 (Tue)
★[三国志演義] 第二十九回 小覇王怒って于吉を斬り、碧眼児坐して江東を領す
孫策死す。
着実に勢力を拡大していった孫策は、ある時、太守・許貢をチクリのかどで処刑する。しかし、とっとと一族郎党を皆殺しにしなかったせいで、孫策は許貢の食客に襲撃される。配下の助けがあって何とか危地を脱したものの、毒傷のせいで病床に臥す。
そこへ疫病神・于吉が登場。仙術使いということで一躍住民たちの人気者になる。それを聞いた孫策は、「お前はキリスト気取りか、このどん百姓め!」と激怒。雨降らしの術も何のそので、難癖をつけて于吉を殺害する。しかし、これが孫策の運の尽き。于吉に祟られて衰弱、遂に死亡する。まさに踏んだり蹴ったりとはこのこと。『演義』でも珍しい、オカルト入った最後である。
ちなみに孫策を襲った食客たちは、斬り刻まれて肉のかたまりになった。そして、そのかたまりはドイツの変態肉屋に売られた。
2002.1.30 (Wed)
★[三国志演義] 第三十回 官渡に戦って本初敗績し、烏巣を劫って孟徳糧を焼く
官渡の戦い。
この合戦の背景や進行などについては、官渡の戦いというページが参考になるので一読されたい。『演義』だと、袁紹の度量の狭さと幕僚の激安っぷりが明らかな敗因で、もう負けるべくして負けたという感じである。沮授と田豊を獄に繋いだのが痛いし、許攸の裏切りを誘発させたのも痛いし、食料基地を守る淳于瓊が飲んだくれなのも痛い。
袁紹軍の審配と曹操軍の劉曄の知恵比べが楽しい。審配が山をこしらえ矢を射かければ、劉曄は発石車を作って対応する。続いて審配が坑道を掘ってみれば、劉曄は堀割をめぐらせて対応する。後に曹操から名将呼ばわりされる審配も、智恵では劉曄に敵わない。
郭図の讒言で張コウと高覧が曹操に降る。次の回では逢紀の讒言で忠臣・田豊が殺される。袁紹陣営の、絵に描いたような内憂外患っぷりが悲しい。