Page Topics
- 11 : [三国志演義] 第四十二回 張翼徳大いに長坂橋を閙がし、劉豫州敗れて漢津口へ走る
- 12 : [三国志演義] 第四十三回 諸葛亮群儒と舌戦し、魯子敬力めて衆議を排す
- 13 : [三国志演義] 第四十四回 孔明智を用いて周瑜を激し、孫権計を決して曹操を破る
- 14 : [三国志演義] 第四十五回 三江口に曹操兵を折たれ、群英会に蒋幹計に中る
- 15 : [三国志演義] 第四十六回 奇謀を用いて孔明箭を借り、密計を献じて黄蓋刑を受く
- 16 : [三国志演義] 第四十七回 カン沢密かに詐りの降書を献じ、ホウ統巧みに連環の計を授く
- 17 : [三国志演義] 第四十八回 長江に宴して曹操詩を賦し、戦船を鎖いで北軍武を用う
- 18 : [三国志演義] 第四十九回 七星壇に諸葛風を祭り、三江口に周瑜火を縦つ
- 19 : [三国志演義] 第五十回 諸葛亮智をもって華容に算り、関雲長義によって曹操を釈つ
- 20 : [三国志演義] 第五十一回 曹仁大いに東呉の兵と戦い、孔明一たび周公瑾を気らしむ
2002.2.12 (Tue)
★[三国志演義] 第四十三回 諸葛亮群儒と舌戦し、魯子敬力めて衆議を排す
共同で曹操にあたろうと、諸葛亮は孫権を説得しにいく。
張昭 「お前は荊州を曹操に取られたではないか」
諸葛亮 「その昔、高祖も連敗を喫したが垓下の一戦で勝利した。いたずらに弁舌を弄び、有事の際に役に立たない貴様は天下の物笑いじゃ」
虞翻 「さんざん打ち破られた癖に強がり言うな」
諸葛亮 「時の来るのを待っている。要害がありながら主君に降伏を勧める貴様は天下の物笑いじゃ」
歩シツ 「お前は張儀・蘇秦を気取っているのか?」
諸葛亮 「無知な貴様は、彼らが豪傑だったことすら知らないようだな。張儀・蘇秦を笑う貴様は天下の物笑いじゃ」
薛綜 「漢朝は死んだ。天下の三分の二を握る曹操に敵うわけあるまい」
諸葛亮 「忠孝をもって漢朝に報いない貴様は天下の物笑いじゃ」
陸績 「曹操は功臣・曹参の子孫だが、お前の主君はただのむしろ売りに過ぎないではないか」
諸葛亮 「この蜜柑泥棒ふぜいが何を言うか。我が君は今上陛下ご公認の皇族じゃぞ。差別心剥きだしの貴様は天下の物笑いじゃ」
厳シュン 「そもそもお前は何者だ? どんな典籍を修めたのだ?」
諸葛亮 「わしは貴様ら腐れ儒者とは違う。せいぜい硯を刷ることしかできない貴様は天下の物笑いじゃ」
程徳枢 「ただの学問コンプレックスじゃないか」
諸葛亮 「儒には君子と小人の区別がある。貴様のは小人の儒、わしのは君子の儒じゃ。空理空論を弄ぶ貴様は天下の物笑いじゃ」
そして、大ボス・孫権が登場。
孫権 「曹操軍は数が多い。戦ったほうがいいか。それとも降参したほうがいいか」
諸葛亮 「幕僚の力を考え、勝てると思ったら戦え。負けると思ったら降参しろ」
孫権 「劉玄徳はなぜ降参しない?」
諸葛亮 「我が君が他人の下につくようなタマかよ。貴様とは違う」
孫権 「て、てめぇ……」
かくして諸葛亮は孫権を説得したのであった。
2002.2.13 (Wed)
★[三国志演義] 第四十四回 孔明智を用いて周瑜を激し、孫権計を決して曹操を破る
今度は周瑜を説得する。
周瑜 「わしは曹操に降参するつもりだ」
諸葛亮 「うむ、それが良い。貴様じゃ曹操には勝てん」
周瑜 「さすが孔明殿。よく分かってらっしゃる」
諸葛亮 「しかし、二人の人間を差し出せば事はもっと簡単じゃぞ。これを得たら曹操はあっさり引き揚げるじゃろう」
周瑜 「ほほう。その二人とは誰ですかな?」
諸葛亮 「二喬じゃよ。貴様の嫁・小喬と、先主の未亡人・大喬じゃ。そいつらを貢げばいいのじゃ。銅雀台(ハーレム)に入れればいいのじゃ」
周瑜 「……」
諸葛亮 「もし曹操に送るんじゃったら、その前にちぃと味見させちくれ。ひひひひひ」
周瑜 「て、てめぇ……」
かくして諸葛亮は周瑜を説得したのであった。
2002.2.14 (Thu)
★[三国志演義] 第四十五回 三江口に曹操兵を折たれ、群英会に蒋幹計に中る
蒋幹が周瑜のもとを訪ねる。蔡瑁死す。
周瑜という人物は、巷ではイケメンとしてその筋の人たちに大人気らしい。美周郎というあだ名と、早死にしたところと、孫策と親密だったところなどが、人気の源のようだ。
それにしても、その筋の人たちは周瑜がさんざんに貶められた『演義』の存在をどう思っているのだろう。諸葛亮の当て馬として、事あるごとに出張っては負けてしまう周瑜。いつもいつも諸葛亮の才能に嫉妬している周瑜。最終的には憤死までさせられてしまう周瑜。
しかし、この回ではそんな悲劇的な周瑜像とは違った、彼のユーモラスな一面を垣間見ることができる。曹操配下の蒋幹が説得しにきたのを逆手にとるため、周瑜は一芝居打つのだけど、その芝居っぷりが楽しい。何せ彼は酔ったふりをして、「床に倒れこむなりあたりかまわず食ったものを吐き散らした」(上 p.403)のだから。おいおい、何も吐き散らすことはないだろ。吐き散らすことは。普通に酔ったふりでいいではないか。
周瑜という人は悪ノリするタイプなのだなと思った。