Page Topics
- 11 : [三国志演義] 第六十九回 周易を卜して管輅機を知り、漢賊を討たんとして五臣節に死す
- 12 : [三国志演義] 第七十回 猛き張飛智をもって瓦口の隘を取り、老いし黄忠計をもって天蕩山を奪う
- 13 : [三国志演義] 第七十一回 対山を占めて黄忠逸をもって労を待ち、漢水に拠りて趙雲寡をもって衆に勝つ
- 14 : [三国志演義] 第七十二回 諸葛亮智をもって漢中を取り、曹阿瞞兵を斜谷に退く
- 15 : [三国志演義] 第七十三回 玄徳漢中王の位に進み、雲長襄陽郡を攻め抜く
- 16 : [三国志演義] 第七十四回 ホウ令明ヒツギを擡いて死戦を決し、関雲長水を放ちて七軍をオボらす
- 17 : [三国志演義] 第七十五回 関雲長骨を刮って毒を癒し、呂子明白衣にて江を渡る
- 18 : [三国志演義] 第七十六回 徐公明大いにベン水に戦い、関雲長敗れて麦城に走る
- 19 : [三国志演義] 第七十七回 玉泉山に関公霊を顕し、洛陽城に曹操神に感ず
- 20 : [三国志演義] 第七十八回 風疾を治さんとして神医身死り、遺命を伝えて奸雄数を終える
2002.3.11 (Mon)
★[三国志演義] 第六十九回 周易を卜して管輅機を知り、漢賊を討たんとして五臣節に死す
管輅登場。
イリュージョニスト左慈と入れ替わるようにして登場したのが、超魔術師ミスター管輅である。彼は「周易パワー」で透視から予言までこなすマエストロだ。以下にその実績を箇条書きで記そう。
- 女の亡霊が悪さをしているのを指摘した。
- 屍の体位が原因で頭痛が起きていることを指摘した。
- 箱の中にいれた物質を透視した。
- 牛泥棒の居場所を念視した。
- 若者の寿命を言い当てた。
- 仙人に寿命を延ばしてもらうよう若者に助言した。
まさに種も仕掛けもない超魔術。そんなミスター管輅が北の将軍さまのところへやってきた。
さて、魏の賓客となったミスターは、次のような予言をしてことごとく的中させる。
- 呉で大将(魯粛)が死ぬ。
- 蜀が魏に攻めてくる。
- 許都に火災が起きる。
- 漢中で魏の大将(夏候淵)が死ぬ。
まさに種も仕掛けもない超魔術。その才を見込んだ曹操は太守の地位を差し出すも、ミスターはそれをきっぱり断っている。さらに曹操は自分と配下の寿命を尋ねるも、ミスターはのらりくらりとかわして言わずじまい(何たる保身能力)。第六十八回とこの第六十九回はオカルト色が濃厚で、殺伐とした物語において良いアクセントになっている。
2002.3.14 (Thu)
★[三国志演義] 第七十二回 諸葛亮智をもって漢中を取り、曹阿瞞兵を斜谷に退く
鶏肋殺人事件。
どうも魏には空気の読めない人が多いようで、第三十三回の許攸や第四十回の孔融、第五十六回の許チョなんか、それの代表格だと思う。で、この回にも彼らに匹敵する空気の読めない男が、その性質ゆえに悲惨な目に遭う。いったい誰かというと、第六十回で張松と激論をかわした、名探偵・楊修である。
楊修はこれまでに、名探偵の名に恥じない、快刀乱麻を断つような推理を披露してきた。以下にその実績を記そう。
- 曹操が門に「活」と書いたのを「闊」と読みとった。そして、門を改造した。
- 曹操がクリームに暗号を施したのを読み取って、一同に分け与えた。
- 曹操が寝たふりして近習を斬り殺したのを見破った。
さて、そんな名探偵がこの回で曹操の「鶏肋」発言に出くわす。幕下一同、その真意を測りかねていたが、楊修だけはそれを見破り、退却の準備に取りかかる。何と、「鶏肋」は「退却」を意味していた! だが、その小賢しさが曹操の気に障り、「勝手に退却の準備すんな」ということで楊修は斬られた。
というわけで、教訓。組織人は名探偵になれない。
2002.3.17 (Sun)
★[三国志演義] 第七十五回 関雲長骨を刮って毒を癒し、呂子明白衣にて江を渡る
2002.3.19 (Tue)
★[三国志演義] 第七十七回 玉泉山に関公霊を顕し、洛陽城に曹操神に感ず
関羽死す。
結局、関羽は呉に捕まって首を斬られた。まだ捕まっていない関羽配下たちも次々と自殺した。
しかし、関羽は死んでからが凄い。何と、呂蒙に憑依して呪詛の言葉を吐きかけ、七穴から血を流させて殺してしまった! さらに、その後関羽の首は魏に送られるのだけど、ここでも彼は騒動を起こす。何と、曹操にメンチを切って気絶させてしまった! この回の関羽はまさに神。こういう冗談みたいなエピソードが平気で入っているから『演義』は面白い。
ちなみに、『演義』の地の文では「関羽」という表記は数えるほどしかない。ほとんどが「関公」か「雲長」である。これは『演義』が書かれた当時、関羽が神として崇められていたことに由来するらしい。神の名を軽々しく表記するのはいかん、ということのようだ。