10月16日 西熊北東尾根〜亀尻峠 一人



木々が少しずつ色づき、霧氷の便りも聞こえ始めるとソワソワ。
今回は「西熊の池・天狗の池・牛の背の湧き水」三カ所を辿る尾根歩きを企画。
例により、連れ合いは「一度行っているから・・・」と簡単に拒否。

先週と同様に3時40分静かにそっと家を出る。
空には星が輝き今日一日の好天を約束してくれている。
途中京上では気温4℃と掲示板が示している。
ひょっとすれば「霧氷が・・・」と心躍らされる。

自宅から98q2時間強のドライブの後、薄暗い西山林道途中で車を停める。
向かいの矢筈方面の山並みが、明け際の空の中にシルエットを浮かばせている。
6時丁度身支度を整え歩き出す。



林道歩きの途中、一台の登山者の車が横を通り抜けた。
途端に排気ガスの嫌な臭い。
たった一台でこの臭いなのに、下界ではあれほど多く走っていても麻痺してしまっている人間の嗅覚って頼りないものだと痛感する。

林道歩き一時間で、仕事路へ取り付く。
先週確認していたので楽勝モードで久保谷東俣へ到着。
滑りやすい岩を足場に対岸に渡り冷たい水で汗ばんだ顔を洗うとスッキリ。
ここで例によって早めの朝食タイム。



今日のコースは3度目になるが旨く獣道を追えるかなぁ?と考えながら尾根へ取り付く。
少し上がると昔の飯場跡?へ到着。
コンクリートで固められた五右衛門風呂が往時を偲ばせている。
でも、燃料には困らないだろうが水は?と考え込む。
ホースで引いたのだろうか? それとも一升瓶で何本も担いで運んだのだろうか?



ここからは前回の記憶を便りの獣道探し。
徐々に慣れてきているのか、大きく外すことなく途中の鹿の寝床へピンポイントで到着。
この家?も今は「無鹿」になっている様子。



見上げれば木々が色づき朝日に輝いている。
順調に獣道が追え、笹に露も着いていないので楽勝ペース(でも心臓はパクパク状態)
西熊の池まで行って休もうと標高差約500mをノンストップ。





樹林帯を抜ける手前で鋭い鳴き声に続き、2・3頭の動物が足音高く走り抜けていった。
姿は見えなかったが鹿だろう。
この辺りでは過去二回とも鹿のお出迎えが逢った場所である。
が、突然の物音に一瞬心臓が停止?
でも、彼・彼女たちも同じように驚いたのであろうから「おあいこ」

樹林帯を抜けると、太陽に笹がきらめく眩しい世界。
左手には、先週歩いた三嶺北西尾根が1806mピークへ繋がり、その向こうの三嶺山頂へと続いている。



何の目印もない笹原途中の「西熊の池」へ到着。
少し下手では動物の足跡が一杯。

「西熊の池」といっても単なる湧き水の溜まり場。
人によっては何のこともないたまり水と思われるかも知れないが、最初に訪れたときの印象が強烈であり、我が家ではいつの間にか「西熊の池」になってしまっ ている。


池の脇でザックを降ろし小休止。
三嶺山頂を双眼鏡で覗けば既に大勢の人が見えている。
時間的には余裕が出来たので三嶺へ寄ろうかとも思っていたが、この人の数を見て即座にパスに決定。
掲示板へ書き込みをしようとしたが、通話はOKだがiモードは×。

この後の尾根歩きに供え、始めての「アクテオンゲルクリーム」を体験。
両足に塗り込み、笹原の中を西熊山目指して歩き出す。
少し上がると縦走路を歩く人の話し声。
驚かせては行けないと少し立ち止まり、三嶺方面へ過ぎ去ってから縦走路へ出る。

今までの「柔らかい路」から「固い路」へ。
でも、こちらの方が何十倍も歩き易い。

西熊山頂で単独の方と挨拶を交わし、お亀岩のコルへ。
途中で西熊へ向かう団体さんとすれ違い。
お亀岩のコルで掲示板へ書き込み。

充分に時間があるので地蔵の頭へ上がる。
360度の真っ青な空。太平洋まで望め久しぶりの絶好天である。





地蔵尊に挨拶に寄ると9月の飴玉がそのまま残っていた。
追加でお供えを供え、天狗を目指す。



コメツツジの紅葉にはまだ早いが、見上げれば頂上に人影。
頂上へ着けば5名が食事中。
早く「お酒を!」と、写真を撮っただけで牛の背目指して急降下。




天狗の池には残念ながら水は無し。



いつもの場所へ上がって写真に収め歩き出すと前方から夫婦連れがやってきた。
3組目の夫婦への質問「高松からですか?」「そうです」「kyoさん?」「はい、そうです」「讃岐富士です」と初めてご夫妻に対面。
何時もネットで花の名前を参考にさせて頂きお世話になっている「里山倶楽部四国編」のご夫婦である。

別れた後は、のんびり牛の背への爽快な高原歩き。
ここまでで、今日は19名の方とすれ違ったがおそらくここからは出会わないだろう。
三角点脇で店開き。
先ずは「燗酒」最初の一口が内蔵に染み渡る心地よさ。
これだから、「山でお酒」は止められない!




でも風が強く肌寒くなるので、少し南へ下り露岩の上で靴下も脱ぎ再度店開き。
ここ最近は、空身に近い重さしか持っていなかったので、これからの雪山に供え今日はザックの重さを12sに調整済み。
いろんな不要な物は入れているが、アルコールはもう出てこない。残念!

仕方なく湯を沸かし、いつもの鍋でラーメンを作り、食後のコーヒー。
脇の笹原に横たわり、しばし瞑想。

時計を見れば、既に着いてから1時間20分経過していたので、荷物を纏め亀尻峠へ。
途中の、T氏より伺っていた湧き水の場所を探したが、それらしき場所に少し水が貯まり近くには巨大なヌタ場。
周りの笹は泥で真っ白。



台風による倒木を避けながら下り、亀尻峠への尾根へ入る。
こちらでも太い松の木が倒れ、路を塞いでいる。

無人の、通り抜ける風の音だけの静かな亀尻峠。
「あご無し地蔵」「太子像」に手を合わせ 、「猫の手さんが羨まし がって書き込んでいる」掲示板を読み、今日二回目の書き込み。





後はのんびりと降水であちこち流されている作業道を歩くと、途中で「眠気眼?の瓜坊」の道案内。
2回ほどジグザグ道をショットカットし都度下でキョロキョロと待ってくれており、3回目でやっと寝床へ?戻っていった。
かわいい仕草そのものである。
西山林道へ出て舗装路を歩き、車に16時30分到着。

「池との出逢い」「石造物との出逢い」「kyoさんご夫妻との出逢い」「動物との出逢い」があった、楽しい「自然との触れ合い」の 一日でした。

【西熊山北東尾根へは、一般的 な 登山道はありません。
従っ て標識・テープ類はほとんどありません。
歩か れる場合には、十分に注意願います。】




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