「アトピー性皮膚炎」の主な原因は、「アトピー体質」という遺伝性のアレルギー体質です。アトピー体質の人は、皮膚が過敏に反応してしまうので、ハウスダスト、花粉、排煙などの環境物質や、卵や牛乳、大豆などの食品が原因になることもあります。アトピー性皮膚炎は、一般的には生後1〜2ヵ月ごろから発症し、幼児や低学年の小児によくみられます。青年期にはよくなることが多いのですが、なかには青年期になってから発症するケースもあります。そして、子どもと成人では、症状の現れ方が違ってきます。乳児期では、顔や頭に湿疹やかさぶたができ、これが全身に広がってきます。幼児期には、皮膚が乾燥して、胸や腹に湿疹が目立ちます。小児期になると、ひじやひざの内側が乾燥して、皮膚が厚くなってきます。いずれも皮膚が乾燥するので、強いかゆみを伴います。
対処法
「アトピー性皮膚炎」アレルゲン(アレルギーの原因となるもの)を避けることが第、一です。「アトピー性皮膚炎」では、食品がアレルゲンになっていることが多いので、、睡眠を十分にとり、ストレスのない生活を心がけます。アレルゲンが特定できない場合は、日常生活や食事、症状などを日記につけると、予防や治療に役立ちます。日記には、その日に食べたもの(間食などもすべて)、調理法、食べた量のほか、遊んだ場所、イヌやネコ、小鳥など近くにいた小動物なども細かく記人します。
症状は、湿疹の様子やかゆみの程度、喘息の発作など、気になった様子はすべて記入しておきましょう。また、皮膚を乾燥や刺激から守り、十分に保湿することも大切です。入浴時は、刺激の少ないせっけんやシャンプーを用いるようにしますが、毎日の食事では、アレルゲンになりやすい食べものを避けることが大切です。一般的には、午乳、卵、大豆がもっともアレルゲンになりやすいとされています。そのほかにも、糖分の多いもの、青魚、貝類、魚卵類、山菜類、もち米やもち米製品、油脂類、ナッツ類、香辛料なども、アレルゲンになるといわれています。また、幼児期になると、牛肉や豚肉、鶏肉などの肉類にも反応することがあります。
くれぐれもナイロンタオルなどでゴシゴシこすってはいけません。入浴後は、保湿成分を配合したクリーム、ローションを塗るとよいでしょう。また、冷暖房によって部屋が乾燥しがちなときは、加湿器などを活用して、室内の湿度は50%くらいに保つようにしましよう。そこで注意したいのは、栄養不足です。
特に育ち盛りの子どもでは、素人判断であれもこれも制限したのでは、栄養が足りなくなり、成長が妨げられます。アレルゲンとなる食品も、調理法によっては食べられることもあるので、医師や栄養士などの専門家の指導を受けてから判断するようにしましよう。一方、「アトピー性皮膚炎」によい食べものとしては、穀物があげられます。米がアレルゲンでない場合、アレルギー体質の改善には、米や雑穀を65%以上とることが望ましいとされています。なかでも、完全食品といわれる玄米や雑穀がすすめられいます